親だけで面談に参加する際、あらかじめ聞くべき質問を準備しておけば、より有意義に塾を活用でき、子どもの成績を上げたり、志望校に合格させたりするのに有利になります。
本記事では、より有効に塾の面談を活用するための具体的な質問例と、塾の面談に関するQ&Aを紹介します。
- 塾の面談の目的と3つの種類
- ①入塾時面談:塾選びの参考
- ②定期面談:学習状況や課題の把握
- ③随時おこなう面談:悩みや懸念の相談
- 塾の面談前に準備すること|質問リスト・持ち物・服装
- 塾の面談で聞くことを質問リストにまとめる
- 塾の面談に必要な持ち物を準備する
- 塾の面談に適した保護者の服装を選ぶ
- 塾の面談前に子どもと話し合う
- 【入塾時面談】保護者が聞くべき質問例5選
- 質問例①:指導方針や目的
- 質問例②:進学実績
- 質問例③:料金体系
- 質問例④:自習室の有無や使い方
- 質問例⑤:質問のしやすさ
- 【定期面談】保護者が聞くべき質問例4選
- 質問例①:塾での学習状況
- 質問例②:成績
- 質問例③:塾以外での学習
- 質問例④:進学先・志望校
- 【随時面談】成績・模試・受験校について聞くべき質問例
- 質問例①:成績の上げ方
- 質問例②:模試の成績
- 質問例③:実際の受験校の選び方
- 塾の面談では何を話す?保護者から多い相談内容
- 進路相談|子どもにあう志望校
- 成績|子どもの弱点や適切な学習方法
- 塾の面談後に家庭でおこなう学習サポート
- 塾の面談に関するよくある質問
- 塾の面談で聞くことを整理して有意義な時間にしよう
塾の面談の目的と3つの種類
面談をおこなうことで子ども本人に学習習慣を身につけさせることや、成績を上げるためのきっかけにもなります。
◆塾の面談の3つの種類と目的
| 面談の種類 | 主な目的 | 実施のタイミング |
|---|---|---|
| 入塾時面談 | 塾選びの参考、指導方針の確認 | 入塾前 |
| 定期面談 | 学習状況や課題の把握、進路相談 | 年に数回(定期) |
| 随時面談 | 悩みや懸念の相談、成績低下時の対策 | 必要なとき(随時) |
それぞれの面談を有効活用するためにも、どのような目的でおこなわれるかを把握しておきましょう。
①入塾時面談:塾選びの参考
そのほかにも、塾に通うにあたり不安なことを質問するなど、入塾に備える面談も含みます。「他塾とのサービスの違い」については特に念入りに聞いておきたいところ。入塾時面談では、費用面についても詳しく説明を受けます。
Ameba塾探しに寄せられた口コミでは、入塾時の面談で塾に好印象を抱き、入塾を決めた方も多いことがわかります。入塾に際して少しでも疑問・不安がある場合は面談で必ず質問し、納得した塾選びにつなげましょう。
②定期面談:学習状況や課題の把握
普段のお子さんの様子から成績や学習に関するアドバイスを受けられたり、最新情報を共有してもらったりする機会になり、有意義と感じた方が多いようです。
お子さんにあわせた親身なサポートを受けたいという方は、定期面談が実施される塾を選び、不安な点を解消する場として活用してみてください。
③随時おこなう面談:悩みや懸念の相談
子どもの成績が下がったときに実施されることが多いですが、子どものことで気になることがある場合にも塾に面談を希望する旨を伝えることでおこなわれます。
希望制の面談であっても、適切なサポートが受けられる点に変わりはありません。お子さんの成績や学習状況について不安や疑問がある場合は、積極的に利用しましょう。
ただし、面談を希望するタイミングがつかめなかったり、積極的なフィードバックを受けたいという場合は、定期面談が実施される塾のほうが向いているでしょう。
塾の面談前に準備すること|質問リスト・持ち物・服装
塾の面談を受けることが決まったら、有意義な時間にするためにも事前に家庭で準備をしておきましょう。
塾の面談では、お子さんの現在の成績についてヒヤリングされた後、その内容を元にカリキュラムを提案されます。
より納得度の高い提案やお子さんにあった指導を受けるためにも、学校の成績表や模試の結果など、学力の参考になる資料を提出できるように準備しておきましょう。
また、保護者とお子さんの間で現状の成績や通塾することで達成したい目標について認識を揃えておきましょう。保護者の意図だけで面談に臨み入塾したとしても、お子さんのモチベーションが上がらず期待したような成果を出すことができません。
これらの準備が整ったら、現時点で解消しておきたい疑問や不安を洗い出し、面談で確認する優先順位を付けましょう。面談の場で確認しながら会話できるように、メモ帳に書き起こしておくことをおすすめします。
塾の面談で聞くことを質問リストにまとめる
たとえば、「苦手科目の克服方法」「志望校の選び方」「塾での自習室の利用状況」など、お子さんの学習状況に合わせて質問を整理しておきましょう。
優先順位をつけてメモ帳やスマートフォンにまとめておくと、当日の会話がスムーズに進みます。事前にリストを作成しておくことで、聞き忘れを防ぎ、面談の時間を最大限に活用できます。
塾の面談に必要な持ち物を準備する
また、話した内容を記録するためのメモ帳とペン、塾によってはスリッパが必要な場合もあるため、事前に案内を確認しておくと安心です。必要な持ち物を揃えておくことで、より中身の濃い面談になります。
塾の面談に適した保護者の服装を選ぶ
仕事帰りにそのままの服装で立ち寄る保護者も多く、リラックスして話せる服装を選ぶことが大切です。服装に過度な気を遣う必要はないため、常識的な範囲の身だしなみを心がけましょう。
塾の面談前に子どもと話し合う
「今何につまずいているのか」「どの学校を志望しているのか」「塾にどんなサポートをしてほしいか」など、お子さんの本音を聞き出しておきましょう。
親の希望だけでなく、本人の意思を確認しておくことで、面談時に塾側へ的確な要望を伝えられます。親子で共通の認識を持っておくことが、有意義な面談につながります。
【入塾時面談】保護者が聞くべき質問例5選
親だけが参加する面談でも役立つ具体的な質問例を紹介しますので、近隣の塾を比較検討してみてください。
質問例①:指導方針や目的
一般的に、公立受験対策で勉強しなければならない勉強の範囲の方が狭く、一方で国立・私立などのトップレベル校の受験対策は、より範囲が広くなります。
◆公立受験対策と国立・私立受験対策の比較
| 項目 | 公立受験対策 | 国立・私立受験対策 |
|---|---|---|
| 勉強の範囲 | 狭い(絞られる) | 広い(学校で習わない範囲も) |
| 学習の進め方 | 同じ範囲を何度も繰り返し勉強 | 広範囲かつ難易度が高い問題に対応 |
| 向いている人 | 絶対に公立に行きたい人 | 国立・私立のトップ校を目指す人 |
「絶対公立に行きたい」という方が、国立・私立対策もする塾に入った場合、勉強する範囲が余計に広くなってしまい、効率的に受験勉強ができません。
一方で、公立対策に強い塾に入塾すれば、勉強の範囲が絞られる分、何度も繰り返し同じ範囲を勉強でき、より効率的に勉強することが可能になります。
反対に、国立や私立のトップ校に行きたいと考えている場合、公立対策メインの塾では国立・私立向けの受験対策の勉強範囲に触れないため、受験本番で学校でも塾でも習っていない範囲の問題が出るおそれがあります。
実際に、国立・私立のトップ校の問題には、公立の学校で習わないような範囲や難易度が高い問題ばかりが出題されます。
そのため、国立・私立の学校を受験校として選択する可能性があるのであれば、国立・私立対策も視野に入れた勉強ができる塾に入塾しなければなりません。
入塾後に知ってからでは遅いですから、最初の入塾面談で公立受験対策がメインなのか、それとも国立・私立対策もできるのか、確認してから入塾しましょう。
質問例②:進学実績
進学実績を教えてくれない塾や「進学実績は関係ない」という講師がいる塾へは入塾を考えないほうが賢明です。
合格実績は、塾にとって最も重要なデータです。進学実績を自信を持って公表できないなら、進学指導に力を入れていないか、合格実績が悪い塾である可能性が高いといえるでしょう。
塾に子どもをあずける以上、最終的にどのような学校に実際に進学しているのかを聞くのは、絶対に忘れないようにしましょう。子ども本人が志望する学校への合格実績がある塾に入塾するのが理想です。
公立対策メインの塾であれば、地域のトップ公立校への進学者が一人でも出ているような塾に、国立・私立メインであれば、地域のトップ国立・私立校の合格者と地域のトップ公立校両方の合格者が出ている塾に入塾しましょう。
質問例③:料金体系
費用を準備する計画を立てることができて安心できますし、その塾が信用できるかどうかも判断できます。突然まとまった費用を請求されて、支払いができずに退塾を迫られる…なんてことにもなりかねません。
最近は各種タブレットやアプリなどを用いるICT教材の導入もあり、大手塾の料金体系は複雑になってきています。請求される費用は何に使われる費用なのか、費目ごとの意味をしっかり理解しておきましょう。
もし、入塾時に説明を受けた費用よりも請求額が大幅に増える場合は、あまり信用できる塾とはいえないので十分気を付けてください。
質問例④:自習室の有無や使い方
もともと子どもが自宅で学習する習慣を持っていたとしても、最近の学生はスマートフォンなどの誘惑もあり、自宅ではなかなか集中できないことも多いでしょう。
塾の自習室であれば、スマートフォンを過度に利用しているときや、友だちと話しているとき、講師から注意していただけるでしょう。結果として、勉強に集中せざるをえない環境が自習室にはあります。
注意したいのは、学校や塾の授業を受けているだけでは、成績は上がっていかないということです。学校や塾の授業を受けて「理解」した内容を、実際に問題を解くことで「できるようになる」プロセスが自習です。
テキストや問題集を使って実際に問題を解き、答え合わせをして、解答を見て理解し、間違えた問題については解き直す。このプロセスを繰り返しおこなうことで、成績は上がっていきます。
成績を上げるために必須なプロセスである「自習」に集中できる環境が自習室なので、成績を上げるためにとても重要なのです。
質問例⑤:質問のしやすさ
子どもからの質問によって教える講師側も実力が育てられていく面があるので、向上心がある講師は喜んで質問に答えてくれます。
一方で、実力のない講師や向上心のない講師は、質問されたら答えられないことを恐れて、質問にあまり積極的に答えてくれません。
自習室で自習しつつ、わからないところが出てきたら、すぐに講師に質問できる環境がある塾がベストです。
質問しやすい講師がいる塾なのか、そもそも質問できる塾なのかどうかを入塾前にしっかりと見極めましょう。
【定期面談】保護者が聞くべき質問例4選
学校でのテスト結果や通知表など、気になるものがあれば持参して意見をもらうのもおすすめです。
質問例①:塾での学習状況
宿題を提出していないようであれば成績は上がりませんし、周りの生徒や講師と人間的にあわないことがあれば、塾での勉強のモチベーションが上がらず成績も上がっていきません。子どもの学習状況をしっかりと把握しておくために、必ず学習状況を聞くようにしてください。
また、集団塾では周りの生徒との人間関係で学習状況や成績に変化が出てくるので、塾の講師に普段からしっかりと生徒を見るようにプレッシャーをかける意味でも、学習状況を聞くことは忘れないようにしましょう。
質問例②:成績
たとえば「毎回宿題もやっていて、授業も集中して受けていて、自習室にも来て勉強を頑張っているのに成績が上がらない」ような場合。「成績は上がっていないけど、今は頑張っているので、このまま頑張るしかない。実際に頑張っているので、今はあまり生徒を責めないであげてほしい」というような評価が講師から出てくるはずです。
実際に頑張っているときに子どもを責めてしまうと勉強のモチベーションが下がってしまい、勉強しなくなって、ますます成績が下がってしまうことになりかねません。そのような場合は、家庭で「頑張っているんだね」とほめてあげるのが正解の対応、ということになります。
一方で「宿題もやっていないし、家でも勉強をしていない状況で成績が上がらない」ときは、環境を変えて生徒に宿題などの勉強させるように仕向ければ、成績が上がるかもしれません。
具体的には、「毎回自習室に来て勉強して、成績アップを狙いましょう」という改善提案が講師から出てくるはずです。そうした提案が講師から出てくれば、本人を勉強させるために講師に協力してもらうことも可能になるでしょう。
反対に「成績が上がっているのは確かだが、宿題などは実は提出していない」というパターンもあります。この場合は、宿題などにきちんと取り組ませることで、より成績を上げることも可能です。
◆学習態度と成績による対応の違い
| 学習態度 | 成績の状況 | 講師や家庭の対応 |
|---|---|---|
| 頑張っている (宿題・自習など) | 上がらない | 責めずに褒め、モチベーションを維持させる |
| 勉強していない (宿題未提出など) | 上がらない | 自習室の活用など、環境を変えて勉強させる |
| 勉強していない (宿題未提出など) | 上がっている | 宿題に取り組ませることで、さらに成績を上げる |
このように「その成績にいたったプロセス」について質問することは、塾を有効活用し、本人の成績を上げさせるためにとても重要な質問なのです。
質問例③:塾以外での学習
塾の授業だけでなく「勉強のプロ」である塾の講師の知恵を借りて、本人の勉強を自習時間も含めて総合的にプロデュースしていくためにとても有効な質問です。
質問例④:進学先・志望校
偏差値だけでなく、学校の文化や特徴も含めて子どもにあいそうな学校かどうかという視点で学校を見てみるのはとても大切です。そうした視点でさまざまな学校をよく知っているのは、やはり塾の講師です。
進学先に悩んだら、子ども本人にあいそうな学校を塾の講師に尋ねてみましょう。
【随時面談】成績・模試・受験校について聞くべき質問例
対応次第では塾を変更してもよいでしょう。本章で紹介するような質問があれば、随時面談を申し入れてみてください。
質問例①:成績の上げ方
成績が下がっているときに、具体的に「勉強のプロ」である塾の講師に意見を聞いて、子どもの成績を上げる計画を講師と一緒に立てるために質問をすることは有効です。
どこの塾でも確実に聞かれる質問なので、この質問に具体的に答えられない講師が多い塾はあまり信用できないといえます。
質問例②:模試の成績
一方で、塾での学習状況が悪いために、その点数になっているのであれば、やはり「模試の結果が悪かった」という評価になります。
また、模試の問題の解き直しをすれば、成績向上のための施策にもなるので、悪かった模試の解き直しをどうやって本人にやらせるか、やり方についても聞いてみましょう。
質問例③:実際の受験校の選び方
地域によって差はありますが、学校の先生と面談する前に塾で面談しておくと、学校で何を話せばよいかわかったうえで面談できるので、気持ち的にも楽になります。
一般的に受験する学校を1校に絞ることは少なく、複数校受けることになるので、昨今の受験事情を熟知している塾の講師に子どもに向いている学校を複数校聞いておきましょう。
塾の面談では何を話す?保護者から多い相談内容
実際に生徒本人が勉強している、いないに関わらず、親としては本人の学習状況に不安を持つのは当然です。また、成績に関する話題もやはり多いです。
本章では塾の面談で多くの保護者が質問する内容について解説していきます。
進路相談|子どもにあう志望校
進路相談をしたときに、現状にあった今後の指導計画や学習計画などの用意があったり、後日用意したりなどの対応があれば頼れる塾といえます。
それがない場合は担当の講師を変えてもらう、塾を変えるなどの判断ができます。
成績|子どもの弱点や適切な学習方法
模試の結果などのデータだけでなく「よく質問をしてくれます」「授業後は必ず自習室で復習しています」など、普段の様子まで説明してくれたり、子どもにあった効果的なテスト勉強の仕方など提案してくれたりするなら、しっかり本人と講師が向き合ってくれていると判断できます。
また、弱点を明確にして新たにカリキュラムを組んでくれる塾もあります。そのような塾なら、安心して子どもを塾にあずけることができます。
塾の面談後に家庭でおこなう学習サポート
塾での面談を終えたら、面談内容を振り返ったうえで家庭でできるサポートについて考えましょう。
面談を受けっぱなしにせず、まずは親子で以下の点を共有しましょう。
上記の点について認識が揃ったら、家庭でできるサポートについて考えましょう。お子さんが解決するべき課題が明確になっている面談後は、それらを解決する良い機会となります。
塾の面談で受けたアドバイスに沿って、「どうしたら成績アップや志望校合格までモチベーション高く学習に取り組むことができるか」という観点でできることを探します。
たとえば、家庭での学習環境を整えることや、学習習慣定着のための声かけをしたり学習スケジュール設計を作成したりすることなど、無理ない範囲で洗い出してみてください。
塾の面談に関するよくある質問
塾の面談で聞くことを整理して有意義な時間にしよう
質問に対する回答によって、子どもの成績向上や志望校合格のための道を知るきっかけになります。
面談は、子どものために最善を尽くしてくれる講師や塾なのかを見極めるポイントにもなるため、ぜひ質問例を参考に塾での面談を有効活用してみてください。
