勉強中に思うように問題が解けなかったり、集中できなかったりすると、イライラして手が止まることがあります。気持ちを抑え込んで無理に続けるだけでは、学習効率が下がり、勉強そのものが嫌になることもあるため注意が必要です。
本記事では、勉強するとイライラする主な原因と、すぐに試せる5つの対処法を解説します。避けたい行動や普段から意識したい習慣、保護者がお子さんを支える方法も紹介しますので、自分にあう解消法を見つける参考にしてください。
- 勉強するとイライラするのはなぜ?よくある原因
- 思うように勉強がはかどらない
- 勉強に集中しにくい環境だと感じている
- 勉強以外にストレスを感じている
- イライラして勉強に集中できない!実践したい対処法5選
- 勉強を教えてもらう
- 基礎を見直す
- 勉強する内容を変える
- 休憩時間をとる
- 場所を変える
- 勉強中にイライラした時にやってはいけないNG行動
- 物に当たったり周囲への八つ当たり
- 無理に勉強を続けて陥る自己嫌悪
- イライラせずに勉強するために普段からできること
- できないことではなく、できたことを評価する
- 比べないことをモットーにする
- イライラをポジティブに受け止める
- 【保護者向け】子どもがイライラしている時の対応
- 子どもの気持ちに寄り添う声かけ
- 塾や家庭教師など学習環境の見直し
- 勉強に集中しやすくするためにイライラと上手に付き合おう
勉強するとイライラするのはなぜ?よくある原因
勉強するとイライラする、という方は少なくありません。よくある原因としては、次のものが挙げられます。
イライラの原因がわかると、解消する方法も見つけやすくなります。主な原因別に見ていきましょう。
思うように勉強がはかどらない
思うように勉強がはかどらないときは、ストレスを感じやすくなります。
たとえば、理解できない部分があって勉強が進まないときや、勉強すべきことが多くてスケジュール通りに進んでいないときなどは、ストレスを感じてイライラするかもしれません。
勉強に集中しにくい環境だと感じている
話し声や周りの音が気になり、勉強に集中できないこともあるでしょう。たとえば、真剣に考えているときに家族の話し声やテレビの音などが聞こえると、イライラするかもしれません。
また、次のような環境も集中を妨げることがあります。
勉強中に上記のようなことが気になると、イライラして集中できなくなってしまうことがあります。調整できるものは自分が快適な状況になるよう修正し、集中しやすい環境を構築しましょう。
勉強以外にストレスを感じている
勉強が思うようにはかどらないときもストレスを感じてイライラしますが、勉強以外のことでストレスを感じてイライラすることもあるでしょう。
たとえば、次のようなことにストレスを感じ、イライラして勉強に手がつかなくなることもあります。
勉強するときは気持ちを切り替えて勉強だけに集中したいものですが、なかなか思うようにはいきません。勉強以外のストレスが勉強を妨げているときは、ストレスの原因を解消することを優先しましょう。
イライラして勉強に集中できない!実践したい対処法5選
イライラして集中できないときは、「勉強しなくてはいけないのに…」と、気持ちが焦ってしまうことがあります。
しかし、焦る気持ちがさらにイライラを増幅させることがあるため、勉強に集中しようと無理に気持ちを切り替えるよりも、先にイライラを解消するほうがよいかもしれません。
イライラにより勉強に集中できないときに試したい対処策としては、次のものが挙げられます。
それぞれの対処策について見ていきましょう。
勉強を教えてもらう
理解できない部分があり、勉強がはかどらないことでイライラしている場合は、周りの人に教えてもらいましょう。学校の先生や塾の講師、友人などに尋ねることで理解できるようになり、イライラも解消できるかもしれません。
自分で最後まで考え抜くことは、学力向上のためには必要なことです。しかし、どうしてもわからない場合や、どこから手をつければよいのか見通しがつかない場合は、考える時間が長引いてイライラが増すだけで解決にはつながりません。
ある程度、考えたあとは見切りをつけ、学校の先生や塾の講師などに相談してみてください。理解できるようになると気持ちが晴れ、イライラを解消できるかもしれません。
基礎を見直す
勉強中に「わからない」という体験が続くと、イライラを感じてしまうことがあります。「この問題が解けない」「ここの意味がわからない…」と気持ちが煮詰まり、勉強への熱意を失ってしまうかもしれません。
「わかった」「知っている」という感覚を思い出すためにも、基礎を見直してみるのはいかがでしょう。応用問題に取り組んでいる場合なら、基礎問題に立ち戻ってみてください。
また、基礎を見直すことで、わからない問題が解けるようになる可能性もあります。確固とした学力を身につけるためにも、基礎問題に時間を割くようにしましょう。
勉強する内容を変える
わからない問題にいつまでも取り組んでいると、イライラすることがあります。とくにテスト前で時間に余裕がないときに、わからない問題が立て続けに出てくると、ストレスがかかってイライラすることもあるででしょう。
わからない問題を学校の先生や塾の講師に尋ねたり、基礎を見直したりすることもイライラを解消するための方法のひとつです。
しかし、教えてくれそうな人がそばにいない場合や、基礎問題でつまずくこともあるでしょう。そのようなときは、一旦、勉強する内容を変えてみるのもおすすめです。
たとえば、英語で煮詰まったときは数学、確率の問題で煮詰まったときは図形の問題を解く、といったように、教科や単元を変えてみましょう。気持ちがリフレッシュされ、イライラが鎮まることもあります。
休憩時間をとる
集中できないときに無理に勉強しようとすると、さらにイライラが高まることもあります。普段なら簡単に解ける問題に苦戦して、勉強へのやる気を失ってしまうかもしれません。
集中できないときは無理に勉強せず、一度休憩をとるのもおすすめです。15分ほど眠ったり、お菓子を食べたり、少しだけゲームをしたりと、勉強以外のことをしてリフレッシュしてみましょう。
ただし、この方法は、短時間のみ休憩するつもりが、いつの間にか休憩が長引いて、勉強の時間が少なくなってしまう可能性があります。リフレッシュしたら勉強に戻るためにも、時間を決めて休憩するようにしてください。
場所を変える
環境に問題があってイライラしているときは、場所を変えることで集中できるようになることがあります。自室で集中できないときは、リビングや別の部屋に移動したり、図書館や自習室などに行ったりしてみるのもおすすめです。
少しざわざわしているほうが落ち着くなら、あえて人がいる場所で勉強するのもよいでしょう。どのような環境が自分にあうのか分析し、落ち着ける場所をいくつか見つけておくようにしてください。
周りの音が気になって集中できないときは、遮音効果の高いイヤホンを装着してみるのもよいかもしれません。また、お気に入りの曲をかけたり聞いたりすると、周囲の音が気にならないことがあります。
勉強中にイライラした時にやってはいけないNG行動
勉強中にイライラしたとき、感情のままに行動してしまうと、状況がさらに悪化することがあります。
ここでは、イライラしたときについやってしまいがちなNG行動を紹介します。これらの行動に心当たりがある場合は、少しずつ改善していくよう意識してみてください。
物に当たったり周囲への八つ当たり
物に当たったり家族に八つ当たりしたりするのは避けるべきです。
たとえば、解けない問題にイライラしてシャーペンを投げつけたり、心配して声をかけてくれた親に「うるさい!」と暴言を吐いたりすると、一時的にスッキリした気がしても、後から罪悪感に苛まれることが少なくありません。
家族との関係が悪化することで家庭内の居心地が悪くなり、さらに勉強に集中できなくなるという悪循環に陥ります。感情が高ぶったときは、一度深呼吸をしてペンを置き、その場から離れるなどして冷静さを取り戻すことが大切です。
無理に勉強を続けて陥る自己嫌悪
イライラしたまま無理に勉強を続けることも逆効果になりやすいです。集中力が切れている状態で机に向かっていても、普段なら間違えないような計算ミスを連発したり、英単語が全く頭に入ってこなかったりします。
その結果、「こんな簡単なこともできないなんて自分はダメだ」と自己嫌悪に陥り、ますます勉強が嫌いになってしまうケースが多く見られます。
イライラがピークに達していると感じたら、一旦テキストを閉じる勇気を持ちましょう。
少し休息をとって気持ちをリセットしたほうが、結果的に学習効率は上がります。
イライラせずに勉強するために普段からできること
イライラするのは、精神衛生上、好ましいことではありません。
イライラした気持ちを解消するためにも、次のことを普段から実践してみましょう。
それぞれどのように実践するか、わかりやすく解説します。
できないことではなく、できたことを評価する
「あれもわからない」「これもできていない」と考えるだけで、イライラした気持ちはさらに増幅してしまいます。
勉強を積み重ねていくと、わからないことやできないことが増えてしまうのは当然です。
イライラせずに勉強を続けるためにも、普段からできないことではなく、できたことに注目する習慣をつけてみてください。わからないことがあっても、それ以上にできたことがあるはずです。
また、学校生活や自宅学習、塾での勉強などにより、知識や解法は増えていきます。できたことや知ったことが多いと考えれば、イライラしにくくなるかもしれません。
比べないことをモットーにする
「志望校が同じ友人の成績が急に上がり、ひとつ上のレベルの学校を目指すようになった」「予備校や塾での成績が思わしくなく、クラスや座る場所が変わり、友人との間に溝ができた」といった状況では、ストレスが溜まり、イライラするのは当然です。
しかし、他人と比べても、成績は上がりません。自分は自分であることを理解し、人と比べないように心がけてみましょう。
人と比べなくなると、イライラすることが減り、穏やかな気持ちを保ちやすくなります。
また、他人と比べる気持ちはなくても、先生や親から他人を引き合いに出して叱責されることがあるかもしれません。
「〇〇くんは前回の模擬試験でA判定だったらしい」「〇〇ちゃんは、志望校のランクを上げるように先生からいわれたらしいよ」などと比較されると、勉強のやる気も失ってしまうことがあります。
他人から比べられたときも、「自分は自分」という信念を持つことが大切です。うまくやり過ごせるようになり、イライラしにくくなるでしょう。
イライラをポジティブに受け止める
基本的に、イライラはネガティブな感情です。集中力が低下し、気持ちが乱れ、普段なら簡単にできることもできなくなってしまうことがあります。
しかし、イライラは必ずしも悪い感情とはいえません。イライラした気持ちを向上心に置き換え、勉強のモチベーションを高めるきっかけとして受け止めてみるのもひとつの手です。
たとえば、わからない問題に対してイライラを感じた場合、「勉強ができないときにイライラした自分」=「勉強ができるようになりたい自分」だと評価し、「もっと勉強を頑張ろう」と思考を転換するようにしてみましょう。
マインドが変わることで学習意欲が高まり、集中して勉強に取り組めるようになる可能性もあります。
また、ストレス発散の方法のひとつとして、基礎的な勉強を加えてみるのもよいかもしれません。イライラしたときは深い思考が難しくなるため、英単語や漢字などを覚える比較的単純な勉強をしてみてください。一つひとつ暗記していくことで気持ちが落ち着き、イライラを解消できることがあります。
【保護者向け】子どもがイライラしている時の対応
子どもが勉強中にイライラしている姿を見ると、親としても心配になるものです。しかし、接し方を間違えると子どもの反発を招き、さらに状況を悪化させてしまう可能性があります。
ここでは、保護者が心がけたい適切な対応方法について解説します。
子どもの気持ちに寄り添う声かけ
子どもがイライラしているときは、まず本人の気持ちに寄り添う声かけをすることが重要です。
「なんでそんなにイライラしているの?」「もっと集中しなさい」と頭ごなしに叱るのではなく、「難しい問題があって大変だね」「少し休憩してお茶でも飲む?」と共感や労いの言葉をかけるのが効果的です。
子どもは「親が自分の頑張りを認めてくれている」と感じるだけで、張り詰めていた気持ちが和らぎます。無理に原因を聞き出そうとせず、まずは子どもが安心できる温かい声かけを意識してみてください。
塾や家庭教師など学習環境の見直し
子どものイライラが慢性化している場合は、現在の学習環境があっていない可能性があります。
たとえば、学校の授業についていけず一人で悩んでいるなら、プロにサポートを依頼するのもひとつの手です。個別指導塾や家庭教師であれば、子どもの理解度にあわせて丁寧に指導してくれるため、「わからない」というストレスを軽減できます。
また、自宅では集中できないタイプの子どもには、塾の自習室など学習専用の空間を提供することも有効です。子どもの様子を観察し、必要に応じて学習環境の見直しを検討してみましょう。
勉強に集中しやすくするためにイライラと上手に付き合おう
どんなに穏やかな人でも、うまくいかないときや体調が悪いとき、環境に問題があるときなどはイライラするものです。
イライラする自分に腹を立てるのではなく、「人は誰しもイライラするもの」と素直に受け止めるようにしましょう。
イライラの原因や対処法を知っておくと、気持ちを短期間で切り替えて、勉強に集中しやすくなりますよ。
イライラした自分を評価して勉強のモチベーションに転換したり、気分転換のひとつとして英単語や漢字などの簡単な反復学習や、歴史などの暗記に取り組むのもおすすめです。
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