中高一貫校では、数学の進度が速く、学校独自の教材に対応しながら定期テストと受験対策を両立する必要があります。授業についていけない場合や大学受験を早めに準備したい場合は、中高一貫校の進度に対応する数学塾も選択肢です。
そこで本記事では、中高一貫校生が数学を塾で学ぶメリットや数学塾の選び方、通塾前の注意点を解説します。中高一貫校生に対応する数学塾も紹介しますので、体験授業や学習相談で比較する際の参考にしてください。
- 中高一貫校生が塾で数学を学ぶ必要性
- 中高一貫校生が塾で数学を学ぶメリット
- 苦手を克服し基礎を固めるための対策
- 体系数学など独自のカリキュラムへの対応
- 内部進学に向けた定期テスト対策
- 大学受験対策の早期スタート
- 学校とは異なる個別のアプローチ
- 学校外の仲間との切磋琢磨
- 中高一貫校生向け数学塾の選び方5つのポイント
- 集団授業・個別指導などの授業形式
- 実績や評判・口コミの確認
- カリキュラムや時間割の柔軟性
- 講師の質や指導方針のチェック
- 立地やアクセスの利便性
- 中高一貫校生が数学塾に通う際の注意点
- 通塾にかかる費用の事前確認
- 数学以外の科目をどう学習するかの検討
- 中高一貫校生におすすめの数学に強い塾3選
- SEG
- 中高一貫校専門 個別指導塾WAYS
- 数学専門塾STAff
- 中高一貫校生は学校進度にあう数学塾を選ぼう
中高一貫校生が塾で数学を学ぶ必要性
塾に通って数学の力を伸ばすことは多くの学生にとって必要なことですが、とくに中高一貫校に通っている場合、その必要性はより増します。
理由としてまず考えられるのは、中高一貫校の学習進度の早さです。中高一貫校の学習進度は学校によって異なり、中2〜中3で中学範囲を終える学校もあります。大学附属・系属校では、内部進学に向けて評定の管理が重要になる場合があります。
学校の進度の早さについていけないお子さんにとっては、学校外で数学を学ぶ機会を確保することで遅れを取り戻したり、その後の学習のモチベーションを維持できたりと、よい効果をもたらすでしょう。
また、早めに基礎を固めておくという観点でも、塾で数学を学ぶことは大事です。積み上げ教科である数学は、基礎が固まっていないとその先でつまずく可能性が高く、結果として数学を嫌いになってしまうかもしれません。
加えて、高校受験を必要としない中高一貫校では、中学2~3年頃に学習意欲が下がる「中だるみ」が起こる場合があり、その時期にいかにして学習へのモチベーションをキープするかが重要です。
塾に通って学校とは異なるカリキュラムで勉強を継続することで、モチベーションを保ちながら、中だるみの時期を乗り越えやすくなるでしょう。
中高一貫校生が塾で数学を学ぶメリット
中高一貫校では学習面の指導に力を入れているところが多く、「わざわざ塾に通って数学を学ばなくても学校の勉強だけで十分ではないか」と考えている方もいるでしょう。
もちろん、お子さんの学習状況や成績、性格によって判断は異なりますが、中高一貫校生が塾で数学を学ぶことには、以下に挙げるようなメリットがあります。
それぞれのメリットについて詳しく説明します。
苦手を克服し基礎を固めるための対策
数学に限った話ではありませんが、授業で教わる内容はすでに学んだ基礎的な内容が前提となっている場合が多く、学年が進むごとに内容が難しくなります。
積み上げ教科である数学は、基礎が定着しない状態では、応用的な内容を理解することはできません。現時点で数学に対して苦手意識があるお子さんは、塾の講師から指導を受けることで苦手意識の軽減につながることがあります。
また、学習内容を復習する機会にもなるためです。現時点で数学に対して苦手意識がないお子さんにとっても基礎を固めるよい機会となるでしょう。
体系数学など独自のカリキュラムへの対応
中高一貫校でよく使われる「体系数学」などの独自カリキュラムに対応するには、専門的な対策ができる塾を選ぶことが重要です。
体系数学は、中学と高校の学習内容を効率よく統合しているため進度が非常に早く、一度つまずくと自力で挽回するのは困難を極めます。
たとえば、代数と幾何を並行して学ぶ際、学校のスピードに合わせた先取り学習や、わからない箇所をピンポイントで質問できる環境が不可欠といえるでしょう。中高一貫校のカリキュラムに精通した塾を活用し、独自の進度にも迷わずついていく力を養うのがおすすめです。
内部進学に向けた定期テスト対策
大学への内部進学を目指す場合、日々の定期テストで着実に得点を重ね、成績を維持することが欠かせません。中高一貫校の定期テストは、難易度が高い独自の問題集から出題されることが多く、一般的なテスト対策では対応しきれないケースがあります。
数学塾を利用して、学校ごとの過去問傾向を分析してもらったり、テスト直前に頻出分野の集中特訓を受けたりすることで、学習効率の向上を目指しやすくなります。定期テスト対策に強い塾を活用し、内部進学に必要な評定をしっかりと確保しましょう。
大学受験対策の早期スタート
中高一貫校生は、将来的に大学受験を控えているお子さんが多いです。
大学受験において、数学は文系・理系に関わらず重視される科目であり、大学によっては数学の配点がほかの科目と比べて高めに設定されているケースもあります。
早めに数学の不安・苦手を解消しておくことで、大学受験に向けて幸先よくスタートを切れるでしょう。
学校とは異なる個別のアプローチ
数学に対して苦手意識があるお子さんのなかには、数学の成績がなかなか上がらないために、苦手だと考えるようになってしまった方もいるでしょう。
「数学が苦手だ」と捉えてしまうことも無理はありませんが、学校の指導や使用している教材との相性が悪い可能性もあります。
学習内容が定着しない原因として、授業中の説明がわかりにくいことが挙げられます。そのため、別の講師から指導を受けることで数学に対する理解が深まり、成績アップにつながるでしょう。
学校外の仲間との切磋琢磨
塾に通うと、別の学校に通う生徒と出会う機会を得られます。お互いに中高一貫校生であれば、大学受験に向けてともに切磋琢磨する仲間となる可能性もあります。
大学受験に向けた学習は、お子さんにとって大きな負担となります。同じ立場で刺激を受け合い、 励まし合い、弱音を吐き出せる仲間がいるだけでも、負担は和らぎます。
また、複数のコミュニティに属することで視野が広がり、納得のいく進路選択につながるでしょう
中高一貫校生向け数学塾の選び方5つのポイント
中高一貫校生が数学を学ぶために塾に通う場合、成績アップや志望校合格といった目標のために納得できる塾選びをする必要があります。
塾選びで失敗しないために、以下に挙げるポイントに気を付けましょう。
それぞれのポイントについて詳しく説明します。
集団授業・個別指導などの授業形式
集団授業や個別指導など、授業形式は塾によってさまざまです。
◆授業形式を比較するときの確認項目
| 確認項目 | 集団授業 | 個別指導 |
|---|---|---|
| 授業進度 | 学年・習熟度別の進度を確認 | 学校進度にあわせられるか確認 |
| 質問対応 | 授業前後や質問時間の有無を確認 | 講師1人あたりの生徒数を確認 |
| 向いている学び方 | 決まった時間割で学びたい | 苦手単元を個別に補いたい |
集団授業の塾では、実力や志望校別にクラスが分けられるので、「ほかの子には負けない」という気持ちで勉強に対するモチベーションを維持しやすい点がメリットです。
一方で、個別指導塾では講師が1~3人程度の少人数に対して指導をおこなうので、疑問点や気になる点があれば授業の時間内ですぐに解決できます。それぞれの特徴を比べ、子どもの学び方にあう授業形式を選びましょう。
実績や評判・口コミの確認
成績アップや志望校合格といった実績は、塾を決めるうえで重要なポイントのひとつです。志望校合格などの実績は、公式サイトや塾の前に貼り出している貼り紙や、資料請求することでもらえる資料などで確認できます。
ただし、同じ塾でも校舎ごとに合格者数にばらつきがあるので、塾全体だけでなく「校舎単位」でも合格実績を見ることが大切です。
評判や口コミを確認すれば、実際にその塾に通っていた生徒の生の声がわかるので、大きな参考材料になることもあります。なお、「Ameba塾探し」では、さまざまな塾の口コミや評判を確認できるので、塾選びの際の参考にしてください。
カリキュラムや時間割の柔軟性
カリキュラムや時間割は、塾によって異なります。中高一貫校は授業進度が早い傾向がありますが、進度が遅すぎても早すぎてもうまくいきません。塾のカリキュラムが学習上問題なく取り組めるものか確認しましょう。
また、塾に通う時間帯は学校に通ったあとの夕方~夜であることが多いため、学校の授業や部活動などの時間を加味して、無理がない範囲で通える塾を選びましょう。
講師の質や指導方針のチェック
講師の質や指導方針も、塾によって異なるポイントです。講師は大きく、「プロ講師」と「アルバイト講師」に分けられます。教え方や性格がお子さんにあっているかどうか、講師との相性を確認しましょう。
◆講師・指導体制の確認項目
| 確認項目 | 体験授業で見る点 | 面談で聞く点 |
|---|---|---|
| 説明 | 考え方や途中式まで説明するか | 中高一貫校の教材への対応経験 |
| 質問対応 | 質問しやすく理解を確認するか | 授業外の質問方法と対応時間 |
| 学習管理 | 課題量が本人にあっているか | 定期テストと大学受験の計画 |
プロ講師は指導経験や受験に対する知識が豊富で、成績アップや大学受験対策といった目標に沿って適切な指導を受けることができます。講師によってはノウハウを活かした特徴的な授業を実施している場合もあり、理解度が上がることも期待できます。
アルバイト講師は大学生が中心で、人によっては不安を感じるかもしれません。しかし、年齢が近いためお子さんが心を開きやすく、直近で大学受験を経験した体験談も参考になるでしょう。
指導方針は講師によって異なるというよりは、塾単位で変わってきます。塾の公式サイトやパンフレットなどで確認できることが多いので、候補の塾の指導方針を確認し、自分にあっているところを選びましょう。
立地やアクセスの利便性
継続して通うことを考えると、立地やアクセスがよい塾を選ぶのが賢明です。
中高一貫校生は自宅から離れた学校に電車で通学していることも多く、学校終わりの塾が通いやすいロケーションになければ、通塾の負担は大きくなってしまいます。
通塾にあまり時間をかけなくてよいように、自宅や学校の近くにあって通いやすい場所にある塾を選ぶことが大事です。
中高一貫校生が数学塾に通う際の注意点
一般的な塾ではなく数学塾を選んで通う場合、数学塾を選んだがゆえの問題や懸念が生じることがあります。
中高一貫校生が数学塾に通う際に気をつけたい注意点を、以下で解説します。
通塾にかかる費用の事前確認
通っている中高一貫校が私立の場合、学費だけでも決して安くはありません。中学生のうちから塾に通い始めた場合、学校と塾で合計いくらの費用がかかるのか、予算とあわせて確認する必要があります。
塾にかかる費用は毎月の授業料だけでなく、夏期講習や冬期講習といった長期講習の費用や、受験直前の対策講義などの費用も含まれることに注意しましょう。
数学以外の科目をどう学習するかの検討
大学受験を視野に入れた場合、数学以外の教科も対策しなければなりません。
数学塾を選ぶからには、数学がとくに苦手、受験に向けて数学を鍛えたい、という意識があるはずですが、大学受験対策を視野に入れて、ほかの科目の学習をどう進めるのか、あらかじめ検討しておきましょう。
学校の授業に沿って自学自習で勉強を進める方法もありますし、数学以外はほかの塾や予備校に通うのも、ひとつの選択肢です。
ただし、数学塾に加えてほかの塾や予備校に通う場合、スケジュール管理がより複雑になり費用も増えるため、はじめから全教科に対応している学習塾を選ぶのも有効です。
複数の塾に通う場合は事前にシミュレーションをして、無理なく通塾できそうかどうかを考えましょう。
中高一貫校生におすすめの数学に強い塾3選
ここからは、中高一貫校生におすすめの数学塾を特徴や強みとともに紹介します。
なお、一般的な塾であれば数学を指導科目として扱っているケースが大半なので、ここではとくに数学を中心に指導している塾・専門塾を紹介します。
SEG
SEGは東京都新宿区に校舎を構え、数学・英語・理科を中心に指導する大学受験塾です。数学では公式の暗記だけに頼らず、考え方を理解し、自分で手を動かして解く過程を重視しています。
中学生向けの数学本科に加え、中1対象の数学Extreme α、中2・中3対象の数学Extreme βを開講しています。Extreme βは2年一貫のカリキュラムで、受講資格が設定されています。
学年や習熟度によって講座・入会試験の条件が異なるため、現在の学校進度にあうクラス、年間日程、受講料を公式サイトで確認しましょう。
Ameba塾探しに寄せられたSEGの口コミを見ると、難関大学や医学部を目指す生徒が多く、レベルの高い講師や他生徒から刺激を受けられる環境で、モチベーション高く学習に臨むことができる様子が伝わります。
中高一貫校専門 個別指導塾WAYS
中高一貫校専門 個別指導塾WAYSは、中高一貫校生の定期テスト、内部進学、大学受験を支援する個別指導塾です。
数学では、体系数学、4STEP、システム数学、Focus Gold、チャート式など、学校教材を使って進度や難易度にあわせた指導をおこないます。1コマ120分の指導では、演習時間を確保しながら理解度を確認する方針です。
Ameba塾探しに寄せられた口コミでは、個人にあわせた学習で成績が上がったという意見が見られます。
一方で、期待した結果が得られなかったというお子さんもいるようです。教室の方針がお子さんとマッチしない、お子さんの自主性が強く求められモチベーションが上がらなかった、などの背景が読み取れます。
入塾前に、塾の指導方針とお子さんの目標・性格がマッチするかどうか、確認しましょう。
数学専門塾STAff
数学専門塾STAffは東京都新宿区にあり、高校生・高卒生を対象に大学受験数学を指導する専門塾です。中高一貫校の生徒も通い、授業内容の定着を確認する小テストや、オリジナルテキストを使った演習を取り入れています。
学年・到達度に応じた平常授業を案内しており、講座ごとに対象、授業日時、受講料が異なります。中学生は対象外のため、中高一貫校生が検討する場合も高校生になってからの受講が基本です。
現在の学力と志望校にあう講座があるか、入塾時の確認方法、欠席時の対応、季節講習を含む費用を公式サイトや問い合わせで確認してください。
中高一貫校生は学校進度にあう数学塾を選ぼう
大学・学部・入試方式によって、数学の要否や配点は異なります。志望校の科目と出題範囲を確認し、必要な対策を早めに始めましょう。
中高一貫校に通っている場合は、学校の授業時間や部活動などのスケジュールを踏まえ、無理なく両立できるかどうかが塾選びの重要なポイントとなるでしょう。
また、塾によって指導方針やカリキュラムの内容は異なるので、体験授業や学習相談を利用し、お子さんにあう指導方法か確認することが大切です。
「Ameba塾探し」では、志望大学や授業形式など、さまざまな条件で塾を絞り込むことができるだけでなく、「数学専門塾」をランキングで紹介しています。
市区町村や駅・沿線での絞り込みも可能なので、通える範囲のなかから自分にあった塾を選び、効率的に大学受験対策をしましょう。


