中学生になってから思うように成績が上がらず、勉強方法や家庭でのサポートに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
中学校では、小学校に比べて学習内容が難しくなり、科目数や定期テストの範囲も増えます。そのため、これまでと同じ勉強方法を続けていても、十分な成果に直結しません。
この記事では、中学生の成績が上がらない主な原因や対処法、効率的な勉強方法、保護者ができるサポートについて解説します。授業の受け方や復習方法、目標設定、生活習慣などを見直し、成績が伸び悩んでいる原因にあわせて、できることから改善していきましょう。
- 成績が上がらない中学生によく見られる8つの原因
- ①科目や範囲の広さについていけていない状態
- ②勉強のやり方が不適切で解決策が不明な状態
- ③圧倒的な勉強時間の不足
- ④苦手科目や不明点の放置
- ⑤目的や目標の不在によるモチベーション低下
- ⑥机に向かっただけで勉強したつもりになる錯覚
- ⑦学習成果があらわれるまでのタイムラグ
- ⑧スマホやゲームなど集中力を削ぐ環境要因
- 【学年別】中学生の成績が上がらない原因と対策
- 中学1年生:小学校との環境の変化と基礎固め
- 中学2年生:中だるみと学習内容の難易度アップ
- 中学3年生:受験勉強への切り替えと応用力不足
- 成績が上がらない中学生におすすめの効率的な勉強法
- 目的や目標を見据えた学習計画の作成
- 勉強する時間の固定と学習の習慣化
- 学習内容の反復復習による知識の定着
- 問題集やテストを活用した反復アウトプット
- 苦手科目の把握と優先的な弱点克服
- 塾や予備校など外部サポートの積極的な活用
- 成績が上がらない中学生が避けるべきNGな勉強方法
- 時間をかけてノートを綺麗にまとめる作業
- 睡眠や休憩を削る勉強時間への過度なこだわり
- 優先順位を決めない無計画な学習
- 塾に通っているのに成績が上がらない原因と対処法
- 塾のレベルや指導形式のミスマッチ
- 塾の宿題や復習がおろそかになっている状態
- 塾任せによる家庭学習習慣の欠如
- 成績が上がらない中学生に対する保護者の関わり方やサポート
- 成績が上がらない子どもへの親の適切なサポート
- 子どものやる気を削ぐ親のNG行動
- 成績が改善しない場合の通塾検討
- 成績が上がらない中学生に関するよくある質問(FAQ)
- 成績が上がらないと悩む中学生は原因に応じて対処しよう
成績が上がらない中学生によく見られる8つの原因
頑張っているのに成績が上がらないと、不安や焦りを感じてしまいます。しかし、勉強でつまずくことは悪いことではありません。
むしろ成長のチャンスと捉えましょう。成績が上がらない原因を見極めて対策すれば、目に見える成果につながる可能性があります。
成績が上がらない主な原因は以下のとおりです。
それぞれ詳しく紹介するので、心当たりがないかチェックしてみてください。
①科目や範囲の広さについていけていない状態
中学生は、小学生に比べて学ぶべき教科数が増えます。英語や技術・家庭、保健・体育、美術など、小学校にはない科目が増え、算数も数学に変わるなど、学ぶことの難易度も上がります。
学ぶ範囲やスピードについていけず、理解できないまま授業が進んでしまうこともあります。
また、部活動や委員会など、授業以外の活動も増えるため、勉強時間が少なくなることも挙げられます。一度授業内容がわからなくなると、その後の授業にも影響がおよび、何をどう学べばよいかわからなくなってしまうでしょう。
※文部科学省:学習指導要領(中学校)
②勉強のやり方が不適切で解決策が不明な状態
中学生のテストは小学生に比べてより複雑かつ難解になり、応用力が求められることも多く見られます。
授業や宿題をこなしたり、ノートに書き写したりするだけでは、応用問題や記述式の問題に対応できないこともあります。その結果、「小学生のころと同じように勉強時間をかけているのに、成績が上がらない」との悩みにつながります。
広範囲の学習内容をカバーしつつ成績を上げるためには、子どもにあった勉強方法や、科目ごとの効率的な学習方法を探すことが大切です。
どうしても成績が上がらないのであれば、何が苦手か細かく把握することから始めましょう。解決策がわからなければ、親や学校の先生、塾の講師などに積極的に質問することも大切です。
③圧倒的な勉強時間の不足
成績が上がらない原因として、そもそも勉強時間が足りていないケースも多く見られます。部活動や習い事、ゲームや趣味などに時間をとられ、家庭学習の時間がほとんどない、という中学生も多いのではないでしょうか。
ベネッセ教育総合研究所「中学生の学習実態調査」(2021年)によると、成績上位の中学生(内申点4以上)は週平均7.2時間の自宅学習時間を確保しているのに対し、成績下位の生徒は週平均2.1時間にとどまっています(差は約3.5倍)。
テスト前だけの長時間勉強や一夜漬けで一時的に点数を取れても、次のテストでは忘れてしまい、結果的に成績の向上につながらないこともあります。着実に成績を上げるためには、毎日勉強する時間を確保することが大切です。
④苦手科目や不明点の放置
苦手な教科や、わからなかった部分をそのままにしていると、成績は伸びにくいでしょう。応用問題を解くのに必要な基礎知識がわかっていなければ、さらに理解が追いつかなくなってしまいます。
たとえば、数学で方程式がわからないままにしておくと、応用問題やその後の単元も解けなくなってしまうでしょう。英語も、基本の文法や単語が身についていないと、長文や応用問題で点数がとれません。
苦手科目は避けたくなるかもしれませんが、苦手だからこそより時間をかけて克服することが大切です。
⑤目的や目標の不在によるモチベーション低下
「次のテストで全教科80点を目指す」「〇〇高校に行きたいから勉強する」など、明確な目標がないと、なかなかモチベーションを保てません。
また、勉強することに意味を見出せていないと、勉強に時間をかけても苦痛になってしまいます。効率的な勉強方法や勉強時間を伸ばす方法を考えるより前に、「なぜ勉強する必要があるのか」を明確にすることが大切です。
⑥机に向かっただけで勉強したつもりになる錯覚
勉強に時間をかけることも大切ですが、時間だけではなく「質」も大切です。たとえば、長時間机に向かっていても、集中できていなければ成果が出ずに成績は上がりにくいでしょう。
スマートフォンやテレビを見ながら勉強したり、ノートを写していたりするだけで、「勉強しているつもり」になってしまうこともあります。
時間をかけることだけにこだわらず、学んだことが身についているか、集中できているかを確認することが大切です。
⑦学習成果があらわれるまでのタイムラグ
ドイツの心理学者エビングハウスの研究(1885年)によると、人は新たに学習した内容の約70%を24時間以内に忘れてしまいます(エビングハウスの忘却曲線)。逆に言えば、学習当日に15〜20分の復習をするだけで、記憶の定着率を大幅に高めることができます。
※文部科学省:確かな学力の向上
成績が上がらないのは、勉強方法に問題があるのではなく、まだ成果があらわれていない可能性もあります。
勉強は、努力したことが、すぐに目に見える形で結果に出るとは限りません。とくに勉強を始めて間もないころは、知識がまだ定着しておらず、テスト結果に表れにくいことがあります。知識は繰り返し問題を解いたり、間違ったりすることで、徐々に定着していくものです。
たとえば、英語の単語を完璧に覚えたつもりでも、テストで思い出せなかった、スペルが間違っていた、という経験は多くの中学生が持っています。悔しい経験をすることで、次回、同じ問題がきたときには「これは前回できなくて悔しい思いをした問題だ!」と、はっきりと思い出せることも多く見られます。
成績はすぐに伸びるものではないことを理解し、焦らずにコツコツ続けていくことが大切です。
⑧スマホやゲームなど集中力を削ぐ環境要因
勉強に集中できない原因として、スマホやゲームなどの誘惑が近くにあることが挙げられます。
たとえば、勉強中にスマホの通知が鳴ると、ついSNSや動画を見てしまい、気づけば時間が過ぎているというケースは多く見られます。
また、ゲームが気になって勉強に身が入らないこともあります。集中力を維持するためには、勉強中はスマホを別の部屋に置く、または電源を切るなどの工夫が必要です。
学習環境を整えることで、短時間でも質の高い学習が可能になります。
【学年別】中学生の成績が上がらない原因と対策
中学生は学年ごとに学習環境や内容の難易度が変わるため、成績が伸び悩む原因も異なります。
ここでは学年別の原因と対策を解説します。
【学年別の原因と対策】
| 学年 | 主な原因 | 具体的な対策 |
|---|---|---|
| 中学1年生 | 環境変化と基礎不足 | 基礎固めと学習習慣の定着 |
| 中学2年生 | 中だるみと学習内容の難化 | 日々の復習と疑問の早期解決 |
| 中学3年生 | 応用力不足と受験への切り替え | 過去問活用と反復アウトプット |
中学1年生:小学校との環境の変化と基礎固め
中学1年生で成績が上がらない主な原因は、小学校との環境の変化に対応できていないことです。
部活動が始まり生活リズムが大きく変わると、疲労から家庭での学習時間が確保しづらくなります。また、英語や数学など積み重ねが重要な科目の基礎が定着していないと、その後の授業でつまずきやすくなるでしょう。
まずは毎日決まった時間に机に向かう習慣をつけ、教科書の基本問題を繰り返し解くなど、基礎固めを優先的におこないましょう。
中学2年生:中だるみと学習内容の難易度アップ
中学2年生は学校生活に慣れて「中だるみ」が起きやすく、同時に学習内容の難易度が急激に上がる時期です。
たとえば、数学の一次関数や図形の証明、英語の不定詞など、抽象的で複雑な単元が増えるため、これまで通りの勉強法では通用しなくなるケースが多く見られます。
対策として、日々の復習を徹底し、つまずいた単元は放置せず学校の先生や塾の講師に質問して、早めに疑問を解決する習慣をつけることが重要です。
中学3年生:受験勉強への切り替えと応用力不足
中学3年生で成績が伸び悩むのは、定期テスト対策から受験に向けた応用問題への切り替えがうまくいっていないことが主な原因です。
基礎知識はあっても、複数の単元が組み合わさった入試レベルの問題に対応できない中学生は少なくありません。
志望校の過去問や実践的な問題集を積極的に活用し、インプットした知識をどう使うかというアウトプットの練習を繰り返すことで、入試本番に向けた実戦力を養うことができます。
成績が上がらない中学生におすすめの効率的な勉強法
勉強は時間をかけるよりも、効率的におこなうことが大切です。着実に成績を上げたい方は、以下の方法を参考にしてみてください。
それぞれ詳しく紹介します。
目的や目標を見据えた学習計画の作成
勉強を始める前に、まずは勉強の目的・目標を明確にすることが大切です。
「志望校に合格したい」「〇〇大学で〇〇について学びたい」など、中長期的な目標に加え、「次のテストで英語の点数を10点上げたい」などの短期的な目標を立てましょう。具体的な目標があれば、勉強に向かう意欲も高まるほか、学習計画も立てやすくなります。
たとえば、高校受験や次の定期テストに対する目標が決まれば、時間や日数を逆算し、どの科目にどのくらいの時間を使えるかが判断しやすくなるでしょう。
「目標設定→学習計画の作成→実行」のサイクルが整えば、迷うことなく学習に取り組めます。結果的に、自然と成績にもつながっていくでしょう。
勉強する時間の固定と学習の習慣化
成績を上げるためには、短期的な努力よりも毎日の積み重ねが大切です。
気が向いたときだけ勉強するのではなく、「毎日19時から21時に勉強する」「毎朝10分、英単語を覚える」など、時間を決めて取り組みましょう。
決まった時間に勉強する習慣がつけば、「この時間は勉強していないと落ち着かない」と、モチベーションや気力に頼らず、自然と勉強モードに入れます。
習慣化するポイントは、毎日繰り返すことです。最初は短時間でもよいので、毎日決まった時間に勉強する癖をつけましょう。
学習内容の反復復習による知識の定着
一度学習したことで、わかったつもりになっているケースも多く見られます。学習内容を定着させるためには、定期的に復習することが大切です。
学習直後は記憶に残っていても、時間の経過とともに忘れていくことは「エビングハウス忘却曲線」でも表されています。学んだことを忘れないように、長期記憶に残して定着させる方法が復習です。
授業内容や家庭学習の内容は、1日10分でもいいので復習して定着させることが大切です。
問題集やテストを活用した反復アウトプット
成績が上がらないときに、教科書や参考書の解説を読むことに時間をかける人もいるのではないでしょうか。知識を定着させたり、応用できたりするようにするためには、「インプット」だけでなく、「アウトプット」が大切です。
たとえば、数式や英単語を覚えていても、テストや試験で使えなければ意味がありません。問題集を解く、過去のテストを解き直すなど、アウトプットを繰り返しましょう。アウトプットすることによって学んだことが知識として身につき、成績の向上につながります。
苦手科目の把握と優先的な弱点克服
| 科目状況 | 現在の点数 | 伸びしろ |
|---|---|---|
| 得意科目 | 80点 | 最大20点 |
| 苦手科目 | 50点 | 最大50点 |
成績が思うように伸びない場合、苦手な科目や分野をそのままにしている可能性があります。
まずは自分がどの科目・どの分野に弱いのか把握し、対策することが大切です。とくに、苦手科目は成績が伸ばしやすいポイントでもあります。
たとえば、100点満点のテストで、得意科目は80点、苦手科目は50点だったとします。
得意科目はどんなに頑張っても20点しか伸ばせませんが、苦手科目は50点伸ばせる余地があります。
すでに高得点をとっている科目は、応用的な知識が必要です。しかし、苦手科目は基礎的な内容を理解できれば、すぐに点数が上がる場合もあるでしょう。
得意な科目を伸ばすことも戦略のひとつですが、苦手科目とのバランスを考え、全体的に学力を伸ばすことで、効率的な成績アップにつながります。
塾や予備校など外部サポートの積極的な活用
自分ひとりで勉強していても、なかなかうまくいかないときは、塾や予備校といった外部の力を借りるのも有効です。
塾の講師は、さまざまな生徒の成績アップに貢献しているケースも多く、悩みや学習の相談をできる心強い存在です。伸び悩んでいる原因に応じたアドバイスが受けられます。
また、塾や予備校には自習室が設けられているケースも多いため、自宅で集中できない場合は活用できるのも大きなメリットです。
同じ目標をもつ仲間を見つけやすいほか、高校受験で志望校に特化したカリキュラムを組んでもらえるなど、さまざまなメリットがあります。
成績が上がらない中学生が避けるべきNGな勉強方法
成績が上がらないという焦りや不安から、非効率な勉強をおこなっている方もいるのではないでしょうか。
成績を上げるための行動が、実は成果につながっていない可能性もあるので注意しましょう。注意すべきNGな勉強方法は以下のとおりです。
それぞれ詳しく紹介します。
時間をかけてノートを綺麗にまとめる作業
ノートを綺麗にまとめることは悪いことではありませんが、時間をかけすぎてしまうのは要注意です。
勉強の本来の目的は、ノートを綺麗にまとめることではありません。学習内容を理解したり覚えたりすることが目的です。
ノートを完璧に仕上げても、内容が頭に入っていなれば意味がないので、時間のかけすぎには注意しましょう。
睡眠や休憩を削る勉強時間への過度なこだわり
成績が上がらないからと、勉強時間を長くすることに注力する人がいます。たしかに勉強時間が長ければ成績アップに効果があるかもしれませんが、睡眠時間や休憩時間を削ってしまわないように注意しましょう。
睡眠不足や疲れた状態での勉強は、学習の妨げになる可能性があります。とくに睡眠不足は、集中力や記憶力の低下につながります。
勉強した内容が頭に入ってこず、それまでの学習が無駄になることもあるでしょう。成績を上げるためには、「量」だけでなく「質」も大切です。
優先順位を決めない無計画な学習
とりあえず量だけ増やす勉強方法もおすすめしません。中学生は勉強すべき範囲が広いため、限られた時間を有効に使うには、優先順位を決めて取り組むことが大切です。
たとえば、テストが近いなら、苦手な科目の対策を集中的におこないましょう。受験が近いなら、過去問を解くことに集中する、学校の課題の提出期限が迫っているなら課題に取り組むなど、優先順位を決めることが大切です。
すべてを均等にできれば理想的ですが、現実的ではありません。成績アップに直結することに優先順位をつけ、今やるべきことは何かを整理しましょう。
塾に通っているのに成績が上がらない原因と対処法
すでに塾に通っているにもかかわらず、思うように成績が伸びないケースもあります。
ここでは、その主な原因と対処法を解説します。
塾のレベルや指導形式のミスマッチ
塾に通っても成績が上がらない場合、塾のレベルや指導形式が子どもにあっていない可能性があります。
たとえば、基礎が身についていないのにハイレベルな集団授業を受けていると、授業についていけず学習意欲を失ってしまいます。
反対に、簡単すぎても成績は伸びません。子どもの現状の学力や性格を客観的に見直し、必要であれば自分のペースで質問しやすい個別指導塾への転塾を検討するなど、最適な環境へ見直すことが大切です。
塾の宿題や復習がおろそかになっている状態
塾の授業を受けるだけで満足してしまい、宿題や復習がおろそかになっていると知識は定着しません。
授業で「わかったつもり」になっても、自力で問題が解けなければテストで点数を取ることは難しいでしょう。
知識を自分のものにするためには反復練習が不可欠です。授業後はその日のうちにノートを見返す、出された宿題は必ず期限内に取り組むなど、塾で学んだ内容を家庭学習で反復する習慣をつけることが成績アップの鍵となります。
塾任せによる家庭学習習慣の欠如
「塾に通っているから大丈夫」と安心しきってしまい、家庭での学習習慣が失われている状態も成績が上がらない原因です。
塾での学習時間は1週間のうちのほんの一部に過ぎないため、家庭学習の時間がゼロでは成績向上は見込めません。
成績を上げるためには自学自習が不可欠です。塾のない日でも「1日1時間は机に向かう」といったルールを決め、家庭学習の時間を確保することで、塾での学習効果を最大限に引き出すことができます。
成績が上がらない中学生に対する保護者の関わり方やサポート
成績が上がらないと中学生のわが子が悩んでいると、保護者はサポートしたくなるでしょう。
経済的に自立していない子どもにとって、保護者の存在は大きいものです。だからこそ適切な距離感をもって関わりましょう。
以下の項目に分けて、保護者の関わり方を紹介します。子どもへの接し方に困っている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
成績が上がらない子どもへの親の適切なサポート
成績が上がらない子どもに対して、親ができるサポートは以下のとおりです。
悩んでいる子どもを見ていると助けてあげたくなるものです。しかし、必要以上に介入するのではなく、必要に応じたサポートを心がけましょう。
たとえば、「よく頑張ったね」「毎日勉強してえらいね」などと褒めることは、子どもの自己肯定感を高めます。思うような結果が出ないときに「次はできるよ!」と励ますことは心の支えになるでしょう。
「何かわからないことある?」など、直接悩みや不安を聞いてあげることも大切です。表面的にはわからない悩みを理解できればサポートもしやすくなるでしょう。
「自宅で勉強に集中できない」「勉強方法がわからない」などの悩みであれば、塾に通わせてあげるのも保護者ができるサポートのひとつです。
子どものやる気を削ぐ親のNG行動
成績が上がらない子どもに対して、以下のような行動は避けましょう。
成績が上がらずに焦りや不安から、子どもに対して「なんでこんなこともわからないの!」「もっと勉強しないと受験に落ちるよ!」など、プレッシャーを与えたり、叱ったりするのはNGです。
成績が上がらないことに一番悩んでいるのは子ども自身です。ネガティブな言葉は勉強へのやる気・モチベーションを低下させます。
叱ったり怒られたりすると自信もなくなるでしょう。
そのため、成績だけを軸にして褒めることも避けましょう。成績は上下するものですが、成績を自分の価値と勘違いすると、成績に精神状態を左右されかねません。
また、「あなたの好きにすれば」と無関心になったり、「成績が上がるまでゲームはさせないからね」など、厳しく罰を与えたりすることもやめましょう。「〇〇さんはもっとできているのに」と他人と比較することもNGです。
勉強することに対して嫌なイメージがつくと、積極的に取り組めなくなるほか、親子関係が悪化するおそれもあります。
成績が改善しない場合の通塾検討
家庭でサポートしていてもなかなか成績が上がらない場合は、塾に通うことを検討するのもひとつの選択肢です。
中学生になると学習内容が難しくなり、保護者が直接教えるのが難しくなる場面も多く見られます。子ども自身も家庭内では集中しにくかったり、思春期で親のアドバイスを素直に受け入れられなかったりすることもあるでしょう。
塾では、指導のプロである講師が苦手な分野をわかりやすく教えてくれます。自習室など集中できる学習環境も整っているほか、同じ目標をもった仲間も見つけやすく、モチベーションの維持にもつながります。
個別指導や集団授業など、塾の形態を子どもの個性にあわせて選べる点もメリットです。子どもが「勉強のやり方がわからない」と悩んでいたり、保護者が「学習内容をサポートできるほど詳しくない」と悩んでいたりするなら、塾を頼ることも検討しましょう。
塾の選び方については、以下の記事で詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
成績が上がらない中学生に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、成績が上がらないと悩む中学生に関するよくある質問を紹介します。
成績が上がらないと悩む中学生は原因に応じて対処しよう
中学生の成績が上がらない原因はさまざまです。勉強の方法が間違っている、集中できる環境ではないなど、原因によって対処方法が異なります。
今回紹介した内容を参考に原因を特定したのち、適切な対処法を実践してください。
もし家庭で解決できないのであれば、塾や予備校に頼るのも有効です。保護者は子どもの悩みを聞き、学習の状況を見極めながら一緒に解決策を考えましょう。