「高校受験の勉強っていつから始めるべきなのだろう?」「自分にとって最適なタイミングっていつなんだろう?」と、受験対策のスタート時期について悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
高校受験対策を始めるべき時期は、人によってそれぞれ異なります。「難関校志望だから早く」「中堅校だし焦る必要はない」など、学校のレベルだけを見てスタート時期を見定めるのは危険です。「成績がよいから」と油断してしまい、中学2年生後半から大幅に成績を落としてしまうケースもあります。
本記事では、平均的な対策開始時期や、通塾開始時期などをふまえつつ、適切な受験勉強の進め方を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
- 高校受験勉強はいつから開始する?
- 受験生が受験勉強を開始する時期
- 志望校のレベルによる開始時期の違い
- 塾に通い始める学年別のタイミング
- 高校受験経験者にアンケート!いつから受験勉強を始めた?
- 高校受験勉強をいつから始めるか判断する基準
- 志望校のレベル・難易度
- 現在の学力と学習習慣
- 本人の学習意欲と目標
- 部活動や習い事との両立
- 通塾の有無・検討状況
- 高校受験勉強を始める学年・時期別の学習内容と進め方
- 中学1年生から始める場合の学習内容と進め方
- 中学2年生から始める場合の学習内容と進め方
- 中学3年生から始める場合の学習内容と進め方
- 本格的な高校受験勉強を始める前にできる対策
- 日々の授業や宿題・提出物を大切にする
- 読書習慣を身につける
- 英検・漢検などの資格取得に挑戦する
- ニュースや社会の出来事に関心を持つ
- 高校受験に向けて家庭でできるサポート
- 親子でのコミュニケーションを大切にする
- 受験情報を集めるサポートをする
- 志望校の学校説明会・文化祭を活用する
- 塾の情報収集や体験授業に参加する
- まとめ
高校受験勉強はいつから開始する?
多くの受験生がいつごろから本格的な受験勉強を開始するのか、気になる方も多いでしょう。一般的に、中学2年生の後半、中学3年生の4月、中学3年生の夏休みから対策をスタートする人が多いとされています。
ただし、志望校のレベルや学力、入試方法などによっては、より早い時期から開始すべき人も多くいます。以下では、受験生が受験勉強をスタートする時期や、塾に通い始めるタイミングなどを解説します。
受験生が受験勉強を開始する時期
受験勉強のスタート時期は、中学3年生の夏ごろが多いようです。夏ごろは夏期講習をはじめとして、受験関連のイベントも多くなってくるため、スタートに適した時期といえます。
また、夏の試合やイベントを最後として部活を引退する生徒が多いのも、中学3年生の夏ごろから勉強をスタートする人が多い要因となっているでしょう。
志望校のレベルによる開始時期の違い
志望校のレベルが高く、現在の学力が志望校の合格ラインよりも低い場合は、早期に対策を始める必要があります。
内申点の対象学年や配点、評価方法は都道府県や選抜区分によって異なります。受験年度の最新情報は、志望校や各都道府県教育委員会が公表する募集要項で確認しましょう。
「偏差値◯なら◯月から」という明確な基準はありません。志望校のレベルと現状との差や、基礎学力に応じて、受験勉強の適切なスタート時期は異なります。差が大きいほど早期に対策をスタートしたほうが、無理なく合格に近づけます。
塾に通い始める学年別のタイミング
塾に通い始めるタイミングとしては、受験対策のカリキュラムが本格化する中学2年生の2〜3月からが一般的です。内申点アップを目的としている場合は、中学1年生からのスタートをおすすめします。
受験対策では基礎の内容が定着していないと、応用的な問題に進めません。中2の2〜3月から塾に通えば、基礎固めや苦手克服を着実におこなえるでしょう。
内申点アップを目的とする場合、中学2年生からでは間に合わないケースも多くあります。そのため、中学1年生から塾に通って対策を始めておくのがおすすめです。
高校受験経験者にアンケート!いつから受験勉強を始めた?
Ameba塾探しでは、「受験期の勉強時間についてのアンケート」を実施しました。ここでは、高校受験経験者255名を対象とした回答結果を紹介します。
【いつから高校受験の勉強を始めましたか?】
| 受験勉強を始めた時期 | 割合 |
|---|---|
中学に上がる前から | 2.8% |
中学1年生から | 10.2% |
| 中学2年生から | 32.2% |
中学3年生から | 54.9% |
受験勉強を始めた時期としてもっとも多かったのは「中学3年生から」(54.9%)、次いで中学2年生から(32.2%)、中学1年生から(10.2%)でした。
なかには「中学に上がる前から開始した」と回答した方もいましたが、約半数は中3からスタートをきっています。
とはいえ、「半数が中3からのスタートなのであれば、自分もそれでよいか」と安心して考えてしまってはいけません。レベルの高い学校を受験したい、基礎学力が不足しているといった場合には、中1〜2から対策をスタートしましょう。
高校受験勉強をいつから始めるか判断する基準
高校受験勉強をいつから始めればよいのか、判断基準を知りたいという方も多くいるでしょう。一般的には、以下のポイントで時期を判断します。
学習をいつ始めるかを考える際には、小学校卒業時点での学力や、勉強に対するモチベーション、理解度を把握しておくのが大切です。また、志望校のレベルや選抜方式などを早期に決めておくのも重要でしょう。
志望校のレベル・難易度
公立難関校の場合は、試験だけでなく内申点も重要なので、中学1〜2年生、早ければ小6から対策をスタートするのがおすすめです。
私立難関校の場合は、学力が合格ラインであれば中学1〜2年生からでも問題ない場合もありますが、余裕をもって受験勉強をスタートしたほうがよいでしょう。中堅校の場合は、中2冬ごろから対策をスタートするのがおすすめです。なお、上記はあくまで目安で、お子さんの学力や、その後の進捗度、理解度によって適切なスタート時期は異なります。
また、推薦入試や特色選抜を利用する場合は、内申点アップや、学校内外での活動、部活動での実績をつくるなど通常とは異なる対策が必要となるため、早期に対策をスタートしたほうがよいケースが多いといえるでしょう。
現在の学力と学習習慣
志望校のレベルにもよりますが、小学校卒業時点や、中1〜2時点での学力が高い場合は、部活動や学内外の活動にも力を入れながら、余裕をもって対策をスタートしても問題ないでしょう。
ただし、学力が高いものの学習習慣がほぼない場合、中2くらいから学習内容が難しくなってきて授業について行くことができず、成績が落ちてしまうケースがあるため注意が必要です。中学校入学後は、授業の理解度や定期テストの点数をもとに学力を判断しましょう。
「基礎学力が定着していない」「家庭学習が習慣化できていない」、苦手科目があるといった場合には、早期に対策をスタートしましょう。早ければ早いほど、無理のない学習計画で対策を進められます。
本人の学習意欲と目標
本人の学習意欲や、受験に対する意識、目標も、対策を始める時期を判断するうえで確認しておきたい点です。本人が受験をあまり意識していない場合や、志望校が未定の場合は、家庭で早めに相談しておきましょう。
逆に、行きたい学校が明確にある場合には、学校見学や塾の夏期・冬期講習に参加するなど、早期にいろいろなイベントに参加して意識を高めていくのがおすすめです。
本人の意識が高まっていないにもかかわらず急かしてしまうと、親子間のコミュニケーションがうまく取れなくなったり、反抗心から勉強を避けてしまったりする原因になります。焦らずに、少しずつ対策していくとよいでしょう。
部活動や習い事との両立
部活動に力を入れているお子さんは、受験勉強との両立が難しい場合があります。中学校によっては中3の夏ごろまでは活動があるため、部活を引退してから対策をスタートしても間に合わない可能性も考えられます。
中学1年生から家庭学習に関するルールを設けたり、季節講習を積極的に受講したり、部活動が休みの日に塾に通い苦手科目のみ対策したりなど、早期に対策しておくのがおすすめです。
部活動だけでなく、習い事をしている場合も、時間配分を調整したり、お休み(または辞める)する時期を考えておいたりと、早めの対策を心がけましょう。
通塾の有無・検討状況
塾に通うかどうかで、高校受験に向けた学習スケジュールは大きく変わります。
通塾なしの場合、まず現状の学力と志望校合格に必要な学力とのギャップを把握するために、模試や学力テストを受験しましょう。そして、現状の学力に応じた参考書と過去問題集を購入します。
参考書・問題集のページ数や章立てなどをすべて確認し、1か月・1週間・1日でどれくらい進めるとよいかを逆算して考え、学習計画を立てたうえで学習を進めましょう。学習計画は定期的に見直し、目標との差分を確かめたうえで調整してください。
一方で、塾に通う場合、スタート時期は志望校のレベルおよび学力によって異なります。内申点重視であれば中1〜中2前半、学力的に余裕があり志望校のレベルも中堅程度であれば中3夏前までにスタートするのがよいでしょう。具体的なスタート時期は、塾の講師とよく相談してください。
高校受験勉強を始める学年・時期別の学習内容と進め方
高校受験勉強を始める学年や時期によって、取り組むべき内容や進め方が異なります。以下では、中1〜3の学年別で、学習内容と進め方を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
中学1年生から始める場合の学習内容と進め方
中学1年生の段階は、とにかく基礎を固めることに力を入れましょう。基礎が理解できていない状態だと、高校入試問題のような応用問題を理解することができません。
また、定期テストは問題なくても、定期考査の出題範囲を暗記しているだけの「場当たり的学習」で対応していて、実際には基礎が定着していないケースもあります。
そのため、現段階での理解度にかかわらず、主要5教科の基礎を繰り返し学習し定着を目指すことが非常に重要です。
中学2年生から始める場合の学習内容と進め方
中学2年生では、まとめ教材を繰り返し解き、ここまでの学習内容を定着させるのがおすすめです。
また、中学2年生のうちに中学卒業までの内容に触れておけば、中学3年生から実際の高校受験の過去問や難易度の高い応用問題を反復して解く時間を確保でき、余裕をもって志望校対策ができます。
受験科目の成績を全体的に上げるために、苦手科目を重点的に対策しておくのもおすすめです。志望校によって受験科目が異なるケースもあるため、どのような進路になっても対応できるように、苦手科目のないバランスのよい学力を身に着けておきましょう。
中学3年生から始める場合の学習内容と進め方
中学3年生になったら、志望校(公立であればその地域)の過去問を複数回解きはじめましょう。実際に志望校の過去問に取り組んでみると、自分の学力がどれくらい本番で通用するか、また出題傾向はどうなっているかがわかり、今後の対策もしやすくなります。
模試も積極的に活用して、都度自分の実力を確認しておくと、焦ることなく受験対策が進められます。
なお、あくまでもこれまでの学習内容や基礎が身についていなければ、本質的な理解には繋がらず応用問題や過去問も解けません。中3になったからといって、すぐ過去問から取りかかるのではなく、まずは基礎の内容が理解できているかチェックするところからはじめましょう。
本格的な高校受験勉強を始める前にできる対策
まだ本格的な高校受験勉強を始めるまでには時間に余裕があるという方もいるでしょう。塾に通うといった本格的な受験勉強を始める前に、以下のような日々の対策が有効です。
それでは、受験勉強前におすすめの対策について以下で紹介します。
日々の授業や宿題・提出物を大切にする
志望校にかかわらず、何よりも日々の授業をおろそかにしないことが大切です。授業をおろそかにして先取り学習や自習ばかりしていると、内申点に悪影響を及ぼし、内申点を重視する高校の受験や合格が難しくなってしまう可能性があります。
また、学校の授業や提出物を大切にしない姿勢は、学習習慣の乱れや周囲との協調性の低下につながる可能性があります。まずは、日々の授業や宿題にきちんと取り組んだうえで、受験対策に臨むようにしましょう。
読書習慣を身につける
国語力向上や知識習得のためには、読書習慣を身につけるのも効果的です。高校受験では、各教科の問題文を適切なスピードで、間違いなく読み解く力が重要になります。読書習慣のある子どもは、文章読解力が身につき、全教科の解答スピードを上げやすくなるでしょう。
また、ソーシャルメディアやショート動画が普及している近年、長時間集中するのが難しい子どもも増えています。読書習慣は、スマートフォン・ソーシャルメディアによる影響を軽減し、集中力を取り戻すための対策としても有効です。1日5分だけでもよいので、少しずつ活字に慣れていきましょう。
英検・漢検などの資格取得に挑戦する
内申点アップを狙う人は、英検や漢検など資格取得にチャレンジするのもおすすめです。
資格取得は、学校や地域によっては内申点の加点や評価資料になる場合があります。また、「◯級を取得できた」という成功体験は自信にもつながります。
受験対策においては「自分ならできる」というメンタルも重要になるので、自信をつけるために資格取得を頑張るのもよいでしょう。さらに「目標に向かってスケジュールを立て、計画的に勉強をすすめる」というトレーニングにもなります。
ただし、受験できる時期や方式は検定によって異なるため、最新の日程は各検定の公式案内で確認してください。取得したい資格があれば、早めにスケジュールを組んで対策をはじめましょう。
ニュースや社会の出来事に関心を持つ
公民や面接・作文対策としては、ニュースを見る習慣をつけることも大切です。
公民は丸暗記しようとしがちですが、前後のつながりや、現代への文脈を無視して丸暗記するのは非常に大変です。「今何が起こっているか」を理解すれば、そこから少しずつ時代を遡っていくことで、自然と公民の勉強ができます。
また、時事問題に関心を持つと、自ら調べたり考えたりする力も育まれます。こちらも1日数分でできる取り組みなので、受験期に入る前からやってみましょう。
高校受験に向けて家庭でできるサポート
高校受験に向けては、家庭ぐるみでのサポートも大切になります。しかし、思春期の子どもへの接し方が難しかったり昨今の教育事情・受験事情を捉えにくかったりと適切なサポートができるのか不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
そのような状況で保護者が大切にしたいのが、以下の点です。
親子でのコミュニケーションを大切にする
まず大切なのは、親子間のコミュニケーションを重視することです。健全なコミュニケーションが、適切なサポートにつながります。
たとえば、一方的に「受験はどうするの?」「学校の成績はこれで大丈夫?」と質問を投げかけるだけでは、多感な時期を過ごす中学生は親に対する反抗心を強めてしまう場合もあります。過干渉にならないよう注意しながら双方向のコミュニケーションを心がけ、情報収集やモチベーション維持のために適切に関わる意識が大切です。
三者面談など学校でのイベントの前後で時間を設けて話し合うほうがよい場合もあります。子どもの性格をふまえて、適切な距離感と頻度で声かけをしていきましょう。
受験情報を集めるサポートをする
子どもだけで各学校の特色や説明会情報、説明会の日程、出題傾向などを調べきるのは労力がかかります。また、自ら広い視野をもって志望校を選ぶのは簡単ではありません。親の立場から、さまざまな視野・角度を持ち受験情報を収集するサポートをしましょう。
とはいえ、スマートフォンでリサーチする力が高く、自分自身でもある程度の受験情報を調べられるお子さんも多いでしょう。その場合は、手取り足取り教えてあげるというよりは、子どもが悩んでいる様子がみられたときに、適切に声かけ・サポートしてあげるとよいでしょう。
なお、受験費用や通塾費用についてはあらかじめ保護者自身がリサーチしておき、予算感を掴んでおくようにしてください。とくに、受験費用はまとまった金額が必要になるので、早めに把握し、必要資金を確保しておきましょう。
志望校の学校説明会・文化祭を活用する
志望校の学校説明会・文化祭に足を運ぶ機会を積極的につくるのもおすすめです。
志望校の学校説明会や文化祭へ参加することで、子ども自身も「高校生活」というものがより身近になり、どういった学校へ進学したいかイメージしやすくなります。また、志望校へ通学するイメージが湧くと、受験勉強のモチベーションも高まるでしょう。
なかなか子ども本人の受験への意識が高まらないと感じた場合は、早めに説明会や文化祭への参加を促すのがおすすめです。受験勉強を億劫(おっくう)に感じている子どもも少なくないので、「高校生って楽しそうだな」と感じられる機会を積極的に設けてあげましょう。
塾の情報収集や体験授業に参加する
高校受験に向けた学習をはじめるにあたり、塾に通うことを検討する方も多いでしょう。とはいえ初めての塾通いの場合、どの塾に通うべきかなかなか判断できない方もいるはずです。
塾の情報収集や体験授業への参加は、親が積極的にサポートしましょう。学校選びとは異なり、通塾のしやすさや料金、対応教科など比較ポイントが多く、お子さんひとりだと理解しにくいものも多いためです。親があらかじめ近所の塾を調べ、比較しておいてください。
体験授業を受けたら、親がどう感じたかだけでなく、子ども自身の感想(講師の雰囲気が良かった、クラスが馴染めなさそうなど)も尊重したうえで塾選びをしましょう。重要なのは、子ども自身が通いたいと思えるか、成績が伸びそうと思えるかです。より前向きな気持ちで通ってくれそうな塾を選べば、比較的少ないストレスで高校受験勉強をすすめられるでしょう。
まとめ
高校受験の対策をスタートする時期は、人によってまったく違います。平均的には中2後半〜中3となっていますが、現在の学力と、志望校のレベルをふまえて判断しましょう。
また、部活動や習い事などを考慮するのも大切です。
中学生は、授業以外の予定も忙しくなります。そのため、中3からだと対策が間に合わないケースが多くあるのです。
本記事の内容を参考にして、志望校のレベルや日々確保できる自習時間などを細かく計算して、いつから高校受験の対策をスタートすべきか慎重に考えていきましょう。
【調査概要】
調査期間:2025年5月29日~2025年5月31日
調査機関:自社
調査対象:受験を経験し、合格した本人またはその保護者300人
調査方法:インターネット(クラウドワークス)
調査内容:「受験のための勉強時間」に関するアンケート
