「大学受験のために、塾に行くべきなのかな?」
「大学受験に備えて塾に行っている人は、どれぐらいの割合なのだろう」
「そもそも塾に行くメリットって何?」
このような疑問を抱く方がいるかもしれません。詳細は本文で解説しますが、結論をいうと、大学受験をするのであれば塾に行くべきです。志望校にあった対策を受けられる、経験豊富な講師陣から指導を受けられるなどのメリットがあるからです。
難関大学を目指す場合、塾を活用することで、より効果的な対策ができることも多いでしょう。
そこでこの記事では、大学受験のため塾に通っている高校生の割合やメリットだけでなく、通ったほうがよい高校生の特徴、塾に行く場合の注意点、塾を選ぶ際のポイントも解説します。大学受験のために、塾に行くべきかどうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
- 大学受験のために塾には行くべき?まず押さえたい結論
- 大学受験のために塾に通う高校生の割合を紹介
- 「塾は必須ではない」が、多くの受験生が通う理由
- 高校生は塾にいつから通うべき?学年別の目安を解説
- 高1から塾に通うべきケース
- 高2からの通塾が向いているケース
- 高3・受験直前からの通塾でも問題ないのか
- 大学受験のために塾に行くメリットとは
- メリット1.学習習慣が身につく
- メリット2.志望校にあった対策ができる
- メリット3.志望大合格を目指す仲間と切磋琢磨できる
- メリット4.専門性の高い講師から指導が受けられる
- メリット5.集中して勉強できる環境を手に入れられる
- メリット6.大学受験の情報を得られる
- メリット7.メンタルサポートを受けられる
- 大学受験のために塾に行く際の注意点
- 注意点1.塾に行くことが目的となってしまう場合がある
- 注意点2.高校と塾で授業内容を混同し、混乱してしまう可能性がある
- 注意点3.通塾に時間がとられてしまう
- 注意点4.塾費用がかかる
- 大学受験のために塾に通ったほうがよい高校生の特徴
- 周囲の環境がモチベーションになる人
- 勉強の進め方がわからず独学では不安な人
- 学校の授業についていけない人
- 難関大学を目指したい人
- 大学受験のために塾が必要ない高校生の特徴
- 自分で戦略を立てられる人
- 志望校の合格圏内に入っている人
- 大学受験に向けた指導がおこなわれる高校に通っている人
- 大学受験対策の塾を選ぶ際のポイント
- 指導形態とカリキュラムが目的に合っているか
- 費用・通いやすさ・自習室などの環境
- 合格実績
- 教室見学・無料体験の有無
- 塾なしで大学受験を目指す場合はどのように対策すべきか
- 独学で合格できる人の条件
- 独学で失敗しやすいパターン
- 独学+塾やオンライン塾を活用する方法
- 大学受験のための塾はどこがいい?タイプ別の選び方を解説
- 「集団授業」の特徴とメリット・注意点
- 「個別指導」の特徴とメリット・注意点
- 「オンライン授業(映像授業)」の特徴とメリット・注意点
- 大学受験と塾の通塾に関するよくある質問
- 集団塾と個別指導塾、どちらがいい?
- 塾代をできるだけ抑えるには?
- 総合型・学校推薦型選抜でも塾は必要?
- 大学受験のための塾選びは「Ameba塾探し」で決まり!
- まとめ
大学受験のために塾には行くべき?まず押さえたい結論
大学受験を控えた高校生にとって、塾に通うべきかどうかは大きな悩みのひとつです。結論から言えば塾は必須ではありませんが、実際には多くの受験生が塾を選択しています。
ここでは、高校生の通塾率データと、塾に通うメリットを整理します。
大学受験のために塾に通う高校生の割合を紹介
大学受験のために塾に通う高校生がどのくらいいるのか、実際の通塾率を見ていきましょう。
文部科学省が発表した「令和5年度子供の学習費調査」によると、高校生の通塾率は公立高校に通う生徒で38.6%、私立高校に通う生徒で37.6%でした(※1)。
約3割~5割の高校生が塾に通っていることがわかります。
(※1)参考:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」
「塾は必須ではない」が、多くの受験生が通う理由
結論から言えば、大学受験において塾は「必須」ではありません。学校の授業と市販の参考書、そして徹底した自己管理ができれば、独学での合格は十分に可能です。
それでも多くの受験生が塾を選ぶのには、明確な理由があります。それは「強制力」と「安心感」、そして「情報の質」です。独学では自分への甘えや、間違った方向に努力してしまう点がリスクです。
塾に通えば、決まった時間に勉強する習慣が身につき、プロの講師から正しい勉強法や最新の入試トレンドを教わることができます。
また、同じ目標を持つライバルの存在がモチベーション維持につながることも大きな要因です。
高校生は塾にいつから通うべき?学年別の目安を解説
塾に通い始める最適なタイミングは、個人の状況や志望校によって異なります。ここでは学年別に、どのような生徒がいつから通うべきかを具体的に解説します。
高1から塾に通うべきケース
高校1年生から塾に通うべきなのは、主に「難関大学を志望しているが、高校の授業進度が遅い場合」や「学習習慣がなく、高校の勉強につまずいている場合」です。
特に、中高一貫校に通う生徒やトップレベルの進学校の生徒は、高1の段階ですでに大学受験を意識した先取り学習を進めています。
また、英語や数学といった積み上げ型の科目に不安がある人も、高1からの通塾がおすすめです。これらの科目は一度わからなくなると、後から取り戻すのに膨大な時間がかかります。
高1のうちに基礎を固めておけば、高2以降で部活が忙しくなっても、勉強との両立がしやすくなります。
高2からの通塾が向いているケース
高校2年生は、大学受験における「中だるみ」と「勝負の分かれ目」が同居する時期です。
この時期からの通塾が向いているのは、「志望校がなんとなく決まり始めた人」や「部活と勉強の両立に悩み始めた人」です。
特に高2の夏から秋にかけては、修学旅行や部活の新人戦などイベントが多い一方で、入試に必要な基礎学力を完成させるべき重要な期間でもあります。
多くの受験生が動き出すのが「高2の冬(3学期)」です。この時期は「高3の0学期」とも呼ばれ、本格的な受験勉強のスタートラインとされています。
難関国公立や早慶などの難関私大を目指す場合、遅くとも高2の冬までには塾探しを始め、英語や数学などの主要科目の対策を開始するのが理想的です。
高3・受験直前からの通塾でも問題ないのか
部活を引退した高校3年生の夏から、あるいは秋以降に塾に通い始めるケースも少なくありません。
この時期からの通塾は、「苦手科目のピンポイント対策」や「志望校別の実戦演習」に特化する場合におすすめです。例えば、「英語は得意だが、どうしても数学の成績が伸びない」「共通テストのリーディング対策だけ強化したい」といった明確な課題がある場合です。
直前期は、全科目を網羅する時間は残されていないため、基礎からすべてを教わろうとすると時間が足りなくなるリスクがあります。ただし、志望校が私立大学などで3科目受験の場合、高校3年生からの通塾でも合格できるケースがあります。
大学受験のために塾に行くメリットとは
大学受験のために塾に行くメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。
メリット1.学習習慣が身につく
塾に通うことで、毎週決まった曜日の決まった時間に塾の授業を受けることになります。また、学校の宿題に加えて塾の宿題もこなすため、自宅での勉強時間も増えます。
そういった環境に身を置くことで、学習習慣が身につくことが期待できるでしょう。
自宅ではなかなか集中して勉強することが難しいという人の場合、塾に設けられている自習室を利用できるのもメリットでしょう。
メリット2.志望校にあった対策ができる
大学受験で合格するためには、入試で問われる分野に特化して勉強することが必要です。
学校では決められたカリキュラムをもとに授業が進められますが、塾では志望校の入試傾向に沿った内容の授業を受けられます。
塾は学校よりも、受験に必要な知識をより吸収しやすい環境です。短い期間で大学合格を勝ち取るためには、受験への戦略を練ることがとても大切です。
得意分野が多く出題される大学を選ぶ、合格までのスケジュールを作成するなど、ひとりでは大変なことも多いですが、塾に通えば相談しながらおこなえるため安心です。
メリット3.志望大合格を目指す仲間と切磋琢磨できる
塾では学校の友人とは異なる同学年の仲間と切磋琢磨できるため、勉強に対する刺激を受けやすいという点もメリットです。
塾の模試を受けて塾内や全国での自分の学力的な位置を知るなどして、よい刺激を受けることも期待できるでしょう。
学校以外でも同じ学力レベルの友人や、大学合格を目指す友人ができると、勉強のモチベーション維持にもつながりやすくなります。
メリット4.専門性の高い講師から指導が受けられる
塾に行くことで、多くの受験生を合格に導いた経験を持つ、専門性の高い講師から指導を受けることができます。
塾には、これまで多くの受験生を送り出してきた実績があり、膨大な情報やデータが蓄積されています。
生徒がつまずきやすいポイントを講師がしっかり把握しているため、たとえば「理解すべきところ」と「丸暗記したほうが楽なところ」などをわかりやすく教えてくれるでしょう。
高校にはない情報を自分の大学受験のために役立てられるというのも、塾に通う大きなメリットのひとつです。
メリット5.集中して勉強できる環境を手に入れられる
塾に行くメリットとして、集中して勉強できる環境を手に入れられることが挙げられます。自宅と違って誘惑が少なく、学習に専念できる空間が整っているからです。
たとえば、自分の部屋ではスマートフォンやテレビ、家族の声などが気になって勉強に集中できないことがあります。
塾では、同じ目標を持つ生徒が静かに勉強しているため、自分も自然と集中モードに入れます。
塾にいると「周りの子が頑張っているから、自分も頑張らなきゃ」という気持ちが自然に湧いてくるでしょう。この「適度な緊張感」が、勉強の効率を高めてくれます。
メリット6.大学受験の情報を得られる
塾には大学ごとの入試傾向や出題の特徴、変更された出願条件などを専門的に分析している講師やスタッフが在籍しており、自分ひとりでは収集しづらい情報を教えてもらえます。
そもそも学校は大学進学に特化した教育機関ではなく、あくまで就職などを含めた進路指導やそのサポートが主だからです。予備校や塾のように、各大学の傾向を細かく把握しているとは限りません。
その一方で予備校や塾は、大学進学に特化した教育機関です。そのため各大学の傾向を把握していることが多く、「志望校は二次試験の論述で差がつくから、共通テスト対策だけでは不十分」と具体的なアドバイスをもらうことができます。
メリット7.メンタルサポートを受けられる
塾に行くことによって、メンタルサポートを期待できるでしょう。精神的な不安や焦りを理解してくれる大人が身近にいることで、安心して学習に集中できます。
そもそも受験勉強はとても長く孤独な戦いで、模試の点が下がったり、周りの友だちと比べて落ち込んだりすることが多いものです。そのような場面で、塾講師が「それはよくあることだよ」「今が踏ん張りどころだね」と声をかけてくれると、自分の状況を冷静に見直すきっかけになります。
こうした支えは、家庭や学校では得られないこともあるため、塾が心のよりどころになることは多いです。
大学受験のために塾に行く際の注意点
大学受験のために塾に行く際の注意点としては、主に以下のようなことが挙げられます。
注意点1.塾に行くことが目的となってしまう場合がある
塾に通うことは、あくまでも「大学受験に合格する」「学力を向上させる」といった目的に対する手段です。
塾に行く目的や目指す目標をあまり意識しないまま塾に通ってしまうと、塾に行くこと自体が目的となってしまい、期待しているような成果につながらない可能性があります。
塾に行っているということに安心して実は自主的な学習習慣が身についていない、ということにならないよう注意しなければなりません。
注意点2.高校と塾で授業内容を混同し、混乱してしまう可能性がある
学校の授業と塾の授業では、学習する分野や課題に対するアプローチが異なる場合があります。
同じ分野・単元であっても、指導方針や目指す習熟度が違うこともあります。さまざまなアプローチを知ることはプラスに働くことがある反面、かえって混乱してしまう可能性も否定できません。
学校の授業できちんと学力が上がっていると感じる場合、塾に通わずに学校の勉強を深掘りするほうがよいこともあります。
注意点3.通塾に時間がとられてしまう
塾が自宅や学校から近い距離にあれば問題はないのですが、離れたところにある場合、通塾時間が負担になる可能性も考えられます。
とくに受験間際は一分一秒を惜しんで勉強したいとう気持ちが出てきやすく、そのようなときに長い時間をかけて塾に通うことがストレスに感じることもあるかもしれません。
また、保護者の送迎が必要になる場合、保護者にも一定の時間に制約ができ、負担となる場合があります。
注意点4.塾費用がかかる
塾に通うためには、当然ながら費用がかかります。
大学に合格するためには仕方のない出費だと割り切ることも必要ですが、長いあいだ塾に行くことになると、費用面が負担となる場合もあります。
かかる費用は塾によっても異なりますが、通常の授業料に加えて入会金、教材費、季節講習費、模試代、施設維持費など、思ったよりも多くの出費となることもあります。
あらかじめトータルの費用を算出し、受験までの期間や塾にかけることのできる予算などと照らしあわせて塾を検討することも重要です。
大学受験のための塾にかかる詳しい費用については、下記の記事をご覧ください。
大学受験のために塾に通ったほうがよい高校生の特徴
塾に通うことのメリットや注意点を踏まえると、大学受験のために塾が必要な高校生と必要でない高校生の特徴も自ずと見えてきます。
塾に通ったほうがよい高校生の特徴としては、主に以下のようなことが挙げられます。
塾に通うべきか迷っている人は、該当する項目があるかチェックしてみてください。
周囲の環境がモチベーションになる人
さまざまな相手と競い合ったほうがやる気が出る、負けず嫌いな人は、塾に通って同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨するほうが成績が上がりやすい傾向にあります。
自宅には誘惑が多く、他人の目がないと集中できないという人にも塾がおすすめです。
塾に通って多くの学生と一緒に授業を受けることで、より勉強に集中しやすく人も一定います。
また、自習室を自由に使用できる塾を選ぶと、より集中できる環境が得られやすくなります。自習室の利用を考えている場合は、自習室の座席数と在籍生徒数のバランスをあらかじめ確認しておきましょう。
勉強の進め方がわからず独学では不安な人
大学受験に向けてどの科目を優先的に勉強すればよいかわからない、1週間の勉強スケジュールを自分で決められない、家庭学習での独学だけでは不安…という人にも塾はおすすめです。
塾に通うことで、講師から客観的な評価や勉強の仕方のアドバイスを受けることができます。
より効率的な正しい勉強方法を選ぶことは、大学受験合格への大きな近道となります。
講師とこまめに相談したり、自分にあわせたカリキュラムを作成してくれることで、安心して勉強に取り組めます。
学校の授業についていけない人
学校の授業についていけない高校生は、大学受験のために塾に通うことをおすすめします。なぜなら、自分の理解度にあわせた指導を受けることで、学力の遅れを取り戻せるためです。
さらに、塾では問題を解くコツや考え方も繰り返し教えてもらえるので、理解が深まり「できない」という不安を「できる」という自信に変えることができます。
一方で、塾に通っても受け身の姿勢のままだと成績は伸びにくいので、自分から質問したり、復習を丁寧に行ったりする姿勢が重要です。
難関大学を目指したい人
難関大学を目指したい人は、塾に通うべきです。志望校のレベルに合った専門的な対策を受けられるためです。
例を挙げると、東京大学や京都大学、早慶といった難関大学は、共通テストの高得点だけでなく、記述力・論理的思考・応用力も問われます。数学であれば、公式の丸暗記だけでは太刀打ちできず、「なぜこの解法になるのか」という論理の流れを理解し、自分の言葉で表現できる力が求められます。
これを身につけるには、独学よりも、経験豊富な講師による個別指導や演習解説を受けるほうが効率的です。
ただし、塾に通えば誰でも合格できるわけではないため、自分の弱点を正しく把握し、授業や自習を計画的に活用することが成功の鍵となります。
大学受験のために塾が必要ない高校生の特徴
必ずしも塾に通う必要のない高校生の特徴としては、主に以下のようなことが挙げられます。
それぞれの特徴について、以下で詳しく説明します。
自分で戦略を立てられる人
とくに現役合格を目指す場合、合格までの戦略が何より大切です。
限られた時間内で合格を目指すには、自分の得意分野にあった出題をする大学を選ぶ、その大学に適した参考書を用いて効率のよい勉強をするなど、多くの工夫をする必要があります。
勉強の仕方や合格までの戦略をが自分なりに立てられて、かつ成績にしっかりと反映できているという人は、必ずしも塾に通う必要はありません。
ただし、少しでも不安な場合は1科目でも塾に通うことがおすすめです。1科目でも通うことで、講師へ質問をしたりアドバイスをもらう機会を獲得できます。
志望校の合格圏内に入っている人
すでに志望校合格への道筋が見えていれば塾に通う必要はありません。
ただし、模擬試験の結果を目安としているのであれば、その結果を信用しすぎるのは禁物です。なぜなら、実際の試験問題は大学によってまったく異なるためです。
たとえば英語の問題ひとつをとっても、大学によって文法を正しく理解できる力を重視するのか、内容の大まかな概要を汲み取る力を重視するのか、内容が大きく異なります。
目安として、志望する大学の過去問を解き、合格最低点を余裕で上回る状態などであれば、塾に通う必要はないかもしれません。
大学受験に向けた指導がおこなわれる高校に通っている人
通っている高校が進学校である場合や、大学受験に向けた指導が積極的におこなわれている場合も、必ずしも塾に通う必要はありません。
塾の強みとして、大学受験に特化したコースがあることや、大学受験に関する情報が豊富であるということが挙げられます。通っている高校でこれらが十分フォローできていると感じるなら、無理に塾に通わなくてもよいでしょう。
大学受験対策の塾を選ぶ際のポイント
塾を選ぶ際のポイントを解説します。
指導形態とカリキュラムが目的に合っているか
塾選びで最も重要なのは、その塾の指導スタイルが自分の性格や目的に合っているかです。「基礎を固めたいのに、応用中心の集団塾に入ってしまった」「難関大を目指してバリバリやりたいのに、補習メインの個別指導に入ってしまった」といったミスマッチは、時間とお金の無駄になります。
まずは自分の課題(基礎不足、応用力不足、学習習慣なし、など)を明確にし、それを解決できる指導形態(集団、個別、映像)を選びましょう。
カリキュラムについても、志望校のレベルや傾向に対応しているかを確認する必要があります。特に、総合型選抜や推薦入試を考えている場合は、小論文対策や面接指導の有無も重要なチェックポイントです。
費用・通いやすさ・自習室などの環境
費用は、授業料だけでなく入会金や教材費、施設維持費、季節講習費、模試代などを含めた「年間総額」で比較しましょう。
月謝が安くても、オプション講座で高額になるケースもあります。無理のない予算範囲で通えるか、家族あ間でしっかり相談してください。
また、通いやすさ(立地)も重要です。学校の帰り道にあるか、自宅から近いかなど、通塾のハードルが低いほうが継続しやすくなります。雨の日や遅い時間でも通いやすい場所にあることは、意外と大切な要素です。
学習環境としてチェックしたいのが「自習室」です。席数は十分か、静かで集中できるか、利用可能な時間はどのくらいか(土日も開いているか)、質問対応のスタッフは常駐しているかなどを確認しましょう。
合格実績
大学受験対策の塾を選ぶ際、合格実績を確認しましょう。指導の質や成果を、客観的に示す指標になるからです。
仮に、A塾とB塾のどちらに通うか迷ったとき、A塾は過去5年で東京大学や早慶など難関校への合格者が多く、B塾はあまり有名ではない私大ばかりだとしたら、受験生や保護者は当然A塾を魅力的に感じます。第一志望が東京大学や早慶であれば、なおさらです。
ただし、表面的な合格数だけを見るのではなく、「どの学校に何人受かったか」「現役生なのか既卒生なのか」などの詳細まで見ることが大切です。100人合格と書いてあったとしても、10,000人在籍していたら合格率はたったの1%です。
このように、実績は質と比率の両方を確認する必要があります。
教室見学・無料体験の有無
大学受験対策の塾を選ぶ際に、教室見学や無料体験の有無を確認することをおすすめします。実際の雰囲気や指導の質を、自分の目で確かめられることが大切です。
たとえば、チラシやホームページで「少人数制」と書いてあっても、実際に教室に行ってみると机の間隔が狭くて集中しづらかったり、講師が生徒の様子をあまり見ていなかったりするケースがあるかもしれません。体験授業を受けてみると、講師の教え方が合わないと感じたり、反対に「この講師なら続けられる」と思えたりする可能性もあります。
こうしたリスクを避けるには、必ず事前に見学や体験ができる塾を選び、少なくとも1回は授業や教室環境を確認してから入塾を判断するとよいでしょう。
塾なしで大学受験を目指す場合はどのように対策すべきか
塾なしで大学受験を目指す場合に、独学で合格できる人の条件や失敗しがちなパターンをそれぞれ解説します。
独学で合格できる人の条件
塾なしで大学受験を成功させるには、「自己分析力」と「情報収集力」、そして「強靭な意志」の3つが不可欠です。
まず、自分の現状の学力と志望校のレベル差を客観的に把握し、「いつまでに」「何を」「どのくらい」やるべきかという詳細な学習計画を自分で立てられる必要があります。模試の結果を見て一喜一憂するのではなく、どの分野が弱点で、どう対策すれば点数が伸びるかを冷静に分析できる力が求められます。
また、おすすめの参考書や効率的な勉強法、入試日程などの情報を自ら能動的に集める力も必要です。今は動画サイトや受験情報サイトで有益な情報が得られますが、情報の取捨選択も自分で行わなければなりません。
そして何より、誰も見ていないところでサボらずに勉強を続ける意志の強さや自己管理能力が重要です。
独学で失敗しやすいパターン
独学で陥りやすい失敗は、「参考書コレクター」になってしまうことです。いろいろな参考書に手を出しては中途半端に終わらせ、結局どれも身につかないというパターンです。
また、「計画倒れ」もよくあります。無理なスケジュールを立ててしまい、一度遅れるとやる気を失って挫折してしまうケースです。さらに、自分の好きな科目ばかり勉強して、苦手科目を後回しにした結果、入試直前になって手遅れになることもあります。
記述模試や小論文など、第三者の添削が必要な分野の対策がおろそかになり、本番で点数が伸び悩むことも少なくありません。
独学を選ぶ場合は、こうしたリスクを事前に理解し、対策を講じておく必要があります。定期的に誰かに進捗を報告する仕組みをつくるといった工夫が大切です。
独学+塾やオンライン塾を活用する方法
「完全独学」か「フル通塾」かの二2択である必要はありません。基本は独学で進めつつ、必要な部分だけ外部のサービスを利用するスタイルが、費用対効果が高くなるケースもあります。
たとえば、日々の学習は市販の参考書を利用し、苦手な数学や英語の長文読解だけ「オンライン家庭教師」に見てもらう。あるいは、夏休みや冬休みだけ大手予備校の「季節講習」に参加して、ライバルの刺激を受けつつ実戦力を磨くといった方法です。
また、記述・論述対策が必要な国公立大学志望者は、「Z会」などの通信添削サービスを利用するのもおすすめです。
自分の弱点や不安な部分を補うために、塾やサービスを「手段」として使いこなす感覚を持つと、独学の自由度と塾の安心感の両方を得ることができます。
大学受験のための塾はどこがいい?タイプ別の選び方を解説
大学受験対策として塾に通う場合は、自分にあった授業形態を選ぶようにしましょう。
授業形態は、主に3つあります。
それぞれの形態の特徴やメリット・注意点について、以下で詳しく説明します。
「集団授業」の特徴とメリット・注意点
「集団授業」とは、複数の生徒に対して1人の講師が指導する形式の塾で、学校に近いイメージです。
集団授業型の塾には、下記のようなメリットがあります。
集団授業型の塾では、学力別にクラス分けされるケースがほとんどです。少し油断すると周囲から遅れをとるので、緊張感を持って勉強に励むことができます。
そのため集団塾には、授業の進行にあわせて自発的に勉強に取り組める、また塾内での仲間やライバルと比較して自分の位置を確認したいという競争心を持っている子にあう傾向があります。
また、定期的にテストや模試を実施しているため、自分の学力を客観的に把握しやすいというのも、大学受験に向けては重要なポイントです。
メリットも多い一方、次の2つには注意する必要があります。
集団授業では、体調不良で欠席したり、部活が長引いて遅刻をしたりすると、授業に置いて行かれる可能性があります。塾によっては、補講や振替をしてくれる場合もあるので、不安な場合は入塾前に確認しておきましょう。
また、人によっては常に他人と比較されることで過度なストレスを感じてしまい、かえって勉強に集中できない場合もあります。自分のペースでコツコツ勉強したい方は、次で紹介する個別指導の塾がおすすめです。
「個別指導」の特徴とメリット・注意点
「個別指導」とは、マンツーマン、あるいは生徒1~3人に対して講師1人が指導をおこなう、少人数制の塾です。
個別指導の塾には、次のようなメリットがあります。
個別指導では、習熟度や理解度などから一人ひとりにあわせたカリキュラムを作成してくれます。
自分の苦手なところだけをピンポイントで教えてもらえるため、効率的に勉強を進めることができるでしょう。
授業の途中でも質問をしやすい点もメリットです。
集団授業だと、恥ずかしくて授業中に質問しにくかったり、ノートをとっているうちに質問するタイミングを逃してしまうことがありますが、個別指導ではその都度質問できます。
また、塾に通う曜日や時間帯も選びやすいため、部活との両立も比較的しやすい点もメリットです。
一方で、以下に挙げる注意点があります。
個別指導は、生徒1人もしくは2人に対して講師1人で授業をおこなうため、集団授業と比べて費用が割高になる傾向があります。
費用をおさえたい場合は、受講する科目の数を苦手科目のみに絞ったり、授業の頻度を調整することをおすすめします。
また、講師との相性が悪いと、思うように成績が上がらない場合があります。
たとえば、数学が苦手で塾に通っても、講師のなかに数学が得意な人がいなければ教えてもらいづらいでしょう。
その塾の得意科目や特色は何か、どんな講師が在籍しているのか、あらかじめ確認しておきましょう。
「オンライン授業(映像授業)」の特徴とメリット・注意点
「オンライン授業(映像授業)」には、事前に録画した授業の映像をアーカイブのなかから視聴するタイプと、リアルタイムで授業を配信するタイプがあります。
オンライン授業には次のようなメリットがあります。
オンライン授業(映像授業)は、自宅にいながら授業を受けることができるため通塾の負担がなく、より多くの時間を勉強に費やすことができます。
また、地方に住んでいても有名講師や人気講師の講義を受けることができる点も魅力のひとつ。オンライン授業で活躍する講師は、多くの受験生を合格に導いた実績があり、生徒を飽きさせないようにわかりやすく教えてくれます。
集団授業や個別指導と比較して、授業料が安く経済的な負担が軽い点も大きなメリットです。
一方で、次のような注意点もあります。
録画された授業を視聴する形態では、いつでも好きなタイミングで授業を受けられますが、その場合は自分で授業を受けるタイミングを決めなければなりません。スケジュール管理が苦手な人にとっては難しいこともあるでしょう。
また、質問をしてもリアルタイムで回答してもらえないことが多いです。
塾によっては、チャットで塾のスタッフが質問に回答してくれるサービスがあります。不安な方は、入塾前に確認しておきましょう。
大学受験と塾の通塾に関するよくある質問
ここでは、大学受験と塾の通塾に関する質問や疑問を解決します。
集団塾と個別指導塾、どちらがいい?
これは「現在の学力」と「性格」によります。
一般的には基礎学力があり、競争心を持って切磋琢磨したい人や難関大を目指してハイレベルな講義を受けたい人には集団塾が向いています。
一方、基礎からやり直したい人、部活が忙しくスケジュール調整が必要な人、大人数の中では質問しづらい人には個別指導塾がおすすめです。最近では、集団と個別の両方を併設している塾や、映像授業と個別指導を組み合わせたハイブリッド型の塾も増えています。
どちらか一方に決めつけず、体験授業を受けてみて、「自分の学力を伸ばせそう」と感じるほうを選ぶのが正解です。
塾代をできるだけ抑えるには?
塾代を抑えるための方法はいくつかあります。
まず、必要な科目だけを受講することです。全科目を塾でとるのではなく、苦手な英語と数学だけ通い、国語や社会は参考書で独学するといった工夫をしましょう。
次に、特待生制度やキャンペーンを利用することです。模試の成績優秀者は授業料が免除・割引になる制度を設けている予備校もあります。
また、比較的安価なオンライン塾や映像授業サービスを活用するのもおすすめです。さらに、季節講習は本当に必要な講座だけを厳選して受講することで、追加費用を抑えることができます。
総合型・学校推薦型選抜でも塾は必要?
総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜の対策においても、塾は役立ちます。これらの入試では、志望理由書や小論文、面接、プレゼンテーションなどが課されますが、これらは学校の授業だけでは対策が不十分になりがちです。
塾では、志望理由書の添削や模擬面接をプロの視点でおこなってくれるため、合格の可能性を高めることができます。
特に、これらの入試に特化した専門塾やコースがある塾を選ぶと、過去の合格者のデータに基づいた的確な指導を受けることができます。もちろん、学校の先生の手厚いサポートがあれば塾なしでも可能ですが、プロの知見は大きな武器になります。
大学受験のための塾選びは「Ameba塾探し」で決まり!
塾に行く場合、数多くの塾のなかから自分にあった塾や授業形態を選ばなければなりません。ミスマッチを避けるためにも、複数の塾を比較・検討することが重要です。
そこで、後悔のない塾選びをおこなうにあたって役立つのが、塾・学習塾の検索サイト「Ameba塾探し」です。
Ameba塾探しでは、個別指導や集団授業、映像授業などの授業形式、地域、費用、カリキュラムなど、さまざまな項目で塾を比較できるため、複数の塾のなかから自分に最適な塾を選ぶ助けになります。
大学受験のための塾選びには、ぜひ「Ameba塾探し」を利用してみてください。
まとめ
大学受験のために塾に通う高校生はたくさんいます。
しかし、必ずしも塾に通う必要はないため、現在の学力や学習習慣、志望校のレベルに応じて判断しましょう。
塾に通うことで、学習習慣が身につく、受験に最適な授業を受けられる、といったメリットがありますが、その反面、塾に行くことが目的になったり、通塾が負担になったりする可能性もあります。
また、塾に通うと決めた場合、どの授業形態が自分にあっているのか見極めることが大切です。
