「子どもが1人で勉強できない」と悩む保護者の方は少なくありません。声をかけても続かず、どう支えればよいか迷うこともあるでしょう。
そこで本記事では、子どもが1人で勉強できない主な理由と、家庭で取り入れやすいサポート方法をわかりやすく解説します。お子さんのことで悩んでいる保護者の方はぜひご覧ください。
子どもが1人で勉強できない理由
子どもが1人で勉強できない場合、まずはその背景を整理することが大切です。子どもによって異なりますが、主に以下に挙げるような理由が考えられるでしょう。
以下では、子どもが1人で勉強できない主な背景を順に見ていきましょう。
勉強のやり方がわからない
とくに小学生や中学生の子どもだと、「授業を受ける(=教えてもらう)」という形以外の勉強の方法を、まだ知らない場合があります。
そのため、1人で勉強をしようと思っても、どのように進めればよいのかわからずに手を付けられず、勉強ができない状態に陥ってしまいます。
勉強が習慣化できていない
勉強が習慣化できていれば、自宅でも自然と勉強を進められます。反対に、習慣化できていないと、机に向かったとしても「何の勉強をしようか」「どれくらいの時間やろうか」など、いろいろと考える時間が長くなり、結果的に勉強が進まない場合があります。
勉強を習慣化させるためには保護者のサポートが必要なケースも多いため、 子どもが勉強を習慣化できるように、必要に応じて手助けしましょう。
集中を妨げる誘惑が多い
自宅で勉強をしようと思うと、スマートフォンや漫画などの誘惑が多く、集中力が続かない場合があります。リビングで勉強するようなケースでは、テレビの音や家族の生活音が気になることも多いです。
子どもが集中力に欠けていると思う場合は、とくにこの点が理由で勉強できない可能性が高いといえるでしょう。
1人だとやる気が出ない
学校では周りにクラスメイトがいるため、自然と「勉強しよう!」という気になるかもしれません。ただし、自宅でそういった刺激がなくなると、勉強に対するやる気が維持できないお子さんもいます。
この場合は、自宅以外の環境で勉強させる必要があるでしょう。ただし、この対処法はあくまでも対症療法的なものなので、最終的には、1人でも学習意欲を保ちながら、自宅で落ち着いて勉強できる状態を目指すのが理想です。
1人で勉強できるようになるために親ができること
子どもが1人で勉強できるようになるためには、親のサポートが有効なケースも多いです。子どもと親、二人三脚で問題に立ち向かうことで、子どもも安心して勉強に打ち込めるでしょう。
子どもが1人で勉強できるようになるために親ができることには、主に以下が挙げられます。
一緒に勉強する
子どもが勉強のやり方がわからずに勉強できていない場合は、初めのうちは保護者が横に付いたり適宜様子を見たりして、一緒に勉強してあげるとよいでしょう。勉強のやり方がわかるようになってきたら、徐々に1人でも勉強を進められるようになります。
問題が解けたときには褒めてあげて、お子さんの勉強に対するモチベーションを向上させることも大事です。
一緒に学習計画を立てる
勉強に打ち込むためには、「いつどのような勉強をすればよいか」の指針になる学習計画や模範となる例が必須です。どのように勉強を進めればよいか手探りな状況では、集中して勉強することはなかなか難しいでしょう。
子どもが1人で学習計画を立てるのが難しそうであれば、保護者としてサポートしてあげましょう。
勉強に集中できる環境を整える
子どもが勉強しようという気持ちになっていても、勉強に集中できる環境がなければ気持ちが空回りしてしまいます。
子どもが勉強に打ち込めるように自室に勉強机を置いてあげる、リビングで勉強している間はなるべく話しかけないようにするなど、保護者として勉強に集中できる環境を設けてあげることが重要です。
勉強に集中できる環境があれば、自宅以外で勉強をしてもかまいません。塾通いを提案したり、通う塾を一緒に選んだりするのも、親としてできるサポートのひとつです。
子どもの気持ちを尊重する
勉強しているときに邪魔しないでほしいのか、サボり防止のためにある程度近くにいてほしいのかなど、理想の学習環境は子どもによって異なります。
子どもを持つ親同士のネットワークなどで情報交換をする場合もありますが、そこで耳にした対処法が自分の子どもにはあわない場合も考えられます。「子ども自身がどうしてほしいと思っているのか」を最優先に考えて、子どもの希望するように振る舞うことが重要です。
子どもの学習方法に関する注意点
子どもが1人で勉強する際、勉強の仕方によってはあまり効率的でなかったり成果が出にくかったりする場合もあります。子どもが勉強に前向きに取り組んでいる以上、成績を伸ばしてモチベーションを維持してもらいたいでしょう。
子どもの学習方法に関する注意点は、主に以下が挙げられます。
続いて、学習を進めるうえで意識したいポイントを確認します。
基礎固めから始める
勉強でもっとも大事なのは、基礎を固めることです。基礎が曖昧なままで発展の内容に進もうとしても、きちんと理解することは難しく、応用問題でもつまずいてしまう原因となります。まずは基礎固めにしっかり時間を費やすことで、その後の学習効率の向上が期待できます。
お子さんによっては基礎固めに時間をかけることを嫌がることもありますが、その場合は親として基礎固めの重要さをきちんと説明してあげましょう。
勉強をいつもの習慣と結びつける
勉強が習慣化できていないと、勉強を継続することは難しいです。習慣化するためのひとつのポイントは、普段当たり前のようにおこなっていることとセットにしてしまうことです。
たとえば、「朝起きたら30分勉強する」「晩ご飯を食べたら1時間勉強する」といったような具合で結び付けるのがおすすめです。生活リズムを踏まえて、無理なく勉強できるようなルーティーンに落とし込みましょう。
手の届く目標設定をおこなう
「頑張る→目標を達成する→嬉しくてやる気が出る→さらに頑張る」というのが勉強の理想的な循環です。目標設定が厳しすぎると最初のステップをクリアできずに、よい循環に持ち込みにくくなってしまいます。
たとえば、「国語のテストで満点」という目標は最初に設定する目標にしては難しすぎます。「国語のテストで+10点」といったような、頑張れば現実的にクリアできそうな目標設定にするのがよいでしょう。目標設定をほどよいレベル感のものにするためにも、親の助言が役立つ場合があります。
インプットとアウトプットのバランスを意識する
さまざまな知識をインプットすることも重要ですが、インプットしたことを理解したうえでアウトプットすることも、同様に重要です。テストや模試などは、アウトプットの質で結果が大きく変わります。
インプットとアウトプット、どちらかに偏った学習は効率が悪いので、双方をバランスよくおこなうことを心がけましょう。
塾や家庭教師などの利用も検討する
1人で勉強できるようになることは、継続的に学習していくためには必要なことです。とはいえ、成績を上げるためにほかの人の手を借りることは決して悪いことではありません。
たとえば、自学自習と塾や家庭教師を併用することで成績がより上がりそうなのであれば、塾や家庭教師の利用も積極的に検討しましょう。
塾や家庭教師に加えて、オンライン塾、動画授業サービス、AI学習アプリを活用する方法もあります。時間や場所を選ばず使いやすく、子どもの理解度にあわせて学習を進めやすい点が特長です。そのため、自宅学習の質がより高くなることも期待できるでしょう。
子どもが1人で勉強できるように保護者がサポートしてあげよう
子どもが1人で勉強できないときは、やる気の問題と決めつけず、勉強の進め方、生活習慣、学習環境を順に見直すことが大切です。
1人で勉強する習慣を身につけられなければ、将来的な受験に向けて苦労する可能性もあるため、必要に応じて保護者が学習環境を整えたり、学び方を一緒に確認したりする方法があります。まずは今日から、学習する時間と内容を子どもと一緒に決め、無理のない範囲で続けられる形を整えてみてください。
ただし、お子さんが勉強に向き合うようになっても、勉強のやり方がよくなければ成績向上にはつながりにくいものです。基礎が固まり切っていない場合は基礎固めからスタートするように促し、目標設定がうまくできていなければアドバイスをしながら適切な目標を設定しましょう。
子どもとしても、親が自分のために動いてくれていることが伝われば、落ち着いて勉強に取り組みやすくなるでしょうし、モチベーションにもつながるはずです。お子さんと保護者の二人三脚で勉強を継続して、成績を伸ばしていきましょう。
