「受験勉強を始めなきゃいけないのはわかっているけれど、何から手をつければいいのかわからない…」「塾には行っているけれど、家で何をすれば偏差値が上がるの?」
中学3年生の春や夏、あるいは受験を意識し始めた中2の冬、多くの中学生がこのような悩みに直面します。目の前には分厚い参考書や教科書。どこからめくれば合格に近づくのか、その正解が見えない時間はとても不安なものです。
実は、高校受験の成功はがむしゃらに勉強することではなく、正しい順番でスタートを切ることで決まります。やり方を間違えなければ、今からでも志望校合格は十分に狙えます。
本記事では、受験勉強の具体的な始め方から、時期別のロードマップ、科目別の攻略法まで詳しく解説します。この記事を読み終える頃には、あなたが今日何をすべきか、その答えが明確になっているはずです。
- 受験勉強は何からすればいい?まずはこの5つのステップを実践しよう!
- ステップ① 志望校(目標)を仮でもいいので決める
- ステップ② 現状の学力を知るために「過去問」を1年分解く
- ステップ③ 中1・中2の学習内容を最優先で復習する
- ステップ④ 入試までの逆算スケジュールを立てる
- ステップ⑤ 勉強を「習慣化」するための環境を整える
- 【重要】内申点の対象期間は地域ごとに違う!
- 【時期別】いつから何をすべき?合格までのロードマップ
- 【中3の春〜夏】英数中心に基礎固めを完了させる
- 【中3の夏休み】苦手分野の克服と、理社の全範囲復習
- 【中3の秋〜冬】実戦演習(応用問題)と志望校対策
- 【直前期】過去問の解き直しと暗記科目の最終チェック
- 【科目別】効率的に偏差値を上げるための勉強法
- 【英語・数学】積み上げ型科目は中1のつまずきを放置しない
- 【国語】語彙力と漢字の強化、「読解のルール」を学ぶ
- 【理科・社会】暗記+理解を徹底!短期間で点数が伸びやすい得点源
- 受験本番までモチベーションが続かない…そんな時の対処法
- 1日5分だけでも机に座るルーティンを作る
- スマホやゲームとの付き合い方をルール化する
- 保護者にできるサポート|「見守り」と「環境づくり」を
- 高校受験のために塾に行くべき?独学でも大丈夫か迷った時の判断基準
- 自分のペースで進めたいなら「通信教育」や「YouTube」の活用を
- 強制力と情報が必要なら個別指導塾や集団塾を検討
- まずは学校のワークと市販の参考書で基礎を固める
- 受験勉強のスタートは今日からできる!
受験勉強は何からすればいい?まずはこの5つのステップを実践しよう!
「とりあえず英単語を書こう」「数学の問題集を解こう」と行動に移す前に、まずは受験の戦略を立てることが重要です。
目的地が決まっていないのに走り出すのは、地図を持たずに砂漠へ行くようなもの。最初に以下のステップで、合格への土台を作りましょう。
ステップ① 志望校(目標)を仮でもいいので決める
勉強のエンジンをかけるために最も必要なのは、納得感のある目標です。
まだ行きたい学校が決まっていないなら、今の偏差値で行ける学校ではなく、「こんな高校生活を送りたい」とワクワクする視点で選んでみてください。
仮の目標で構いません。「あの学校に行きたい」という気持ちが、辛い時期のあなたを支えてくれます。
ステップ② 現状の学力を知るために「過去問」を1年分解く
仮の目標(志望校)が決まったら、次はその高校の過去問を1年分解きます。
「えっ、まだ何も勉強していないのに?」と思うかもしれません。これは問題を解くことが目的ではなく、「敵を知る」ための診断です。
どんな形式で出題されるのか、自分の得意・不得意はどこか、これらを知ることで、夏休みに重点的に復習すべき単元が明確になります。
現時点での点数は低くて当然ですので、まずは入試までの距離を測る指標として活用してください。
ステップ③ 中1・中2の学習内容を最優先で復習する
高校入試の配点において、中1・中2の成績を直接合否判定に使用する自治体は非常に多く存在します。
また、たとえ中3の成績のみを評価する地域であっても、積み上げ科目である英語や数学は、前学年の基礎が抜けている状態で中3の定期テストで高評価(評定「5」など)を取ることは極めて困難です。
入試本番の得点源としても、内申点確保の土台としても、まずは中1・中2の教科書内容を完璧にすることが、合格への最も確実な近道となります。
ステップ④ 入試までの逆算スケジュールを立てる
入試当日から逆算して、スケジュールを組みます。
- 夏休みまで: 基礎を完璧にする
- 秋: 応用力をつける
- 冬: 過去問を解きまくる
このように大まかな月ごとの目標を立て、それを1週間単位のタスクに落とし込みましょう。
ステップ⑤ 勉強を「習慣化」するための環境を整える
気合や根性だけで受験勉強は続きません。勉強せざるを得ない環境を作りましょう。
やる気に頼らず、歯磨きをするように自然と勉強が始まる状態を目指します。
【重要】内申点の対象期間は地域ごとに違う!
「中3になってから本気を出せばいい」と思っていませんか? 実は、高校入試に大きく関わる「内申点(調査書点)」の計算ルールは、都道府県によって驚くほど異なります。
- 中3の成績のみを重視する地域
例:東京都など
主に中学3年生の成績が点数化されます。 - 中1からの成績がすべて加算される地域
例:埼玉県、千葉県、大阪府など多数
中学1年生・2年生の通知表の成績が、すでに高校入試の得点としてカウントされ始めます。
地域によっては、中1の最初の定期テストからすでに受験本番が始まっているといっても過言ではありません。
まずは「(お住まいの県名) 高校入試 内申点 計算」で検索し、自分の地域がどのタイプなのかを必ず確認しましょう。
【時期別】いつから何をすべき?合格までのロードマップ
高校受験は長期戦です。ここからは、時期別に何をすべきか解説していきます。
各時期に求められる役割を理解し、効率よく学習を進めましょう。
【中3の春〜夏】英数中心に基礎固めを完了させる
この時期の最優先事項は、積み上げ科目である英語と数学の「中1・中2の復習」です。
学校の授業が進む一方で、週末や隙間時間を使って過去のワークを解き直しましょう。この時期に基礎を固めておくと、夏休み以降の伸びが劇的に変わります。
【中3の夏休み】苦手分野の克服と、理社の全範囲復習
「受験の天王山」と呼ばれる夏休み。まとまった時間が取れるこの時期に、理科と社会の1・2年範囲を一気に総復習します。
また、模試などで浮き彫りになった自分の弱点単元(関数、不定詞など)を集中的につぶしましょう。
【中3の秋〜冬】実戦演習(応用問題)と志望校対策
基礎が固まってきたら、少し難しめの問題集や各都道府県の入試予想問題に挑戦します。
単なる暗記ではなく「なぜその答えになるのか」を論理的に説明できるまで、1つの問題に深く向き合う時期です。
【直前期】過去問の解き直しと暗記科目の最終チェック
1月以降は、志望校の過去問を「時間を計って」解きます。
また、理科・社会・英単語・漢字など、覚えれば確実に点になる暗記項目を総ざらいします。この時期の1点は、合否を分ける大きな1点になります。
【科目別】効率的に偏差値を上げるための勉強法
全科目を均等に勉強するのは非効率です。科目の特性にあわせた勉強法を知りましょう。
【英語・数学】積み上げ型科目は中1のつまずきを放置しない
英語と数学は、前の単元がわからないと次の単元が理解できない科目です。
- 英語: 英単語の読み書きが完璧か?基本の5文型を理解しているか?
- 数学: 計算ミスをしないか?方程式や関数の根本的な理屈をわかっているか?
もし苦手なら、思い切って中1の教科書まで戻ることが近道になります。
【国語】語彙力と漢字の強化、「読解のルール」を学ぶ
国語は「センス」だと思われがちですが、実は「ルール」の科目です。
指示語(これ、それ)が何を指しているか、接続詞(しかし、つまり)の後の文章に注目できているか。また、読解の土台となる漢字や語彙(言葉の意味)を毎日コツコツ増やすことが得点安定につながります。
【理科・社会】暗記+理解を徹底!短期間で点数が伸びやすい得点源
理社は、勉強した時間がそのまま点数に直結しやすい「コスパの良い」科目です。
ただし、丸暗記はすぐ忘れます。「歴史の流れ(なぜ戦争が起きたか)」や「理科の現象(なぜそうなるか)」を理解しながら覚えることで、入試本番の記述問題にも対応できる本物の実力がつきます。
受験本番までモチベーションが続かない…そんな時の対処法
長い受験生活、やる気が出ない日は必ずあります。そんな時に自分を責めないためにも対処法を知っておきましょう。。
1日5分だけでも机に座るルーティンを作る
「今日はやりたくないな」と思っても、とりあえず机に座ってテキストを開き、5分だけやってみてください。
脳には「作業興奮」という仕組みがあり、一度始めるとやる気が後からついてくるものです。5分やって無理なら、その日は休んでも構いません。
スマホやゲームとの付き合い方をルール化する
スマホはあなたの時間を溶かしてしまう大きな要因になります。
「勉強中は親に預ける」「アプリの制限時間を設定する」など、自分の意志に頼らない物理的な制限をかけましょう。
また、「30分勉強したら5分YouTubeを見ていい」といったご褒美制度も有効です。
保護者にできるサポート|「見守り」と「環境づくり」を
保護者は「勉強しなさい!」という言葉を、美味しい夜食や、静かなリビングの環境作りに置き換えてみてください。
とくに受験直前はお子さんが一番不安を感じている時期です。信じて見守る姿勢が、お子さんの自己肯定感を高め、最後の踏ん張りにつながります。
高校受験のために塾に行くべき?独学でも大丈夫か迷った時の判断基準
「塾に行かないと合格できないの?」という悩みも多いものです。受験勉強は、自分にあったスタイルを選びましょう。
自分のペースで進めたいなら「通信教育」や「YouTube」の活用を
最近は無料授業動画や、タブレット学習の質が非常に高まっています。
自分で計画を立てられるお子さんや、わからないところを自分で調べられるお子さんなら、独学や通信教育の方が効率的に進められる場合もあります。
強制力と情報が必要なら個別指導塾や集団塾を検討
以下のような場合は、塾の活用をおすすめします。
塾は、時間と情報を買う場所だと割り切って活用しましょう。
まずは学校のワークと市販の参考書で基礎を固める
塾に行くにしても、独学にしても、学校の学習が基本になります。
学校のワークを完璧(3周解き直し)にするだけで、ほとんどの公立高校入試の基礎はカバーできます。難しい問題集に手を出す前に、まずは手元の1冊を完璧にしましょう。
受験勉強のスタートは今日からできる!
受験勉強に遅すぎることはあっても早すぎることはありません。
今日、この記事を読み終えたあなたができる最初のスタートは、スマホを置いて、中1・中2の復習ワークを1ページだけ解くことです。
偏差値は一朝一夕には上がりません。しかし、今日始めた小さな一歩が、数か月後の大きな成長、そして合格へとつながっています。
あなたの努力が、春に報われることを心から応援しています。
