「勉強を始めても長続きしない」「テスト前だけ慌てて勉強してしまう」と悩んでいる学生は少なくありません。また、お子さんに毎日勉強する習慣を身につけてほしいと考える保護者も多いでしょう。
勉強を習慣化するためには、やる気や気合いだけに頼るのではなく、毎日無理なく続けられる環境や仕組みを作ることが大切です。勉強が生活の一部になれば、学習内容が定着しやすくなるだけでなく、テスト前に慌てることも少なくなります。
本記事では、勉強を習慣化するメリットや続かない原因、毎日勉強を続けるコツを解説します。また、小学生・中学生・高校生それぞれのポイントや、保護者がおこなえるサポートについても紹介します。
- 勉強を習慣化すると得られるメリット
- 勉強への心理的なハードルが下がる
- 学習内容が定着しやすくなる
- テスト前に慌てにくくなる
- 自己管理能力や計画性が身につく
- 勉強を習慣化できない主な原因
- 勉強する時間が決まっていない
- 目標が曖昧で何を勉強すればよいかわからない
- 最初から長時間勉強しようとしている
- スマートフォンやゲームなど誘惑が多い
- 勉強する環境が整っていない
- 勉強を習慣化するためのコツ
- 毎日同じ時間に勉強する
- 「5分だけ」など始めやすい目標を設定する
- 勉強する場所を決める
- 学習計画を立てて、やることを明確にする
- 勉強した内容を記録する
- 適度に休憩を取り集中力を維持する
- スマートフォンとの付き合い方を見直す
- 学年別|勉強を習慣化するポイント
- 小学生は生活リズムに組み込むことを意識する
- 中学生は部活動との両立を考えて学習時間を確保する
- 高校生は目標や進路を意識した学習計画を立てる
- 保護者がお子さんの勉強習慣をサポートする方法
- 勉強しやすい環境を整える
- 結果だけでなく努力を認める
- 学習スケジュールを一緒に考える
- 必要に応じて塾や家庭教師を活用する
- 勉強を習慣化する際によくある質問
- 勉強は毎日何分続ければよい?
- 勉強が三日坊主になってしまうときはどうすればいい?
- 朝と夜はどちらが勉強に向いている?
- 塾に通えば勉強習慣は身につく?
- 勉強を習慣化して毎日の学習を続けよう!
勉強を習慣化すると得られるメリット
勉強を習慣化すると、「勉強時間が増える」というだけではありません。日々の学習が積み重なることで、学力だけでなく計画性や自己管理能力も身につきます。
まずは、勉強を習慣にすることで得られる主なメリットを見ていきましょう。
勉強への心理的なハードルが下がる
勉強を習慣化すると、「勉強を始めるまで」が楽になります。
勉強が続かない人の多くは、「今日はやろうか、やめようか」と毎日考えています。しかし、毎日決まった時間に机へ向かう習慣が身につくと、「勉強するかどうか」を考える必要がなくなります。
たとえば、「夕食後は30分勉強する」「学校から帰ったらまず宿題をする」といったルールを決めておけば、自然と勉強に取りかかれるようになります。
最初は短時間でも構いません。毎日続けることで、勉強が特別なことではなく、歯磨きや食事のような日常の習慣になっていきます。
学習内容が定着しやすくなる
一般的に、一度にまとめて学ぶよりも、毎日少しずつ学ぶほうが記憶の定着に役立つとされています。ただし、効果の現れ方には個人差があるため、お子さんにあった方法を見つけることが大切です。
一度に長時間勉強すると、その場では理解できたように感じても、時間が経つと忘れてしまうことがあります。一方、毎日継続して学習すると、繰り返し内容に触れる機会が増えるため、知識が記憶に残りやすくなります。
特に英単語や漢字、計算などは、短時間でも毎日取り組むことが効果的です。
テスト前に慌てにくくなる
日頃から勉強する習慣があると、定期テストや受験前に一気に勉強する必要が少なくなります。
学校で学んだ内容をその日のうちに復習しておけば、テスト前は総復習や苦手分野の確認に時間を使えます。その結果、睡眠時間を削って勉強したり、直前になって焦ったりすることも減るでしょう。
また、日々の積み重ねによって理解が深まり、自信を持ってテストに臨みやすくなります。
自己管理能力や計画性が身につく
勉強を毎日続けるためには、「今日は何を勉強するか」「どれくらい時間を使うか」を考える必要があります。この積み重ねによって、自分で計画を立てて実行する力が育まれます。
自己管理能力は、学校生活だけでなく、高校受験や大学受験、その後の社会生活でも役立つ力です。勉強を習慣化することは、学力向上だけでなく、計画性や自己管理能力など将来に役立つ力を育むことにもつながります。
勉強を習慣化できない主な原因
「勉強を続けよう」と思っても、数日でやめてしまうことは珍しくありません。勉強が習慣にならない背景には、意志の弱さだけではなく、生活習慣や学習環境などさまざまな原因があります。
まずは、勉強を習慣化できない理由を知り、自分にあてはまるものがないか確認してみましょう。
勉強する時間が決まっていない
勉強する時間が日によってバラバラだと、勉強を習慣化しにくくなります。
「今日はあとで勉強しよう」「夕食後にやろう」と考えているうちに、テレビやスマートフォン、ゲームなどほかのことを優先してしまい、結局勉強しないまま1日が終わることも少なくありません。
毎日決まった時間に勉強することで、「この時間になったら勉強する」という生活リズムが作られます。勉強を始めるタイミングを固定すると、勉強への抵抗感も少しずつ減っていくでしょう。
目標が曖昧で何を勉強すればよいかわからない
「勉強しよう」と思って机に向かっても、何から始めればよいかわからないと、時間だけが過ぎてしまいます。
たとえば、「数学を頑張る」という目標だけでは、どの問題集を何ページ進めるのかが明確ではありません。一方で、「数学のワークを5ページ進める」「英単語を20個覚える」といった具体的な目標であれば、すぐに取り組めます。
勉強を習慣化するためには、毎日やる内容をできるだけ具体的に決めておくことが大切です。
最初から長時間勉強しようとしている
勉強を習慣化したいからといって、最初から「毎日3時間勉強する」と目標を高く設定すると、長続きしないことがあります。
新しい習慣は、無理なく続けられることが重要です。たとえば、これまでほとんど勉強していなかった人が急に長時間勉強しようとすると、疲れや負担を感じやすくなります。
まずは10分や15分など、続けやすい時間から始め、慣れてきたら少しずつ勉強時間を増やしていくほうが習慣化しやすいでしょう。
スマートフォンやゲームなど誘惑が多い
勉強を始めても、スマートフォンの通知やゲーム、動画配信サービスなどが気になり、集中できない人も多いでしょう。
人は目に入るものや通知に注意を向けやすいため、勉強中にスマートフォンが近くにあると、通知や画面が気になり、人によっては集中しにくくなることがあります。
勉強中はスマートフォンを別の部屋に置いたり、通知をオフにしたりするなど、誘惑を減らす工夫が大切です。勉強に集中できる環境を整えることで、習慣化もしやすくなります。
勉強する環境が整っていない
机の上が散らかっていたり、テレビがついていたりすると、勉強に集中しにくくなります。
また、必要な教材が見つからず、勉強を始めるまでに時間がかかると、「今日はやめよう」という気持ちになってしまうこともあります。
勉強する場所はできるだけ整理整頓し、教材や文房具をすぐに使える状態にしておきましょう。勉強を始めるまでの手間を減らすことも、習慣化のポイントです。
勉強を習慣化するためのコツ
勉強を習慣化するためには、「頑張る気持ち」よりも「続けやすい仕組み」を作ることが重要です。
ここでは、勉強の習慣化に向けて今日から実践できるコツを紹介します。
毎日同じ時間に勉強する
勉強を習慣化するうえで、大切なのが学習時間を固定することです。
たとえば、下記のように毎日同じタイミングで勉強すると、生活リズムに組み込みやすくなります。
特に、小学生は保護者と一緒に時間を決めることで、習慣が定着しやすくなるでしょう。
「5分だけ」など始めやすい目標を設定する
勉強は、始めるまでが一番大変だと感じる人も少なくありません。そのような場合は、「まずは5分だけ」「問題を1ページだけ」といった小さな目標を設定するのがおすすめです。
勉強を始めると集中力が高まり、そのまま予定より長く勉強できることもあります。最初から完璧を目指すのではなく、「毎日続けること」を優先しましょう。
勉強する場所を決める
勉強する場所を毎回変えるよりも、「ここに座ったら勉強する」という場所を決めておくと、自然と勉強モードに切り替えやすくなります。
自宅で勉強する場合は、リビングや自分の部屋など、集中しやすい場所を選びましょう。小学生は保護者の目が届くリビング、中学生・高校生は静かな自室など、お子さんの性格や学年にあわせて選ぶことが大切です。
また、机の上には必要な教材だけを置き、漫画やゲームなど気が散るものは片づけておくと集中しやすくなります。
学習計画を立てて、やることを明確にする
「今日は何を勉強しよう」と毎回考えていると、勉強を始めるまでに時間がかかってしまいます。勉強を習慣化するためには、あらかじめ学習計画を立てておくことがおすすめです。
たとえば、下記のように曜日ごとに内容を決めておけば、迷わず勉強を始められます。
テスト前だけでなく、普段から計画的に学習を進めることで、苦手分野の克服にもつながります。
勉強した内容を記録する
勉強を続けるためには、自分の頑張りを見える形にすることも効果的です。カレンダーに勉強した日を記録したり、学習記録アプリやノートに勉強時間や内容を書き留めたりすると、「これだけ続けられた」という達成感を得られます。
また、記録を見返すことで、自分がどの教科をどれくらい勉強したかも把握しやすくなります。毎日の積み重ねが目に見えることで、勉強を続けるモチベーションも維持しやすくなるでしょう。
適度に休憩を取り集中力を維持する
長時間続けて勉強すると、集中力が低下し、学習効率も落ちやすくなります。そのため、勉強中は適度に休憩を取り入れることが大切です。
たとえば、30〜60分勉強したら5〜10分程度休憩するなど、自分にあったペースを見つけましょう。休憩時間には、軽く体を動かしたり、水分補給をしたりして気分転換をすると、次の勉強にも集中しやすくなります。
一方で、休憩中に動画を見始めたりゲームを始めたりすると、そのまま勉強に戻れなくなることもあるため注意しましょう。
スマートフォンとの付き合い方を見直す
勉強を習慣化するうえで、多くの学生が課題としているのがスマートフォンとの付き合い方です。
通知が届くたびにスマートフォンを確認していると、集中力が途切れやすくなります。勉強中は、下記のような工夫を取り入れるとよいでしょう。
「勉強が終わったら10分だけスマートフォンを見る」というように、メリハリをつけることも習慣化につながります。
学年別|勉強を習慣化するポイント
勉強を習慣化する方法は、学年によって意識したいポイントが異なります。
小学生・中学生・高校生では生活リズムや学習内容、学習の目的が変わるため、それぞれにあった方法を取り入れることが大切です。
小学生は生活リズムに組み込むことを意識する
小学生は、まず「毎日机に向かうこと」を目標にしましょう。勉強時間の長さよりも、学校から帰宅した後や夕食前など、毎日同じタイミングで学習することが重要です。
宿題が終わったら読書をする、計算ドリルを1ページ進めるなど、短時間でも継続することで学習習慣が身についていきます。
また、保護者が「今日も頑張ったね」と声をかけることで、お子さんのやる気を引き出しやすくなります。
中学生は部活動との両立を考えて学習時間を確保する
中学生は部活動や習い事で帰宅時間が遅くなることも多いため、生活スタイルにあわせて勉強時間を確保する必要があります。
たとえば、部活動がある日は30分だけ、休日は少し長めに勉強するなど、無理のないスケジュールを立てることが大切です。
また、定期テスト前だけ勉強するのではなく、授業で学んだ内容をその日のうちに復習する習慣をつけることで、学習内容が定着しやすくなります。
高校生は目標や進路を意識した学習計画を立てる
高校生は学習内容が難しくなるだけでなく、定期テストに加えて大学受験や就職など、将来を見据えた学習が求められます。そのため、「毎日勉強する」だけでなく、目標から逆算して学習計画を立てることが大切です。
たとえば、志望校が決まっている場合は、入試科目や出題傾向を踏まえて優先順位を決めましょう。定期テスト対策と受験勉強を並行して進める必要がある場合は、平日は学校の復習、休日は受験対策といったように役割を分けるのも効果的です。
また、高校生になるとスマートフォンを使用する時間が増えがちです。勉強時間と自由時間のメリハリをつけることで、学習習慣を維持しやすくなります。
保護者がお子さんの勉強習慣をサポートする方法
お子さんが勉強を習慣化するためには、保護者の関わり方も重要です。
「勉強しなさい」と繰り返し言うだけでは、お子さんのやる気につながらないこともあります。勉強しやすい環境を整え、自主的に学習できるようサポートすることを意識しましょう。
勉強しやすい環境を整える
お子さんが集中して勉強できる環境を用意することは、保護者ができる大切なサポートのひとつです。
たとえば、下記のように勉強に集中しやすい環境を整えることで、お子さんも机に向かいやすくなります。
特に小学生は保護者の影響を受けやすいため、家庭全体で落ち着いて過ごす時間を作ることも効果的です。
結果だけでなく努力を認める
テストの点数だけを評価すると、お子さんは「結果がよくなければ意味がない」と感じてしまうことがあります。
勉強を習慣化するためには、「毎日勉強を続けられた」「昨日より長く集中できた」といった過程にも目を向けることが大切です。
たとえば、「毎日続けられているね」「今日も机に向かえたね」「コツコツ頑張っていてすごいね」といった声かけは、お子さんの自信につながります。勉強を続けること自体を認める姿勢が、学習習慣の定着を後押しするでしょう。
学習スケジュールを一緒に考える
学習計画を立てることが苦手なお子さんも少なくありません。その場合は、保護者が一緒にスケジュールを考えると取り組みやすくなります。
ただし、保護者が細かく管理しすぎると、お子さんが受け身になってしまうこともあります。「今日は何を勉強する?」「今週はどこまで進めたい?」と相談しながら、お子さん自身が計画を立てられるようサポートすることが大切です。
学年が上がるにつれて、お子さんが自分で計画を立てられるよう少しずつ任せていくとよいでしょう。
必要に応じて塾や家庭教師を活用する
家庭だけで学習習慣を身につけることが難しい場合は、塾や家庭教師を活用することも選択肢のひとつです。学習のペースを作りやすくなる場合もありますが、個人差があるため、お子さんの状況にあわせて検討しましょう。
塾に通う、または家庭教師を利用するなど、決まった曜日・時間に学習する機会があることで、生活リズムのなかに勉強を組み込みやすくなります。
また、学習計画の作成や進捗管理をサポートしてもらえる塾もあります。「何から勉強すればよいかわからない」「自宅ではなかなか集中できない」というお子さんは、自分にあった学習環境を選ぶことで、勉強を習慣化しやすくなるでしょう。
勉強を習慣化する際によくある質問
勉強を習慣化したいと思っていても、「毎日どれくらい勉強すればいいの?」「三日坊主になったらどうすればいい?」など、さまざまな疑問を持つ方も多いでしょう。
ここでは、勉強の習慣化に関するよくある質問に回答します。
勉強は毎日何分続ければよい?
勉強時間に正解はありません。大切なのは、毎日無理なく続けられる勉強時間から始めることです。
勉強に慣れていない場合は、まず10~15分程度から始めても十分です。毎日続けられるようになったら20分、30分と少しずつ時間を延ばしていきましょう。
また、勉強時間の目安は、学年や学習内容、通塾の有無によって異なります。
まずは無理なく続けられる短い時間から始め、毎日机に向かう習慣をつくることを優先しましょう。
勉強が三日坊主になってしまうときはどうすればいい?
三日坊主になってしまったからといって、「もう習慣化は無理だ」と考える必要はありません。
勉強を再開するときは、「毎日1時間」ではなく、「5分だけ」「問題を1ページだけ」など、負担の少ない目標から始めましょう。
また、「勉強できなかった日」があっても、自分を責めすぎないことが大切です。1日休んでも、翌日からまた勉強を再開すれば問題ありません。完璧を目指すよりも、「続けること」を意識しましょう。
朝と夜はどちらが勉強に向いている?
朝と夜のどちらが勉強に向いているかは、人によって異なります。
朝は頭がすっきりしているため、暗記や計算などに集中しやすい人もいます。一方、夜は学校で学んだ内容を復習する時間を確保しやすいというメリットがあります。
大切なのは、「朝がよい」「夜がよい」と決めつけることではなく、自分が継続しやすい時間帯を見つけることです。毎日同じ時間に勉強することで、生活リズムのなかに学習を組み込みやすくなります。
塾に通えば勉強習慣は身につく?
塾に通うことで、勉強を習慣化しやすくなるケースは少なくありません。
塾に決まった曜日・時間に通うことで、自然と勉強する時間を確保しやすくなります。また、宿題や学習計画を通じて、自宅学習の習慣づくりをサポートしてくれる塾もあります。
ただし、塾に通うだけで必ず勉強習慣が身につくわけではありません。授業以外の時間に復習や宿題に取り組むことが大切です。
自分にあった指導スタイルの塾や家庭教師を選び、家庭学習と組みあわせることで、より効果的に学習習慣を身につけられるでしょう。
勉強を習慣化して毎日の学習を続けよう!
勉強を習慣化するためには、「やる気が出たら勉強する」のではなく、勉強することが当たり前になる仕組みを作ることが大切です。
最初から長時間勉強しようとすると、途中で挫折してしまうことがあります。まずは短時間でも毎日机に向かい、少しずつ勉強時間や学習量を増やしていきましょう。
また、勉強する時間や場所を決めたり、学習内容をあらかじめ決めたりすることで、無理なく習慣化しやすくなります。小学生・中学生・高校生では生活リズムや学習内容が異なるため、それぞれの状況にあわせた方法を取り入れることも重要です。
保護者は、お子さんの努力を認めながら、勉強しやすい環境づくりや学習計画のサポートをおこなうことで、学習習慣の定着を後押しできます。
「一人では勉強を続けるのが難しい」「何を勉強すればよいかわからない」という場合は、塾や家庭教師を活用するのも有効な方法です。自分にあった学習環境を選び、毎日の積み重ねを大切にしながら、無理なく勉強を習慣化していきましょう。
