「総合型選抜の出願はいつから始まるの?」「高校3年生になってから準備を始めても間に合う?」と疑問を持っている高校生や保護者もいるのではないでしょうか。
総合型選抜は一般選抜より早い時期に試験がおこなわれることが多いため、日程を把握して計画的に準備することが大切です。
この記事では、総合型選抜の日程の全体像、時期別の準備内容、確認時の注意点をわかりやすく解説します。
- 総合型選抜の日程はいつ?年間スケジュールを紹介
- 高校2年生の冬~高校3年生の春:志望校選び・情報収集
- 高校3年生の春~夏:オープンキャンパス・志望理由書の準備
- 高校3年生の9月以降:出願開始
- 高校3年生の9~10月:書類審査・面接・小論文などの選考
- 高校3年生の11月以降:合格発表・入学手続き
- 総合型選抜の日程は大学によって違う?知っておきたいポイント
- 私立大学と国公立大学による日程傾向の違い
- 共通テストを利用する場合の日程傾向の違い
- 大学ごとに異なる出願期間
- 試験日が複数回ある大学の存在
- 合格発表・入学手続きの日程確認
- エントリー方式を採用する大学の存在
- 総合型選抜でやることを時期別に解説
- 4~6月:志望校研究と受験資格の確認
- 6~8月:志望理由書・活動実績の整理
- 夏休み:面接・小論文対策の開始
- 出願直前:提出書類の最終確認
- 総合型選抜の日程で注意したいポイント
- 締切の「消印有効」と「必着」の確認
- 他大学との日程重複への注意
- 学校推薦型選抜・一般選抜との併願計画
- オープンキャンパス参加が出願条件の大学
- 総合型選抜の日程に遅れないための準備方法
- 志望校の募集要項の早期確認
- スケジュールを逆算した準備
- 学校の先生や塾への早期相談
- 志望理由書や面接の反復添削と練習
- 総合型選抜の日程に関するよくある質問
- まとめ|総合型選抜は日程を把握して早めに準備を始めよう
総合型選抜の日程はいつ?年間スケジュールを紹介
総合型選抜の日程は大学や学部によって異なりますが、一般的な流れは次のとおりです
【総合型選抜の一般的な流れ】
| 時期 | 主な準備 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 高2の冬~高3の春 | 志望校研究 | アドミッション・ポリシーを確認する |
| 高3の4〜6月 | 出願条件の確認 | 評定、資格、活動実績の条件を確認する |
| 高3の6〜8月 | 志望理由書の作成 | 添削と面接準備を並行して進める |
| 高3の9月~ | 出願 | 必着か消印有効かを確認する |
| 高3の9〜10月 | 選考 | 面接、小論文、プレゼンの有無を確認する |
| 高3の11月〜 | 合格発表・手続き | 入学手続きの期限を確認する |
高校2年生の冬~高校3年生の春:志望校選び・情報収集
高校2年生の冬から高校3年生の春にかけては、興味のある大学や学部について調べ、志望校の候補を絞り込む時期です。
総合型選抜では、大学のアドミッション・ポリシーと、受験生の志望理由や活動経験が合致しているかが重視される傾向があります。
大学名や偏差値だけでなく、学べる内容や教育方針、取得できる資格、卒業後の進路まで確認しましょう。
また、前年度の募集要項を確認すると、出願資格や選考方法、必要書類などを把握できます。
ただし、入試内容が変更される可能性もあるため、最新の募集要項が公開されたら、前年からの変更点を中心に確認しましょう。
高校3年生の春~夏:オープンキャンパス・志望理由書の準備
高校3年生の春から夏は、大学についての理解を深め、提出書類の準備を本格化させる時期です。
オープンキャンパスでは、大学の雰囲気や授業内容、施設などを確認できます。大学によっては、オープンキャンパスや説明会への参加が出願条件になっている場合もあるため、早めに日程を調べておきましょう。
志望理由書を作成するときは、「なぜその大学・学部で学びたいのか」「入学後に何を学びたいのか」「将来どのように生かしたいのか」を具体的に整理します。高校での活動経験と大学での学びを結び付けることも重要です。
高校3年生の9月以降:出願開始
9月に入ったら出願が始まります。文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」では、総合型選抜の入学願書受付は9月1日以降、判定結果の発表は11月1日以降とされています。
ただし、すべての大学が9月にすぐ出願を受け付けるわけではありません。大学によっては9月中に締め切る場合もあれば、10月以降や年明けに募集する場合もあります。
また、インターネット出願を採用している場合でも、調査書や志望理由書などの書類は、郵送が必要な場合があります。Webで登録しただけでは出願が完了しない場合もあるため、募集要項をよく確認してください。
高校3年生の9~10月:書類審査・面接・小論文などの選考
出願後は、書類審査や面接、小論文、プレゼンテーション、口頭試問などの選考がおこなわれます。
総合型選抜は、一般選抜とは異なる観点や方法によって、受験生の能力や適性、学習意欲、目的意識などを総合的に評価する入試方式です。
文部科学省の実施要項では、志望理由書や活動報告書などを活用し、面接、小論文、プレゼンテーションなどを組み合わせて多面的に評価することが示されています。
選考が1日で終わる大学もあれば、1次選考と2次選考に分かれている大学もあります。
1次選考の合格発表後、短い期間で2次選考がおこなわれる場合もあるため、結果発表と次の試験日をあわせて確認しましょう。
高校3年生の11月以降:合格発表・入学手続き
総合型選抜の判定結果の発表は、令和8年11月1日以降におこなわれます。合格した場合は、大学が指定する期限までに入学金を納め、必要書類を提出します。
入学手続きの期限は合格発表から数日~数週間程度に設定されることがあるため、手続きを忘れないよう注意が必要です。
専願方式は、合格した場合に入学する意思があることを前提に出願する方式です。出願前に、辞退時の扱いや高校での手続きについて確認しておきましょう。
併願できる方式であっても、ほかの大学の合格発表前に入学金の支払い期限を迎える可能性があるため、受験校全体の日程を確認しておきましょう。
総合型選抜の日程は大学によって違う?知っておきたいポイント
総合型選抜には全国共通の試験日がありません。出願期間や試験日、合格発表日は大学ごとに決められているため、同じ大学でも学部や方式によって日程が異なることがあります。
複数の大学を受験する場合は、それぞれの募集要項を確認し、日程を一覧にまとめるのがおすすめです。
私立大学と国公立大学による日程傾向の違い
総合型選抜の日程は、私立大学と国公立大学で傾向が異なります。
◆私立大学と国公立大学の日程傾向
| 項目 | 私立大学 | 国公立大学 |
|---|---|---|
| 出願開始 | 9月以降すぐ | 9月以降 |
| 選考期間 | 10月頃(短め) | 長めに設定 |
| 合格発表 | 11月頃(年内) | 11月以降〜12月頃 |
私立大学の場合、入学願書受付が始まる9月以降にすぐ出願期間が設けられ、10月に選考、11月に合格発表がおこなわれるなど、年内に手続きまで完了するケースが多く見られます。
一方、国公立大学の場合、出願開始は同じく9月以降ですが、選考期間が長く設定され、共通テストを課さない方式でも合格発表の時期には11月から12月頃まで幅があり、実際の日程は大学・学部によって異なります。
必ず最新の公式募集要項を確認してください。
共通テストを利用する場合の日程傾向の違い
大学入学共通テストを利用する総合型選抜では、合格発表の時期が遅くなる傾向があります。
共通テストを課さない方式であれば年内に合格発表がおこなわれることが多いですが、共通テストを利用する場合、1月中旬に実施される共通テストの成績が選考に加味されます。
そのため、出願や一次選考が秋に行われたとしても、最終的な判定結果の発表は共通テスト後の2月以降になるのが一般的です。
共通テストの利用有無によってスケジュールが大きく変わるため、志望校の最新の公式募集要項を早めに確認し、受験計画を立てることが大切です。
大学ごとに異なる出願期間
総合型選抜の出願は原則として9月1日以降ですが、具体的な受付期間は大学によって異なります。
出願期間が数日間しか設定されていないケースもあるため、「9月中に提出すればよい」と考えるのは危険です。出願開始日と締切日を正確に確認し、余裕を持って準備しましょう。
出願資格として、評定平均や資格・検定、特定の活動経験などが定められている場合もあります。日程だけでなく、自分が出願条件を満たしているかも確認してください。
試験日が複数回ある大学の存在
総合型選抜には、1次選考と2次選考を設ける方式があります。
1次選考では書類審査、2次選考では面接や小論文、プレゼンテーションなどがおこなわれるケースが一般的です。大学によっては、3段階以上の選考や複数回の面談を実施することもあります。
また、同じ学部で複数の募集期を設けている大学もあります。ただし、前期と後期で募集人数や出願資格、選考内容が異なる場合があるため、日程だけを見て判断しないことが大切です。
合格発表・入学手続きの日程確認
受験日だけでなく、合格発表日と入学手続きの期限も確認しましょう。合格発表は、大学のWebサイトや受験者専用ページでおこなわれることがあります。
郵送による通知を待っていると、入学手続きの期限までに十分な時間を確保できない可能性があります。
入学金や授業料の納付期限、提出する書類、手続き方法まで確認し、保護者とも共有しておくと安心です。
エントリー方式を採用する大学の存在
大学によっては、正式な出願の前にエントリーを求める場合があります。エントリー後に、面談や課題提出、セミナーへの参加などをおこない、出願資格を得る仕組みです。
エントリーは春から夏に始まることもあるため、9月の出願開始を待って情報収集を始めると、準備が間に合わないおそれがあります。
気になる大学が見つかったら、入試案内だけでなく、オープンキャンパスや事前相談、エントリーに関する案内も確認しましょう。
総合型選抜でやることを時期別に解説
総合型選抜では、出願直前に準備を始めても、志望理由や活動内容を十分に整理できない可能性があります。
高校3年生の春から出願までにおこないたいことを時期別に確認し、無理のない計画を立てましょう。
4~6月:志望校研究と受験資格の確認
4~6月は、大学や学部の情報を集め、志望校の候補を絞る時期です。
大学の公式サイトや大学案内を確認し、アドミッション・ポリシー、カリキュラム、ゼミ、研究分野などを調べましょう。
自分が学びたい内容と大学の教育内容が一致しているかを考える必要があります。
前年度の募集要項を参考に、評定や資格、活動歴などの出願条件も確認します。学校の先生に早めに相談し、調査書や推薦書などの発行に必要な手続きも聞いておきましょう。
調査書の記載項目や提出方法は大学によって異なるため、最新の募集要項を早めに確認することが大切です。
6~8月:志望理由書・活動実績の整理
6~8月は、志望理由書や活動報告書の作成を進めます。
部活動、生徒会、ボランティア、探究学習、資格取得などの経験について、参加した事実だけでなく、そこで何を考え、どのように行動し、何を学んだのかを整理しましょう。
目立った受賞歴がなくても、日々の学習や身近な課題への取り組みを具体的に説明できれば、自分の強みを伝えられます。
作成した書類は学校や塾の先生に見てもらい、何度か書き直すことが大切です。
夏休み:面接・小論文対策の開始
夏休みは、まとまった時間を確保しやすいため、面接や小論文の対策を進めるのに適しています。
面接では、志望理由書に書いた内容を自分の言葉で説明できるように練習しましょう。
志望理由、大学で学びたいこと、高校生活で力を入れたこと、将来の目標などは、質問される可能性があります。
小論文では、出題傾向を確認し、時間内に文章をまとめる練習が必要です。学部の専門分野に関係するニュースや社会課題にも関心を持ち、自分の意見を整理しておきましょう。
出願直前:提出書類の最終確認
出願直前には、必要書類がすべて揃っているかを確認します。志望理由書や活動報告書だけでなく、調査書、推薦書、資格証明書、写真などが必要になる場合があります。
高校に発行を依頼する書類は、すぐに受け取れないこともあるため、余裕を持って申請しましょう。
誤字脱字や記入漏れ、指定文字数、ファイル形式、署名の有無も確認してください。家族や学校の先生にも確認してもらうと、見落としを防ぎやすくなります。
総合型選抜の日程で注意したいポイント
総合型選抜では、提出期限や手続きに遅れると、原則として出願を受け付けてもらえません。
選考対策に集中するだけでなく、締切の扱いや併願条件なども確認することが重要です。
締切の「消印有効」と「必着」の確認
郵送書類の締切には、「消印有効」と「必着」があります。
消印有効は、指定された締切日までの消印があれば受け付けてもらえるという意味です。一方、必着は締切日までに書類が大学へ届いていなければなりません。
必着の場合、締切日に発送しても間に合わないため注意しましょう。郵便事情による遅れも考え、できるだけ早く提出することが大切です。
必着の場合は、追跡できる方法で余裕をもって発送し、到着状況を確認しましょう。
他大学との日程重複への注意
複数の大学へ出願するときは、試験日が重複していないかを確認します。同じ日に対面の面接や試験が設定されている場合、両方を受験することは難しくなります。
試験日だけでなく、集合時間や会場までの移動時間も考慮しましょう。専願・併願の条件も大学によって異なります。
専願方式は、合格した場合に入学を前提として出願する方式です。合格後の辞退可否や入学金の扱いは大学によって異なるため、募集要項を確認してください。
学校推薦型選抜・一般選抜との併願計画
総合型選抜だけでなく、学校推薦型選抜や一般選抜も視野に入れている場合は、受験全体の計画を立てましょう。
総合型選抜の合格発表を待ってから学校推薦型選抜へ出願できるとは限りません。また、総合型選抜の選考中も、一般選抜に向けた教科学習を続ける必要があります。
総合型選抜では基礎学力も評価対象となるため、提出書類や面接の準備だけに偏らず、学校の授業や定期テストにも取り組みましょう。
オープンキャンパス参加が出願条件の大学
大学によっては、オープンキャンパスや入試説明会、事前面談への参加が出願条件として設定されています。
参加できなかった場合、希望する方式へ出願できなくなる可能性があります。予約制のイベントは定員に達すると締め切られることもあるため、早めに申し込みましょう。
遠方の大学を志望する場合は、オンライン説明会の有無や交通手段、宿泊先なども確認しておくと安心です。
総合型選抜の日程に遅れないための準備方法
総合型選抜の準備では、試験日から逆算して予定を立てることが大切です。
自分だけで管理するのが難しい場合は、家族や学校、塾の先生にも日程を共有し、定期的に進捗を確認しましょう。
志望校の募集要項の早期確認
募集要項には、出願資格、試験日、選考方法、提出書類、入学手続きなどの重要な情報が記載されています。
大学の公式サイトで最新版を確認し、必要に応じて印刷や保存をしておきましょう。
Webページだけを見ていると、募集要項にしか書かれていない条件を見落とす可能性があります。
内容が変更されることもあるため、出願直前にも大学からのお知らせを確認してください。
スケジュールを逆算した準備
出願締切から逆算し、いつまでに何を終えるかを決めましょう。
たとえば、出願の1か月前までに志望理由書の初稿を完成させ、2週間前までに添削と修正を終えるなど、具体的な期限を設定します。
学校へ依頼する書類、資格証明書、写真なども一覧にし、提出状況をチェックできるようにすると管理しやすくなります。
学校の先生や塾への早期相談
総合型選抜を受験したいと考えたら、早めに学校の先生へ相談しましょう。
調査書や推薦書の発行には、校内での申請や確認が必要な場合があります。夏休みや学校行事と重なると、通常より時間がかかる可能性もあります。
塾を利用する場合は、総合型選抜の指導実績や、志望理由書の添削、面接、小論文など、必要な対策を受けられるか確認しましょう。
志望理由書や面接の反復添削と練習
志望理由書は、1度書いただけで完成させるのではなく、第三者から意見をもらいながら修正しましょう。
面接でも、文章を暗記するだけではなく、質問の意図にあわせて自分の考えを説明する力が必要です。
複数の先生や家族に面接官役を依頼すると、さまざまな質問への対応力を身につけやすくなります。
提出書類と面接で話す内容に矛盾がないよう、書類のコピーやデータを手元に残しておくことも大切です。
総合型選抜の日程に関するよくある質問
ここでは、総合型選抜の日程について高校生や保護者が抱きやすい疑問に回答します。
志望校によって条件が異なるため、最終的には各大学の最新の募集要項を確認してください。
まとめ|総合型選抜は日程を把握して早めに準備を始めよう
総合型選抜の入学願書受付は令和8年9月1日以降、判定結果の発表は令和8年11月1日以降です。
ただし、実際の出願期間や選考日、合格発表日、入学手続きの期限は大学・学部・方式によって異なります。また、エントリーやオープンキャンパス、事前面談などが出願前におこなわれる場合もあります。
9月になってから準備を始めるのではなく、高校2年生の冬から高校3年生の春を目安に情報収集を始めましょう。
志望校の募集要項を早めに確認し、提出書類や選考対策のスケジュールを逆算することが大切です。
学校や塾の先生にも相談しながら、自分の志望理由や学びたい内容を丁寧に整理して、余裕を持って総合型選抜に臨みましょう。


