「予備校に1年間通うといくらかかる?」「授業料以外にも費用が必要?」と気になる方は多いでしょう。予備校の費用は、現役高校生か浪人生か、受講する講座数、志望校、通学かオンラインかによって大きく変わります。表示された授業料だけで決めると、講習費や模試費が加わり予算を超えることもあります。
この記事では、予備校費用の内訳と相場の考え方、大手予備校5校の料金の見方、支払い方法、割引・支援制度、費用を抑えるポイントを解説します。料金は、校舎・コース・入学時期によって異なるため、最終的な見積もりは各校へ確認してください。
- 予備校の費用は何で決まる?
- 現役高校生は受講講座数で総額が変わる
- 浪人生は年間コースに講習費が加わる場合がある
- 予備校費用の内訳
- 入学金・入塾金
- 授業料
- 教材費・模試費・講習費
- 設備費・システム利用料・交通費
- 大手予備校5校の2026年度費用を比較
- 河合塾|現役生は講座制、高卒生はコース制
- 駿台予備学校|学費の構成とコース別料金を確認
- 代々木ゼミナール|校舎・プラン・入学時期で料金が異なる
- 東進|講座数と学習管理費を含めて見積もる
- 四谷学院|授業単位数とオプションで総額が変わる
- 予備校費用の支払い方法
- 一括払い
- 分割払い・月払い
- 予備校費用を抑える6つの方法
- 必要な講座だけを選ぶ
- 複数校で年間見積もりを取る
- 入学金免除・割引の条件を確認する
- 無料体験で授業と自習環境を確かめる
- 学校教材や無料コンテンツと役割分担する
- スカラシップ・特待生・支援制度を確認する
- 予備校の寮を利用する場合の費用
- 予備校費用に関するよくある質問
- 予備校の費用は月いくらですか?
- 浪人生の予備校費用には教材や模試も含まれますか?
- 費用が安い予備校を選べばよいですか?
- 予備校費用は年間総額と含まれるサービスで比較しよう
予備校の費用は何で決まる?
予備校費用には、全国共通の定価や公的な平均額があるわけではありません。
現役生向けコースは必要な科目を講座単位で選ぶ形式が多く、受講数が増えるほど授業料も上がります。一方、浪人生向けコースは朝から授業を受ける年間カリキュラムが中心で、入学金とコース授業料をまとめて支払うケースが一般的です。
そのため、「高校生は年間○万円」「浪人生は年間○万円」と、ひとつの金額で示すより、志望校対策に必要な講座を決め、必須費用と任意費用を分けて見積もることが重要です。
現役高校生は受講講座数で総額が変わる
現役生向けコースでは、英語・数学などを1講座ずつ選ぶ単科制や、週あたりの授業時間で料金を決める方式があります。苦手科目だけなら費用を抑えやすい一方、国公立大学向けに複数教科を受講したり、共通テスト対策や推薦対策を追加したりすると総額は上がります。
比較するときは、1講座の料金だけでなく、入学金、月ごとのサポート料、教材費、模試費、季節講習費まで含めた年間総額を確認しましょう。高校1・2年生と高校3年生でサポート料や受講期間が異なる予備校もあります。
浪人生は年間コースに講習費が加わる場合がある
浪人生向けの高卒生コースは、志望大学や文理に応じた年間カリキュラムを組む形式が中心です。通常授業の教材費・進学指導費・模試費が授業料に含まれる予備校もありますが、夏期・冬期・直前講習、オプション講座、小論文添削などが別料金になることがあります。
自宅外から通う場合は、交通費や寮費、食費も含めて検討が必要です。入学時に支払う金額だけでなく、受験終了までに発生する費用を月別に整理しておくと資金計画を立てやすくなります。
予備校費用の内訳
予備校の請求項目は学校ごとに異なります。主な費用と、確認しておきたい内容を整理しました。
◆予備校の主な費用
| 費用項目 | 主な内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 入学金・入塾金 | 初回の在籍登録にかかる費用 | 説明会参加や過去の在籍、模試受験による免除の有無 |
| 授業料 | 通常授業・映像授業・演習などの受講料 | 年間制か講座制か、教材・指導費を含むか |
| サポート料・諸経費 | 施設、システム、学習管理、進路指導など | 月額か年額か、途中入学時の計算方法 |
| 教材費 | テキスト、副教材、デジタル教材 | 授業料込みか、科目ごとの追加購入が必要か |
| 模試費 | 校内模試・公開模試・共通テスト模試など | 必須模試の回数、外部模試の費用 |
| 講習費 | 春期・夏期・冬期・直前講習 | 通常授業とは別料金か、推奨講座数 |
| 通学・生活費 | 交通費、端末・通信費、寮費、食費 | 年間の実費と自宅外通学の負担 |
入学金・入塾金
入学金は、入学時に支払う費用です。たとえば、2026年度の河合塾高校グリーンコースは33,000円、河合塾大学受験科と駿台高卒クラスは70,000円、四谷学院は高3生11,000円・高卒生50,000円と案内されています。
なお、入学金は、説明会参加や模試受験、兄弟姉妹の在籍、過去の在籍などで免除・減額される場合があります。ただし、申込方法や期限が指定される制度もあるため、手続き前に適用条件を確認してください。
授業料
授業料は、予備校費用の中心です。現役生向けは講座数や週の授業時間、高卒生向けは志望校別コースによって変わります。講座単価だけで比較すると、学習管理や模試を含む予備校と、別に費用がかかる予備校の差が見えません。
授業料に含まれる期間も確認しましょう。通常授業が12月で終わり、1月以降は直前講習として別料金になることがあります。受験直前まで必要な学習を含めた見積もりを依頼すると安心です。
教材費・模試費・講習費
教材費や模試費は、授業料に含まれる場合と別途必要な場合があります。講習費は通常授業とは別扱いの予備校が多く、受講する講座数で負担が変わります。
講習を申し込む前に、現在の学習課題と自習で補える範囲を整理しましょう。勧められた講座をすべて受けるのではなく、通常授業との重複、過去問演習の時間、受講後の復習時間まで考えて選ぶことが大切です。
設備費・システム利用料・交通費
自習室、映像視聴、学習管理システム、進路指導などに、サポート料や諸経費が設定されることがあります。オンライン講座でも、端末、通信回線、印刷などの費用は自己負担になる場合があります。
通学定期代も年間では大きな金額になります。校舎までの所要時間、開館日、自習室の利用可能時間を確認し、費用に見合う利用ができるか検討しましょう。
大手予備校5校の2026年度費用を比較
大手予備校の料金体系は同じではありません。以下は、各予備校の公式案内をもとに整理した費用情報です。費用は、校舎、コース、学年、入学時期、割引適用の有無によって異なります。
◆大手予備校5校の2026年度費用
| 予備校 | 現役生向け | 高卒生向け | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 河合塾 | 入塾金33,000円。授業料は講座別、高3生の塾生サポート料は月7,140円 | 入塾金70,000円。授業料はコース別 | 講習・一部オプションは別料金 |
| 駿台予備学校 | 入学金・授業料・システムサポート料の合計 | 入学金70,000円。公式ページ掲載の後期授業料は630,000~760,000円 | 校舎・コース・入学時期で異なる |
| 代々木ゼミナール | 講座・プラン別。高校メイト会員入会金が必要な場合あり | 本部校の第2・3学期例は715,000~806,300円 | 表示例は入学時期と校舎を確認 |
| 東進 | 入学金・担任指導費・受講料・模試費など | 高卒生総合コースは入学金101,200円、授業料742,500~1,173,700円 | 必要講座とユニットで総額が変わる |
| 四谷学院 | 高3生の入学金11,000円。授業料は単位数別 | 入学金50,000円。授業料はコース別 | 講習・特訓・オプションは別料金 |
※2026年9月時点の各予備校公式サイトに掲載された税込金額。駿台の高卒生授業料と代々木ゼミナールの金額は後期・第2・3学期など途中入学向けの掲載例で、通年総額ではありません。
河合塾|現役生は講座制、高卒生はコース制
河合塾の2026年度高校グリーンコースは、入塾金33,000円に、講座ごとの授業料と塾生サポート料を加える仕組みです。塾生サポート料は高1・2生が月4,540円、高3生が月7,140円で、対象模試、施設、システムなどの費用を含みます。教材費は原則として授業料に含まれますが、一部の副教材や講習は別途必要です。
大学受験科は入塾金70,000円とコース別授業料の合計です。教材費、学習指導費、進学指導費、所定の全統模試などは授業料に含まれますが、講習やオプション講座、小論文添削などは別料金になる場合があります。
※参照:河合塾「高校グリーンコース 学費の仕組み」「大学受験科 学費・入塾手続き方法」
駿台予備学校|学費の構成とコース別料金を確認
駿台予備学校の高校生クラスの学費は、入学金、授業料、システム・サポート料の合計です。授業料は学年・科目・レベル・受講期間で変わるため、希望講座を選んで年間の請求額を確認します。
高卒クラスの入学金は通常70,000円。入学説明会参加による減額も案内されています。2026年9月時点の高卒クラスの授業料630,000~760,000円は後期入学の金額で、通年費用ではありません。通常入学の費用は希望校舎・コースの最新要項で確認しましょう。
代々木ゼミナール|校舎・プラン・入学時期で料金が異なる
代々木ゼミナールの高校生コースは、単科講座のほか、対象講座を組み合わせるプランなどがあります。未入会者は高校メイト会員の入会金が必要になる場合があるため、授業料とあわせて確認してください。
高卒生向け大学受験科は、校舎、志望系統、入学時期で金額が異なります。本部校の第2・3学期学費として、早慶文系715,000円、私立文系・理系756,800円、国公立文系・理系779,900円などが案内されています。いずれも年度途中の掲載例であり、通年入学の総額として比較しないよう注意が必要です。
※参照:代々木ゼミナール「高校生コース」「大学受験科 第2・3学期学費」
東進|講座数と学習管理費を含めて見積もる
東進は映像授業を講座単位またはユニットで受講する仕組みで、入学金、担任指導費、受講料、模試費などから学費が構成されます。必要な講座数によって総額が変わるため、志望校までの学習計画と見積書を照らし合わせることが重要です。
高卒生総合コースは、入学金101,200円、授業料は早慶・私立医学部コース742,500円、東大・難関国立・国公立医学部コース763,400円、AI完全修得コース1,173,700円と案内されています。必修講座の範囲や別途必要な講習を確認してください。
※参照:東進「高卒生 入学案内」。校舎により設置コースが異なります。
四谷学院|授業単位数とオプションで総額が変わる
四谷学院の2026年度高3生コースは、入学金11,000円、授業料、諸経費、オプション講座費用の合計です。授業料は週の授業単位数で変わり、講習・特訓は含まれません。4月から12月まで週0.5単位を一括納入する場合、総額201,960円、週5単位の例が974,160円と案内されています。
高卒生コースは入学金50,000円とコース別授業料、オプション講座費用で構成されます。授業料にはテキスト代、全国模試代、諸経費などが含まれますが、講習や特訓は別料金です。
※参照:四谷学院「高3生コース 学費」「高卒生コース 学費」
予備校費用の支払い方法
予備校の支払い方法には、一括払い、予備校独自の分割払い、クレジットカード、口座振替、教育ローンなどがあります。利用できる方法は予備校とコースによって異なります。
一括払い
一括払いは支払い回数が少なく、割引が適用される場合があります。一方で、入学時の負担が大きく、退会時の返金条件も確認が必要です。入学金が返金対象外となるケースや、申出期限によって返金額が変わるケースがあります。
分割払い・月払い
分割払いは初回負担を抑えられますが、分割回数や支払日が決まっています。月払いと表記されていても、毎月同額とは限りません。授業回数や追加講座に応じて請求額が変わる方式もあります。
信販会社の教育ローンを利用する場合は、金利、手数料、審査、返済期間を含めた総支払額を確認しましょう。分割できることと、費用が安くなることは同じではありません。
予備校費用を抑える6つの方法
ここでは、予備校の費用を抑える方法を紹介します。
必要な講座だけを選ぶ
現在の学力、志望校の入試科目、過去問で不足している力を整理し、必要な講座を絞ります。映像授業や講習を増やしすぎると、復習時間が不足することもあります。
複数校で年間見積もりを取る
比較するときは、同じ科目数・受講期間・サポート内容で見積もりを依頼します。授業料だけでなく、入学金、サポート料、教材、模試、講習を含む受験終了までの総額を確認してください。
入学金免除・割引の条件を確認する
説明会参加、模試受験、講習受講、兄弟姉妹の在籍、友人紹介などで入学金が免除・減額される場合があります。自動適用されない制度もあるため、申込前に必要書類と期限を確認しましょう。
無料体験で授業と自習環境を確かめる
体験授業や個別相談を利用し、授業レベル、質問対応、自習室、学習管理の方法を確認します。安さだけで選んでも利用しなければ費用対効果は下がります。通いやすさや相性も含めて判断しましょう。
学校教材や無料コンテンツと役割分担する
すべてを予備校の講座で補う必要はありません。基礎学習は学校教材や市販問題集で進め、添削、志望校別対策、質問対応など独学しにくい部分に予備校を使う方法もあります。
スカラシップ・特待生・支援制度を確認する
予備校によって、成績基準、模試結果、在籍歴、家計状況などに応じた学費免除・補助制度があります。制度名が同じでも対象者と免除範囲は異なります。
たとえば、河合塾大学受験科は、在籍歴や模試受験、個別相談などによる入塾金免除と、所定の支援制度を案内しています。駿台予備学校の高卒クラスも入学金免除・減額、授業料補助、経済支援などを設けています。東進には対象学年・模試成績などの条件を定めた特待制度があります。
採用人数、申請期限、併用可否、継続条件を確認し、制度が適用されない場合の費用でも通えるかを検討してください。
予備校の寮を利用する場合の費用
浪人生が予備校の専用寮や指定寮を利用する場合、学費とは別に入寮費・保証金・月額寮費・食費・管理費などが必要です。寝具、光熱費、インターネット、ランドリー、通学定期代が寮費に含まれるかも確認しましょう。
寮費は建物、部屋、食事、地域で大きく異なり、年度途中で満室になる場合もあります。予備校の学費と寮費を合算した年間予算を作り、自宅通学や一般の学生会館、一人暮らしとも比較してください。
予備校費用に関するよくある質問
ここでは、予備校費用に関するよくある質問を紹介します。
予備校の費用は月いくらですか?
月額は受講講座数や料金体系によって異なります。年間授業料を単純に12で割ると、入学金や講習費、受講月数の違いが反映されません。受験終了までの総額と支払い月ごとの金額を確認してください。
浪人生の予備校費用には教材や模試も含まれますか?
含まれる範囲は予備校・コースで異なります。通常教材や所定の模試が含まれていても、講習、追加教材、小論文添削、オプション演習は別料金になる場合があります。
費用が安い予備校を選べばよいですか?
料金だけでなく、必要な講座がそろうか、質問できるか、自習室を使えるか、通い続けられるかを確認しましょう。不要なサービスに費用を払わず、自分が実際に利用する支援を基準に比較することが大切です。
予備校費用は年間総額と含まれるサービスで比較しよう
予備校費用は、現役生か浪人生か、受講講座数、志望校、講習、サポート内容によって変わります。授業料だけでなく、入学金、教材費、模試費、サポート料、講習費、交通費・寮費まで含めて見積もりましょう。
同じ条件で複数校の年間総額を比較し、無料体験や個別相談で授業と学習環境を確認してから選ぶことが重要です。料金は改定されることがあるため、申し込む前に、2026年度の最新案内と学費規定を確認してください。