英作文を添削してほしい、英会話を練習したいと思っても、先生に質問する時間が取れなかったり、対面で話すことに緊張したりする人もいるでしょう。
生成AIは、英文の改善案や文法の説明を求めたり、音声機能で会話練習をしたりできる学習補助ツールです。ただし、回答が常に正しいとは限らず、使うだけで英語力が伸びるわけでもありません。
この記事では、生成AIを英作文・英会話・単語・文法・リスニングの勉強に活用する方法と、中高生が安全に使うための注意点を紹介します。
- 英語学習に生成AIを取り入れるメリット
- 時間や場所を選ばず質問・練習できる
- 何度聞き返しても怒られない・恥ずかしくない
- レベルや目的を指定した添削を依頼できる
- 生成AIを英語の勉強に活かす4つの方法
- ①英作文の添削:修正理由を確認する
- ②英会話練習:音声機能で対話を繰り返す
- ③単語・文法解説:ニュアンスの違いを比較する
- ④レベル別リスニング:自分の好きなテーマで「英文」を作らせる
- 英語学習に活用できるプロンプト集
- 英文の書き換えを依頼するプロンプトの例
- 会話における文法ミスの指摘を依頼するプロンプトの例
- 英文の構造について解説を依頼するプロンプトの例
- 英語学習で生成AIを使う際の注意点
- 生成AIは一見正しく見える不自然な英語を生成することがある
- 回答を丸写ししない
- スラングや古すぎる表現に注意し教科書を確認する
- 【保護者向け】子どものAI英語学習をどうサポートするべき?
- 学習の「プロセス」に関わらせる意識をもつ
- プライバシー設定を確認し安全性を高める
- 学習成果を次につなげる声かけをする
- 英語の勉強に活用できるAIツール3選
- 文章と音声で練習できる「ChatGPT」
- 出典を確認しながら調べられる「Perplexity」
- スピーキング特化型アプリ「Speak」
- 生成AIを味方につけて英語力を身につけよう!
英語学習に生成AIを取り入れるメリット
生成AIは、質問する時間や回数を気にせず、学習者の指示に応じた例文や練習問題を作れる点が特徴です。ここでは、英語学習へ取り入れる主なメリットを紹介します。
時間や場所を選ばず質問・練習できる
生成AIサービスは、利用上限やメンテナンスなどを除き、自分の都合にあわせて質問や練習に使えます。予約せず短時間でも取り組めるため、復習を習慣化しやすいでしょう。
ただし、生成される英文や解説には誤りが含まれる可能性があるため、教科書、辞書、先生の説明でも確認してください。
何度聞き返しても怒られない・恥ずかしくない
初歩的な質問や発音の間違いを気にして、英語を使うことをためらう人もいます。生成AIを相手にすれば、同じ内容を繰り返し尋ねたり、自分のペースで言い直したりできます。
間違いを恐れずにアウトプットする機会を増やせる点はメリットですが、回答の正確性は別途確認しましょう。
レベルや目的を指定した添削を依頼できる
生成AIには、学年、目標、使用したい語彙レベルなどを指定して、英文の改善案や練習問題を依頼できます。
修正後の答えだけでなく、修正理由と別の表現も提示してもらうと、復習に活かしやすくなります。最終的な確認や学習計画の相談には、先生など人の支援も組み合わせましょう。
生成AIを英語の勉強に活かす4つの方法
生成AIを具体的にどう使えばいいのか、気になっている人も多いはず。そこで、今日から試せる4つの活用術を紹介します。
生成AIが作った答えはそのまま宿題や提出物に使わず、自分で内容を理解してから学習に役立てましょう。
①英作文の添削:修正理由を確認する
英作文を添削してもらうときは、修正文だけを受け取るのではなく、元の表現との違いを確認しましょう。
「間違いを指摘し、なぜ修正が必要なのか文法上の理由を説明してください」と指示すると復習しやすくなります。説明が教科書のルールと異なる場合は、先生や辞書で確認してください。
②英会話練習:音声機能で対話を繰り返す
ChatGPTなど、音声で会話できるAIサービスもあります。場面と役割を指定して、英会話のロールプレイを繰り返す使い方ができます。
「駅で道を尋ねる場面」「中学2年生程度の英語」「ゆっくり話す」など、条件を具体的に伝えましょう。音声認識や発音には誤りが生じることがあり、利用できる機能や上限もプラン・地域・設定によって異なります。
③単語・文法解説:ニュアンスの違いを比較する
「look・see・watchはどう使い分けるのか」のように質問すると、生成AIに例文を作らせて違いを比較できます。
「中学生にもわかる言葉で、学校生活を例に説明してください」など、理解度にあわせて条件を指定しましょう。辞書の語義や用例も確認すると、誤った説明に気づきやすくなります。
④レベル別リスニング:自分の好きなテーマで「英文」を作らせる
生成AIに興味のあるテーマ、語彙レベル、長さを指定して英文を作成し、音声機能で聞く方法もあります。
たとえば「好きなスポーツをテーマに、英検3級レベルを目安にした語彙で100語の英文を作り、内容確認の問題も3問作ってください」と依頼します。生成された英文の文法や事実を確認してから教材として使うようにしましょう。
英語学習に活用できるプロンプト集
ここからは、生成AIへ目的や条件を伝えるためのプロンプト(指示文)例を紹介します。個人情報や学校から配布された未公開資料は入力せず、学年や目標にあわせて調整してください。
英文の書き換えを依頼するプロンプトの例
会話における文法ミスの指摘を依頼するプロンプトの例
英文の構造について解説を依頼するプロンプトの例
英語学習で生成AIを使う際の注意点
生成AIは学習にも活かせる便利なツールですが、その精度は完璧ではありません。利用する際に気をつけるべきポイントを押さえておきましょう。
生成AIは一見正しく見える不自然な英語を生成することがある
生成AIは、もっともらしい誤答や不自然な表現を出すことがあります。文法的に見える説明でも、根拠や用例が誤っている可能性があります。
教科書、信頼できる辞書、公式情報と照合し、必要に応じて先生に確認しましょう。複数のAIが同じ回答をしても、それだけで正しいとは限りません。
回答を丸写ししない
生成AIが作った英文を、そのまま宿題や提出物として使うことは避けましょう。学校のルールに反する可能性があり、自分の理解度も確認できません。
まず自分で書き、AIの指摘を検討してから、自分の言葉で書き直すことが大切です。利用した場合の申告方法は、先生や学校の指示に従ってください。
スラングや古すぎる表現に注意し教科書を確認する
生成AIは、場面に合わないスラングや地域特有の表現、古い言い回しを提示することがあります。
学校のテストや英検対策では、「教科書で扱う標準的な表現にしてください」と条件を加え、教科書・辞書の用例と照合しましょう。
【保護者向け】子どものAI英語学習をどうサポートするべき?
お子さんが生成AIを使いこなすためには、保護者の方の理解とルール作りが不可欠です。
学習の「プロセス」に関わらせる意識をもつ
翻訳結果を受け取るだけでは、語彙や文法を自分で使えるようになったか確認できません。
生成AIは答えを代行するものではなく、考え方を確認する補助ツールとして使うよう促しましょう。「なぜこの表現になるのか」「別の言い方はあるか」と質問し、自分で例文を作る流れにすると学習につながります。
プライバシー設定を確認し安全性を高める
サービスごとに対象年齢、保護者同意、データ利用の条件が異なります。たとえばChatGPTは13歳未満を対象としておらず、13〜18歳は保護者の同意が必要です。Speakも未成年者の利用には保護者などの監督を求めています。
利用規約とプライバシー設定を保護者と確認し、本名、学校名、住所、顔写真、成績表などの個人情報は入力しないようにしましょう。
入力した内容は保存されたり、サービスの改善に使われたりすることがあります。音声データや会話履歴の扱いも、利用するサービスの最新情報で確認してください。
学習成果を次につなげる声かけをする
生成AIで英会話を楽しんでいるなら、「今のフレーズ、次の英検の2次試験で使えそうだね」と、具体的な目標に結びつける声かけをしてください。
生成AIでの学習がただの遊びで終わらず、成果につながる努力であることを親子で共有しましょう。
英語の勉強に活用できるAIツール3選
ここでは、使いやすさ、勉強との相性、続けやすさの3つの観点から、中高生が英語の勉強に取り入れやすいAIツールを紹介します。
※2026年9月時点の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
文章と音声で練習できる「ChatGPT」
ChatGPTは、英文添削、例文作成、文法の説明、音声による会話練習などに利用できます。無料プランを含め、音声機能の利用時間や利用できる機能は、プラン・地域・設定によって異なります。回答には誤りがあり得るため、重要な内容は確認が必要です。
出典を確認しながら調べられる「Perplexity」
Perplexityは、回答とともに参照先を確認しやすい検索型のAIサービスです。英語表現の文化的背景や用例を調べる際に使えます。
出典が表示されても、そのページが主張を裏付けているとは限りません。リンク先の内容、公開日、運営者を自分で確認しましょう。
スピーキング特化型アプリ「Speak」
Speakは、声に出す練習に重点を置いたAI英会話アプリです。レベル別のレッスン、AIとの会話、発話へのフィードバックなどを利用できます。
料金や無料体験後の自動更新、利用できる機能を確認して選びましょう。未成年者は保護者の監督など、利用規約に定められた条件にも注意が必要です。
生成AIを味方につけて英語力を身につけよう!
生成AIは、英作文の改善案、文法の説明、会話練習、教材作成などに活用できます。一方で、誤回答や不自然な表現が含まれる可能性があり、学習そのものを代わりにおこなうものではありません。
自分で考えて書く・話す練習を中心にし、生成AIは確認や反復練習の補助として使うことが大切です。教科書や辞書、先生による確認も組み合わせ、安全面と学校のルールを守りながら活用しましょう。


