立教大学の英検利用は、級の合否ではなく4技能スコアを用いて評価する方式があります。ただし、利用方法は学部・学科・入試方式によって異なります。
この記事では、立教大学の一般入試で利用できる英検の形式、4技能スコアと級の合否の扱い、有効期間、複数スコアの提出、一般入試と共通テスト利用入試の違いを解説します。出願時は最新の入試要項も必ず確認してください。
※本記事は2026年9月時点の情報をもとに作成した解説記事であり、立教大学の公式発表そのものではありません。入試制度は変更される場合があるため、出願時は必ず立教大学公式の募集要項・入試要項・Q&Aをご確認ください。
- 立教大学の一般入試における英検利用の基本
- 英検を持っていなくても一般入試へ出願できる
- 英検と共通テスト英語は両方提出できる
- 一般入試の換算点は出願前にはわからない
- 2027年度に利用できる英語資格・検定試験
- 2027年度はTEAP CBTとTOEFL iBTの扱いに変更がある
- 立教大学の英検利用では何級・何点が必要?
- 級の合否ではなく4技能CSEスコアを使う
- 特定のCSEスコアを合格ラインと断定できない
- 過年度の合格者データは分布として確認する
- 英検スコアの有効期間と提出条件
- 従来型英検は二次試験の受験日が基準
- 共通テスト英語は2027年度の成績のみ有効
- 一般入試と共通テスト利用入試で換算方法が異なる
- 一般入試は出願後に統計的処理をおこなう
- 共通テスト利用入試は換算表を確認できる
- 文学部・法学部など学部別の注意点
- 文学部は大学独自の英語試験を受けられる日がある
- 法学部国際ビジネス法学科グローバルコースは出願条件がある
- 立教大学で英検を利用するメリット
- 有効期間内なら複数回挑戦できる
- 共通テスト英語と併用して選択肢を増やせる
- 立教大学の英検利用に向けた準備方法
- 4技能ごとの課題を確認する
- 成績公開と証明書の発行日から受験日を決める
- 国語・選択科目の対策も並行する
- 立教大学の英検利用に関するよくある質問
- 立教大学の英検利用は公式要項で最新条件を確認しよう
立教大学の一般入試における英検利用の基本
立教大学の2027年度一般入試では、外国語について、すべての学部で英語資格・検定試験または大学入学共通テスト「外国語(英語)」の得点を利用します。大学独自の英語試験を原則として課さず、試験当日は国語や選択科目など、試験日・学部が指定する科目を受験します。
ただし、文学部には大学独自の英語試験を実施する日程があり、法学部国際ビジネス法学科グローバルコースには英語資格・検定試験の出願条件があります。志望学部だけでなく、受験日程まで確認することが大切です。
※参照:立教大学「2027年度 学部入試の情報」
英検を持っていなくても一般入試へ出願できる
多くの学部・学科では、英検のスコアを持っていなくても、2027年度大学入学共通テストの英語を受験していれば一般入試へ出願できます。英検が一律の出願資格になっているわけではありません。
文学部の大学独自英語試験を実施する日程だけを受験する場合は、英語資格・検定試験や共通テスト英語のスコア提出が不要です。一方、法学部国際ビジネス法学科グローバルコースは、一般入試でも所定の英語資格・検定試験の基準を満たす必要があります。
英検と共通テスト英語は両方提出できる
英検などの外部試験と共通テスト英語の両方を受験している場合、複数のスコアを提出できます。立教大学は提出されたスコアを所定の方法で換算し、最も高得点に換算されるスコアを合否判定に採用します。
英検だけ、または共通テスト英語だけでも出願できますが、利用できるスコアが複数ある場合は、証明書類や成績請求の手続きを確認したうえで提出を検討しましょう。
一般入試の換算点は出願前にはわからない
一般入試では、提出された英語資格・検定試験のスコアと共通テスト英語の得点に統計的処理をおこない、立教大学独自の方法で得点化します。処理は出願締切後に行われるため、自分の英検CSEスコアが何点に換算されるかを事前に知ることはできません。
インターネット上にある「CSEスコア何点なら満点」「何点なら共通テスト何%相当」といった非公式の換算表は、合否判定を保証するものではありません。参考にする場合も、大学の公表資料と区別してください。
2027年度に利用できる英語資格・検定試験
2027年度の一般入試・大学入学共通テスト利用入試で利用できるのは、ケンブリッジ英語検定、実用英語技能検定、GTEC、IELTS、TEAP、TOEFL iBTの6種類です。いずれも4技能のスコアが必要です。
英検については、従来型、英検S-CBT、英検S-Interviewのスコアを利用できます。GTECはオフィシャルスコア、IELTSはAcademic Moduleが対象です。試験名が似ていても対象外の形式があるため、正式名称まで確認しましょう。
※参照:立教大学「一般入試・共通テスト利用入試についてのQ&A(2027年1・2月実施入試)」
2027年度はTEAP CBTとTOEFL iBTの扱いに変更がある
立教大学は、2027年度入試でTOEFL iBTとTEAP CBTの取り扱いを変更すると告知しています。2027年度Q&Aの利用可能試験にはTEAPが掲載されていますが、TEAP CBTは含まれていません。
TOEFL iBTについてもスコア体系への対応が示されているため、過去年度の基準をそのまま使わず、2027年度入試要項で利用できるスコアと証明方法を確認してください。
※参照:立教大学「入試の主な変更点」
立教大学の英検利用では何級・何点が必要?
立教大学の一般入試では、法学部国際ビジネス法学科グローバルコースを除き、英語資格・検定試験の一律の最低スコアは設定されていません。英検についても、「2級合格」「準1級合格」といった級の合否だけで評価する仕組みではありません。
級の合否ではなく4技能CSEスコアを使う
英検は、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能CSEスコアを提出します。英検またはケンブリッジ英語検定は、受験した級に不合格でも、4技能のスコアがそろっていれば利用できます。
たとえば、英検2級と準1級の両方を受験した場合、級が上かどうかではなく、提出可能な4技能総合スコアを比較します。大学の公式情報でも、英検2級2,250点と準1級2,200点なら、より高い2級2,250点を提出する例を示しています。
特定のCSEスコアを合格ラインと断定できない
立教大学は、一般入試における英語スコアの事前換算点を公表していません。そのため、CSE 2,300点や2,400点などの特定数値を、公式な合格ラインや得点換算として扱うことはできません。
合否は英語だけでなく、国語や選択科目を含む総合点で決まります。過年度の合格者データは目標設定の参考になりますが、年度、学部、試験日、受験者集団が変われば結果も変わります。
過年度の合格者データは分布として確認する
立教大学は、一般入試合格者の英語得点状況を公表しています。資料を見るときは、特定の数値を翌年度の最低ラインとみなすのではなく、志望学科の合格者がどの範囲に分布していたかを確認しましょう。
法学部国際ビジネス法学科グローバルコースのように出願条件がある場合は、過年度結果より先に2027年度の入試要項を確認してください。
※参照:立教大学「2026年度一般入試合格者における『英語』の得点状況」
英検スコアの有効期間と提出条件
2027年度入試で利用できる英語資格・検定試験は、原則として2025年1月以降に受験したスコアです。
英検スコアの有効期間は、単に「出願日から2年以内」と考えるのではなく、立教大学が当該年度の入試要項で定める基準日に沿って確認することが重要です。
従来型英検は二次試験の受験日が基準
従来型英検と英検S-Interviewは、二次試験を2025年1月以降に受験したスコアが有効です。一次試験の日付だけで判断しないよう注意してください。
また、4技能のスコアが必要なため、従来型英検の一次試験に合格しても、二次試験を受験せずスピーキングのスコアがない場合は利用できません。
共通テスト英語は2027年度の成績のみ有効
大学入学共通テスト「外国語(英語)」は、令和9年度大学入学共通テストの得点のみが有効です。一般入試では、リーディング100点、リスニング100点の200点満点を1対1で扱い、各学部が定める配点へ換算します。
リスニングを含めた対策が必要になるため、英検を利用する予定でも共通テスト英語を提出候補にするなら、両技能の演習を続けましょう。
一般入試と共通テスト利用入試で換算方法が異なる
英語資格・検定試験を使える点は共通していますが、一般入試と大学入学共通テスト利用入試では換算方法が異なります。出願方式を決める前に、それぞれの仕組みを理解しておきましょう。
一般入試は出願後に統計的処理をおこなう
一般入試では、英語資格・検定試験や共通テスト英語の得点に統計的処理をおこないます。資格・検定試験の種類による有利・不利が生じないよう調整されるため、換算点は出願前に確定しません。
複数の資格・検定試験と共通テスト英語を提出した場合は、処理後に最も高得点となるものが使われます。
共通テスト利用入試は換算表を確認できる
大学入学共通テスト利用入試では、入試要項などに英語資格・検定試験スコアの換算表が掲載されます。また、立教大学独自の試験は課されず、共通テストの成績のみで合否を判定します。
学部・学科によって指定科目や科目型が異なります。外国語についても、指定された共通テスト科目または英語資格・検定試験を利用するため、志望学科の科目表を確認してください。
文学部・法学部など学部別の注意点
立教大学の英語利用は全学部で基本ルールを共有していますが、一部の日程・コースには例外があります。「立教大学は英語の独自試験がない」「英検の最低点はない」と一括りにせず、志望先の条件を確認しましょう。
文学部は大学独自の英語試験を受けられる日がある
2027年度は、2027年2月11日に文学部で立教大学独自の英語試験が実施されます。この日程だけを受験する場合、英語資格・検定試験や共通テスト英語のスコア提出は必要ありません。
文学部でも、ほかの日程では外部試験または共通テスト英語を利用します。自分が受験する日程と科目を取り違えないよう、入試日程と要項を確認してください。
法学部国際ビジネス法学科グローバルコースは出願条件がある
法学部国際ビジネス法学科グローバルコースの一般入試は、英語資格・検定試験の所定の出願条件を満たした人が対象です。国語・選択科目の合計点で合否判定をおこなう点も、ほかの学科と異なります。
必要な試験、スコア、証明書類は2027年度入試要項で確認してください。一般入試と自由選抜入試では条件が異なるため、選抜区分も確かめましょう。
立教大学で英検を利用するメリット
英検は共通テストより先に複数回受験できるため、計画的にスコアを伸ばせます。ただし、英検の取得だけで合格が決まるわけではなく、一般入試では国語や選択科目の対策も必要です。
有効期間内なら複数回挑戦できる
従来型英検に加え、英検S-CBTも利用できます。英検S-CBTは年間を通じて複数回実施され、1日で4技能を受験できます。実施日・会場・対象級は時期や地域によって異なるため、最新情報を確認してください。
受験回数を増やす場合も、英検対策だけに学習が偏らないようにしましょう。出願までに成績が公開され、必要な証明手続きができる日程から逆算することが大切です。
※参照:日本英語検定協会「英検S-CBT 試験日程・申込締切」
共通テスト英語と併用して選択肢を増やせる
英検と共通テスト英語を両方提出できれば、一般入試では換算後に高いほうが採用されます。どちらか一方を「保険」と決めつけるのではなく、志望校全体の入試科目を見て学習配分を決めましょう。
共通テストを利用する他大学や国公立大学も受験するなら、英検対策と並行して共通テスト形式の読解・リスニングに慣れておく必要があります。
立教大学の英検利用に向けた準備方法
英検利用を決めたら、目標級だけでなく、現在の技能別スコアを確認します。4技能のうち伸びにくい分野を特定し、受験日と出願日から逆算して学習計画を立てましょう。
4技能ごとの課題を確認する
過去の成績表を見て、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングのどこに課題があるか確認します。総合スコアだけを追うのではなく、弱い技能を重点的に補うと次回の対策を具体化できます。
ライティングは時間内に構成を作る練習、スピーキングは録音と振り返り、リスニングは聞き取れなかった箇所の音読、リーディングは語彙と時間配分の見直しをおこないましょう。
成績公開と証明書の発行日から受験日を決める
試験を受けても、出願期限までにスコアを確認できなければ利用できない場合があります。試験日だけでなく、ウェブ合否公開日、成績表の発行・到着予定日、大学が指定する提出方法を確認してください。
2027年度一般選抜の詳しい証明方法は入試要項で確認し、氏名や生年月日など登録情報の相違にも注意しましょう。
国語・選択科目の対策も並行する
英検のスコアが高くても、一般入試の合格が決まるわけではありません。英語以外の科目も含めた総合点で判定されるため、過去問を使って国語・数学・地歴などの必要科目を計画的に学習します。
立教大学は、同一試験日・同一科目なら全学部で同じ問題を使用します。ただし、理学部数学科の数学など例外もあるため、公式サイトと過去問を確認してください。
立教大学の英検利用に関するよくある質問
ここでは、立教大学の英検利用に関するよくある質問を紹介します。
立教大学の英検利用は公式要項で最新条件を確認しよう
立教大学の英語4技能資格・検定試験の利用方法は、学部・学科・入試方式によって異なります。英検を提出できる方式、提出して評価に用いる方式、共通テスト英語を用いる方式には違いがあるため、志望学部の募集要項で利用方法を必ず確認してください。
有効なスコアは原則2025年1月以降の受験分で、複数スコアを提出した場合は最も高得点に換算されるものが採用されます。文学部の独自英語試験日や法学部のグローバルコースなど例外もあるため、出願前に2027年度入試要項を確認しましょう。


