「何から始めればいいのかわからない」「勉強しているのに成績が上がらない」と悩んでいませんか。勉強のやり方がわからないと感じるのは珍しいことではありません。
この記事では、原因の整理から、目標設定・現状把握・学習計画・インプットとアウトプット・復習・習慣化まで、基本の進め方をわかりやすく解説します。
主要科目の勉強のやり方や、避けたい勉強法も紹介するので、自分にあう方法を試しながら学習習慣を整える際に役立ててください。
- 「勉強のやり方がわからない」のはなぜ?主な理由や原因
- 勉強する目的が明確になっていない
- 苦手科目や弱点がわかっていない
- 勉強方法を体系的に学ぶ機会が少ない
- 勉強のやり方がわからない学生必見!効率的に成績を上げる基本的なサイクル
- ①明確な目標を立てる
- ②現状を客観的に把握する
- ③学習計画を立てる
- ④インプットとアウトプットをバランスよく繰り返す
- ⑤苦手科目や間違えた箇所を復習する
- ⑥改善を繰り返しながら勉強を習慣化する
- 【主要科目】勉強のやり方や意識すべきポイント
- 国語の勉強方法で意識すべきポイント
- 数学の勉強方法で意識すべきポイント
- 英語の勉強方法で意識すべきポイント
- 理科の勉強方法で意識すべきポイント
- 社会の勉強方法で意識すべきポイント
- 情報の勉強方法で意識すべきポイント
- 勉強のやり方がわからない人が注意したいNG勉強法
- 勉強時間を長くすることだけにこだわる
- 教科書を読んだだけで理解したつもりになってしまう
- 詰め込み学習や一夜漬けに頼る
- インプットが多く問題演習などのアウトプットが少ない
- 勉強のやり方は試しながら身につけよう
「勉強のやり方がわからない」のはなぜ?主な理由や原因
勉強のやり方がわからないと感じる主な理由や原因には、以下のことが考えられます。
それぞれ詳しく紹介します。
勉強する目的が明確になっていない
勉強の目的がはっきりしていないと、学習に対する意欲が湧かず、どのように取り組めばよいのかも見えてきません。
たとえば、親に「勉強しなさい」「勉強は将来にとって大切だから」といわれても、将来の夢や行きたい志望校など具体的な目標がないと、実感が湧かず勉強に意義を見出しにくいでしょう。
ゴールがなければ計画的に勉強できず、何から始めればよいのかもわからない状態に陥ってしまいます。勉強のやり方も場当たり的になり、効率も悪くなってしまうため注意が必要です。
苦手科目や弱点がわかっていない
目的や目標があっても、苦手な科目や注力すべきポイントが明確でないと、勉強方法に困ってしまいます。
とくに中学生や高校生は学習範囲が広く、どこが理解できていないのかがわからないと、何を優先して勉強すればよいか判断が難しくなります。
「とりあえず全科目勉強する」と始めても、結局すべてが中途半端になってしまうこともあるでしょう。勉強の方向性や、効率よく成績を上げていくやり方を見つけるためには、自分の弱点を把握し、克服するために何をすればよいかを考えることが大切です。
勉強方法を体系的に学ぶ機会が少ない
学校では教科の内容や課題の説明を受けられますが、自分の弱点をどう分析し、どの教材をどの順番で進めるかまで、個別に学ぶ機会が限られることがあります。
家庭学習に慣れていないと、教科書を読むだけ、ノートを写すだけになり、「時間をかけても点数につながらない」と感じる場合があります。
効果的な学習の基本は、科目や目標に合わせて内容を理解し、何も見ずに思い出す練習や問題演習をおこない、間違いを復習することです。自分だけで判断しにくいときは、学校の先生や塾の講師へ相談しましょう。
勉強のやり方がわからない学生必見!効率的に成績を上げる基本的なサイクル
勉強のやり方がわからない方は、学習の基本的なサイクルを覚えておきましょう。
サイクルに沿って学習を進めることで、着実な学力の向上が期待できます。以下の6つのステップで進めていきましょう。
①明確な目標を立てる
勉強を始める前に、まずは明確な目標を立てることが大切です。目標が曖昧なままでは、勉強のやり方も定まらず、モチベーションも続きません。
たとえば、「志望校に合格する」などの長期的な目標から、「〇月の模試でAランクの評価を獲得する」などの中期目標、「次の数学のテストで20点アップを目指す」などの短期目標を立てましょう。
具体的な目標を立てると、達成するために必要な時間や勉強量、取り組むべき内容が見えてきます。
②現状を客観的に把握する
目標であるゴールが決まったら、次は「今の自分の実力と現状」を把握しましょう。たとえば「次の数学のテストで20点アップを目指す」と目標を立てた場合、現在の自分が20点伸ばすためには、何を克服すべきなのかを把握します。
過去のテストや模擬試験の結果をもとに、応用問題を解く力が足りないのか、そもそも基礎学力が足りていないのか、計算問題や証明問題など、どこでミスしているのかなどの弱点を把握しましょう。
現状を理解することで、勉強の優先順位がはっきりし、やるべきことや、取り入れる勉強方法が明確になります。
③学習計画を立てる
現状の分析ができたら、次は学習計画を立てましょう。目標までの時間は有限であり、多くの場合、複数の科目を同時進行で対策しなければなりません。
ただ漠然と勉強するのではなく、「いつ、何を、どのくらい」学習するのかを具体的に決めておくことが大切です。
たとえば、「月曜日は英語の単語暗記と文法を復習する」「土曜日と日曜日は時間があるので試験形式で時間を区切って問題集や過去問を解く」など具体的な計画を立てましょう。
科目や内容、時間を明確に設定すれば「今日は何を勉強しよう」と迷わず、すぐに勉強に取りかかれます。
④インプットとアウトプットをバランスよく繰り返す
勉強は、知識を入れる「インプット」と、実際に演習する「アウトプット」のバランスを考えておこなうことが大切です。
たとえば、アウトプットを重視しすぎても、知識が入っていなければ同じ結果を繰り返してしまいます。反対に、インプットばかりを繰り返しても、テストや応用問題で活用できなければ意味がありません。
学校の授業は、先生の説明を聞く、教科書を読む、授業の内容をノートに写すなど、インプットがメインです。自宅学習には問題演習やテスト形式での練習など、アウトプットの要素を積極的に取り入れましょう。
学んだ内容を何も見ずに思い出す検索練習は、再読だけを繰り返すより、時間をおいた後の保持に役立つことが研究で示されています。説明を読んだ後は、本を閉じて要点を書き出す、問題を解く、自分の言葉で説明するといったアウトプットを組み合わせましょう。
※参照:Roediger, H. L. & Karpicke, J. D.(2006)「Test-Enhanced Learning: Taking Memory Tests Improves Long-Term Retention. Psychological Science, 17(3), 249-255.」
⑤苦手科目や間違えた箇所を復習する
勉強した内容やテストで間違った箇所はそのままにせず、「なぜわからないのか」「どこができなかったのか」を確認し、復習することが大切です。
とくに、テストや問題演習で間違えた箇所を放置すると、次も同じミスを繰り返す可能性があります。解けた問題や得意科目ばかりを勉強していると、成績が伸び悩むかもしれません。
復習することを習慣化して、弱点を補いましょう。自分で解決できない場合は、必要に応じて学校の先生や塾の講師に相談することも大切です。
⑥改善を繰り返しながら勉強を習慣化する
計画通りに勉強しても、思い通りの結果につながらないこともあります。思うような結果が得られなかった経験は、次の勉強法を見直すための大切な手がかりです。
「どうすればもっと効率よくできるか」「今の方法で問題はなかったか」と振り返り、少しずつ改善していく意識が大切です。
たとえば、勉強時間が多すぎてサボってしまうことが多かったなら、1日あたりの学習量を調整する、時間帯を変えるなどを検討しましょう。
反対に、勉強時間が少ないと感じるなら増やすことも検討してみましょう。大切なのは、結果を参考にして次につなげることです。
【主要科目】勉強のやり方や意識すべきポイント
勉強のやり方や意識すべきポイントは科目によって異なります。そこで、ここからは以下の主要科目の具体的な勉強のやり方を紹介します。
紹介する内容はあくまでも一例であり、人によって適した勉強のやり方は異なります。
勉強のやり方がわからないと悩んでいる方は、紹介する内容を参考にしながら、自分に合った方法に調整してください。
国語の勉強方法で意識すべきポイント
国語では、漢字や語句の知識に加え、文章の構成や要旨を捉え、設問の条件に沿って根拠を示す力が求められるため、国語の勉強は「読む」「考える」「書く」力をバランスよく鍛えることが大切です。漢字や語彙の学習はノートに書くなど、暗記で覚えられるかもしれません。
一方、読解問題を鍛えるには、多くの長文問題に挑戦することが大切です。長文問題では、文章全体の構成を意識して読みましょう。
文章を読むときは、接続語、指示語、対比、具体例と主張の関係を確認します。段落ごとの役割や要旨を短くまとめると、文章全体の流れを捉えやすくなります。
読解問題では、設問が何を求めているかを確認し、本文中の根拠と解答を対応させる練習が大切です。記述問題は、字数や文末などの条件も見直しましょう。
数学の勉強方法で意識すべきポイント
数学の勉強は、基礎を固めることが大切です。まずは教科書や授業で学んだ公式、解き方を理解しましょう。
わからないまま進めると、応用問題に対応できなくなる可能性があります。基本問題を何度も繰り返し解き、公式の使い方を定着させたら、次は応用問題や過去問に挑戦しましょう。
間違えた箇所は、計算、符号、公式の選択、問題文の読み違いなど、原因を分類します。ケアレスミスも繰り返すなら、途中式の書き方や見直し手順を決めて対策しましょう。
考え方を理解できていない場合は、例題や教科書の基本に戻り、図や式の意味を確認します。自力で解決できなければ、先生や塾の講師へ質問してください。
英語の勉強方法で意識すべきポイント
英語は、「読む・書く・聞く・話す」が問われる科目です。
志望校の試験問題で重視されるものや、苦手分野を重点的に対策しましょう。そのなかでも、単語と基本文法は特に重要です。毎日少しずつ単語や文法を暗記し、問題集を使ってアウトプットして定着させましょう。
リスニングでは、教科書などの音声をスクリプトで確認し、音と意味を対応させます。聞き取れない箇所を特定したうえで、音声をまねて音読すると練習の目的が明確になります。
スピーキングでは、基本例文を使って自分の考えを短く話し、録音して発音や文法を確認しましょう。自分のレベルに合う教材を選び、単語・文法と4技能の練習を継続することが大切です。
理科の勉強方法で意識すべきポイント
理科は、用語の暗記だけでなく、現象のしくみや法則のつながりを理解することが大切です。物理・化学・生物・地学では学び方の重点が異なるため、教科書や学校の進度にあわせて対策しましょう。
出題形式は学校や試験によって異なるため、過去問や配布プリントで確認しておくと安心です。教科書の解説や図をよく読み、基本原則や法則を理解し、「なぜそうなるのか」を自分の言葉で説明できるようにすることが大切です。
教科書だけで理解しにくい場合は、授業の実験結果と図表を対応させ、条件を変えると結果がどう変わるかを考えましょう。動画を使うときは、学校教材や公的機関、教育機関など出典を確認できる資料を選んでください。
社会の勉強方法で意識すべきポイント
社会科では、用語の知識だけでなく、資料を読み取り、出来事の背景や因果関係、地域ごとの特徴を説明する力も求められます。
たとえば歴史の場合、年号を基準に覚えても「年号と名前だけは覚えているけど、何が起こったか覚えていない、説明できない」という方も多いのではないでしょうか。単に年号を暗記するだけでなく、関連づけて覚えることが効率よく覚えるためのコツです。
人物名や年号だけで覚えず、何がきっかけで、誰が動き、社会がどう変化したかを年表や資料で結びつけましょう。市販の学習漫画を活用する場合も、教科書や資料集、公的機関の資料で事実関係を必ず確認してください。
地理では、地図や資料を見ながら特徴や場所を確認し、国名や地形と結びつけて学ぶと記憶が定着しやすくなります。具体的なイメージをつかみたいときは、NHK for School、JAXA、国土地理院など、公的機関や教育機関が公開している教材や動画を活用しましょう。
暗記が中心の科目だからこそ、混乱しないために、イメージや因果関係を結びつけておくことが大切です。
情報の勉強方法で意識すべきポイント
情報では、プログラミングの基礎、データの活用、ネットワークや情報モラルなどをバランスよく学ぶことが大切です。
大学入学共通テストの公開問題や学校教材を使い、用語理解だけでなく、手を動かして考える練習も取り入れましょう。
勉強のやり方がわからない人が注意したいNG勉強法
勉強のやり方がわからないからといって、以下の勉強方法は成果につながりにくいため、避けるようにしましょう。
勉強時間を長くすることだけにこだわる
勉強のやり方がわからないと、「とりあえず時間をかける」ことにこだわってしまうケースが少なくありません。
勉強時間が長いと、頑張った感覚が味わえるでしょう。しかし、かけた時間が成果につながっていないのなら意味がありません。
たとえば、2時間ダラダラと机に向かうより、30分集中して取り組んだほうが成果につながることもあります。時間をかけるだけではなく、前述した成績を伸ばすためのサイクルを参考にし、効率的な勉強をおこないましょう。
教科書を読んだだけで理解したつもりになってしまう
勉強方法がわからないと、「教科書を読んだ=勉強した」と勘違いしてしまう場合があります。勉強では、身につけた知識や考え方をテストや受験で発揮できるようにすることが大切です。
そのためには、勉強した知識が実際に使えること、しっかり説明できること、数か月後も覚えていることが重要です。
一度触れただけで理解したつもりにならず、定期的に復習する、問題を解いてアウトプットすることを心がけましょう。
詰め込み学習や一夜漬けに頼る
勉強のやり方がわからないと、「テスト前だけ一気に勉強する」といった詰め込み学習に頼りたくなるかもしれません。長く覚えておきたい内容は、学習を複数日に分け、間隔を空けて復習する方法が適しています。
間隔学習の研究では、学習を一度にまとめるより、時間を空けて繰り返すほうが後の保持に役立つことが示されています。テスト日から逆算し、翌日、数日後、1週間後などに復習する機会を設けましょう。
※参照:Cepeda, N. J., Pashler, H., Vul, E., Wixted, J. T., & Rohrer, D. (2006)「Distributed practice in verbal recall tasks: A review and quantitative synthesis. Psychological Bulletin, 132(3), 354-380.」
インプットが多く問題演習などのアウトプットが少ない
教科書を読む、ノートをまとめる、動画を見るといったインプットだけで終えず、問題演習や説明などのアウトプットも組み合わせましょう。
授業や動画視聴などのインプットは、基本的に受け身の学習であることから、楽に感じるかもしれません。知識を覚えれば勉強した感覚にもなるでしょう。
しかし、成績アップや志望校の合格に求められるのは、テストや試験問題で点数をとることです。つまり、重要なのは「インプットした知識をどれだけアウトプットできるか」です。
インプットとアウトプットは常にセットであることを忘れず、覚えた知識は使えるようにしておきましょう。
勉強のやり方は試しながら身につけよう
勉強方法は、目標や科目、現在の理解度に合わせて試し、結果を見ながら調整するものです。最初から自分に最適な方法がわからなくても、問題ありません。
目標を決め、現状を確認し、計画を立て、問題演習と復習をおこなったら、テスト結果や間違い方をもとに改善しましょう。紹介した内容を参考に、自分に合った続けやすい方法を探してください。
必要に応じて学校の先生や塾の講師に相談し、具体的かつ客観的なアドバイスを受けることもおすすめします。
