「英語を話せるようになりたいけれど、学校の先生以外に話す相手がいない」「オンライン英会話は緊張するし、費用も気になる」と悩む中高生もいるでしょう。
音声機能を備えた生成AIは、予約をせずに自分のペースで英会話を練習できる選択肢のひとつです。短い時間でも会話を試せるため、部活動や塾で忙しい人にも取り入れやすいでしょう。
この記事では、中高生が生成AIを使って英会話を勉強する手順や、続けやすくするコツ、安全に使うための注意点を解説します。
- 中高生の英会話練習に生成AIが役立つ3つの理由
- 失敗しても怖くない・恥ずかしくない
- 時間を有効活用できる
- 少ない費用で会話相手が手に入る
- 生成AIを使った英会話練習の進め方
- ①音声機能を使えるサービスを選ぶ
- ②身近なトピック(学校生活・部活・趣味)から話しかける
- ③生成AIに「自分の英語を自然な表現に直して」と頼む
- ④生成AIが修正したフレーズを音読・シャドーイングする
- 英会話の質を向上させる生成AI活用のコツ
- 自分の英語レベルを指定する
- 文法ミスをその場で指摘してもらう
- 覚えたフレーズを使った抜き打ちクイズを出してもらう
- 生成AIを利用した英会話の注意点と正しい向き合い方
- 人間に通じる発音や構成を意識する
- ネット特有のスラングや不自然に丁寧な表現に注意する
- 対人練習も並行して実施する
- 【保護者向け】お子さんの生成AI学習を見守るポイント
- 対話型学習の楽しさを共有する
- プライバシー設定を確認し安全に利用できる状態を保つ
- 年齢制限やペアレンタルコントロール機能の活用
- 生成AIで英会話を練習して伝える力を身につけよう
中高生の英会話練習に生成AIが役立つ3つの理由
なぜ、生成AIが中高生の英会話学習に向いているのでしょうか?
ここでは主な3つの理由を解説します。
失敗しても怖くない・恥ずかしくない
英会話では、「間違えたら恥ずかしい」「発音を笑われたらどうしよう」と不安になり、発話をためらうことがあります。
生成AIとの練習なら、相手の反応を過度に気にせず、文法や発音を試せます。うまく認識されなかった場合も、言い直したり、別の表現を尋ねたりできます。
失敗を気にせず発話の回数を増やしやすいことは、生成AIを練習相手にするメリットです。
時間を有効活用できる
部活や塾、宿題に追われる忙しい中高生にとって、時間は何よりも貴重です。AI英会話なら、予約も通学も不要です。
スマホを取り出したその瞬間からレッスンが始まります。寝る前の5分、学校へのバス待ちの3分といった隙間時間をすべて英会話の練習に変えることができます。
この「タイパ(タイムパフォーマンス)」の良さは、続けやすさにつながります。
少ない費用で会話相手が手に入る
ChatGPTなど、無料から試せる生成AIサービスを使って発話練習を始める方法もあります。
ただし、音声機能の利用可否、回数制限、使えるモデル、料金や条件は、サービスやプラン、地域、設定によって変わることがあります。有料プランの料金や条件も変更されることがあるため、利用前に公式サイトで確認してください。
費用と利用条件を比較し、無理なく続けられるサービスを選べることがポイントです。
生成AIを使った英会話練習の進め方
「生成AIにどう話しかければいいの?」と迷う必要はありません。
ここで紹介する4ステップを実践し、自分自身にぴったりな英会話練習を始めましょう。
①音声機能を使えるサービスを選ぶ
ChatGPTなど、音声で会話できる生成AIサービスを選び、公式アプリや対応する画面から音声機能を開始します。
なお、ChatGPTには、音声でやり取りできる機能がありますが、使える機能や利用回数は、プランやアプリ、地域、年齢設定などによって異なる場合があります。
生成AIは音声を聞き間違えたり、誤った内容を答えたりすることもあるため、重要な情報は公式資料などで確認しましょう。
音声が正しく認識されないときは、周囲の雑音を減らし、文の区切りで少し間を置いて話してみてください。
②身近なトピック(学校生活・部活・趣味)から話しかける
いきなり難しいニュースについて意見を述べる必要はありません。まずは自分の好きなことから話し始めましょう。
このように、「自分の知っている単語」で話せる内容からスタートするのが、挫折しないコツです。
③生成AIに「自分の英語を自然な表現に直して」と頼む
会話をひと通り楽しんだら、こう言ってみてください。
「私の英語で不自然なところがあったら教えて。もっと高校生が使うような自然な言い方に直してほしいな」
生成AIは、入力した内容をもとに、より自然な言い方の候補や修正理由を示してくれます。ただし、提案が常に正しいとは限らないため、疑問がある表現は辞書や教材、先生にも確認しましょう。
④生成AIが修正したフレーズを音読・シャドーイングする
生成AIが教えてくれた「自然な表現」を、そのまま生成AIにリピートしてもらいましょう。その音声にあわせて、自分でも何度も口に出して練習します。シャドーイングは、音声に少し遅れてまねして発音する練習法です。
生成AIの音声を聞く→自分で真似して発音する→認識結果やフィードバックを確認するという流れを繰り返すと、聞き取りと発話の練習になります。音声認識や評価には誤りもあるため、発音を詳しく確認したいときは先生や英語話者にも聞いてもらいましょう。
英会話の質を向上させる生成AI活用のコツ
生成AIの機能を活用して、発話の練習を続けやすくしましょう。
自分の英語レベルを指定する
生成AIの英語が速すぎたり難しすぎたりするときは、遠慮なく指示を出しましょう。
自分にあう難易度に調整しやすいことは、AIを使った勉強の強みのひとつです。
文法ミスをその場で指摘してもらう
生成AIと会話する前に、次のように設定しておくと効果的です。
「これから英会話をします。もし私が文法や単語を間違えたら、その都度会話を止めて、正しい言い方を日本語で教えてください。私が理解したら会話を続けましょう」
このプロンプト(指示)を使うと、文法や単語の誤りに気づくきっかけを得られます。指摘が正しいか不安な場合は、教科書や辞書、先生の説明と照らし合わせてください。
覚えたフレーズを使った抜き打ちクイズを出してもらう
レッスンの最後にこう頼んでみましょう。
「今日新しく覚えたフレーズを使って、私に3問クイズを出して!」 生成AIは、学んだばかりの単語を使った穴埋め問題や英訳問題を作ってくれます。
答えを思い出す練習を加えることで、「覚えたつもり」に気づきやすくなります。間違えた表現は記録し、時間を空けて再度確認しましょう。
生成AIを利用した英会話の注意点と正しい向き合い方
非常に便利な生成AIですが、中高生の皆さんに知っておいてほしい注意点があります。
人間に通じる発音や構成を意識する
生成AIは文脈を補って応答することがありますが、音声認識の結果や解釈が正しいとは限りません。また、人同士の会話では、相手の英語経験や会話の状況によって伝わり方が変わります。
生成AIが応答できた場合も、相手に伝わりやすい発音、語順、言葉選びを意識することが大切です。
ネット特有のスラングや不自然に丁寧な表現に注意する
生成AIは、会話の場面に合わないスラングや、必要以上に硬い表現を提案することがあります。表現の地域差や世代差を十分に説明できない場合もあります。
迷ったときは、どのような場面で使う表現なのかを質問し、辞書や公式の試験資料、学校の先生でも確認するようにしましょう。
対人練習も並行して実施する
生成AIはあくまで英会話の練習の場です。生成AIで何度も練習して「型(フレーズ)」を身につけたら、ぜひ学校のALT(外国語指導助手)や、外国人と話す機会にも挑戦してください。
生成AIで培った自信があれば、人とのコミュニケーションがもっと楽しくなるはずです。
【保護者向け】お子さんの生成AI学習を見守るポイント
保護者の方にとって、お子さんが使う生成AIの安全性も気になるのではないでしょうか。
生成AIサービスごとに、対象年齢や保護機能、保護者向け設定は異なります。利用規約とプライバシー設定を確認し、家庭で使い方を話し合うことが大切です。
対話型学習の楽しさを共有する
生成AIを「宿題を代行させるツール」にしてしまうと、お子さんの成長を妨げます。しかし、「英会話の練習相手」として使う分には、学力を伸ばす味方になります。
「今日はどんな話をしたの?」などと声をかけ、生成AIを「学力アップに向けたパートナー」と捉えてあげてください。
プライバシー設定を確認し安全に利用できる状態を保つ
生成AIには、名前、住所、学校名、電話番号などの個人情報を入力しないのが鉄則です。
ChatGPTを利用する場合は、設定内のデータコントロールなどを確認し、会話内容をモデル改善に使用するかどうかを家庭の方針にあわせて選びましょう。設定項目や提供範囲は更新されることがあるため、お子さんと一緒に最新の画面を確認してください。
年齢制限やペアレンタルコントロール機能の活用
ChatGPTの利用には年齢条件があり、13歳未満または居住国で定められた最低年齢未満は利用できません。18歳未満は、保護者または法定代理人の許可が必要です。
利用時間やアクセスを管理したい場合は、スマートフォンのスクリーンタイム機能や、ルーターのフィルタリング機能を活用できます。保護者が会話内容を閲覧する機能はありません。提供状況や設定項目は変わることがあるため、公式の利用規約と保護者向け案内を確認して設定しましょう。
生成AIで英会話を練習して伝える力を身につけよう
生成AIは、英語を使いこなすためのいい練習相手になります。
生成AIを使って発話を重ねることは、英語で考えを組み立て、相手に伝える練習になります。ただし、回答や発音評価をうのみにせず、教材や先生による確認と、実際に人と話す機会も組み合わせましょう。
目的とルールを決めて活用し、自分にあう方法で英会話の練習を続けることが大切です。


