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浪人が辛いのはなぜ?「消えたい」ほど苦しい原因と心の整え方

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「朝、目が覚めると絶望感が襲ってくる」「予備校へ向かう電車の中で、気づくと涙が出そうになっている」

いま、この記事を読んでいるあなたは、そんな出口の見えない暗闇の中にいるのではないでしょうか。

浪人生活は、想像以上に過酷です。机に向かう時間は長く、人との関わりは極端に減り、未来への不安だけが膨らんでいく。時には「消えてしまいたい」と思うほど自分を追い詰めてしまうこともあるでしょう。

しかし、まず伝えたいのは、あなたが今感じている苦しみは心が弱いからではなく、それほどまでに必死で自分の人生に向き合っている証拠だということです。

この記事では、浪人生がなぜこれほどまでに辛いのか、その正体を解き明かし、最後まで走り抜くための心の整え方を解説します。

浪人生活が「辛い」と感じるのは当たり前!多くの人が直面する5つの理由

浪人生活が始まると、現役時代には感じなかった特有のストレスが押し寄せてきます。

まずは、あなたの心をむしばんでいる原因を整理してみましょう。辛いのは自分だけじゃないと知るだけで、少しだけ呼吸がしやすくなるはずです。

合格へのプレッシャーと「また落ちたら」という恐怖心

浪人生にとって最大の敵は、不合格への恐怖です。「来年こそは」という決意は、裏を返せば「もう後がない」という崖っぷちの心理状態を生みます。

模試の判定が悪ければ「またあの絶望を味わうのか」と震え、判定が良くても「本番で失敗したら意味がない」と自分を追い込んでしまいます。この逃げ場のないプレッシャーが、精神をじわじわと削っていくのです。

大学生の友人が眩しく見える…SNSで感じる孤独感と劣等感

ふと開いたSNSで、大学のサークル活動や旅行、おしゃれを楽しむ同級生の姿が目に飛び込んでくることもあるでしょう。それは浪人生にとって目の毒です。

かつて同じ教室にいた友人が「人生の次のステージ」に進んでいるのに、自分だけが止まったまま、あるいは後退しているような錯覚に陥ります。「自分は何をやっているんだろう…」という猛烈な劣等感は、勉強のモチベーションを下げてしまう要因になります。

成績が伸び悩む「中だるみ」や「スランプ」の時期

浪人生は、現役時代に一通り学習を終えているため、春先は成績が良い傾向にあります。しかし、夏を過ぎる頃から現役生が急速に追い上げ、自分の偏差値が相対的に下がったり、横ばいになったりします

「これだけ勉強しているのに、なぜ伸びないのか」という絶望感は、それまで積み重ねてきた努力をすべて否定されたような気持ちにさせます。

家族からの期待や何気ない一言が重荷になる

親からの「頑張ってね」「信じているから」という応援が、時にはプレッシャーになることがあります。

高い予備校費用を出してもらっているという申し訳なさと、その期待に応えなければならないという義務感。さらには、親の何気ない溜息や、親戚との比較などに敏感になり、家が休まる場所ではなくなってしまうことも少なくありません。

一日中誰とも話さないことも…社会からの断絶感

予備校と自宅を往復するだけの毎日。予備校での挨拶以外、誰とも話さない…そんな日々が続くと、自分が社会から切り離されたような、幽霊のような存在に思えてくることがあります。

人間は社会的動物であり、他者との交流がない状態は脳に強いストレスを与えます。この断絶感が、思考をネガティブな方向へと加速させてしまうのです。

浪人はどれくらい辛い?時期別のメンタル注意報

浪人生活は、季節の移り変わりとともに辛さの背景が変わります。もちろん全浪人生に当てはまるわけではありませんが、あらかじめ「いつ、どんな波が来るか」を予測しておくことで、心の準備を整えましょう。

【春】やる気はあるが、ふとした瞬間に喪失感が襲う

3月、4月は「今年こそはやってやる」という高揚感と、入試に落ちた直後の喪失感が入り混じる時期です。

予備校の新しい授業に期待を抱く一方で、スーツを着て入学式へ向かう若者を見かけ、胸が締め付けられるような痛みを感じることもあるでしょう。

まだ1年という長い時間が残っていることに途方に暮れる、不安定なスタートラインです。

【夏】自分の成長に焦りを感じる

「夏は天王山」といわれますが、浪人生にとっては最もメンタルが揺らぐ時期です。基礎を終え、応用に入る中で自分の弱点が浮き彫りになります。

また、部活動を引退した現役生が猛烈な勢いで学力を伸ばし始めるため、模試の結果が振るわなくなることも。暑さによる体力の消耗も加わり、焦りから自分を責めやすくなります。

【秋〜直前期】模試の結果に一喜一憂し、夜眠れなくなる

入試が現実味を帯びてくる秋以降、プレッシャーはさらに強くなるでしょう。過去問の結果に一喜一憂し、合格最低点に届かないと「もう無理だ」とパニックに陥ることも。

夜、布団に入ると悪い想像ばかりが膨らみ、不眠に悩まされる浪人生も増えます。この時期は、学力よりも「いかに平静を保つか」という精神力の勝負になります。

「心が限界…」浪人が辛すぎるときの対処法

もし今、あなたが「これ以上は無理かもしれない」と感じているなら、無理に机に向かうのは適策ではありません。

心が悲鳴をあげているときは、勇気を持って休むことが最も効率的な学習法になります。

浪人が辛いときの対処法
  • 1日だけ「勉強を完全に忘れる日」を作る
  • スマホからSNSアプリを消して情報を遮断する
  • 予備校のチューターや信頼できる大人に今の心境を吐き出す
  • 日光を浴びて体を動かす習慣を取り入れる

1日だけ「勉強を完全に忘れる日」を作る

「1日休んだら取り残される」という恐怖があるかもしれませんが、疲れ切った脳で10時間机に向かうよりも、リフレッシュして翌日から集中するほうが効果的です。

この日は参考書を開かず、映画を見たり、好きなものを食べたりしてください。勉強をしない罪悪感も、この日だけは忘れ去りましょう。

スマホからSNSアプリを消して情報を遮断する

SNSは、浪人生にとって百害あって一利なしといっても過言ではありません。キラキラした他人の人生と比較して落ち込む時間を、物理的に遮断しましょう。

アプリをアンインストールするか、通知をオフにしてみてください。他人の近況を知らなくても、あなたの合格には何の影響もありません。むしろ、自分の内側に集中する静かな時間こそが今のあなたには必要です。

予備校のチューターや信頼できる大人に今の心境を吐き出す

悩みは、言葉にして外に出すだけで軽くなります。予備校のチューターや講師、あるいはカウンセラーなどは、これまでに数えきれないほどの浪人生の悩みを見てきたプロです。

「辛い」「逃げたい」という本音を、そのままぶつけてみてください。客観的なアドバイスをもらうことで、凝り固まった思考がほぐれるはずです。

日光を浴びて体を動かす習慣を取り入れる

メンタルと体は密接に繋がっています。ずっと室内で猫背のまま勉強していると、呼吸が浅くなり、ネガティブな思考がループしやすくなります。

朝、15分だけ散歩をして日光を浴びるなどすると、セロトニンという幸せホルモンが分泌され、不安を和らげてくれます。軽い筋トレも、自己効力感を高めるのに非常に有効です。

辛い浪人生活を合格につなげる考え方

浪人生活を成功させるのは、高いIQではなく、最後まで自分を信じ続けられたというマインドです。考え方を少し変えるだけで、目の前の景色は変わります。

  • 「今日やること」だけに集中し、未来の不安を考えない
  • 志望校合格後のキャンパスライフを想像する
  • 完璧主義ではなく「60点でも継続する」ことを目指す

「今日やること」だけに集中し、未来の不安を考えない

半年後の入試結果を今心配しても、1点も上がりません。不安は常に「未来」か「過去」にあります。心を整えるコツは、焦点を「今」に絞ることです。

「今日の午前中にこの単元を終わらせる」「この大問1つを理解する」など決めて、目の前の1ページに没頭している間だけは、不安は消えてくれます。小さな達成感の積み重ねが、合格につながっていくでしょう。

志望校合格後のキャンパスライフを具体的に妄想する

辛いときは「なぜ自分はこんなことをしているのか」という目的を見失いがちです。そんなときは、あえて現実逃避をしましょう。

合格通知を受け取ったときの親の顔、憧れのキャンパスで受けたい講義、放課後に友だちと行くカフェなど、具体的かつ楽しい妄想をしてみてください。

その生活を目標に、もう一度頑張ってみようとモチベーションを取り戻すきっかけになるでしょう。

完璧主義を捨てて「60点の継続」を目指す

「毎日12時間完璧に勉強しなければならない」という完璧主義に押しつぶされてしまう浪人生もいるでしょう。1日でも計画が崩れると嫌になり、すべてを投げ出したくなるという方もいるのでは。

受験生活は長距離走です。100点満点の完璧な日を数日作るより、50点や60点の日でもいいから継続すること。地道に継続してきたという自信は自分自身のモチベーションを保つことにもつながります。

【Q&A】浪人に関するよくある悩み

ここでは、多くの浪人生が抱える具体的な悩みについてお答えします。

宅浪は予備校に通うより辛いですか?

宅浪(自宅浪人)は、予備校に通うよりも精神的負荷が高く感じる方もいるでしょう。理由は「孤独感」と「生活リズムの崩れ」です。誰の目もない中で自分を律し続けるのは至難の業です。もし宅浪を選んでいるなら、図書館や自習室を利用したり、オンラインの自習室を活用したりして、人目のある環境を意識的に作ることをおすすめします。

親と喧嘩ばかりしてしまいます。どう接すればいい?

親御さんも、あなたを心配するあまり余裕を失っているのかもしれません。喧嘩になりそうなときは、まずその場を離れましょう。そして「今は集中したいから、勉強の話は週に一度の夕食の時だけにしてほしい」など、具体的なルールを提案してみるのが有効です。感情をぶつけるのではなく、事務的に要望を伝えることで、お互いのストレスを減らせます。

浪人をやめて就職・専門学校へ行くのは逃げですか?

いいえ、それは人生の進路変更であり、逃げではありません。どうしても心が壊れそうで、勉強が手につかない状態が続くなら、他の道を探すことは自分を守るための賢明な判断です。大学合格だけが人生のゴールではありません。一度立ち止まって、自分にとっての幸せがどこにあるのかを再定義しても、誰もあなたを責める権利はありません。

今の辛さはあなたの強さになる!一歩ずつ進もう

浪人生活で味わう辛さは、実はあなたにとって大きな財産になります。思い通りにいかない現実に直面し、孤独に耐え自分自身と向き合い続けた経験は、大学入学後の困難や、その後の社会人生活においても活かされる打たれ強さと、他者への想像力を与えてくれるからです。

今はまだ、そんなふうに前向きに捉える余裕はないかもしれませんが、まずは今日明日の一歩を大切に、日々を過ごしましょう。

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中山 朋子
この記事を執筆した執筆者
中山 朋子

Ameba塾探し 執筆者

小さい頃からピアノ、書道、そろばん、テニス、英会話、塾と習い事の日々を送る。地方の高校から都内の大学に進学し、卒業後は出版社に勤務。ワーキングホリデーを利用して渡仏後、ILPGAに進学し、編集ライターの仕事をしながらPhonétiqueについて学ぶ。帰国後は広告代理店勤務を経て、再びメディア業界に。高校受験を控える子を持つ親として、「Ameba塾探し」では保護者目線の有益な情報をお届けする記事づくりを目指しています。