2027年度の中学受験に向けて、どの模試を選べばよいか迷う家庭は少なくありません。模試ごとに受験者層や問題の難度、志望校判定の対象が異なるため、知名度だけで選ぶのではなく、子どもの学力や志望校、受験地域に合うかを確認することが大切です。
本記事では、中学受験でおすすめの模試を首都圏・関西別に比較し、対象学年、受験者層、難度の傾向、活用しやすい場面を整理して紹介します。あわせて、学年別の選び方、会場受験の活用法、成績表返却後の復習方法も解説します。
- 中学受験で模試を受けるべき3つの理由
- 現在の立ち位置(偏差値)を客観的に把握するため
- 入試本番の「場慣れ」と時間配分の練習
- 志望校判定で併願戦略を立てるため
- 【首都圏】中学受験におすすめの模試4選
- 【四谷大塚】合不合判定テスト|小学6年生向けの代表的な公開模試
- 【SAPIX】合格力判定サピックスオープン|志望校判定に活用
- 【日能研】全国で実施される公開模試|継続受験で推移を確認
- 【ONETES】合格ONEテスト|旧・首都圏模試センターの合判模試
- 【関西圏】中学受験におすすめの模試3選
- 【五ツ木・駸々堂】五ツ木・駸々堂模試|小学5・6年生対象
- 【浜学園】公開学力テスト・小6合否判定学力テスト
- 【日能研関西】関西エリア向けの公開模試|近畿圏の私立中学データが豊富
- 失敗しない模試の選び方・4つのポイント
- ①お子さんの現在の学力帯にあうか
- ②志望校の傾向にあっているか
- ③開催時期とスケジュールを確認する
- ④自宅受験ではなく「会場受験」を優先する
- 模試を受けた後に取り組みたいこと
- 点数よりも「正答率が高いのに間違えた問題」に注目する
- 模試ノートを作って弱点を見える化する
- 判定結果に一喜一憂せず、解き直しの質を上げる
- 子どもの志望校にあう模試を選ぼう
中学受験で模試を受けるべき3つの理由
塾内テストとは別に公開模試を受けると、より広い母集団の中で実力を確認しやすくなります。
現在の立ち位置(偏差値)を客観的に把握するため
塾内テストはカリキュラムの定着度を確認するのに役立ちますが、受験者層は通っている塾が中心です。
公開模試では、その模試の受験者集団における現在の位置を確認できます。模試ごとに母集団が異なるため、偏差値は同じ模試の推移を見るのが基本です。
入試本番の「場慣れ」と時間配分の練習
学校などの会場で受験すると、慣れない環境で問題を解き、時間を管理する練習ができます。
受験後は、当日の行動で困った点も振り返り、次の会場受験で改善しましょう。
志望校判定で併願戦略を立てるため
模試を受ける大きな目的の一つは、志望校に対する合格可能性(A〜E判定や%など)を確認し、今後の学習方針を考える参考にすることです。
志望校判定は併願校を検討する材料になります。ただし、判定方法や母集団は模試ごとに異なるため、1回の結果だけで受験校を決めないようにしましょう。
【首都圏】中学受験におすすめの模試4選
中学受験の模試は、志望校のレベル、現在の学力、受験地域によって選び方が変わります。まずは首都圏・関西の主要模試を比較し、その後に学年別・目的別の選び方を確認しましょう。
首都圏では、志望校の難易度や校風にあわせて以下の4つの模試が主要な選択肢となります。
※各模試の名称・実施概要は、四谷大塚、SAPIX、日能研、ONETES、五ツ木書房、浜学園、日能研関西の各公式サイトをもとに、2026年9月時点で確認した情報を掲載しています。
【四谷大塚】合不合判定テスト|小学6年生向けの代表的な公開模試
四谷大塚の合不合判定テストは、小学6年生向けの代表的な公開模試です。継続して受験することで、志望校判定や学力推移を確認しやすい特徴があります。最新の日程・回数・受験費用は、公式サイトで公開されています。
【SAPIX】合格力判定サピックスオープン|志望校判定に活用
合格力判定サピックスオープンは、小学6年生を対象とした公開模試です。例年、秋以降に複数回実施されます。春から初夏にかけては別名称の公開模試が実施されるため、申し込みの際は模試名と対象時期を公式サイトでご確認ください。
【日能研】全国で実施される公開模試|継続受験で推移を確認
日能研の全国公開模試は、首都圏を中心に全国で実施される公開模試です。2026年度は小学4〜6年生向けの日程が公式サイトで案内されています。
地域によって実施名称や運営案内が異なる場合があるため、受験を検討する際はお住まいの地域の公式案内をご確認ください。
【ONETES】合格ONEテスト|旧・首都圏模試センターの合判模試
首都圏模試センターは2026年3月にONETESへ移行し、合判模試は「合格ONEテスト」へ名称変更されました。
合格ONEテストは、首都圏の中学受験生に広く利用される公開模試です。受験者数が多く、幅広い受験者層の中で現在の立ち位置を確認しやすい点が特徴です。2026年度は小6対象で全6回が予定されています。
【関西圏】中学受験におすすめの模試3選
関西圏でも、受験者層や志望校判定の対象が異なる模試が実施されています。志望校との相性を確認して選びましょう。
【五ツ木・駸々堂】五ツ木・駸々堂模試|小学5・6年生対象
「五ツ木・駸々堂中学進学学力テスト会」は、現在「五ツ木・駸々堂模試」の名称で実施されています。対象は小学5・6年生です。
【浜学園】公開学力テスト・小6合否判定学力テスト
浜学園では公開学力テストのほか、小学6年生向けの合否判定学力テストを実施しています。目的に応じてテストを使い分けることが大切です。
【日能研関西】関西エリア向けの公開模試|近畿圏の私立中学データが豊富
日能研関西でも、6年生向けの合格判定テストなど全国公開模試が案内されています。関西エリアで日能研の模試を検討する場合は、日能研関西の案内ページで対象学年、日程、会場、申込条件をご確認ください。
失敗しない模試の選び方・4つのポイント
「模試をたくさん受ければ安心」というわけではありません。お子さんにあった模試を選ぶために、次の4つのポイントを確認しましょう。
①お子さんの現在の学力帯にあうか
現在の学力より難度が大幅に高い模試では、復習の優先順位をつけにくいことがあります。
一方、志望校の受験者が少ない模試では、判定を参考にしにくい場合があります。現在の学力と志望校の両方にあう模試を選ぶことが重要です。
②志望校の傾向にあっているか
志望校が記述重視の学校であれば、記述問題が多い模試を。公立中高一貫校志望なら、適性検査型の模試を選びましょう。
入試本番の問題形式に近い模試や学校別模試を選ぶと、時間配分や答案作成の練習に役立ちます。
③開催時期とスケジュールを確認する
6年生になると塾の特別講習などでスケジュールが埋まりますが、模試を受けることを加味して予定を立てるようにしましょう。
6年生の秋は模試や志望校別講座が重なりやすい時期です。2027年度入試に向けた2026年度の実施日・会場・申込期限を公式サイトで確認し、復習日も含めて予定を組みましょう。
④自宅受験ではなく「会場受験」を優先する
会場受験と自宅受験を選べる場合は、体調や移動負担を考慮しつつ、入試本番の練習には会場受験を活用しましょう。
知らない場所への移動や休み時間の過ごし方を含め、当日の流れを経験することができます。
模試を受けた後に取り組みたいこと
模試は受験後の復習まで含めて活用します。成績表が返却されたら、次のポイントを確認しましょう。
点数よりも「正答率が高いのに間違えた問題」に注目する
成績表が戻ってきたら、まずは、正答率50%以上の問題で取りこぼしがなかったかを確認してみましょう。
まずは正答率が高い問題の失点理由を確認し、知識不足、読み違い、計算ミスなどに分けて復習しましょう。
模試ノートを作って弱点を見える化する
間違えた問題のコピーをノートに貼り、なぜ間違えたのか(計算ミス、知識不足、読み飛ばし等)をメモしましょう。
自分の間違い方を記録することで、次回の模試前に見直しやすくなります。
判定結果に一喜一憂せず、解き直しの質を上げる
志望校判定は合否を保証するものではありません。模試は、その時点の課題を見つけるための材料です。
判定だけに一喜一憂せず、失点の原因を確認して解き直すことを優先しましょう。
子どもの志望校にあう模試を選ぼう
2027年度入試に向けて、模試は目的を決めて活用しましょう。
大切なのは「何のために受けるのか」を親子で共有することです。
模試を複数回受ける場合は、同じ模試内で偏差値や分野別成績の推移を確認してください。結果から次の学習課題を一つずつ決め、2027年度入試に向けた学習計画へ反映しましょう。
※各模試の名称・実施概要は、四谷大塚、SAPIX、日能研、ONETES、五ツ木書房、浜学園、日能研関西の2026年9月10日時点の情報です。日程・会場・申込条件は変更される場合があるため、最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
