英語は、単語や文法などの基礎を積み重ねながら、「聞く・読む・話す・書く」の4技能を伸ばしていく教科です。
しかし、「毎日勉強しているのに成績が伸びない」「何から勉強すればよいのかわからない」と悩む学生や、その姿を見て不安を感じる保護者も少なくありません。
そこで本記事では、英語の成績が上がらない原因や効果的な勉強法、学年別のポイント、保護者ができるサポートについてわかりやすく解説します。
- 英語の成績が上がらない5つの原因
- 英単語・熟語の暗記量が不足している
- 文法の基礎が理解できていない
- 教科書や長文を読む量が少ない
- 定期テスト対策と受験勉強を混同している
- 自分にあわない勉強法を続けている
- 成績を上げる英語の勉強法|中高生向けテスト対策・受験対策を解説
- 毎日、英単語を継続して覚える
- 文法は「理解」と「演習」をセットでおこなう
- 音読を習慣化する
- 英文を毎日読む習慣をつける
- 英作文でアウトプットする
- 間違えた問題を必ず復習する
- 勉強時間よりも継続を重視する
- 【学年別】英語の成績を上げるポイント
- 中学生が英語の成績を上げる勉強法
- 高校生が英語の成績を上げる勉強法
- 定期テストで英語の点数を上げるコツ
- 教科書本文を繰り返し読む
- 学校ワークは最低2〜3周する
- リスニング対策も忘れない
- テスト直前は苦手分野を優先する
- 英語の成績を上げたい保護者ができるサポート
- 勉強する環境を整える
- 結果だけではなく努力を認める
- 学習状況を一緒に確認する
- 必要に応じて塾や家庭教師を検討する
- 英語の成績が上がるまでにどれくらいかかる?
- 継続学習で次回のテストに成果が表れることも
- 偏差値アップには焦らず継続的な学習が必要
- 英語の成績を上げたい人によくある質問
- 正しい勉強法を継続すれば英語の成績は伸ばせる
英語の成績が上がらない5つの原因
英語の成績が伸び悩む背景には、勉強時間だけではなく、学習方法や学習内容に課題がある場合もあります。
まずは、自分がどの原因にあてはまるのかを確認してみましょう。
英単語・熟語の暗記量が不足している
英語学習の土台となるのが、英単語や熟語の知識です。
単語の意味がわからなければ英文を読んでも内容を理解しにくく、リスニングでも聞き取れない単語が増えてしまいます。また、英作文でも使いたい単語が思い浮かばず、表現の幅が限られてしまいます。
一度に大量の単語を覚えようとすると忘れやすいため、毎日少しずつ繰り返し復習することが大切です。学校で学習する単語を確実に身につけるだけでも、定期テストや授業の理解度は大きく変わります。
文法の基礎が理解できていない
英単語を覚えていても、文法の仕組みが理解できていなければ英文の意味を正確に読み取ることは難しくなります。
たとえば、時制や助動詞、不定詞、関係代名詞などは中学校・高校で学ぶ重要な内容です。これらを曖昧なままにすると、長文読解や英作文でつまずきやすくなります。
文部科学省の学習指導要領でも、英語を実際のコミュニケーションで活用するためには、言語材料を理解し、言語活動と関連付けて学ぶことが重視されています。
文法を勉強するときは、ルールを暗記するだけでなく、例文を使って「どのような場面で使うのか」まで理解することが重要です。
教科書や長文を読む量が少ない
英語力を伸ばすためには、単語や文法を覚えるだけでは十分ではありません。実際の英文に触れる機会が少ないと、学んだ知識を活用する力が身につきにくくなります。
学習指導要領でも、「読むこと」の領域では、内容を理解しながら黙読したり、内容が伝わるように音読したりする活動が示されています。
学校の教科書は、学年に応じた語彙や文法で構成されているため、最初に取り組む教材として適しています。授業で学んだ本文を繰り返し音読したり、意味を確認しながら読んだりすることで、読解力だけでなく語彙や文法の定着にもつながります。
定期テスト対策と受験勉強を混同している
英語の勉強では、目的に応じて学習内容を調整することも大切です。
定期テストでは、学校の教科書やワーク、授業内容から多く出題される傾向があります。一方で、高校受験や大学受験では、初めて見る長文や応用問題にも対応する力が求められます。
そのため、定期テスト前であれば学校教材を中心に復習し、受験対策では長文読解やリスニングなどにも計画的に取り組むことが重要です。目的を明確にすることで、効率よく成績向上を目指せます。
自分にあわない勉強法を続けている
勉強時間を確保していても、方法が自分にあっていなければ十分な成果につながらないことがあります。
たとえば、以下のような勉強では、知識が定着しにくくなります。
英語は「理解したつもり」ではなく、「実際に使える状態」にすることが重要です。そのためには、間違えた問題を解き直し、音読や英作文などのアウトプットも取り入れながら学習を進めることが、成績向上への近道になります。
成績を上げる英語の勉強法|中高生向けテスト対策・受験対策を解説
英語の成績を上げるためには、「たくさん勉強すること」よりも「正しい方法で継続すること」が重要です。
文部科学省の学習指導要領では、知識を身につけるだけではなく、実際のコミュニケーションの場面で活用できる力を育成することが目標とされています。そのため、単語や文法の暗記だけでなく、「読む」「聞く」「書く」「話す」をバランスよく学習することが大切です。
ここでは、今日から取り入れられる勉強法を紹介します。
毎日、英単語を継続して覚える
英語の成績を伸ばすために、まず取り組みたいのが英単語の学習です。英単語は英語学習の土台となるため、語彙力が増えるほど長文読解やリスニング、英作文などさまざまな問題に対応しやすくなります。
ただし、一度に100語を覚えようとするよりも、20〜30語程度を毎日繰り返し復習するほうが定着しやすくなります。
また、英語を見て日本語を答えるだけでなく、「日本語から英語を書けるか」「発音できるか」「例文の中で意味がわかるか」まで確認すると、実際に使える語彙として身につきます。
学校で配布された単語帳や教科書に掲載されている単語を優先的に覚えることで、定期テスト対策にもつながります。
文法は「理解」と「演習」をセットでおこなう
文法は暗記だけでは定着しません。たとえば、「現在完了」を学ぶ場合でも、「have+過去分詞」という形だけを覚えるのではなく、「経験」「継続」「完了・結果」の意味の違いや、どのような場面で使われるのかを理解することが重要です。
文法を学習するときは、次の流れがおすすめです。
- 教科書や参考書で文法ルールと意味・用法を理解する
- 例文を読んで使い方を確認する
- 問題集で演習する
- 間違えた問題を解き直す
特に、解き直しをおこなうことで、自分が苦手なポイントを把握でき、知識の定着につながります。
音読を習慣化する
音読は、英語学習の効果を高める方法の一つです。教科書本文や長文を音読すると、以下のような効果が期待できます。
文部科学省の学習指導要領でも、内容が伝わるように音読する活動が重視されています。最初は意味を確認しながらゆっくり読み、慣れてきたら英文を見ただけで自然に読める状態を目指しましょう。
英文を毎日読む習慣をつける
長文問題が苦手な人は、英文を読む量が不足している場合があります。長文読解では、単語や文法を知っているだけではなく、「英語を英語の語順で理解する力」が求められます。
学校の教科書は、学年に応じた語彙や文法で構成されているため、毎日読む教材として最適です。本文を繰り返し読みながら、以下の学習をおこなうことで、読解力が少しずつ身についていきます。
英作文でアウトプットする
英語は、覚えるだけでは十分ではありません。学習した単語や文法を実際に使うことで、知識が定着しやすくなります。
たとえば、以下のような短い文章から始めると取り組みやすいでしょう。
自分で英文を書いてみると、「理解しているつもりだった文法」が実は使えないことにも気づけます。
間違えた問題を必ず復習する
成績が伸びる人ほど、間違えた問題を大切にしています。問題を解くだけでは、「できた」「できなかった」がわかるだけです。
本当に重要なのは、「なぜ間違えたのか」「単語がわからなかったのか」「文法を勘違いしていたのか」「問題文を読み違えたのか」を確認することです。
特に定期テストでは、学校ワークを繰り返し解き直すことで得点アップにつながりやすくなります。
勉強時間よりも継続を重視する
「休日に5時間勉強する」よりも、毎日短時間でも継続して学習するほうが、知識が定着しやすい傾向があります。学習時間は、学年や目標、理解度にあわせて調整しましょう。
英語は積み重ね型の教科であり、前に学習した内容を土台として新しい内容を理解していきます。そのため、長期間勉強しない日が続くと、覚えた単語や文法を忘れやすくなってしまいます。
たとえば、「毎日単語を20分」「文法を20分」「音読を10分」というように、短時間でも継続して学習する習慣をつくることが大切です。
【学年別】英語の成績を上げるポイント
英語の学習内容は、学年が上がるにつれて難しくなります。そのため、中学生と高校生では重点的に取り組むべき内容が異なります。
ここでは、それぞれの学年で意識したいポイントを紹介します。
中学生が英語の成績を上げる勉強法
中学校では、英語の基礎を固めることが何より重要です。特に、「英単語」「基本文法」「教科書本文」の3つを重点的に学習しましょう。
定期テストでは、教科書本文や学校ワークから出題されることが多いため、本文を音読し、意味を理解できるようにしておくことが得点アップにつながります。学校ワークは一度解くだけで終わらせず、間違えた問題を中心に2~3回繰り返し解くことがおすすめです。
高校生が英語の成績を上げる勉強法
高校英語では、中学校よりも長文読解や文法、英作文の比重が大きくなります。大学入試では、長文を速く正確に読む力や、文章全体の内容を理解する力が求められるため、英文に触れる機会を増やすことが重要です。
高校生は、①語彙力を増やす、②文法を体系的に復習する、③長文を毎日読む、④音読を継続することを意識すると、定期テストだけでなく受験対策にもつながります。また、模試で間違えた問題を分析し、弱点を把握して復習することも成績向上には欠かせません。
定期テストで英語の点数を上げるコツ
定期テストは、日頃の学習内容がどの程度身についているかを確認する大切な機会です。
学校の定期テストは、授業で学習した内容を中心に出題されることが多いため、教科書や学校ワークを活用した学習が得点アップにつながります。
ここでは、定期テストで成果を出すためのポイントを紹介します。
教科書本文を繰り返し読む
教科書は、定期テスト対策において最も重要な教材です。本文を何度も読み返すことで、単語や文法だけでなく、英文の流れや表現も自然と身についていきます。
おすすめの学習方法は、次のとおりです。
本文を理解したうえで音読を繰り返すことで、読解問題や並べ替え問題、英作文など幅広い問題に対応しやすくなります。
学校ワークは最低2〜3周する
学校ワークは、一度解いただけでは十分とはいえません。最低でも2~3周取り組みましょう。
1回目は理解できなかった問題でも、解き直しをおこなうことで知識が定着し、自分の苦手分野もわかります。おすすめの進め方は以下のとおりです。
特に、間違えた問題をそのままにせず、「なぜ間違えたのか」を確認することが大切です。
リスニング対策も忘れない
現在は、定期テストでリスニング問題を扱う学校も多く、学校によってはスピーキング評価を取り入れる場合もあります。文部科学省の学習指導要領でも、「聞くこと」は重要な技能の一つとして位置付けられています。
教科書に音声教材が付属している場合は、繰り返し聞きながら音読すると効果的です。聞くだけではなく、音声に続いて発音する「シャドーイング」や「オーバーラッピング」に取り組むことで、聞き取る力だけでなく発音や語順への理解も深まります。
テスト直前は苦手分野を優先する
テスト前になると、最初からすべて復習したくなる人もいるでしょう。しかし、限られた時間の中では、苦手分野を優先したほうが効率的です。
たとえば、「間違えた問題だけを解き直す」「覚えられていない単語を確認する」「苦手な文法を重点的に復習する」など、自分が点数を落としやすい部分に時間を使うことで、得点アップにつながりやすくなります。
英語の成績を上げたい保護者ができるサポート
英語の学習は、子ども自身の努力が基本となりますが、保護者のサポートも学習習慣の定着に大きく影響します。
勉強を無理に強制するのではなく、安心して学習に取り組める環境を整えることが大切です。
勉強する環境を整える
集中して学習するためには、勉強しやすい環境づくりが欠かせません。
たとえば、下記のような工夫をするだけでも、学習への取り組みやすさは変わります。
- テレビやゲームの音が気にならない場所を用意する
- 学習時間を家族で共有する
- 必要な教材をすぐ使えるように整理する
結果だけではなく努力を認める
テストの点数だけを評価すると、お子さんが勉強そのものに苦手意識を持ってしまうことがあります。
「毎日単語を覚えられたね」「昨日より長く集中できたね」など、努力や成長の過程に目を向けることで、学習への意欲を維持しやすくなります。
学習状況を一緒に確認する
「今日は何を勉強したの?」「学校ではどんな内容を習ったの?」と声をかけるだけでも、お子さんは学習を振り返る機会を持てます。
保護者が英語を教える必要はありません。学習状況に関心を持ち、困っていることがないかを確認する姿勢が、お子さんの安心感につながります。
必要に応じて塾や家庭教師を検討する
家庭学習だけでは理解が難しい場合は、学習塾や家庭教師を利用することも一つの方法です。
特に、以下のような場合には、専門的なサポートを受けることで学習効率が高まることがあります。
塾を選ぶ際は、授業形式だけでなく、お子さんの学習目的や性格にあうかどうかも確認するとよいでしょう。
英語の成績が上がるまでにどれくらいかかる?
英語は積み重ね型の教科であるため、学習を始めてすぐに大きな成果が表れるとは限りません。
継続学習で次回のテストに成果が表れることも
学習内容や取り組み方には個人差がありますが、単語学習や教科書の復習を継続することで、次回の定期テストで変化を感じる場合があります。
特に、単語学習や教科書本文の音読、学校ワークの反復を継続すると、比較的短期間でも成果を感じられることがあります。
偏差値アップには焦らず継続的な学習が必要
模試や受験では、広い範囲から出題されます。そのため、語彙や文法、長文読解、リスニングなどを総合的に学習する必要があり、成果が表れるまでには一定の時間がかかります。
焦らず継続することが、最終的な学力向上につながります。「昨日より単語を覚えられた」「長文を読む時間が短くなった」など、小さな成長を積み重ねることが、成績向上への近道になります。
英語の成績を上げたい人によくある質問
英語の学習について、学生や保護者からよく寄せられる疑問をまとめました。
正しい勉強法を継続すれば英語の成績は伸ばせる
英語の成績を上げるためには、英単語や文法などの基礎を身につけることはもちろん、音読や長文読解、英作文などを組みあわせながら継続して学習することが大切です。
また、定期テストと受験では求められる力が異なるため、それぞれの目的にあわせた学習計画を立てることも重要です。
保護者は、お子さんが安心して学習できる環境を整え、努力や成長を認めながら見守ることで、学習習慣の定着を後押しできます。
英語は一朝一夕で成績が伸びる教科ではありませんが、正しい勉強法を毎日積み重ねることで、着実に力を伸ばしていくことができます。まずは今日から、自分にあった学習方法を取り入れ、継続することを目指しましょう。
