勉強を続けていると、頭がぼんやりしたり、肩や目がつらくなったりして「もう疲れた」と感じることがあります。疲れたまま無理に勉強を続けても集中力や理解力が下がり、思うような成果につながりにくいため、適切に休むことが大切です。
本記事では、勉強に疲れたときに試したいリフレッシュ法と、避けたい行動を解説します。疲れにくい学習習慣や学年別のコツ、保護者がお子さんを支える方法も紹介しますので、無理なく勉強を続ける参考にしてください。
- 勉強に疲れたときに実践したい5つのリフレッシュ法
- 甘いものの摂取
- 15分程度の仮眠
- 軽いストレッチや運動
- 家族や友人との会話
- 勉強場所や学習内容の変更
- 勉強に疲れたときに避けるべきNG行動2選
- スマホやSNSの長時間の閲覧
- 睡眠時間を削った無理な学習
- 勉強すると疲れる3つの主な理由
- 目や脳の酷使
- 長時間同じ姿勢による血流の悪化
- 受験や成績に対するプレッシャーとストレス
- 受験勉強の疲れを放置する3つのリスク
- 学習効率の著しい低下
- 勉強に対する意欲の喪失
- 精神的・身体的な不調の発生
- 疲れを感じずに勉強を続けるための学年別コツ
- 小学生:遊びや運動の時間の確保
- 中学生:朝型の生活リズムへの切り替え
- 高校生:毎日の勉強のルーティン化
- 子どもが勉強に疲れたときの保護者のサポート方法
- プレッシャーをかけない声かけと共感
- 快適な学習環境と栄養バランスの整った食事
- 疲れを克服すれば勉強がもっと楽しくなる!
勉強に疲れたときに実践したい5つのリフレッシュ法
勉強に疲れたと感じたら、手軽に実践できる方法でリフレッシュしてみましょう。
今すぐ実践できるリフレッシュ法を紹介します。
リフレッシュするときは、短時間で切り上げることが大切です。リフレッシュしすぎて勉強を妨げることにならないよう、時間を決めて気分転換をしてください。
甘いものの摂取
ブドウ糖は脳の主要なエネルギー源です。脳の疲れを感じたときは、ブドウ糖が入った甘いものを少し食べるのが効果的です。気分転換になり、勉強へ戻りやすくなることがあります。
ラムネやチョコレートなどワンハンドで食べられるものなら、手軽にブドウ糖を補給できます。疲れたときにすぐに食べられるように、常備しておくとよいかもしれません。
15分程度の仮眠
疲れて思考がまとまらなくなったときは、眠りが必要です。15分ほど仮眠をとってみましょう。少し眠ることで、頭がすっきりすることがあります。
ただし、眠る時間が長すぎると、就寝時に寝つきが悪くなったり、就寝・起床の時間がずれてしまったりすることもあるため注意が必要です。
軽いストレッチや運動
散歩やストレッチなどの軽い運動をすることで、頭がすっきりとすることもあります。勉強するときは長時間同じ姿勢をとるため、身体がこわばり、血流が滞りやすくなることがあります。身体をほぐして気分転換するためにも少し運動をしてみましょう。
また、肩こりや首こりを感じているときは、腕を大きく回し、肩甲骨周辺の筋肉をほぐすのもおすすめです。血流が促進され、肩や首の張りもほぐれやすくなります。
家族や友人との会話
家族や友人とおしゃべりをするのもおすすめです。人と話すことで気分転換ができ、疲れがとれることもあります。「頑張っても成績が伸びない」「受験勉強に意味はあるのだろうか」といった勉強の悩みを抱えているときも、一人で抱え込まずに周囲に話してみましょう。
一人で悩むと、どうしても同じことを繰り返し考えるようになり、ネガティブな気持ちに支配される可能性があります。他人に話すことで異なった視点から物事を見られるようになり、気持ちを整理するきっかけになるでしょう。
勉強場所や学習内容の変更
自宅での勉強に行き詰まったら、図書館や塾の自習室などで勉強するのもひとつの手です。場所が変わることで気分転換になり、勉強に対してより集中して取り組めるようになるかもしれません。
また、勉強する内容を変えることもおすすめです。たとえば、数学で疲れを感じたときは、英語や理科などの別の教科を勉強するのもよいかもしれません。教科を変えずにテキストや問題集を変えるだけでも、気分を一新できることがあります。
勉強に疲れたときに避けるべきNG行動2選
勉強の疲れを癒やすつもりが、かえって疲労をため込んでしまうNG行動があります。
ここでは、無意識のうちにやってしまいがちな2つの行動を紹介します。
リフレッシュのつもりでも逆効果になることがあるため、日頃の習慣を見直してみましょう。
スマホやSNSの長時間の閲覧
休憩中のスマホやSNSの閲覧は、かえって脳や目を疲れさせる原因になります。画面を長時間見続けることで目に負担がかかるだけでなく、次々と入ってくる膨大な情報によって脳が休まりません。
たとえば「5分だけ」と思って動画を見始めたのに、気づけば30分以上経っていたという経験はないでしょうか。視覚的な刺激を受け続けると、疲労感がさらに増してしまいます。
休憩中はスマホを別の部屋に置くなど、デジタル機器から離れて脳を休ませる工夫を取り入れましょう。
睡眠時間を削った無理な学習
睡眠時間を削ってまで勉強を続けることは、学習効率を下げるため避けるべきです。睡眠不足の状態では集中力や記憶力が低下し、結果的に勉強の質が落ちてしまいます。
「テスト前だから徹夜で詰め込もう」と無理をしてしまうと、翌日の授業中に眠気に襲われたり、体調を崩したりする原因になりかねません。
睡眠は、学習した内容の整理や記憶の定着に関係すると考えられています。焦る気持ちがあっても、毎日決まった時間に十分な睡眠をとり、万全の状態で学習に向かうことが大切です。
勉強すると疲れる3つの主な理由
勉強はスポーツのように身体を動かす作業ではありませんが、次の理由により疲れを感じることがあります。
勉強すると疲れる理由がわかると、対処法も見つけやすくなります。各理由について見ていきましょう。
目や脳の酷使
勉強中はテキストやノートなどを集中して見るため、目が疲れてしまいます。また、タブレットやパソコンを使って勉強する場合も、画面を長時間見続けることで目が疲労します。
目の疲れにともなって、頭痛などを感じることがあります。適度に仮眠をとったり、温めたタオルをまぶたの上にのせたりしてみましょう。
また、勉強中は常に思考しているため、脳も疲れます。勉強していて明らかに思考力が落ちたと感じるときは、いったん手を止めて、何も考えない時間を設けてください。
長時間同じ姿勢による血流の悪化
勉強は座った姿勢ですることが一般的です。長時間同じ姿勢をとることで血流が悪化し、腰や肩が張ることもあります。
立ち上がったり軽く運動したりしても、すぐに身体の張りやだるさが軽くなるとは限りません。腰や肩の張りが続き、痛みやだるさを感じることもあるでしょう。
受験や成績に対するプレッシャーとストレス
「合格しなくてはいけない」「成績を上げなくてはいけない」と、自分自身でストレスをかけていることがあります。ストレスを感じると精神的に疲れてしまい、勉強へのやる気がなくなるかもしれません。
また、勉強に集中できなくなると、「成績が下がっているから、もっと勉強しなくてはいけない」とさらに自分にストレスをかけてしまうことになります。気持ちばかり焦って、勉強が手につかないということにもなりかねません。
周囲から「合格できるの?」「成績はどうなの?」と繰り返し尋ねられることで、ストレスがかかることもあります。また、誰も「勉強しなさい」と言っていない状況でも、子ども自身が「周囲から追い詰められている」と感じ、疲れてしまうこともあるでしょう。
受験勉強の疲れを放置する3つのリスク
疲れたときや意欲が出ないときに、そのまま勉強し続けるのはおすすめできません。
「疲れた」「やる気が出ない」といったネガティブな思いを放置すると、次のようなデメリットが生じることもあります。
疲労を感じたときは、一度リフレッシュしてから勉強に取り組むようにしましょう。ネガティブな思いを断ち切り、意欲的に勉強に取り組みやすくなります。
学習効率の著しい低下
疲れたまま勉強をしても、集中力や理解力が低下しているため、期待するような成果は得にくいでしょう。普段なら数分で解けるような問題に数十分以上かかり、かえって時間を無駄にしてしまうことがあります。
勉強は、時間の長さだけが重要なのではありません。いかに集中して効率よく取り組むかが大切です。学習効率を高めるためにも、疲れたときには勉強を中断し、リフレッシュしてください。
勉強に対する意欲の喪失
精神的または肉体的な疲労により、「勉強をしたくない」と考えるようになることがあります。勉強したくないという思いを抱えたまま勉強し続けると、勉強に対する意欲が失われます。場合によっては成績が著しく低下したり、学習成果が出にくくなったりする可能性があります。
疲れを感じたときは適度に気分転換をして、疲労感を長引かせないようにしましょう。気分が一新すれば、再び勉強に取り組みやすくなります。
精神的・身体的な不調の発生
疲労した状態が続くと、慢性的に肩や首が張ったり、イライラや無力感を常に感じるようになったりすることがあります。また、睡眠時間を十分にとっても、いつも寝足りないように感じることもあるでしょう。
勉強を続けていくためには、精神的・身体的に健康であることが大切です。心身ともに不調を招かないためにも、疲れたときにはリフレッシュをして、疲労感を残さないようにしてください。
疲れを感じずに勉強を続けるための学年別コツ
疲れを感じたときには無理をせず、気分転換をするのがおすすめです。しかし、あまりにも頻繁に疲れを感じると、リフレッシュする頻度が増え、勉強時間が大幅に減ってしまうことになりかねません。
リフレッシュする回数を適切な頻度にするためにも、疲れにくい状態にしておくことが大切です。
疲労を感じにくくするためのコツを紹介するので、ぜひ実践してみてください。ただし、感じ方は人により異なりますので、自分にあう方法を見つけていきましょう。
小学生:遊びや運動の時間の確保
小学生は、遊びや運動の時間を確保することが大切です。身体が成長する時期でもあるため、長時間座り続けると疲れやすくなることがあります。適度に遊びや運動をして、勉強以外の時間をとるようにしてください。
また、自分のレベルにあった勉強をすることも大切です。学力に対してレベルが高すぎる学習内容では、達成感を得にくく、意欲も失われてしまいます。
反対に、学力に対してレベルが低すぎる内容を勉強することもおすすめできません。理解する面白さや問題を解ける喜びを味わえず、学習意欲が低下する恐れがあります。
子どもの学力にあっているかどうか、家庭学習や塾での学習内容を一度見直してください。レベルにあっていないと思われるときは、塾の講師などに相談して適切な水準に変更しましょう。
中学生:朝型の生活リズムへの切り替え
中学生になると、ある程度勉強することに慣れてくるため、自分で学習に取り組むお子さんも増えてきます。しかし、深夜に勉強する夜型の学習スケジュールだと、生活リズムが崩れてしまうこともあるため注意しましょう。
生活リズムが崩れると、眠気や疲労を常に感じるようになり、学習効率が低下する原因になります。まずは早寝早起きの朝型の生活リズムをつくるようにしてください。
また、勉強机と周囲を片づけることも大切です。勉強とは関係のないものが目に入ることで、学習意欲を削がれてしまうことがあります。そのため、その日に使う問題集や辞書、教科書などを手元に用意してから、勉強を始めるようにしましょう。
高校生:毎日の勉強のルーティン化
高校生になると学習範囲が広がり、毎日多くの教科や単元の勉強が必要になります。「何から勉強すればよいのだろうか」と悩む時間を減らすためにも、勉強をルーティン化するようにしてください。
学習する内容をあらかじめ決めておくことで、勉強に対するストレスを感じにくくなります。
また、ルーティン化すれば、すぐに勉強に取りかかれるため、時間効率も向上します。たとえば、次のように1週間単位でルーティンを決めておくと、苦手な単元も漏れなく繰り返し学習でき、学力アップを期待できるでしょう。
◆学習ルーティンの一例
| 曜日 | 学習内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 月曜日 | 数学(チャート式問題集) | 20:00~21:00 |
| 英語(火曜日のリーディングの予習) | 21:00~22:00 | |
| 英単語 | 22:00~22:30 | |
| 現国(共通テストの過去問大問一題) | 22:30~23:00 | |
| 火曜日 | 化学(チャート式問題集) | 20:00~21:00 |
子どもが勉強に疲れたときの保護者のサポート方法
子どもが勉強に疲れてやる気を失っているとき、保護者の適切なサポートが大きな力になります。
ここでは、家庭でできるサポート方法を紹介します。
親の温かい関わりが、子どものモチベーション回復につながります。
プレッシャーをかけない声かけと共感
子どもが疲れているときは、プレッシャーをかけず、子どもの気持ちに寄り添う声かけが重要です。「もっと頑張りなさい」「成績が下がるよ」といった言葉は、プレッシャーとなり逆効果になることがあります。
まずは「毎日遅くまで頑張っているね」と、子どもの努力を認めて共感してあげましょう。親が自分の気持ちを理解してくれていると感じるだけで、子どもの気持ちが軽くなることがあります。
安心感を与えることで、前向きな気持ちを取り戻しやすくなるでしょう。
快適な学習環境と栄養バランスの整った食事
子どもが集中して勉強に取り組めるよう、学習環境や食事面をサポートすることも大切です。散らかった部屋や騒がしい環境では、集中力が途切れて疲れやすくなります。テレビの音量を下げる、兄弟が騒がないように配慮するなど、静かで落ち着いた環境を整えましょう。
また、体調を整えるために、栄養バランスのとれた食事や温かい飲み物を用意するのもよいでしょう。「夜食におにぎりを作ったよ」とさりげなく差し入れるなど、生活面からのサポートが子どものやる気を後押しします。
疲れを克服すれば勉強がもっと楽しくなる!
勉強がどんなに楽しくても、同じ姿勢を続けることや脳を使うことで身体的にも精神的にも疲れを感じることがあります。
疲れたときは無理に勉強を続けずに、甘いものを食べたり軽い運動をしたりと、リフレッシュするようにしてください。
また、自分自身にあった学習方法を理解しておくと、勉強で疲れを感じにくくなるだけでなく、学習効率が向上します。
小学生は運動時間を設ける、中学生なら朝型の生活リズムを意識する、高校生ならスケジュールのルーティン化がおすすめです。
ぜひ自分にあう方法を見つけ、楽しみながら勉強できるようにしていきましょう。
