高校受験を控える方のなかに、「筆記試験の勉強は進んでいるけれど、面接が不安で仕方ない…」「もし頭が真っ白になったらどうしよう」と悩んでいる方はいませんか?
何を準備すべきかわからないという漠然とした不安を減らすには、面接で見られやすいポイントを知り、事前に準備しておくことが大切です。各校が定めた観点を理解すると、回答の方向性も整理しやすくなります。
この記事では、面接で頻出の質問と回答例から、好印象を与えるマナー、直前の不安解消法までを徹底解説します。ぜひ面接対策の参考にしてください。
- 高校受験の面接対策ガイド
- 面接がおこなわれる理由と主な形式
- 多くの面接で確認されやすい観点の例
- 高校受験の面接でよくある質問と回答例
- 志望理由と学校を選んだ理由
- 中学校生活で頑張った部活動や行事
- 自分の長所と短所
- 高校で挑戦したいこと
- 将来の夢と進路希望
- 【応用】少し変わった質問と回答のヒント
- 最近気になるニュースの選び方と伝え方
- 最近読んだ本とその感想
- 学校への逆質問がある場合の対応
- 高校受験の面接当日の流れとマナー
- 清潔感を意識した制服の着こなし
- 当日の持ち物と会場到着時の注意点
- 入室から退室までの手順と作法
- 面接中の適切な受け答え
- 言葉に詰まる・聞き取れないときの対応
- 高校受験の面接対策と練習方法
- 自己分析による「自分の軸」の作成
- 想定質問に対する回答の書き出しと調整
- 学校や塾での模擬面接による練習
- 高校受験の面接でよくあるQ&A
- 面接で「私」「僕」のどちらを使うべきですか?
- 面接で学校を呼ぶときはどう言えばいいですか?
- 緊張して言葉に詰まったらどうすればいいですか?
- 逆質問(「最後に質問はありますか」)への返し方はどうすればいいですか?
- 高校受験の面接では自信を持って自分をアピールしよう
高校受験の面接対策ガイド
高校受験で面接がある受験生に向けて、面接で見られやすいポイント、よくある質問と回答例、当日の流れ、準備のコツをまとめます。
面接がおこなわれる理由と主な形式
高校入試で面接を実施するか、どの選抜区分で実施するか、評価観点、選考資料の比率、提出書類などは、都道府県、学校、学科、募集区分、年度によって異なります。
2027年度(令和9年度)入試に向け、必ず志望校と教育委員会の最新の募集案内、実施要綱、選考基準、学校公式サイトを確認してください。
たとえば、神奈川県の令和9年度公立高校入試では、特色検査として面接を必要に応じて実施し、学校ごとに選考基準や比率が異なります。
東京都の令和9年度都立高校入試でも、推薦等の面接を実施する学校・選抜で自己PRカードを扱うなど、全校・全選抜共通の面接制度ではありません。
面接は、各校が定めた観点に基づき、志望理由、意欲、適性、表現力などを確認する場合があり、受験生の良さを知るためにおこなわれます。
面接の形式も学校によって異なりますが、大きく分けて「個人面接」と「集団面接」があります。個人面接は受験生1人に対しておこなわれ、集団面接は複数の受験生が一緒に入室します。
個人面接では、志望理由などをじっくり掘り下げて質問される傾向があります。一方、集団面接では順番に質問に答えるため、他の人が話しているときの聞く姿勢や、自分の意見をまとめる力が確認されやすいです。
多くの面接で確認されやすい観点の例
評価基準は学校によって異なりますが、多くの面接で確認されやすい観点の例として、学習意欲・志望動機、コミュニケーション能力・表現力、基本的なマナーなどが挙げられます。
志望理由が学校の特色と結び付いているか、自分の考えを落ち着いて伝えられるか、挨拶や姿勢が自然にできているかが見られやすい傾向があります。
コミュニケーション能力や表現力としては、質問の意図を理解し、自分の言葉で明確に伝えようとする姿勢が見られます。
意欲と目的意識については、自分の意志で志望校を選び、入学後に何を学び、どう成長したいと考えているかという前向きな意欲が評価の対象になることがあります。
また、その場にふさわしい身だしなみや、丁寧な受け答えができるかなど、基本的なマナーが確認されることがあります。
高校受験の面接でよくある質問と回答例
面接での質問の多くは定番のものです。これらを完璧に対策しておくだけで、精神的な余裕が生まれやすくなります。
具体的な回答例文とともに、ポイントを整理しましょう。評価のポイントを整理して準備しておくと、当日は落ち着いて受け答えしやすくなります。
志望理由と学校を選んだ理由
ポイントは、その学校にしかない特徴を自分の目標と結びつけることです。
「家から近いから」「制服が可愛いから」という理由は、それ自体は本音でも、面接では、学習や活動にどうつながるかという視点を加えましょう。
また、回答例は丸暗記するものではありません。自分の実際の経験と志望校の特色に合わせて内容を調整してください。架空の実績や経験を作らないように注意しましょう。
中学校生活で頑張った部活動や行事
結果だけでなく、その過程で「どう努力し、何を学んだか」を伝えるようにしましょう。
自分の長所と短所
長所は高校生活でどう活かせるか、短所をどう改善しようとしているかをセットで話すことがポイントです。
高校で挑戦したいこと
志望理由と一貫性を持たせ、具体的であればあるほど良いです。
将来の夢と進路希望
明確でなくても構いません。現時点での興味を誠実に話しましょう。
【応用】少し変わった質問と回答のヒント
基本質問が終わると、あなたの思考力や関心の広さを測る質問をされることがあります。
最近気になるニュースの選び方と伝え方
政治や経済の難しい話を無理にする必要はありません。古い話題を固定で選ぶのではなく、自分が実際に関心を持った分野(教育、テクノロジー、環境、スポーツなど)を選びましょう。
事実関係を正しく確認したうえで、「なぜそれが気になったか」という自分の考えを述べるのがコツです。
最近読んだ本とその感想
本のタイトル、著者、あらすじを簡潔に述べた上で、その本を読んで自分の考えがどう変わったかを伝えます。
学校への逆質問がある場合の対応
面接の最後に「何か質問はありますか?」と逆質問をされることがありますが、必ずあるとは限りません。
募集要項や学校の公式サイト、学校説明会などで既に説明されている事項を重ねて質問しないよう注意しましょう。事前にいくつか考えておくと安心ですが、無理に質問を作る必要はありません。
高校受験の面接当日の流れとマナー
どれだけ素晴らしい内容を話しても、マナーが回答の伝わり方に影響することがあります。面接は、入室前から始まっていると考えましょう。
清潔感を意識した制服の着こなし
制服や髪型については、在籍中学校や志望校の規定に従い、清潔で受験に支障のない状態に整えることが基本です。
シャツの襟が汚れていないか、ボタンがとれていないかなど、清潔感を意識して前日に確認しましょう。
靴下や靴についても、学校の指定がある場合はその内容に従います。特に指定がない場合は、落ち着いた色のものを選ぶと無難です。
身だしなみは、在籍校および志望校の規定を最優先で確認し、その範囲内で清潔感のある服装や髪型を心がけましょう。
当日の持ち物と会場到着時の注意点
面接当日は、受験票や筆記用具、上履きなど、学校から指定された持ち物を前日までに確認し、忘れ物がないように準備しましょう。
会場には余裕を持って到着することが大切ですが、早すぎても会場の準備が整っていない場合があります。指定された集合時間の少し前に到着するよう心がけてください。
また、会場に到着した時点から面接は始まっていると考え、待合室などでも静かに落ち着いて過ごすことが重要です。
入室から退室までの手順と作法
入室して退室するまでの一連の流れは、学校や会場の案内に従うことが最も重要です。一般的な流れの例は以下の通りです。
入室時は、ノックをして返事を待ってから入室し、あいさつをして静かにドアを閉めます。着席時は、椅子の横で受験番号と氏名を伝え、着席を促されてから座ります。
立つ位置は教室の配置にあわせて動きやすい場所で問題ありません。着席中の姿勢は、背筋を伸ばし、手を自然に膝の上に置きます。終了後の退室時は、お礼を伝えて一礼し、退室します。
これらはあくまで一般的な作法であり、少し間違えたからといって直ちに不利になるとは限りません。落ち着いて行動しましょう。
面接中の適切な受け答え
面接中の視線や言葉遣いについては、以下の点を意識してみてください。
視線について、面接官の目を合わせ続けるのが苦手な場合は、無理をせず面接官の顔の方向(鼻のあたりなど)を意識して話す程度で問題ありません。
声量については、無理に大きな声を出す必要はありませんが、相手が聞き取りやすい声量を意識し、語尾まではっきり伝えるようにしましょう。
言葉遣いの基本は「私(わたし・わたくし)」と「です・ます」を使い、自分の言葉で明確に伝えることを重視してください。
面接で志望校を指す際、口頭では一般的に「御校(おんこう)」、書面では「貴校(きこう)」を使います。
ただし、学校側から特定の呼び方の案内がある場合はそれに従いましょう。
言葉に詰まる・聞き取れないときの対応
面接中に緊張して言葉に詰まったり、質問が聞き取れなかったりすることは誰にでも起こり得ます。完璧に答えることよりも、質問を正しく理解して誠実に答える姿勢が大切です。
質問が聞き取れなかったり、意味がわからなかったりした場合は、「恐れ入りますが、もう一度お願いできますか?」と丁寧に聞き返して問題ありません。焦らず、落ち着いて対処しましょう。
高校受験の面接対策と練習方法
事前に面接の練習をしておくと、本番でも落ち着いて答えやすくなります。ステップを踏んで面接の準備を進めましょう。
自己分析による「自分の軸」の作成
まずは紙を広げ、自分の好きなこと、嫌いなこと、頑張ったこと、これからの目標を書き出します。
これらが一本の線でつながっていると、どんな質問が来ても答えの方向性がブレにくくなります。これが「自分の軸」になります。
想定質問に対する回答の書き出しと調整
文章を一言一句丸暗記するのではなく、伝えたい「キーワード」だけを整理しておくようにしましょう。
たとえば志望理由なら「教育方針」「英語教育」「国際交流」という3つのキーワードを軸にし、それを自分の言葉で自然につなぐ練習をします。
学校や塾での模擬面接による練習
頭で理解していることと、実際に声に出して伝えることは異なります。学校の先生や塾の講師、保護者などに協力してもらい、模擬面接をおこなうと効果的です。
入退室の動作や、予期しない質問への対応は、実践形式の練習を通して慣れていくことができます。スマートフォンで自分の話す姿を録画して見返すのも、客観的に振り返ることができるためおすすめです。
なお、障害、病気、けが、あるいは日本語の習得状況などにより、面接時に特別な配慮が必要な場合は、決して一人で悩まず、なるべく早めに在籍している中学校の先生に相談してください。
中学校を通じて、志望校や都道府県の教育委員会へ配慮の申請をおこなうことができます。申請の方法や期限は自治体によって異なるため、募集要項などで早めに確認しておくことが大切です。
高校受験の面接でよくあるQ&A
最後に、多くの受験生が直面する困ったことへの対処法をお伝えします。
面接で「私」「僕」のどちらを使うべきですか?
面接での一人称は、男女問わず「私(わたし・わたくし)」を使うのが基本です。
「僕」や「俺」が絶対に不可というわけではありませんが、面接という公的な場においては「私」を使う方が丁寧な印象を与えやすくなります。
普段から「私」を使う練習をしておくと、本番でも自然に言葉が出てきやすくなります。
面接で学校を呼ぶときはどう言えばいいですか?
面接で志望校を指す際、口頭では一般的に「御校(おんこう)」、自己PRカードなどの書面では「貴校(きこう)」を使います。
ただし、学校側から「本校と呼んでください」などの特定の案内がある場合は、その指示に従うようにしてください。迷った場合は「こちらの高校」などと言い換えても、意味は十分に伝わります。
緊張して言葉に詰まったらどうすればいいですか?
面接で緊張するのは当たり前のことであり、面接官も受験生が緊張していることは理解しています。無理に緊張をなくそうとする必要はありません。
当日は深呼吸をして「ゆっくり、はっきり話すこと」だけを意識してみてください。完璧に話そうとせず、自分の言葉で一生懸命伝えようとする姿勢があれば十分です。
逆質問(「最後に質問はありますか」)への返し方はどうすればいいですか?
質問がない場合は、「特にございません。本日はありがとうございました」と丁寧に答えれば問題ありません。
「御校の〇〇行事において、生徒の皆さんはどのような役割を担っていますか?」「入学までに準備しておくべき学習や、心構えはありますか?」このように、入学後の自分をイメージしている質問をすると、熱意が伝わります。
高校受験の面接では自信を持って自分をアピールしよう
高校受験の面接は、各校の観点に基づき、あなたの意欲や良さを確認するための対話の場です。
完璧な受け答えや立派な経歴が必ずしも求められるわけではありません。大切なのは、「この学校で学びたい」という純粋な気持ちと、質問に対して誠実に答えようとする姿勢です。
準備をしっかり整えたら、当日は落ち着いて、聞き取りやすい声で話すことを心がけましょう。これまでの自分を信じて、あなたの思いを伝えてきてください。


