オンライン授業は、自宅で受講できる手軽さや通学時間を減らせる点が魅力ですが、集中力の維持や通信環境などの課題もあります。対面授業との違いを理解し、双方向型・オンデマンド型の特徴を比べることで、自分にあう学び方を選びやすくなります。
本記事では、生徒・保護者・学校・塾の視点から、オンライン授業のメリットとデメリット、効果を高めるコツ、オンライン学習サービスの選び方まで具体例を交えてわかりやすく解説します。
- オンライン授業とは?対面授業との違い
- オンライン授業の基本定義(ライブ配信/オンデマンド)
- 対面授業との主な違い(時間・場所・コミュニケーション)
- オンライン授業が注目されている背景や理由
- 通信技術の発達とGIGAスクール構想
- 都市部と地方の教育格差解消
- 生涯学習・教育DXの流れ
- オンライン授業の種類とそれぞれの特徴
- 双方向型(ライブ配信)のメリットとデメリット
- オンデマンド型(録画配信)のメリットとデメリット
- 【生徒・保護者向け】オンライン授業のメリット
- 場所や時間にとらわれず学習できる
- 個々の習熟度にあわせて自分のペースで進めることができる
- 学習に対するコストを抑えられる
- 保護者が進捗をチェックしやすい
- 【生徒・保護者向け】オンライン授業のデメリット
- 長時間の使用で目や耳が疲れやすい
- 個人の自主性や学習意欲が不可欠
- 通信環境に左右される
- 不明点や疑問点をその場ですぐに解決できない
- 【高校生向け】オンライン授業を利用するメリット・デメリット
- 高校生にとってのオンライン授業活用のメリット
- 高校生にとってのオンライン授業活用のデメリット
- オンライン授業と対面授業の比較
- オンライン授業に向いている人と向いていない人
- オンライン授業に向いている人の特徴
- オンライン授業に向いていない人の特徴
- オンライン授業の効果を高めるためのコツ
- 集中できる学習環境の作り方
- 疑問点を放置しないための工夫
- オンライン授業に必要なツール
- デバイス・通信環境・周辺機器
- 家庭でできる快適な学習環境の整え方
- オンライン授業おすすめ4選|大手通信教育や話題のサービスを紹介
- Z会の通信教育
- スタディサプリ
- 進研ゼミ
- スマイルゼミ
- 【学校側】オンライン授業のメリット・デメリット
- オンライン授業における学校側のメリット
- オンライン授業における学校側のデメリット
- 【学習塾側】オンライン授業のメリット・デメリット
- オンライン授業における学習塾側のメリット
- オンライン授業における学習塾側のデメリット
- オンライン授業まとめ
オンライン授業とは?対面授業との違い
オンライン授業とは、インターネットを通じておこなわれる授業の総称です。
大きく分けて「双方向型(ライブ配信)」と「オンデマンド型(映像授業)」の2種類があります。
オンライン授業の基本定義(ライブ配信/オンデマンド)
双方向型(ライブ配信)は、ZoomやGoogle Meetなどの会議システムを使い、リアルタイムで授業をおこなう形式です。
先生と生徒がお互いの顔を見ながら会話ができ、その場で質問したり、指名されて回答したりといったコミュニケーションが可能。決まった時間に机に向かうため学習リズムをつくりやすいのが特徴です。
オンデマンド型(映像授業)は、あらかじめ録画された講義動画を視聴する形式です。YouTubeや専用の学習アプリなどで配信され、自分の好きな時間に何度でも見返すことができます。
一時停止してノートを取ったり、わかるところは倍速で再生したりと、自分のペースで学習を進められる点が最大のメリットです。「スタディサプリ」や「東進ハイスクール」などの映像授業がこれに該当します。
対面授業との主な違い(時間・場所・コミュニケーション)
オンライン授業と対面授業の決定的な違いは、「物理的な制約」と「コミュニケーションの質」にあります。
時間と場所の制約について、対面授業は「決まった時間に、決まった場所へ行く」必要があります。これに対し、オンライン授業は場所を選びません。
オンデマンド型であれば時間の制約もなくなり、部活で遅くなった夜や、休日の早朝など、隙間時間を有効活用できます。
コミュニケーションの面では、対面授業は非言語情報(空気感、表情の細かな変化、周囲の生徒の反応)が伝わりやすく、一体感を感じやすいのが特徴です。
一方、オンライン授業ではチャット機能を使って気軽に質問できたり、周囲の目を気にせず発言できたりと、オンラインならではのコミュニケーションの利点があります。
オンライン授業が注目されている背景や理由
なぜ今、これほどまでにオンライン授業が普及し、注目されているのでしょうか。
その背景には、技術の進歩だけでなく、社会的な要請や教育制度の改革が深く関わっています。
通信技術の発達とGIGAスクール構想
オンライン授業が注目されている最大の要因は、インターネット環境とデバイスの普及です。高速大容量の通信(5Gや光回線)が可能になり、高画質な映像を遅延なく送受信できるようになりました。これにより、ストレスなく授業を受けられる環境が整いました。
また、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」も大きな後押しとなっています。これは、全国の小中学生に1人1台の端末(タブレットやPC)と、高速ネットワーク環境を整備する取り組みです。
学校教育の現場でICT(情報通信技術)の活用が進んだことで、家庭学習においてもオンライン授業へのハードルが劇的に下がりました。
都市部と地方の教育格差解消
従来、有名予備校や実力派講師の授業を受けるには、都市部の校舎に通う必要がありました。そのため、地方在住の生徒は地理的な理由で質の高い教育を受ける機会が制限されるという「教育格差」の問題がありました。
オンライン授業の普及は、この教育格差を解消する画期的な手段です。インターネットさえつながれば、離島や山間部に住んでいても、首都圏の有名講師の授業を受けることができます。また、専門的な科目を教えられる先生が近くにいない場合でも、オンラインなら全国から適任の講師を探すことが可能です。
生涯学習・教育DXの流れ
社会の変化が激しい現代において、学生時代だけでなく、社会人になってからも学びつづける「生涯学習(リカレント教育)」の重要性が高まっています。忙しい社会人にとって、通学の手間がないオンライン授業は最適な学習手段です。
さらに、教育業界全体で「教育DX(デジタルトランスフォーメーション)」が進んでいます。これは単に授業をデジタル化するだけでなく、学習データを蓄積・分析して、一人ひとりに最適な指導(アダプティブ・ラーニング)を提供しようとする動きです。
AIが苦手分野を特定して問題を出し分けるなど、オンラインならではの新しい学びの形が生まれています。
オンライン授業の種類とそれぞれの特徴
オンライン授業には、大きく分けて「双方向型(ライブ配信)」と「オンデマンド型(録画配信)」の2種類があり、それぞれに異なるメリットとデメリットがあります。
学習の目的や生活スタイルに合わせて、自分に最適な形式を選ぶことが大切です。
双方向型(ライブ配信)のメリットとデメリット
双方向型の最大のメリットは、対面授業に近い緊張感を持ちながらコミュニケーションが取れる点です。
Zoomなどのツールを使用し、決まった時間にリアルタイムで授業を受けます。講師にその場で質問できたり、他の生徒の存在を感じられたりするため、モチベーションを維持しやすいのが特徴です。
一方で、授業時間が固定されているためスケジュールの融通が利きにくく、通信トラブルが起きると授業に遅れてしまう点がデメリットと言えます。
オンデマンド型(録画配信)のメリットとデメリット
オンデマンド型のメリットは、時間や場所の制約がなく、自分のペースで学習を進められることです。
あらかじめ録画された映像を視聴するため、部活や習い事で忙しい日でもスキマ時間を有効活用できます。
理解が難しい箇所は何度も巻き戻して視聴し、得意な科目は倍速で進めるといった効率的な学習が可能です。ただし、受講の強制力がないため、自己管理ができないと学習が滞ってしまう点がデメリットになります。
【生徒・保護者向け】オンライン授業のメリット
オンライン授業は、通信規格の発展や教育環境の整備、生涯学習の考え方の変化から、全国で導入されはじめています。
ここでは、オンライン授業における学習者のメリットについて紹介します。オンライン塾の利用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
それぞれの項目について、すでに実施されているサービスの具体例を挙げながら詳しく解説していきます。
場所や時間にとらわれず学習できる
オンライン授業は、スマートフォンやタブレット、パソコンを利用して授業を受けることから、場所や時間にとらわれず、いつでもどこでも学習できる点が魅力です。
一般的な学習塾や予備校は、学校が終わってから通うことになるので、どうしても帰宅時間が遅くなってしまいます。仕事の都合上、送り迎えができない保護者の方は、お子さんの帰り道に不安を抱くこともあります。
しかし、オンライン授業なら自宅で授業を受けられるので、事件や事故に巻き込まれる心配がありません。また、通学のために必要な交通費もかからず、経済的な負担も軽減できる点も大きなメリットです。
個々の習熟度にあわせて自分のペースで進めることができる
一般的な大人数の集団授業塾や学校では、講師や先生へ質問するタイミングを見失った結果、不明点を質問・解決できないまま授業が進んでしまうこともあります。
しかし、オンライン授業ではこのデメリットが解消されている点がメリットです。オンデマンド型の場合、聞き逃した部分を巻き戻したり、理解できている部分は倍速で見たりと、理解度にあわせて調整できます。
対面授業では「黒板を写すのに必死で話を聞いていなかった」ということが起こりがちですが、動画なら一時停止して丁寧にノートを取ることができます。
学習に対するコストを抑えられる
オンライン授業は、経済的な負担が少ないというメリットがあります。
大人数制の授業をおこなう予備校や塾では、入塾料や授業料が数万から数十万にもなるケースがありますが、オンライン授業は塾や予備校と比較してリーズナブルな価格で受けることができます。
たとえば、Z会大学受験生向けコースは、6か月一括払いで支払った場合、1か月あたり6,080円(税込)で受講可能となっており、一般的な予備校の月額の3分の1程度の料金で受講することができます。
保護者が進捗をチェックしやすい
小中学生のお子さんを持つ保護者の方のなかには、「子どもがスマートフォンやタブレットに夢中になって、ちゃんと勉強しているか不安になる」という悩みを抱えている方もいることでしょう。
しかし、多くのオンライン授業のサービスでは「保護者用管理画面」があり、学習の進捗やテスト結果をスマホで確認できる機能が充実しています。
学校での導入の場合も、先生と保護者でしっかりと連携することで、宿題の管理がやりやすくなります。また、授業の動画や資料を一緒に見て理解できているかの確認もしやすくなります。
【生徒・保護者向け】オンライン授業のデメリット
メリットが多い一方で、オンライン授業特有の課題もあります。しかし、適切な対策をとることで、これらのデメリットは最小限に抑えることができます。
それぞれの項目について詳しく解説していきます。
長時間の使用で目や耳が疲れやすい
オンライン授業は、スマートフォンやタブレット、パソコンを利用した授業形式であるため、長時間使用していると、液晶画面から発せられる「ブルーライト」によって目が疲れたり、長時間イヤホンを装着することで聴力に影響を与える可能性があります。
そのため、オンライン授業を受ける際は、勉強に一生懸命になりすぎないよう、適度な休憩をとることが大切です。
また、近年ではブルーライトをカットするメガネや液晶カバーシートなどが発売されています。オンライン授業を長時間・長期間受ける際には、自主的な対策をして目の疲れに備えておくようにしましょう。
個人の自主性や学習意欲が不可欠
スマートフォンやタブレットがあれば学習できるというオンライン授業は、使用する端末の都合上、インターネットやアプリを自由に触れることができる誘惑が常につきまといます。そのため、生徒の学習に対する自主性が問われます。
また、学習塾や予備校は、授業の開始時間と終了時間が決められていますが、オンライン授業では自主的に学習する時間をつくる必要があります。
対策としては、「授業中はスマホを別の部屋に置く」「時間割を決めてアラームをセットする」など、強制的に勉強モードに入るルールをつくりましょう。保護者による適度な声かけも効果的です。
通信環境に左右される
ライブ配信形式の授業では、通信速度が不安定だったり、映像や音声が途切れたり、画面が固まったりして、授業に集中することが難しくなることがあります。
さらに、学習内容の理解が妨げられたり、講師やほかの生徒との円滑なコミュニケーションが困難になったりする可能性もあります。
こうした点を避けるには、光回線などの高速インターネットや安定したWi-Fi環境を整えることが大切です。安定した通信環境を確保することは、オンライン授業の効果を最大限に引き出すために不可欠な要素といえます。
不明点や疑問点をその場ですぐに解決できない
学校や塾の教室でおこなわれるリアルタイムの授業では、不明点をその場ですぐに解消することができます。しかし、録画形式の場合は、映像授業のように一方通行で授業が進むため、即座に講師へ質問することができません。
そうしたデメリットを踏まえ、たとえばオンラインの通信教育をおこなっているスタディサプリでは、チャット機能を導入しています。担当の講師が、効率的に学習できるスケジューリングや、不明点のアドバイスをおこない、生徒一人ひとりの学習をサポート。
問題を解いたり講義を聞くことに加えて、双方向のやり取りで理解度を深めることを大切にしたい方は、サポート体制が充実している講座を選ぶようにしましょう。
【高校生向け】オンライン授業を利用するメリット・デメリット
高校生の場合、大学受験や定期テスト、部活動など、時間の使い方が成績に直結します。
ここではとくにオンライン授業サービスの利用者が多い、高校生に特化した視点で、オンライン授業の活用法を解説します。
高校生にとってのオンライン授業活用のメリット
高校生にとって、オンライン授業を活用する最大のメリットは「効率化」です。部活動で帰宅が19時を過ぎる場合、そこから塾に通うのは体力的に厳しいものがありますが、オンライン授業なら、帰宅して夕食をとった後、すぐに授業を開始できます。
また、大学受験対策において「先取り学習」は非常に有効です。進学校の生徒などは、高2の段階で全範囲を終わらせることも珍しくありません。
オンデマンド型の映像授業を使えば、学校の進度に関係なく、自分の志望校レベルにあわせてどんどん先に進むことができます。逆に、苦手な単元だけを中学レベルまで戻って復習することも容易です。
高校生にとってのオンライン授業活用のデメリット
オンライン授業サービスにはメリットが多い一方で、高校生は学習内容が難しくなるため、一度つまずくと動画を見るだけでは解決できず、そのまま放置してしまうリスクがあります。
また、映像授業を「見ただけ」で「わかった気」になり、実際の問題演習がおろそかになるケースも多発します。
さらに、SNSなどを通じて膨大な受験情報が入ってくるため、「あの動画がいいらしい」「この参考書がいいらしい」と目移りし、結局どれも中途半端になる「情報過多」の状態にも注意が必要です。
オンライン授業と対面授業の比較
大学受験や定期テストでの内申点がとくに重要な高校生に向けて、オンライン授業と対面授業を比較しました。
自身がオンライン授業に向いているのか否か、判断の基準にしてください。
【オンライン授業と対面授業の比較表】
| 項目 | オンライン授業 | 対面授業 |
|---|---|---|
| 場所・時間 | 自由度が高い、通学不要 | 通学が必須 |
| 強制力 | 強制力が低い、自己管理が必要 | 強制力が高い、周囲の目がある |
| 質問のしやすさ | 工夫が必要(チャット等) | 直接質問ができる |
| モチベーション | 孤独感がある | 教室の一体感がある |
| コスト | 比較的安価 | 比較的高価 |
| 向いている人 | 部活で忙しい人、マイペースに進めたい人 | 家では集中できない人、ライバルと競いたい人 |
オンライン授業に向いている人と向いていない人
オンライン授業はすべての人に最適なわけではなく、性格や生活スタイルによって向き不向きがあります。
それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合っている学習スタイルかを見極めることが重要です。
オンライン授業に向いている人の特徴
自己管理が得意で、部活や習い事などで忙しい人はオンライン授業に非常に向いています。
たとえば、「毎日19時からは必ず机に向かう」といった学習習慣がすでに身についている場合、通塾時間を省いて効率よく勉強時間を確保することが可能です。
また、自分のペースでどんどん先取り学習を進めたい人や、周囲の雑音がない静かな環境の方が集中できるという人にとっても、オンライン授業は大きなメリットになります。
オンライン授業に向いていない人の特徴
一方で、自宅ではついスマートフォンやゲームなど他のことに気を取られてしまう人は、オンライン授業に向いていない傾向にあります。誰かの目がないと勉強のモチベーションが保てない場合、動画を再生したまま別のことをしてしまうリスクも。
また、わからない問題があったときに、自分から積極的に質問するのが苦手な人も、疑問を放置しやすいため注意が必要です。強制力のある対面授業の方があっている可能性があります。
オンライン授業の効果を高めるためのコツ
オンライン授業のメリットを最大限に引き出し、デメリットをカバーするためには、環境づくりと疑問を放置しない工夫が欠かせません。
具体的な対策を取り入れることで、学習効果は大きく向上します。
集中できる学習環境の作り方
学習効果を高めるには、自宅の中に「勉強モード」に切り替わる専用の環境を作ることが大切です。机の上には授業で使うタブレットやテキストのみを置き、スマートフォンや漫画などは視界に入らない別の部屋に片付けましょう。
また、家族に「この時間は授業中だから話しかけないで」と事前に伝えておくことも効果的。集中しやすい静かな空間を意図的に作り出すことで、対面授業と同じような緊張感を持って学習に取り組めます。
疑問点を放置しないための工夫
オンライン授業でつまずかないためには、わからないことをその日のうちに解決する仕組みを作ることが重要です。
双方向型であれば、授業の最後やチャット機能を使って積極的に質問する習慣をつけましょう。オンデマンド型の場合は、サービスに付帯している質問サポートをフル活用するのがおすすめです。
また、ノートに「後で調べるマーク」をつけておき、週末にまとめて聞くなど、自分なりのルールを決めておくと安心です。
オンライン授業に必要なツール
快適に受講するためには、適切な環境整備が欠かせません。
「画面が固まる」「声が聞こえにくい」といったストレスは学習効率を大きく下げます。
デバイス・通信環境・周辺機器
オンライン授業に必要なツールとして、下記が挙げられます。
まず、授業動画を視聴したり、課題に取り組んだりするためのパソコン、タブレット、またはスマートフォンといったデバイスが必須です。
長時間の学習や複雑な操作をともなう場合は、画面が大きいパソコンやタブレットが推奨されます。
次に、安定した授業を受けるためには、高速かつ安定したインターネット環境が不可欠です。Wi-FiルーターやLANケーブルを用意し、通信環境を整えましょう。
また、ライブ配信形式の授業では、講師やクラスメイトとの円滑なコミュニケーションのために、マイク、Webカメラ、ヘッドセットが役立ちます。
家庭でできる快適な学習環境の整え方
物理的なツールだけでなく、部屋の環境も整えましょう。まず、背景にプライベートなものが映り込まないよう、壁を背にするか、バーチャル背景を設定します。
また、兄弟姉妹やペットの声が入らないよう、静かな部屋を確保するか、家族に授業時間を伝えて協力してもらうことも大切です。
机の上は教科書とノート、筆記用具だけにし、スマホや漫画など気が散るものは視界に入らない場所に片付けておきましょう。
オンライン授業おすすめ4選|大手通信教育や話題のサービスを紹介
ここからは、オンライン授業をおこなっているおすすめの塾(サービス)を紹介していきます。
小学生から社会人まで、さまざまな年齢を対象にサービスが展開されていますが、今回は小学生~高校生(既卒生)を対象としているサービスから以下の4つを紹介します。
オンライン授業の内容や費用感を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
Z会の通信教育
Z会は、幼児から大学受験生までを対象とした教育をおこなう学習塾です。近年はタブレット端末を活用した通信教育にも力を入れています。
大学受験生向けの2026年度受講会費は、難関大プランを12か月一括払いで受講した場合、1か月あたり9,990円(税込)~です。徹底した学習サイクルで高得点を狙える力をつけていきます。
内容としては、テキストと動画を組み合わせた授業で基礎知識を落とし込み、添削問題で理解度を確認し、さらに復習をすることで実践力を定着させます。
会員専用のWebサイト「Z会 My Page」から個別相談ができるので、不明点もすぐに解決できるサポート体制も魅力です。
スタディサプリ
スタディサプリは、小学生から社会人までに対応したオンライン学習サービス。
受験対策はもちろん、「ビジネス英会話コース」では実践的な英語力が身につくため、英語を活用したビジネスを目指す社会人にも選ばれています。
スタディサプリの大学受験講座「ベーシックコース」では、月額制の料金体制を採用しています。年会費・初期費用は不要。経済的な負担が少ないことも魅力のひとつ。単元ごとに授業動画が収録されており、授業を何度も見返せるようになっています。
自分のペースで学習を進められるほか、繰り返し授業を視聴することで、理解度をより深められます。
一般的なオンライン学習サービスでは、専用タブレットやパソコンを活用しますが、スタディサプリはスマートフォンがあれば学習可能です。
進研ゼミ
通信教育の老舗である進研ゼミは、テキストによる学習と併せて、小学生から高校生まで幅広い年齢層を対象にしたオンライン授業を実施しています。
小学講座では「チャレンジタッチ」というサービスを展開しており、オリジナルのタブレットを使用したレッスンで学習を進められます。
九九や漢字といった暗記が重要となる学習内容も、ゲーム形式で楽しく学べるようになっており、学習意欲を高めるための工夫が込められているのも特徴です。
【チャレンジタッチ ひと月あたりの受講費】
| 学年 | 価格 |
|---|---|
| 小学1年生 | 4,020円 |
| 小学2年生 | 4,320円 |
| 小学3年生 | 5,320円 |
| 小学4年生 | 5,590円 |
| 小学5年生 | 6,710円 |
| 小学6年生 | 7,150円 |
※毎月払いの受講費。すべて税込価格です
中学講座では「双方向ライブ授業」を活用したオンライン授業を実施。授業中にわからない点はチャットで即座に質問でき、「質問専任スタッフ」がその場で回答します。
また、参加できなかった授業については録画配信をおこなっており、何度でも授業を見返すことができます。中学・高校講座のオンラインの追加受講費は無料なので、費用を気にすることなく自宅学習の質を高めることが可能です。
スマイルゼミ
スマイルゼミは、タブレット端末を用いた学習が特徴の通信教育。幼児や小学生、中学生、高校生を対象としており、各年代で必要な学習を手軽に体験できることが魅力です。
中学生向け通信教育では、国語や数学、英語をはじめとする基本的な科目に加えて、音楽や保健体育、美術の計9科目と定期テスト対策が可能。中学1年生から3年生までの豊富な内容が、月額8,580円(税込)~受講できます。
そのほかにも、スマイルゼミでは「夏期講習」を設けており、単元ごとに理解度を判定し、生徒一人ひとりの苦手克服を目指した講座を提供。
不得意な分野を克服することで、学力の底上げはもちろん、小さな成功体験の積み上げから自主的な学習意欲を育みます。2週間は費用がかからないため、オンライン授業が初めてという方にも選ばれています。
【学校側】オンライン授業のメリット・デメリット
オンライン授業は、感染予防の観点から学校でも導入されています。
ここからは学校側の立場からみた、オンライン授業のメリット・デメリットを紹介します。
オンライン授業における学校側のメリット
学校側のメリットとしては、下記の3項目が挙げられます。
板書が必要なくなる
オンライン授業は基本的に映像を使った授業になるため、資料を用意しておくことで板書をする必要がなくなります。
対面の授業では板書は必須であり、授業で一番大切といっても過言ではありません。しかし、大切な要素だからこそ時間がかかるものでもあります。
オンライン授業であれば、この時間を短縮することができます。先生が書く時間がなくなるため、より多く教える時間に使えます。
事前の資料作りには、対面の授業準備よりも時間がかかるというデメリットがありますが、一度作ってしまえば何回も使えるためメリットは大きいです。
生徒の表情がわかりやすい
生徒の表情がわかりやすいということもメリットとして挙げられます。オンライン授業では、画面に全員の顔が映し出されます。
教室だと、人数にもよりますが、全員を見れているようで見落としていることも考えられますが、オンライン授業なら、表情やリアクションをみて、生徒が理解しているかなども把握しやすくなります。
また、個別にチャットを送ることもできるため、一人ひとりに確認することもできます。授業の最後にチャットで全員から質問や感想をもらい、次の授業で回答するなど、効率の良い授業をすることも可能です。
録画しておくことで予習や復習にも使える
授業を録画しておくことで、予習や復習に活用できます。たとえば、授業前に予習用の動画を配信しておくことで、生徒があらかじめ学習内容を把握でき、授業をスムーズに進めやすくなります。
また、授業内容を踏まえて作成した動画であれば、授業後はそのまま復習用教材としても活用できます。予習と復習の両方に使える動画を用意しておくことで、学習内容の定着につながるでしょう。
さらに、欠席した生徒のために授業を録画しておけば、後日、授業内容を動画で確認できます。自分が欠席した日の学習内容を振り返ることができるため、授業の遅れを最小限に抑えやすくなるでしょう。
動画を視聴したうえで、わからなかった点を後日先生に質問すれば、より理解を深めることができます。また、先生にとっても、生徒がどこでつまずいたのかを把握しやすくなり、その後の授業改善や指導方法の見直しにも活かせます。
オンライン授業における学校側のデメリット
学校側のデメリットとしては、下記の3項目が挙げられます。
学校のインターネット環境を整える必要がある
学校でオンライン授業を導入するには、まず安定したインターネット環境を整備する必要があります。設備の導入や環境整備には費用や時間がかかるため、この点はデメリットのひとつといえるでしょう。
また、インターネット環境は、ただ整備すればよいというわけではありません。授業を円滑に進めるためには、高速かつ安定した通信環境が必要です。
通信環境が不安定だと、映像や音声が途切れたり、画面がフリーズしたりして、生徒が授業内容を十分に理解できない可能性があります。そのため、オンライン授業を効果的におこなうには、事前に通信環境を十分確認し、安心して受講できる環境を整えておくことが大切です。
生徒の不正行為に気付くことが難しい
オンライン授業は生徒の様子を細かく把握しにくいため、不正行為や授業への集中力の低下に気付きにくい点がデメリットです。
たとえば、テスト中に解答を調べたり、授業とは関係のない作業をしたりしていても、画面越しでは把握しづらい場合があります。対面授業でもすべてを見逃さずに確認することは簡単ではありませんが、オンライン授業ではより注意が必要です。
そのため、授業中は一人ひとりに質問したり、発言や意見交換の機会を設けたりするなど、生徒が主体的に参加できる工夫を取り入れることが大切です。生徒とのコミュニケーションを増やすことで、集中力を維持しやすくなり、学習状況の把握にもつながります。
科目によっては実施が困難である
オンライン授業は多くの科目で活用できますが、実技や体験をともなう授業には向いていない場合があります。
たとえば、家庭科の調理実習や体育の実技、理科の実験などは、安全面への配慮やその場での指導が必要になるため、オンラインで実施することが難しいケースがあります。万が一トラブルが発生しても、教員がすぐに対応できないことも課題です。
危険をともなう可能性がある授業は、対面でおこなうのが望ましいでしょう。一方で、オンライン授業では、教員がお手本を見せたり、実験や実技の手順を事前に解説したりするなど、対面授業をスムーズに進めるための導入として活用する方法が効果的です。
【学習塾側】オンライン授業のメリット・デメリット
先述したように、オンラインの塾・サービスは一般的になってきています。対面式の学習塾が、オンライン授業を導入することも珍しくありません。
ここからは、学習塾がオンライン授業を取り入れることのメリット・デメリットについて紹介します。
オンライン授業を導入するか悩んでいる方、塾を経営したいが対面式かオンラインかで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
オンライン授業における学習塾側のメリット
学習塾側のメリットとしては、下記の3項目が挙げられます。
教室運営のコスト削減になる
学習塾でオンライン授業を導入すると、教室運営にかかるコストを抑えられる可能性があります。
オンライン授業を中心とする場合は、大規模な教室を用意する必要がなくなるため、賃料や水道光熱費などの固定費を削減しやすくなります。塾の運営コストを抑えられることは、経営面で大きなメリットといえるでしょう。
また、削減した費用を教材やシステムの充実、講師の育成、学習サポートの強化などに充てることで、授業の質の向上も期待できます。さらに、運営コストを抑えられれば、受講料の見直しなどにつながる可能性もあり、塾だけでなく学習者にとってもメリットのある取り組みといえます。
全国各地の生徒を対象にできる
オンライン授業の大きな強みは、場所を問わず指導できることです。
対面授業では通塾できる範囲の生徒が対象となりますが、オンライン授業であれば、地域に関係なく全国の生徒へ授業を提供できます。そのため、「近くに塾がない」「距離が遠くて通えない」「送迎が難しい」といった理由で通塾をあきらめていた生徒にも学習機会を提供できます。
学習塾にとっても、募集エリアを広げられることは大きなメリットです。全国へ向けて情報を発信することで、より多くの生徒に塾の魅力を知ってもらえる可能性があります。また、これまで通塾が難しかった地域の生徒も指導対象となるため、新たな受講者との出会いにつながるでしょう。
授業の質を上げられる
オンライン授業には、授業の質を向上させやすいというメリットがあります。
対面授業では、その場で板書をしながら進めることが一般的ですが、オンライン授業では教材や授業動画を事前に作り込むことができます。そのため、内容をわかりやすく整理した質の高い授業を提供しやすくなります。
また、学習塾では一度作成した授業動画を繰り返し活用できるため、生徒の反応や理解度を踏まえながら内容を改善していくことも可能です。さらに、ほかの講師の授業を確認して意見交換やフィードバックをおこなえるため、指導方法の共有や改善にも役立ちます。
このように、授業内容を継続的にブラッシュアップできることから、講師による指導のばらつきを抑え、安定した質の授業を提供しやすくなるでしょう。
オンライン授業における学習塾側のデメリット
学習塾側のデメリットとしては、下記の3項目が挙げられます。
対面よりも教え方の技術が求められる
オンライン授業では、対面授業以上に講師の指導力や伝え方の工夫が求められます。
対面授業であれば、板書や手元の資料を使いながら、その場で生徒の反応にあわせて説明できます。しかし、オンライン授業では画面越しでのやり取りが中心となるため、限られた情報だけで内容をわかりやすく伝える必要があります。
そのため、事前にわかりやすい資料やスライドを準備し、画面共有やチャット機能などを活用しながら、生徒が理解しやすい授業を組み立てることが大切です。録画形式の授業では、その場で質問を受けられないため、生徒がつまずきやすいポイントをあらかじめ想定し、丁寧な解説を盛り込む必要があります。
オンライン授業ならではの機能を効果的に活用すれば、対面授業にはないわかりやすい指導も実現できます。教材や授業動画を継続的に改善しながら、より質の高い授業づくりを目指しましょう。
通信環境などの準備にコストがかかる
オンライン授業は教室運営にかかるコストを抑えられる一方で、通信環境や機材の整備には一定の費用がかかります。
オンライン授業を安定して提供するためには、高速で安定したインターネット回線をはじめ、パソコンやカメラ、マイクなどの機材を準備することが欠かせません。これらは授業の質を左右する重要な設備です。
通信環境が不安定だと、映像や音声が途切れるなどして授業の質が低下し、生徒の満足度や継続率に影響を与える可能性があります。そのため、快適に受講できる環境を整えることが大切です。
オンライン塾は、対面塾と比べて教室の維持費を削減しやすいというメリットがありますが、その一方で、通信環境や機材への投資が必要になることも理解しておきましょう。
生徒のモチベーションを維持することが難しい
オンライン授業では、生徒のモチベーションや集中力を維持することが、対面授業よりも難しくなる場合があります。
対面授業では、講師やほかの生徒と同じ空間で学ぶため、適度な緊張感を保ちながら学習に取り組みやすい環境があります。一方、オンライン授業では画面越しでのやり取りが中心となるため、一人で学習している感覚になりやすく、集中力が途切れてしまうことも少なくありません。
また、多くの場合は自宅で受講するため、ゲームやスマートフォンなど、学習の妨げとなるものが身近にあることも課題です。そのため、講師には、生徒へ積極的に声をかけたり、質問や発言の機会を設けたりするなど、授業に主体的に参加できる工夫が求められます。
オンライン授業を成功させるためには、生徒が最後まで集中して学習に取り組めるよう、授業内容だけでなく、授業の進め方やコミュニケーションの工夫も重要になるでしょう。
オンライン授業まとめ
本記事では、学習者・学校・学習塾別にオンライン授業のメリット・デメリットについて紹介しました。
オンライン授業を展開する塾・サービスの特徴は下記のとおりです。
【オンライン授業サービスの特徴】
| オンライン授業サービス | 特徴 |
|---|---|
Z会の通信教育 | 徹底した学習サイクルで確実に得点アップができる |
スタディサプリ | 通わせやすい料金プラン |
進研ゼミ | 無料で受講できる「オンライン授業」 |
スマイルゼミ | 生徒一人ひとりにあわせた授業を受けられる |
オンライン授業は、インターネット環境が整っていれば、いつでもどこでも利用できることが魅力です。たくさんのメリットがあるため、学校や学習塾でもぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
普段使っているスマートフォンやパソコンを活用して勉強したい方、効率的な学習習慣を身に付けたい方は、ぜひオンライン授業を活用してみてください。
