「周りはみんな春期講習に行くみたいだけど、うちはどうすべき?」「高い受講料を払って、ただ座っているだけにならないかしら…」「新6年生、この春休みを逃したらもう後がない?」
そんな不安を抱える保護者の方に向けて、本記事では中学受験における春期講習の内容を詳しく解説します。
学年別の戦略、塾選びの基準、気になる費用相場、そして成果を出すための家庭学習のコツまで紹介。この記事を読み終える頃には、お子さんにとって最高の春休みをプロデュースする自信が持てるはずです。
- 中学受験に春期講習は本当に必要?学年別の役割とメリット
- 春休みは「新学年の学習内容」を定着させる最初のハードル
- 【4・5年生】基礎固めと学習習慣の維持がメイン
- 【6年生】志望校合格に向けた「弱点補強」の天王山
- 講習を受けない選択肢はアリ?自宅学習で成果を出す条件
- 【塾選びの基準】わが子にぴったりの春期講習を選ぶ3つのポイント
- 指導形式:集団授業・個別指導・オンライン
- 講習のカリキュラム:復習型・予習型
- 通塾スケジュール:体力を考え無理のない通塾範囲で
- 中学受験の春期講習にかかる料金はいくら?
- 4大塾(SAPIX・日能研・早稲田アカデミー・四谷大塚)の費用目安
- 授業料以外にも費用がかかるのが一般的
- 集団塾と個別指導を併用した場合のシミュレーション
- 春期講習の「受けっぱなし」を防ぐ!成績を伸ばす復習のコツ
- 講習期間中には家庭学習時間も確保する
- 優先順位をつけて学習を進める
- 講習後のマンスリーテストや公開模試で成果を確認する
- 【失敗しないために】春期講習前に親ができる3つの準備
- お子さんと講習の目的を共有する
- 春休みの生活リズムを崩さない工夫をする
- 必要な文房具や軽食の準備など環境面でのバックアップをする
- 春期講習を最大限に活用して志望校合格へ一歩近づこう
中学受験に春期講習は本当に必要?学年別の役割とメリット
中学受験を目指す家庭にとって、春期講習は「単なる冬休みと夏休みの間のイベント」ではありません。
実は、中学受験のカリキュラムにおいて、春期講習は非常に戦略的な位置づけにあります。
春休みは「新学年の学習内容」を定着させる最初のハードル
中学受験塾の多くは、2月から新学年が始まります。2月、3月と新しい学年のカリキュラムを走り抜け、初めて直面する壁が「春休み」です。
このわずか10日前後の期間に、2月・3月で習った膨大な未定着事項を放置するか、整理して定着させるかで、その後の1学期の成績が大きく変わります。
春期講習は、新しい学年のペースにまだ慣れていないお子さんに「学習のペースメーカー」を提供し、知識の抜け漏れを防ぐための防波堤となります。
【4・5年生】基礎固めと学習習慣の維持がメイン
4年生、5年生にとっての春期講習は、「学習体力」を落とさないことが最大の目的です。学校が休みになると、どうしても生活リズムが崩れ、家庭学習の質が落ちがちです。
- 4年生:本格的な受験勉強のスタート期。塾という環境に慣れ、毎日机に向かうリズムを作ることが最大の収穫です。
- 5年生:算数の割合や図形など、重要単元が続々と登場する時期です。春期講習での「総復習」を通じて、基礎の穴を埋めておかないと、夏以降の応用演習で完全にパンクしてしまいます。
【6年生】志望校合格に向けた「弱点補強」の天王山
6年生にとって、春は「受験生としての自覚」を固める最後のチャンスです。夏休みは「天王山」と呼ばれますが、夏に実戦演習に入るためには、春の段階で基礎が完成していなければなりません。
6年生の春期講習では、これまでに習った全範囲の総復習を行う塾が多く、ここで「自分はどの単元が弱いのか」を可視化することが、志望校合格への最短ルートになります。
講習を受けない選択肢はアリ?自宅学習で成果を出す条件
結論から言うと、春期講習に行かないという選択肢も「条件付きでアリ」です。ただし、以下の条件をすべて満たせる場合に限ります。
- 親御さんがスケジュール管理を徹底できる
- お子さんの弱点が明確で、ピンポイントで補強すべき教材が揃っている
- 周囲が講習で勉強している間、自宅で誘惑(ゲームやYouTubeなど)に負けない意志がある
これらが難しいと感じる場合は、塾の強制力を利用して、学習環境を確保する方が賢明です。
【塾選びの基準】わが子にぴったりの春期講習を選ぶ3つのポイント
大手塾に通っている場合はそのまま継続するのが一般的ですが、転塾を考えている方や、短期集中で弱点を補強したい方にとって、塾選びは死活問題です。
指導形式:集団授業・個別指導・オンライン
集団塾はライバルと切磋琢磨し、緊張感を持ってカリキュラムを進めたいお子さんに最適です。特に新学年の内容を総括したい4・5年生に向いています。
個別指導塾は、特定の科目(特に算数)が極端に苦手、あるいは志望校別に対策を始めたい6年生に向いています。「なぜわからないのか」を1対1で解決できるため、短期間での逆転が狙えます。
お子さんの性格や目的によって集団塾にするのか個別指導塾にするのか判断してください。
講習のカリキュラム:復習型・予習型
塾によって春期講習の性質が異なります。SAPIX(サピックス)などの復習型の塾は、2月・3月の内容を深掘りします。定着に不安がある子には非常に有効です。
早稲田アカデミーなどの予習型・進行型の塾は、講習期間中に新しい単元を進めます。欠席するとその後の授業についていけなくなるリスクがあるため、注意が必要です。
通塾スケジュール:体力を考え無理のない通塾範囲で
春期講習は毎日数時間、連続して行われます。往復の移動時間が長すぎると、帰宅後の復習時間が確保できず、お子さんの疲労だけが蓄積します。
特に低学年の場合は、「家から近いこと」も立派な選定基準の一つです。
中学受験の春期講習にかかる料金はいくら?
中学受験の家計管理において、季節講習の出費は避けて通れません。事前に大まかな予算を把握しておくために、春期講習の相場を確認しておきましょう。
4大塾(SAPIX・日能研・早稲田アカデミー・四谷大塚)の費用目安
学年によって異なりますが、一般的な4教科受講の相場(2025年〜2026年最新基準)は以下の通りです。
※Ameba塾探し調べ
なお、日能研は講習期間が長いため、他塾に比べて高めに見える傾向がありますが、時間単価で計算すると他塾と大きな差はありません。
授業料以外にも費用がかかるのが一般的
提示されている「受講料」だけで安心しないでください。授業料以外にも、テキスト代やテスト代(春期講習判別テストや模試代など)がかかることがります。
これらが合算されると、当初の予算を1万円ほど上回ることがありますので、注意してください。
集団塾と個別指導を併用した場合のシミュレーション
たとえば、苦手な科目だけ個別指導を追加する場合、1コマ(90分)あたり8,000円〜12,000円が加算されます。
春期講習中に4コマ追加するとプラス約4万円。集団塾の講習費とあわせると、6年生の春は12万円〜15万円程度の予算を見ておくのが現実的です。
春期講習の「受けっぱなし」を防ぐ!成績を伸ばす復習のコツ
「春期講習に行ったのに成績が上がらなかった」という嘆きの原因の9割は、講習を「受けっぱなし」にしていることにあります。
講習期間中には家庭学習時間も確保する
講習中は毎日新しいことを習います。「塾に5時間行っているから十分」ではありません。
午前講習の場合は、昼食後、すぐに塾の宿題と間違えた問題の解き直しをおこなう習慣をつけましょう。
午後講習の場合は、翌日の午前中に前日の復習を終わらせて、「翌日に回さない」ことが、知識の定着率を劇的に変えます。
優先順位をつけて学習を進める
塾の宿題が多すぎて終わらない場合、親御さんの出番です。
「基礎問題は完璧にするが、発展問題は今は捨てる」という取捨選択をおこなってください。中学受験のプロは、「穴だらけの100点より、完璧な60点」の方が合格に近いと口を揃えます。
基礎を盤石にしておくと、学年後半に学力が伸びやすい、得意な問題に集中できる、というメリットがあります。
講習後のマンスリーテストや公開模試で成果を確認する
講習が終わった直後にあるテストの結果が、春休みの通信簿となります。点数だけでなく「講習で習った問題が解けているか」をチェックしてください。
ここで間違えた問題こそが、4月以降に優先して取り組むべき課題となります。
【失敗しないために】春期講習前に親ができる3つの準備
お子さんが気持ちよく講習に臨めるよう、保護者の方のサポートが必要です。
お子さんと講習の目的を共有する
「みんなが行くから行くんだよ」という言い方はNGです。
「この10日間で、苦手な図形を克服しよう」「毎日塾に行くリズムを体に覚えさせよう」と、「何のための期間か」を親子で共有しておくことで、お子さんの主体性が変わります。
春休みの生活リズムを崩さない工夫をする
学校がないからといって、夜更かし・遅起きは厳禁です。入試本番は午前中におこなわれます。
春休みのうちから朝型のリズムを維持することが、6年生での圧倒的な集中力に繋がります。
必要な文房具や軽食の準備など環境面でのバックアップをする
春期講習は長時間にわたります。使いやすいシャーペンの芯の補充、長丁場を乗り切るための軽食(糖分補給のラムネや、お腹に溜まりすぎないおにぎり)の準備など、細かな気配りがお子さんのストレスを軽減します。
春期講習を最大限に活用して志望校合格へ一歩近づこう
中学受験における春期講習は、単なる勉強の場ではなく、「新学年の波に乗るための準備」の場です。
春期講習を「お金と時間を消費するイベント」にするか、「合格への確かな足場にするか」は、この記事で紹介したような戦略的な視点を持てるかどうかにかかっています。
入試に向けた準備はもう始まっています。この春休み、お子さんが「やりきった!」と笑顔で4月を迎えられるよう、今から準備を始めましょう。
