オンライン塾には、対面で様子を見てもらいにくい、通信環境に左右される、学習機器が必要といったデメリットがあります。一方、通塾時間を省けることや、地域を問わず授業を選びやすいことはメリットです。
本記事では、オンライン塾のデメリットと具体的な対策、向いているお子さん・向いていないお子さんの特徴を解説します。双方向型やオンデマンド型など授業形式の違い、対面塾との比較、失敗を避ける選び方も紹介するので、入塾を迷っている方は判断材料にしてください。
- オンライン塾とは?4つの授業形式を確認
- オンライン授業の主な種類4つ
- オンライン塾はデメリットだらけ?メリットもある
- オンライン塾の主なデメリット
- 自分で学習を始める習慣が必要になる
- 授業形式によってはすぐに質問できない
- 長時間の画面視聴で目や体が疲れやすい
- 通信環境の影響を受ける
- 端末や学習スペースの準備が必要になる
- オンライン塾のデメリットを減らす対策
- オンライン塾のメリット
- 場所の制約を受けにくい
- 個々の習熟度にあわせた学習ペース
- 対面塾より費用を抑えられる場合がある
- 人間関係の悩みが減り勉強に集中しやすい環境
- オンライン塾が向いている子どもの特徴を紹介
- 部活や習い事で忙しく通塾する時間がない子ども
- 有名講師によるハイレベルな授業を受けたい子ども
- 学習習慣があり自分のペースで勉強を進める子ども
- オンライン塾が向いていない子どもの特徴を紹介
- ライバルと切磋琢磨しながら学習したい子ども
- 学習意欲がない・モチベーションが低い子ども
- 学習習慣が身についていない子ども
- オンライン塾の失敗しない選び方|5つのポイント
- 授業形式がお子さんにあっているか
- 質問しやすい環境があるか
- サポート体制が目的にあうか
- 指導方針や講師を確認できるか
- 年間費用が予算に収まるか
- オンライン塾と対面塾の比較と選び方
- オンライン塾に関するよくある質問
- スマホだけでもオンライン塾の授業は受けられる?
- オンライン塾をやめたほうがいいケースとは?
- オンライン塾を探すなら「Ameba塾探し」がおすすめ
- オンライン塾はデメリットだけではない!目的や性格にあわせて利用しよう
オンライン塾とは?4つの授業形式を確認
オンライン塾とは、Web会議ツールや専用システムを使い、インターネット経由で授業や学習支援を受けるサービスです。講師とリアルタイムで話す授業だけでなく、決まった時間に配信される授業、録画済みの映像授業、AI教材を使う学習などがあります。
同じ「オンライン塾」でも、質問できるタイミング、授業時間の自由度、講師が学習状況を確認する方法は異なります。デメリットを判断するときは、サービス名だけでなく授業形式を確認しましょう。
オンライン授業の主な種類4つ
オンライン塾の授業の種類は、大きく以下の4つに分けられます。
双方向型は、主に個別指導形式の塾で採用されており、講師とリアルタイムで質疑応答をおこないます。
ライブ配信型は、講師による授業をリアルタイムで配信する形式のこと。実際の授業のように配信時間が決まっており、授業を教室で受けるか自宅で受けるかだけの違いなので、対面授業を受けるときと同じような感覚で授業を受けることができます。
オンデマンド型は、あらかじめ収録されている授業の映像を生徒が視聴するタイプの授業のこと。時間にとらわれず授業動画を見ることができ、わからないところがあれば、その箇所を繰り返し視聴することができます。
ハイフレックス型は、対面授業とオンライン配信を組みあわせた方法です。同じ授業を「教室で受ける」「家などからオンラインで受ける」「あとから録画を見る」の3つから選べるので、自分の予定や体調にあわせて柔軟に学べます。
オンライン塾はデメリットだらけ?メリットもある
オンライン塾はデメリットだらけではありませんが、授業形式とお子さんの学習状況があわないと十分に活用できない可能性があります。
デメリットとメリットの両方を確認し、対策できる点と家庭の希望を整理して選びましょう。
オンライン塾の主なデメリット
オンライン塾の主なデメリットは、自宅で画面越しに学ぶことから生じます。ただし、影響の大きさは授業形式やサポート内容によって異なります。
自分で学習を始める習慣が必要になる
オンデマンド型やAI教材は、好きな時間に取り組みやすい一方で、学習開始の合図を自分でつくる必要があります。自宅にはゲームや動画などの誘惑もあり、学習習慣がないお子さんは先延ばしにする可能性があります。
ただし、すべてのオンライン塾で高い自主性が必要なわけではありません。開始時刻が決まったライブ授業、講師が進捗を確認する個別指導、学習計画を管理するコーチング型なら、学習のきっかけをつくりやすくなります。
授業形式によってはすぐに質問できない
録画済みの映像を見るオンデマンド型では、わからない箇所をその場で講師に質問できない場合があります。疑問を残したまま次へ進むと、理解不足が積み重なる点に注意が必要です。
双方向型なら授業中に質問できます。オンデマンド型を選ぶ場合は、チャットや質問フォームの有無、回答までの目安、質問できる回数、添削の対象範囲を確認しましょう。
長時間の画面視聴で目や体が疲れやすい
映像授業を続けて見ると、近い距離で画面を見続けたり、同じ姿勢が長くなったりします。目の疲れや肩・首の負担を感じる場合があるため、視聴時間を区切ることが大切です。
世界保健機関(WHO)は、デジタル機器を使う近見作業では定期的に休憩し、20分ごとに約6m先を20秒以上見る方法を紹介しています。画面との距離、姿勢、部屋の明るさも調整し、体調にあわせて休憩してください。
※出典:WHO「Vision and eye screening implementation handbook」
通信環境の影響を受ける
双方向型やライブ配信型では、通信が不安定だと映像や音声が途切れ、授業に参加しにくくなることがあります。必要な通信速度や対応端末はサービスによって異なるため、入塾前に動作環境を確認しましょう。
無料体験では、実際に授業を受ける部屋と端末を使って接続します。不具合が起きた場合の連絡方法、授業の振替や録画視聴が可能かも確認すると安心です。
端末や学習スペースの準備が必要になる
オンライン塾では、パソコンやタブレット、インターネット回線、机などを用意する必要があります。Webカメラやマイクが端末に内蔵されていない場合は、別途購入が必要です。教材の印刷にプリンターを使うサービスもあります。
端末を貸し出す塾もありますが、レンタル料、送料、破損時の負担、退会時の返却条件を確認してください。月謝だけでなく、端末代や通信費を含めた総額で比較しましょう。
オンライン塾のデメリットを減らす対策
デメリットを減らすには、入塾前の動作確認と体験授業が有効です。家庭だけで対策しようとせず、塾の進捗管理や質問対応も利用しましょう。
学習習慣がまだない場合は、開始時刻が決まった双方向型や、講師が進捗を管理するサービスが候補です。保護者が声をかけ続けるのが難しい場合は、オンライン自習室やコーチングの有無も確認してください。
オンライン塾のメリット
続いて、オンラインだからこそ享受できるメリットを説明していきます。
場所の制約を受けにくい
オンライン塾は自宅などから受講できるため、教室へ移動する必要がありません。オンデマンド型は視聴時間も選びやすい一方、ライブ配信型や双方向型は授業時間が決まっている場合があります。
自宅で授業を受けられるので、塾の行き帰りに必要な交通費を削減でき、塾の往復に時間が取られることもありません。家の近くに塾がなくて困っている方も、オンライン塾なら受講可能です。
さらに、有名講師のハイレベルな授業を自宅にいながら受けられるのも、大きなメリットといえるでしょう。
個々の習熟度にあわせた学習ペース
オンライン塾は、生徒一人ひとりの習熟度にあわせた学習が可能です。授業中に発言するのは恥ずかしいと思っている生徒でも、チャット機能を使って気軽に質問ができます。
オンライン個別指導では、講師の希望を伝えられるサービスもあります。講師の交代が可能か、体験授業と入塾後で担当者が同じかを確認しましょう。話しやすい講師や質問手段を選べれば、学習を進めやすくなります。
対面塾より費用を抑えられる場合がある
オンライン塾は、対面塾より授業料を抑えられる場合があります。ただし、個別指導、コーチング、教材、端末レンタルなどを追加すると総額が高くなることもあります。
入会金、月謝、教材費、システム利用料、端末代、季節講習費を含め、同じ受講時間と指導形式で比較しましょう。
人間関係の悩みが減り勉強に集中しやすい環境
教室での対面授業は、周囲に友だちやほかの塾生がいるため、注目されることや人付きあいにストレスを感じる生徒もいます。
オンライン塾ではそうした心理的な負担を軽減でき、自分のペースで学習に集中できるでしょう。不登校や体調などの都合で通塾が難しい生徒も、自宅にいながら勉強できます。
映像配信型はほかの受講者とかかわる場面が少なく、双方向型でも画面越しの会話が中心です。ただし、孤独を感じる場合もあるため、本人の希望を確認しましょう。
オンライン塾が向いている子どもの特徴を紹介
オンライン塾には、一般的な対面式の塾とは異なる特徴が数多くあります。そのため、オンライン塾に向いている子どももいれば向いていない子どももいるのは、ごく自然なことです。
そこで、ここからはオンライン塾が向いている子どもの特徴を紹介していきます。
部活や習い事で忙しく通塾する時間がない子ども
オンライン塾は通塾時間を省きやすく、授業形式によっては好きな時間や場所で学習できます。そのため、塾に通う時間がない子どもや、部活や習い事で忙しい子どもに向いています。
オンライン塾の個別指導や家庭教師では、子どものスケジュールにあわせて柔軟に授業日を組んでもらえることが多い傾向にあります。
夜遅い時間帯や休日に授業をおこなう塾もあり、急なスケジュール変更にも柔軟に対応してもらいやすいことから、忙しい子どもも無理なく授業が受けられます。
有名講師によるハイレベルな授業を受けたい子ども
オンデマンド型のオンライン塾では、テレビで見かけるような有名講師の授業を配信しています。
自宅にいながら気軽に有名講師の授業を受けることができるので、住んでいる地域に関わらずハイレベルな授業を受けたい子どもにもオンライン塾は向いています。
学習習慣があり自分のペースで勉強を進める子ども
無学年式の教材を採用しているオンライン塾では、学年の枠を越えた先取り学習も可能です。そのため、学習習慣が身についていて、自分のペースで勉強を進めていける子どもにも向いています。
費用を重視する場合も、月謝だけでなく教材費やシステム利用料を含む総額を確認してください。
オンライン塾が向いていない子どもの特徴を紹介
オンライン塾のメリットは魅力的ではありますが、オンラインでの学習スタイルがお子さんにあわなければ、十分な効果を得にくい可能性があります。
ここでは、オンライン塾が向いていない子どもの特徴を紹介していきます。
ライバルと切磋琢磨しながら学習したい子ども
オンライン塾は、基本的に自室に1人の環境で授業を受けます。
周囲に人がいなくて静かなほうが集中できる子どももいるかもしれませんが、集団塾のように教室にいるライバルたちと競い合い、切磋琢磨しながら学びたい子どもにはオンライン塾は不向きといえるでしょう。
学習意欲がない・モチベーションが低い子ども
学ぶ意欲がない子どもや、目的がなく学習のモチベーションが低い子どもは、オンライン塾はあまり向いていません。とくに、映像授業を視聴するタイプのオンライン塾は、授業が受け身になるので避けたほうが無難です。
子どものモチベーションを上げるためにも、双方向型やコーチングを導入しているオンライン塾の利用をおすすめします。
学習習慣が身についていない子ども
そもそも子どもに学習習慣が身についていないと、オンライン塾を十分に活用できない可能性があります。
まずはオンライン塾の個別指導や家庭教師で、子どもの学習習慣を身につけることから始めるのがよいでしょう。
講師による進捗管理がお子さんにあうか、体験授業で確認しましょう。自宅では集中できない場合は、対面塾も比較してください。
オンライン塾の失敗しない選び方|5つのポイント
通う前にいろいろなポイントを比較して、子どもにあっているかどうかを吟味する必要があるのは、対面式の塾でもオンライン塾でも変わりません。
ここからは、オンライン塾ならではの特徴も踏まえながら、オンライン塾を選ぶ際に確認すべきポイントを紹介します。
授業形式がお子さんにあっているか
オンライン塾は、授業形式としては集団・個別・映像、授業の種類としては双方向型・ライブ配信型・オンデマンド型・ハイフレックス型と、さまざまな種類があります。
授業形式および授業の種類によって授業の性格は大きく変わるので、集団のライブ配信型の授業はあわなかったものの、個別の双方向型のものはあうことも考えられるでしょう。いろいろある塾の種類のなかから、子どもにあうタイプを選ぶことが重要です。
どんなタイプの塾があうのかわからない…という方は、Ameba塾探しの「ぴったり塾診断」でチェックしてみるのがおすすめ。簡単な質問に答えるだけで、お子さんにあう塾がわかりますので、ぜひご活用ください。
質問しやすい環境があるか
オンライン塾のなかには、チャット機能やLINEなどを使って質問できる塾や、授業中にリアルタイムで質問できる塾があります。
質問がしやすいと悩みや疑問点をすぐに解消でき、学ぶモチベーションをキープしたまま学習を進めることができるので、質問のしやすさは事前に確認すべき事項のひとつです。
サポート体制が目的にあうか
受験対策や定期テスト対策などでオンライン塾を利用する場合、サポート体制の内容についてしっかり確認する必要があります。
テストや試験に向けた学習計画の作成、定期的な模試の実施、オンライン自習室の利用など、バックアップ体制が整っているオンライン塾がおすすめです。
オンライン塾のなかには、オンライン自習室を完備している塾もあるため、学習習慣を身につけたい方や集中して勉強したい方は、自習室の有無を必ず確認しましょう。
指導方針や講師を確認できるか
オンライン塾の指導方針は、ひたすら演習をおこなうカリキュラムを採用している場合もあれば、個別指導でしっかり苦手克服を目指す場合もあり、塾によってさまざまです。
入会する前に塾の指導方針を公式サイトなどで確認し、可能であればオンライン面談・体験授業を受けるようにしましょう。
とくに、個別指導をおこなうオンライン塾は、講師との相性が子どもの前向きさや学力向上に大きく関わってくるため、子どもの意見も聞いたうえで最終判断をすることが重要です。
年間費用が予算に収まるか
オンライン塾は対面塾より料金を抑えられる場合がありますが、授業形式やサポート内容によって異なります。
とはいえ、月額料金にオプションを加えていくと高額になることもあるので、継続して学ぶためにも予算の範囲内であるかどうかは確認しましょう。
塾の費用については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
オンライン塾と対面塾の比較と選び方
オンライン塾と対面塾には、それぞれの良さがあります。
オンライン塾には自分のペースで学べる自由さがあり、場所や時間が比較的柔軟な点が魅力です。一方、対面塾での学習は、講師から直接指導を受けられたり、ほかの生徒と一緒に学んだりすることで、自然にやる気が高まるのが強みです。
◆オンライン塾と対面塾の比較表
| 比較項目 | オンライン塾 | 対面塾 |
|---|---|---|
| 学習ペース | 自分のペースで進めやすい | ほかの生徒と一緒に進める |
| 場所・時間 | 柔軟に対応しやすい | 決まった場所と時間 |
| 講師の指導 | 画面越し | 直接指導 |
| モチベーション | 自主性が求められやすい | 周囲から刺激を受けやすい |
どちらが向いているかは人によって違うため、まずは体験授業や見学などで雰囲気や学習の進め方などを確かめることが大切です。自分の学習習慣や目標、得意科目・苦手科目をあわせて考えることで、判断がしやすくなります。
さらに、費用や通いやすさ、授業時間など現実的な条件も確認しておくことが大切です。迷ったときは、両方のスタイルを試せる塾を比較しながら選ぶことで、後悔の少ない選択につながります。
オンライン塾に関するよくある質問
ここでは、オンライン塾を検討する際によく寄せられる疑問にお答えします。
スマホ受講の可否や、オンライン塾があわないケースなど、事前に知っておくべきポイントをまとめました。
スマホだけでもオンライン塾の授業は受けられる?
スマートフォンだけで受講できるかは、オンライン塾や授業形式によって異なります。対応している場合でも、画面が小さく、板書や教材を見ながら操作しにくいことや、長時間の視聴で目が疲れやすいことに注意が必要です。
手軽に始められるのが魅力ですが、本格的に学習する場合は、タブレットやパソコンの併用も検討しましょう。
オンライン塾をやめたほうがいいケースとは?
学習開始を何度も促す必要があり、塾の進捗管理を使っても受講が続かない場合は、対面塾への変更を検討しましょう。
たとえば、パソコンの前に座っても別のサイトを見てしまったり、映像授業をただ流し見しているだけだったりするケースです。このような場合は、講師の目が行き届く対面型の集団塾や個別指導塾のほうが適しています。
子どもの学習への姿勢をよく観察し、あわないと感じたら対面塾への切り替えを検討してみてください。
オンライン塾を探すなら「Ameba塾探し」がおすすめ
オンライン塾にも多くの選択肢があるため、どの塾を選ぶべきか迷うことがあります。そのようなときは、口コミでそれぞれの塾の評判を確認しながら複数のオンライン塾を比較検討できる「Ameba塾探し」がおすすめです。
また、Ameba塾探しで掲載中の「オンライン塾のランキング」も、塾選びの指針のひとつとなります。子どもを通わせるのに悔いのない塾選びをしたい方は、ぜひAmeba塾探しを利用してみてください。
オンライン塾はデメリットだけではない!目的や性格にあわせて利用しよう
オンライン塾には、双方向型・ライブ配信型・オンデマンド型・ハイフレックス型とさまざまな種類があり、授業形式によって特徴も異なります。
「講師と直接対面できない」ということが不安視され、ネガティブなイメージが先行しがちなオンライン塾ですが、決してそんなことはありません。
お子さんの性格と目的にあった授業形式を選び、質問・進捗管理・通信環境を確認することが大切です。Ameba塾探しも活用し、複数のオンライン塾と対面塾を比較して選びましょう。
