高校生の塾選びでは、大学受験対策や定期テスト対策など、通塾する目的を最初に整理することが大切です。授業形式や講師との相性、通いやすさ、費用だけで決めると、入塾後に「思っていた環境と違った」と感じることもあります。
本記事では、目的・入試方式、授業形式、設備、サポート体制、料金、口コミ、体験授業など、失敗を防ぐために確認したい8つのポイントを解説します。お子さんの性格や志望校にあう塾を選ぶ際の参考にしてください。
- 高校生が塾に通い始めるおすすめの時期
- 高1・高2から塾に通い始めるメリット
- 高3から塾に通い始める場合の注意点
- 失敗しない高校生の塾選び|8つのポイント
- ①塾に通う目的と入試方式を明確にする
- ②自分にあう授業形式(集団・個別・映像)を選ぶ
- ③塾に通う方法や通塾にかけられる時間を決める
- ④自習室の有無など設備に求めるものを絞る
- ⑤講師に求めることや必要なサポートを明確にする
- ⑥塾に通うためにかかる費用や相場を把握する
- ⑦気になる塾が絞れたら口コミをチェックする
- ⑧塾の体験授業を受けてみる
- 失敗しない高校生の塾選び|具体例から最適な塾を紹介
- 例1.大学受験対策のための学習計画から立ててほしい
- 例2.大学受験は仲間と切磋琢磨して乗り越えたい
- 例3.基本的には独学で、わからない部分だけ質問したい
- 例4.内申点対策のために学校のテストでよい成績をとりたい
- 例5.総合型選抜や学校推薦型選抜の対策をしたい
- 失敗しない高校生の塾選び|注意したい4つのポイントを紹介
- ①塾に通うことで目的を達成できるか
- ②講師と相性があわない場合に担当を変更できるのか
- ③実際の教室の雰囲気や設備はどうか
- ④本人が本当に塾に行きたいか
- 高校生の塾選びなら「Ameba塾探し」
- 大学受験を控える高校生の塾選びは慎重に!
高校生が塾に通い始めるおすすめの時期
高校生が塾に通い始める時期は「高校2年生の夏〜秋」がひとつの目安です。しかし、塾に通う目的や志望校のレベルによって最適なタイミングは異なります。
たとえば、難関大学を目指す場合や、学習習慣が身についていない場合は、高校1年生の早い段階から通い始めるのが理想的です。一方で、部活動が忙しい生徒は、引退後の高校3年生の夏から本格的に通い始めるケースもあります。
ここでは、学年ごとに塾へ通い始めるメリットや注意点について詳しく解説します。
高1・高2から塾に通い始めるメリット
高1や高2の早い段階から塾に通う最大のメリットは、基礎学力をしっかりと固められることです。とくに英語や数学など、積み重ねが必要な科目は、早い時期から対策を始めることで3年生になったときの負担を大幅に減らせます。
たとえば「学校の授業についていけない」と感じたタイミングで塾に通い始めれば、定期テスト対策にもなり、結果として指定校推薦の枠を狙いやすくなるでしょう。
また、大学受験に向けた学習計画をプロの講師と一緒に立てられるため、受験へのモチベーションを早くから高められるのも大きな魅力です。
高3から塾に通い始める場合の注意点
高3から塾に通い始める場合、限られた時間で効率よく受験勉強を進める必要があります。最大の注意点は、「基礎の抜け漏れを埋める時間が少ない」ことです。
たとえば、夏休みに慌てて入塾しても、基礎固めに時間を取られてしまい、志望校の過去問演習に十分な時間を割けないリスクがあります。
そのため、高3から通う場合は、自分に足りない知識をピンポイントで補える個別指導塾や、自分のペースでどんどん学習を進められる映像授業の塾を選ぶのがおすすめです。焦らず、現在の学力と志望校とのギャップを正確に把握してくれる塾を選びましょう。
失敗しない高校生の塾選び|8つのポイント
高校生の塾選びには、いくつかのコツがあります。「知名度があるから」「友人が通っているから」といった理由で塾に通っても、成績が思うように伸びず、費用や時間が無駄になってしまうこともあります。
ミスマッチを防ぐためにも、高校生の塾の選び方について8つのステップで紹介していきます。
①塾に通う目的と入試方式を明確にする
まずは、塾に通う目的と「どの入試方式を利用するか」を明確にします。
目的や入試方式によって必要なカリキュラムや指導方法が異なるため、求めている塾をある程度絞ることができます。
塾に通う目的には、以下のようなものがあります。
たとえば、一般選抜で難関大学を目指すことが目的である場合は、専用のコースがあり大学受験に力を入れている塾や予備校がおすすめです。
一方、総合型選抜や学校推薦型選抜を考えている場合は、小論文指導や面接対策、学校の内申点アップに力を入れている塾を選ぶ必要があります。
塾によって得意とする教科や対策方法はさまざまなので、何を目的とするか、その目的のために塾をどう利用するかで選ぶ基準がまったく異なります。
学校の定期テスト対策や苦手分野の克服には、わからないところを徹底的に指導してくれる塾や基礎を固めてくれる塾が向いています。
このように、塾に通う目的と入試方式を明確にすることで自分にあった塾が見えてくるため、まずはこのステップに重点を置いて絞っていくのがおすすめです。
②自分にあう授業形式(集団・個別・映像)を選ぶ
目的が明確になったら、次は目的達成のために適した授業形式を選びます。
塾には主に3つの種類があります。
「集団授業」の塾は、複数の生徒に対して1人の講師が指導をおこない、学校の授業に近いイメージです。周囲に影響されて意欲が湧くタイプや、学校と同じような授業スタイルで知識を吸収するのが得意な子におすすめです。
一方、「個別指導」の塾は、生徒1人または2~3人に対して講師1人が指導し、個別に対応してくれるのが魅力です。質問がしやすかったり、個別に戦略を立ててくれたりなどのメリットがあります。
「映像授業(オンライン)」の塾は、インターネットを利用してプロ講師の授業動画を視聴するため、場所や時間を選ばずに自分のペースで受講することができます。
それぞれの特徴をよく理解して、塾を選ぶようにしましょう。より詳しい内容については、下記の記事を参考にしてください。
③塾に通う方法や通塾にかけられる時間を決める
高校生活と両立するためには、通塾にかけられる時間を決めておくことも大切です。あまりにも自宅から遠い塾や、通うのが大変な塾を選んでしまうと、体力的にも精神的にも負担になってしまいます。
塾の場所は、以下のような選択肢が考えられます。
とくに受験が近くなると、少しの時間も大切になるため、なるべく通塾に時間がかからないことが好ましいです。
通っている高校によっては、単位を取り終えれば通学が不要になるケースもあります。そのため、学校に近い塾を選ぶ際は注意しましょう。
また、自宅からの距離や保護者の送迎の可否、また電車や自転車、徒歩などの手段はどうするかについても、きちんと保護者と話しあっておくのがよいでしょう。
なお、夜道をひとりで歩く必要がある場合は、人通りの多い道や明るい道など安全な順路を調べておくのがおすすめです。塾に通うこと自体が苦痛になってしまうことのないようにしましょう。
④自習室の有無など設備に求めるものを絞る
学習そのものではなく、塾の設備や情報目当てで塾に通う人も少なくありません。
以下に挙げる項目はとくに注意して確認しましょう。
塾のなかには、受講日以外も自習室を自由に利用できるところがあります。
また、自習室があっても混雑して思うように利用できない、といったことがないか、自習室は静かに勉強ができる環境であるか、教材を十分に広げられるスペースがあるか、といった点も確認しましょう。
在籍生徒数が自習室の座席数を大幅に上回っている場合は、自習室を使いたい時に使えないことがあります。
自習室をたくさん利用したい場合は、利用状況や利用しやすい時間帯を確認しておくことをおすすめします。
ほかにも清潔感や空調など、勉強に集中するために譲れないポイントがあれば確認しておくと安心です。
⑤講師に求めることや必要なサポートを明確にする
塾の講師は、指導実績が豊富なプロ講師やアルバイトの大学生などさまざまです。
大学受験対策が目的なら、受験に関する情報に詳しく、指導経験が豊富な「プロ講師」が適しています。一方「アルバイトの大学生講師」は、年齢が近く質問がしやすい、親しみやすいというメリットがあります。
どちらがよいかは一概にはいえませんが、自分にはどういった講師があうか考えてみるとよいでしょう。
また、学習計画の指導やカリキュラムの作成、進路指導を個人にあわせてしてくれるかどうかも確認しましょう。
わからないことはすぐに質問ができる環境であるか、とくに集団授業の塾では自習の時間に質問を受け付けてくれるか、ということも重要なポイントです。
⑥塾に通うためにかかる費用や相場を把握する
塾を選ぶには、費用や相場の確認も大切です。予算に見合った塾を選ばないと、成果が出ていても続けていけなくなる可能性があります。
文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」によると、学習塾費を年間1円以上支出した世帯の平均は、公立高校で約38.1万円、私立高校で約44.4万円です。
一般的に、個別指導の塾は集団授業の塾よりも授業料が高い傾向があり、映像授業やオンライン塾は比較的安く抑えられる傾向にあります。
自分の求めることと塾の特徴をしっかりと把握し、コストパフォーマンスが高い塾を選ぶようにしましょう。
また、塾にかかる費用は授業料だけではありません。月謝(授業料)のほかに、入会金、季節講習費、教材費、設備費など、さまざまな項目があるので必ず確認しましょう。
どうしても予算にあわない場合は、受講する科目や通う回数、季節講習の受講頻度などを見直して、費用をなるべく抑えるように工夫してみてください。
高校生の塾費用や、大学受験でかかる費用については、下記の記事で詳しく解説しています。費用相場を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
⑦気になる塾が絞れたら口コミをチェックする
これまでの項目で気になる塾がある程度絞れたら、次は実際に塾に通っている近所の人や友人、先輩などから情報を得ることも大切です。
質問のしやすさ、講師や教室の雰囲気、自習室の有無や混雑度、実際に成果が出たかなど、身近な人に聞くことでイメージを持ちやすくなります。ほかにも気になることがあったら、どんなことでも聞いてみるとよいでしょう。
周りから情報を得られない場合は、インターネットで検索し、口コミをチェックするのもおすすめです。塾に通う前とあとでどう変わったのかを聞くと、自分の塾に対するイメージが持てるようになります。
⑧塾の体験授業を受けてみる
最後に、候補に挙がった塾の体験授業には必ず参加しましょう。無料でおこなっている場合と、費用がかかる場合があります。
人からいろいろな情報を得たり口コミをチェックしたりすることももちろん大切ですが、実際に教室を見て、講師の説明を受けたり、授業を受けてみたりすることが大切です。
自分がその場所で学ぶイメージが湧くかどうかも、大切なポイントとなります。
失敗しない高校生の塾選び|具体例から最適な塾を紹介
ここからは、具体的な例を挙げて高校生の塾選びのポイントをご紹介します。
自分の場合はどうかを考えて参考にしてください。
◆目的別の推奨塾形式
| 目的 | おすすめの塾形式 |
|---|---|
| 学習計画からサポート | 個別指導 |
| 仲間と切磋琢磨したい | 集団授業 |
| 独学メインで質問のみ | 個別指導・オンライン |
| 内申点・定期テスト対策 | 苦手克服・定期テストコース |
| 総合型選抜・学校推薦型選抜対策 | 専門塾・個別指導 |
例1.大学受験対策のための学習計画から立ててほしい
大学受験を考えているが、そのために自分に何が必要か、どんな勉強をしたらよいか、勉強方法はどうかなど、すべてのことをサポートしてほしいという場合です。
大学受験は勉強内容ももちろんですが、どの志望校を受けるか、どういうスケジュールで受験に挑むか、戦略的な部分が重要になります。
自分で戦略を立てることが苦手な場合は、「個人にあわせたスケジュールを丁寧に立ててくれるか」を塾選びのポイントのひとつとして確認しておくことが大切です。
「個別指導」の塾では個人にあったカリキュラムを作成してくれます。学習内容はもちろん、勉強方法についても質問ができるかどうかチェックしておくとよいでしょう。
集団塾でも講師のほかに担任制のあるところがあります。また、大手予備校でも講師とは別に学習や受験に関するサポートを担うチューターを置き、定期的に面談の場を設けてくれるなどして充実した指導を受けられるところもあります。
例2.大学受験は仲間と切磋琢磨して乗り越えたい
大学受験を考えていて、学校以外でも仲間とともにより広く深く学びたいという場合です。
ひとりでひたすら机に向かうのは苦手で、同じ目標を持つ仲間と一緒に切磋琢磨し合いながら乗り越えたいという人は、「集団授業」の塾が向いています。学校と近い環境であるため、仲間と情報交換をしあって意識を高めやすいのが特徴です。
一方、学校の授業内容と混同して混乱しないかどうか、わからないことがあったとき質問ができるかどうか、といった点には注意が必要です。
授業以外の自習時間で個別の質問を受け付けてくれるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
例3.基本的には独学で、わからない部分だけ質問したい
基本的に勉強が好きで、目標達成のための計画を立てることも好き、志望校選択や科目選択も個人で問題なくできる、ただ独学ではなんとなく不安、という場合です。
自分でひたすら勉強することが得意でも、つまずくことがあったときに質問ができる環境として塾に通うのもよいでしょう。自習室を利用したり、客観的な自分の立ち位置やレベルを把握する機会にもなります。
塾形式のなかでは、「個別指導」の塾が向いていますが、週に1回程度通うだけでもよく、質問のみであれば「オンライン塾」の利用もおすすめです。
最近では、オンラインで個別指導をおこなう塾も増えており、LINEでの質問対応などサポート体制が手厚いオンライン塾もあります。自宅にいながら効率的に大学受験対策できるため、こういった塾の利用も検討しましょう。
例4.内申点対策のために学校のテストでよい成績をとりたい
学校推薦型選抜を目指しているため、学校のテストで安定してよい成績をとりたいという場合です。
そのためには、苦手な教科を重点的に勉強して克服する必要があり、苦手克服コースや定期テスト対策コースでじっくり学べる塾が向いています。
さらに、学校推薦型選抜に向けた小論文の添削や、書き方を学べるコース・講座の有無、面接の個人指導をおこなってくれるかどうかも確認するとよいでしょう。総合型選抜対策に特化した塾であれば、上記の対応を網羅していることが多いです。
例5.総合型選抜や学校推薦型選抜の対策をしたい
総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜を利用して大学合格を目指す場合です。
これらの入試方式では、一般的な学科試験の対策だけでなく、志望理由書の作成、小論文、面接、グループディスカッションなどの特別な対策が必要になります。
そのため、学校推薦型選抜や総合型選抜の対策に特化した専門塾や、専用のコースを設けている個別指導塾を選ぶのがおすすめです。
たとえば、自分の将来の夢や過去の経験を深掘りし、説得力のある志望理由書を一緒に作成してくれるプロ講師がいる塾なら安心です。早い段階から学校の成績(評定平均)を維持しつつ、出願書類の添削や模擬面接を繰り返しおこなってくれる塾を探しましょう。
失敗しない高校生の塾選び|注意したい4つのポイントを紹介
ここからは、高校生の塾選びで失敗しないために、注意したい4つのポイントについて解説します。
①塾に通うことで目的を達成できるか
自分の目的達成に向けて指導してくれる塾でないと意味がないため、必ず確認しましょう。
とくに大学受験対策を目的としている場合、対策に見合うカリキュラムが豊富かどうか、自分に適したコースや講座があるかどうかが重要です。
大学入試は年々多様化しているため、志望大学の学部・学科に沿ったコース・講座を設け、柔軟に対応する塾で対策するほうが受験に有利に働きます。
②講師と相性があわない場合に担当を変更できるのか
とくに個別指導の塾では、講師との相性は大切な要素です。
講師に質問がしにくい、講師が苦手、成績が一向に上がらないなど、講師を変更したいと思ったときに可能であるかどうかを確認するのがおすすめです。
体験授業に参加することで、実際の講師の雰囲気を見ることができます。
③実際の教室の雰囲気や設備はどうか
体験授業や説明会があれば必ず事前に参加し、自分の目で見て判断します。教室の静かさやきれいさ、広さ、明るさなど、集中して勉強に取り組むことができそうな塾であるか見極めましょう。
ほかの生徒の様子も含め、勉強に集中でき、快適な環境であるか自分で確かめることは、長く通い続けるうえで大切です。
④本人が本当に塾に行きたいか
これまで高校生の塾の選び方や注意点について解説しましたが、最も重要なのは本人のやる気です。
本人が塾に通うことを望んでいなければ長続きせず、性格によっては塾に通うことが必ずしも適しているとは限りません。
自分できちんと学習計画が立てられる人や、ひとりで勉強するほうがあっている人もいるため、詳しくは下記の記事を参考に検討してみるのもおすすめです。
高校生の塾選びなら「Ameba塾探し」
高校生の塾選びは、最初からひとつの塾に絞るのではなく、複数の塾を比較・検討するようにしましょう。
しかし、自分ひとりで複数の塾を検索するのは簡単ではないため、塾・学習塾の検索サイト「Ameba塾探し」の活用がおすすめです。
Ameba塾探しでは、簡単な質問に答えるだけで自分にぴったりな塾を診断してくれる“ぴったり塾診断”を用意しています。
自分にあう塾がわからないという人にはとくにおすすめの診断なので、ぜひ試してみてください。
大学受験を控える高校生の塾選びは慎重に!
高校生が自分にあった塾を選ぶには、まずは目的を明確にすることが大切です。
そのあと、紹介したステップごとに候補となる塾を絞っていきましょう。
自分にあう塾を見極めるためには、友人や先輩など実際に塾に通っている人・インターネットの口コミをよく確認すること、説明会や体験授業に参加して複数の塾を比較検討することが大切です。
今回ご紹介した塾選びのポイントや具体例、注意したいポイントなども参考に、自分に適した塾を選んでくださいね。
