大学受験に向けて塾へ行くべきかは、志望校、現在の学力、学習習慣、学校の支援体制によって異なります。塾には学習計画や志望校対策、質問環境を得られる利点がある一方、費用や移動時間、受け身になるリスクもあります。
本記事では、塾が向いている人・必要ない人の特徴や通い始める時期、塾なしで受験する方法などを解説します。自分に必要な支援を整理し、体験授業や面談も活用して判断しましょう。
- 大学受験のために塾には行くべき?まず押さえたい結論
- 大学受験のために塾に通う高校生の割合
- 塾は必須ではないが多くの受験生が通う理由
- 高校生は塾にいつから通うべき?学年別の目安を解説
- 高1から塾に通うべきケース
- 高2からの通塾が向いているケース
- 高3・受験直前からの通塾の是非
- 大学受験のために塾に行く7つのメリット
- 学習習慣の定着
- 志望校にあわせた受験対策
- 志望大合格を目指す仲間との切磋琢磨
- 専門性の高い講師からの指導
- 集中して勉強できる学習環境の確保
- 大学受験に関する最新情報の獲得
- 受験期におけるメンタルサポート
- 大学受験のために塾に行く際の4つの注意点
- 塾に行くこと自体が目的化するリスク
- 高校と塾の授業内容の混同による混乱
- 通塾にかかる時間のロス
- 塾通いにかかる費用の負担
- 大学受験のために塾に通うべき高校生の特徴
- 周囲の環境がモチベーションになる人
- 勉強の進め方がわからず独学が不安な人
- 学校の授業についていけない人
- 難関大学への合格を目指す人
- 大学受験のために塾が必要ない高校生の特徴
- 自分で学習戦略を立てられる人
- すでに志望校の合格圏内に入っている人
- 受験対策が充実した高校に通っている人
- 塾なしで大学受験を目指す場合の対策方法
- 独学で大学受験に合格できる人の条件
- 独学での受験勉強で失敗しやすいパターン
- 独学とオンライン塾などを併用する方法
- 大学受験向け塾のタイプ別選び方と特徴
- 集団授業の特徴とメリット・注意点
- 個別指導の特徴とメリット・注意点
- オンライン授業・映像授業の特徴と注意点
- 大学受験対策の塾を選ぶ際の4つのポイント
- 指導形態とカリキュラムの適合性
- 費用・通いやすさ・自習室などの学習環境
- 志望校への合格実績
- 教室見学や無料体験の有無
- 大学受験と塾の通塾に関するよくある質問
- 集団塾と個別指導塾、どちらがいい?
- 塾代をできるだけ抑えるには?
- 総合型選抜や学校推薦型選抜でも塾は必要?
- 大学受験のための塾選びは「Ameba塾探し」で決まり!
- まとめ
大学受験のために塾には行くべき?まず押さえたい結論
大学受験で塾は必須ではありませんが、学習計画や志望校対策に不安がある場合は有力な選択肢です。まず、塾の利用状況と通塾する理由を確認しましょう。
大学受験のために塾に通う高校生の割合
高校生の塾の利用状況を確認しましょう。
文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」では、学習塾費を1円以上支出した世帯の割合は、公立高校で18.9%、私立高校で21.1%でした(※1)。
学習塾費を支出した世帯は、公立・私立ともに約2割です。
※1 参考:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」
塾は必須ではないが多くの受験生が通う理由
大学受験で塾は必須ではありません。学校の授業や参考書を活用し、自分で学習を管理できれば独学でも合格を目指せます。それでも多くの受験生が塾を選ぶのには、明確な理由があります。
それは「強制力」と「安心感」、そして「情報の質」です。独学では自分への甘えや、間違った方向に努力してしまう点がリスクです。
塾では学習習慣をつくりやすく、講師から勉強法や最新の入試情報を得られます。また、同じ目標を持つライバルの存在がモチベーション維持につながることも大きな要因です。
高校生は塾にいつから通うべき?学年別の目安を解説
塾に通い始める最適なタイミングは、個人の状況や志望校によって異なります。
学年別に、通塾を検討する目安を確認しましょう。
高1から塾に通うべきケース
高校1年生から塾に通うべきなのは、主に「難関大学を志望しているが、高校の授業進度が遅い場合」や「学習習慣がなく、高校の勉強につまずいている場合」です。
とくに、中高一貫校に通う生徒やトップレベルの進学校の生徒は、高1の段階ですでに大学受験を意識した先取り学習を進めています。
また、英語や数学といった積み上げ型の科目に不安がある人も、高1からの通塾がおすすめです。これらの科目は一度わからなくなると、後から取り戻すのに膨大な時間がかかります。
高1のうちに基礎を固めておけば、高2以降で部活が忙しくなっても、勉強との両立がしやすくなります。
高2からの通塾が向いているケース
高校2年生は、大学受験における「中だるみ」と「勝負の分かれ目」が同居する時期です。この時期からの通塾が向いているのは、「志望校がなんとなく決まり始めた人」や「部活と勉強の両立に悩み始めた人」です。
とくに高2の夏から秋にかけては、修学旅行や部活の新人戦などイベントが多い一方で、入試に必要な基礎学力を完成させるべき重要な期間でもあります。
多くの受験生が動き出すのが「高2の冬(3学期)」です。この時期は「高3の0学期」とも呼ばれ、本格的な受験勉強のスタートラインとされています。
難関国公立や早慶などの難関私大を目指す場合、遅くとも高2の冬までには塾探しを始め、英語や数学などの主要科目の対策を開始するのが理想的です。
高3・受験直前からの通塾の是非
部活を引退した高校3年生の夏から、あるいは秋以降に塾に通い始めるケースも少なくありません。この時期からの通塾は、「苦手科目のピンポイント対策」や「志望校別の実戦演習」に特化する場合におすすめです。
たとえば、「英語は得意だが、どうしても数学の成績が伸びない」「共通テストのリーディング対策だけ強化したい」といった明確な課題がある場合です。
直前期は、全科目を網羅する時間は残されていないため、基礎からすべてを教わろうとすると時間が足りなくなるリスクがあります。ただし、志望校が私立大学などで3科目受験の場合、高校3年生からの通塾でも合格できるケースもあります。
大学受験のために塾に行く7つのメリット
大学受験のために塾に行くメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。
学習習慣の定着
塾に通うことで、毎週決まった曜日の決まった時間に塾の授業を受けることになります。学校の宿題に加えて塾の宿題もこなすため、自宅での勉強時間も増えます。
そういった環境に身を置くことで、学習習慣が身につくことが期待できるでしょう。自宅ではなかなか集中して勉強することが難しいという人の場合、塾に設けられている自習室を利用できるのもメリットです。
志望校にあわせた受験対策
大学受験で合格するためには、入試で問われる分野に特化して勉強することが必要です。
学校では決められたカリキュラムをもとに授業が進められますが、塾では志望校の入試傾向に沿った内容の授業を受けられます。
塾は学校よりも、受験に必要な知識をより吸収しやすい環境です。短い期間で大学合格を勝ち取るためには、受験への戦略を練ることがとても大切です。
得意分野が多く出題される大学を選ぶ、合格までのスケジュールを作成するなど、ひとりでは大変なことも多いですが、塾に通えば相談しながらおこなえるため安心です。
志望大合格を目指す仲間との切磋琢磨
塾は、学校の友人とは異なる同学年の仲間と切磋琢磨できるため、勉強に対する刺激を受けやすいという点もメリットです。
塾の模試を受けて塾内や全国での自分の学力的な位置を知るなどして、よい刺激を受けることも期待できるでしょう。
学校以外でも同じ学力レベルの友人や、大学合格を目指す友人ができると、勉強のモチベーション維持にもつながりやすくなります。
専門性の高い講師からの指導
塾では、大学受験の指導経験が豊富な講師から学べます。塾には、これまで多くの受験生を送り出してきた実績があり、膨大な情報やデータが蓄積されています。
生徒がつまずきやすいポイントを講師がしっかり把握しているため、たとえば「理解すべきところ」と「丸暗記したほうが楽なところ」などをわかりやすく教えてくれるでしょう。
高校にはない情報を自分の大学受験のために役立てられるというのも、塾に通う大きなメリットのひとつです。
集中して勉強できる学習環境の確保
塾に行くメリットとして、集中して勉強できる環境を手に入れられることが挙げられます。自宅と違って誘惑が少なく、学習に専念できる空間が整っているからです。
たとえば、自分の部屋ではスマートフォンやテレビ、家族の声などが気になって勉強に集中できないことがあります。塾では、同じ目標を持つ生徒が静かに勉強しているため、自分も自然と集中モードに入れます。
塾にいると「周りの子が頑張っているから、自分も頑張らなきゃ」という気持ちが自然に湧いてくるでしょう。この「適度な緊張感」が、勉強の効率を高めてくれます。
大学受験に関する最新情報の獲得
塾には大学ごとの入試傾向や出題の特徴、変更された出願条件などを専門的に分析している講師やスタッフが在籍しており、自分ひとりでは収集しづらい情報を教えてもらえます。
そもそも学校は大学進学に特化した教育機関ではなく、あくまで就職などを含めた進路指導やそのサポートが主だからです。
予備校や塾のように、各大学の傾向を細かく把握しているとは限りません。予備校や塾は、大学進学に特化した教育機関です。各大学の出題傾向を踏まえ、必要な対策について助言を受けられます。
受験期におけるメンタルサポート
塾に行くことによって、メンタルサポートも期待できるでしょう。精神的な不安や焦りを理解してくれる大人が身近にいることで、安心して学習に集中できます。
受験勉強は長く孤独な戦いであることから、模試の点が下がったり、周りの友だちと比べて落ち込んだりすることが多いものです。そのような場面で、塾講師が「それはよくあることだよ」「今が踏ん張りどころだね」と声をかけてくれると、自分の状況を冷静に見直すきっかけになります。
こうした支えは、家庭や学校では得られないこともあるため、塾が心のよりどころになることは多いです。
大学受験のために塾に行く際の4つの注意点
大学受験のために塾に行く際の注意点としては、主に以下のようなことが挙げられます。
塾に行くこと自体が目的化するリスク
塾に通うことは、あくまでも「大学受験に合格する」「学力を向上させる」といった目的に対する手段です。
塾に行く目的や目指す目標をあまり意識しないまま塾に通ってしまうと、塾に行くこと自体が目的となってしまい、期待しているような成果につながらない可能性があります。
塾に行っているということに安心して実は自主的な学習習慣が身についていない、ということにならないよう注意しなければなりません。
高校と塾の授業内容の混同による混乱
学校の授業と塾の授業では、学習する分野や課題に対するアプローチが異なる場合があります。同じ分野・単元であっても、指導方針や目指す習熟度が違うこともあります。
さまざまなアプローチを知ることはプラスに働くことがある反面、かえって混乱してしまう可能性も否定できません。
学校の授業できちんと学力が上がっていると感じる場合、塾に通わずに学校の勉強を深掘りするほうがよいこともあります。
通塾にかかる時間のロス
塾が自宅や学校から近い距離にあれば問題はないのですが、離れたところにある場合、通塾時間が負担になる可能性も考えられます。
とくに受験間際は一分一秒を惜しんで勉強したいという気持ちが出てきやすく、長い時間をかけて塾に通うことがストレスに感じることもあるかもしれません。
また、保護者の送迎が必要になる場合、保護者にも一定の時間に制約ができ、負担となる場合があります。
塾通いにかかる費用の負担
塾に通うためには、当然ながら費用がかかります。大学に合格するためには仕方のない出費だと割り切ることも必要ですが、長いあいだ塾に行くことになると、費用面が負担となる場合もあります。
かかる費用は塾によっても異なりますが、通常の授業料に加えて入会金、教材費、季節講習費、模試代、施設維持費など、思ったよりも多くの出費となることもあります。
入塾前に総額を見積もり、受験までの期間と予算にあうか確認しましょう。大学受験のための塾にかかる詳しい費用については、下記の記事をご覧ください。
大学受験のために塾に通うべき高校生の特徴
塾に通うことのメリットや注意点を踏まえると、大学受験のために塾が必要な高校生と必要でない高校生の特徴も自ずと見えてきます。
塾に通ったほうがよい高校生の特徴としては、主に以下のようなことが挙げられます。
塾に通うべきか迷っている人は、該当する項目があるかチェックしてみてください。
周囲の環境がモチベーションになる人
さまざまな相手と競い合ったほうがやる気が出る人や負けず嫌いな人は、塾に通って同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨するほうが成績が上がりやすい傾向にあります。自宅には誘惑が多く、他人の目がないと集中できないという人にも塾がおすすめです。
塾に通って多くの学生と一緒に授業を受けることで、より勉強に集中しやすい人も一定います。
また、自習室を自由に使用できる塾を選ぶと、より集中できる環境が得られやすくなります。自習室の利用を考えている場合は、自習室の座席数と在籍生徒数のバランスをあらかじめ確認しておきましょう。
勉強の進め方がわからず独学が不安な人
大学受験に向けてどの科目を優先的に勉強すればよいかわからない、1週間の勉強スケジュールを自分で決められない、家庭学習での独学だけでは不安…という人にも塾はおすすめです。
塾では、講師から客観的な評価や勉強法の助言を受けられます。より効率的な正しい勉強方法を選ぶことは、大学受験合格への大きな近道となります。
講師とこまめに相談したり、自分にあわせたカリキュラムを作成してくれることで、安心して勉強に取り組めます。
学校の授業についていけない人
学校の授業についていけない高校生は、大学受験のために塾に通うことをおすすめします。なぜなら、自分の理解度にあわせた指導を受けることで、学力の遅れを取り戻せるためです。問題の解き方を繰り返し学ぶことで、理解と自信を深められます。
一方で、塾に通っても受け身の姿勢のままだと成績は伸びにくいので、自分から質問したり、復習を丁寧に行ったりする姿勢が重要です。
難関大学への合格を目指す人
難関大学を目指したい人も、塾に通うことをおすすめします。なぜなら、志望校のレベルにあった専門的な対策を受けられるからです。
例を挙げると、東京大学や京都大学、早慶といった難関大学は、共通テストの高得点だけでなく、記述力・論理的思考・応用力も問われます。
数学であれば、公式の丸暗記だけでは太刀打ちできず、「なぜこの解法になるのか」という論理の流れを理解し、自分の言葉で表現できる力が求められます。
これらを身につけるには、独学よりも、経験豊富な講師による個別指導や演習解説を受けるほうが効率的です。ただし、塾に通えば誰でも合格できるわけではないため、自分の弱点を正しく把握し、授業や自習を計画的に活用することが成功の鍵となります。
大学受験のために塾が必要ない高校生の特徴
必ずしも塾に通う必要のない高校生の特徴としては、主に以下のようなことが挙げられます。
それぞれの特徴を解説します。
自分で学習戦略を立てられる人
とくに現役合格を目指す場合、合格までの戦略が何より大切です。
限られた時間内で合格を目指すには、自分の得意分野にあった出題をする大学を選ぶ、その大学に適した参考書を用いて効率のよい勉強をするなど、多くの工夫をする必要があります。
勉強の仕方や合格までの戦略が自分なりに立てられて、かつ成績にしっかりと反映できているという人は、必ずしも塾に通う必要はありません。
ただし、少しでも不安な場合は1科目でも塾に通うことがおすすめです。1科目でも通うことで、講師へ質問をしたりアドバイスをもらう機会を獲得できます。
すでに志望校の合格圏内に入っている人
すでに志望校合格への道筋が見えていれば塾に通う必要はありません。ただし、模擬試験の結果を目安としているのであれば、その結果を信用しすぎるのは禁物です。
なぜなら、実際の試験問題は大学によってまったく異なるためです。
たとえば英語の問題ひとつをとっても、大学によって文法を正しく理解できる力を重視するのか、内容の大まかな概要を汲み取る力を重視するのか、内容が大きく異なります。
目安として、志望する大学の過去問を解き、合格最低点を余裕で上回る状態などであれば、塾に通う必要はないかもしれません。
受験対策が充実した高校に通っている人
通っている高校が進学校である場合や、大学受験に向けた指導が積極的におこなわれている場合も、必ずしも塾に通う必要はありません。
塾の強みとして、大学受験に特化したコースがあることや、大学受験に関する情報が豊富であるということが挙げられます。通っている高校でこれらが十分フォローできていると感じるなら、無理に塾に通わなくてもよいでしょう。
塾なしで大学受験を目指す場合の対策方法
塾なしで大学受験を目指す場合に、独学で合格できる人の条件や失敗しがちなパターンをそれぞれ解説します。
独学で大学受験に合格できる人の条件
塾なしで大学受験を成功させるには、「自己分析力」と「情報収集力」、そして「強靭な意志」の3つが不可欠です。
まず、自分の現状の学力と志望校のレベル差を客観的に把握し、「いつまでに」「何を」「どのくらい」やるべきかという詳細な学習計画を自分で立てられる必要があります。
模試の結果を見て一喜一憂するのではなく、どの分野が弱点で、どう対策すれば点数が伸びるかを冷静に分析できる力が求められます。
また、おすすめの参考書や効率的な勉強法、入試日程などの情報を自ら能動的に集める力も必要です。
今は動画サイトや受験情報サイトで有益な情報が得られますが、情報の取捨選択も自分でおこなわなければなりません。
そして何より、誰も見ていないところでサボらずに勉強を続ける意志の強さや自己管理能力が重要です。
独学での受験勉強で失敗しやすいパターン
独学では、参考書を次々に変えて、どれも中途半端になることがあります。無理な計画を立て、遅れをきっかけに挫折するケースにも注意が必要です。
さらに、自分の好きな科目ばかり勉強して、苦手科目を後回しにした結果、入試直前になって手遅れになることもあります。
記述模試や小論文など、第三者の添削が必要な分野の対策がおろそかになり、本番で点数が伸び悩むことも少なくありません。
独学を選ぶ場合は、こうしたリスクを事前に理解し、対策を講じておく必要があります。定期的に誰かに進捗を報告する仕組みをつくるといった工夫が大切です。
独学とオンライン塾などを併用する方法
「完全独学」か「フル通塾」かの2択である必要はありません。基本は独学で進めつつ、必要な部分だけ外部のサービスを利用するスタイルが、費用対効果が高くなるケースもあります。
たとえば、日々の学習は市販の参考書を利用し、苦手な数学や英語の長文読解だけ「オンライン家庭教師」に見てもらう。あるいは、夏休みや冬休みだけ大手予備校の「季節講習」に参加して、ライバルの刺激を受けつつ実戦力を磨くといった方法です。
また、記述・論述対策が必要な国公立大学志望者は、「Z会」などの通信添削サービスを利用するのもおすすめです。弱点だけ塾やオンラインサービスで補えば、独学の自由度を保ちながら必要な支援を受けられます。
大学受験向け塾のタイプ別選び方と特徴
大学受験対策として塾に通う場合は、自分にあった授業形態を選ぶようにしましょう。
授業形態は、主に3つあります。
授業形態ごとの特徴と注意点を解説します。
集団授業の特徴とメリット・注意点
「集団授業」とは、複数の生徒に対して1人の講師が指導する形式の塾で、学校に近いイメージです。
集団授業型の塾には、下記のようなメリットがあります。
集団授業型の塾では、学力別にクラス分けされるケースがほとんどです。少し油断すると周囲から遅れをとるので、緊張感を持って勉強に励むことができます。
そのため集団塾には、授業の進行にあわせて自発的に勉強に取り組める、また塾内での仲間やライバルと比較して自分の位置を確認したいという競争心を持っている子にあう傾向があります。
また、定期的にテストや模試を実施しているため、自分の学力を客観的に把握しやすいというのも、大学受験に向けては重要なポイントです。
メリットも多い一方、次の2つには注意する必要があります。
集団授業では、体調不良で欠席したり、部活が長引いて遅刻をしたりすると、授業に置いて行かれる可能性があります。
塾によっては、補講や振替をしてくれる場合もあるので、不安な場合は入塾前に確認しておきましょう。
また、人によっては常に他人と比較されることで過度なストレスを感じてしまい、かえって勉強に集中できない場合もあります。自分のペースでコツコツ勉強したい方は、次で紹介する個別指導の塾がおすすめです。
個別指導の特徴とメリット・注意点
「個別指導」とは、マンツーマン、あるいは生徒1~3人に対して講師1人が指導をおこなう、少人数制の塾です。
個別指導の塾には、次のようなメリットがあります。
個別指導では、習熟度や理解度などから一人ひとりにあわせたカリキュラムを作成してくれます。自分の苦手なところだけをピンポイントで教えてもらえるため、効率的に勉強を進めることができるでしょう。
授業の途中でも質問をしやすい点もメリットです。集団授業だと、恥ずかしくて授業中に質問しにくかったり、ノートをとっているうちに質問するタイミングを逃してしまうことがありますが、個別指導ではその都度質問できます。
また、塾に通う曜日や時間帯も選びやすいため、部活との両立も比較的しやすい点もメリットです。
一方で、以下に挙げる注意点があります。
個別指導は、生徒1人もしくは2人に対して講師1人で授業をおこなうため、集団授業と比べて費用が割高になる傾向があります。費用をおさえたい場合は、受講する科目の数を苦手科目のみに絞ったり、授業の頻度を調整することをおすすめします。
また、講師との相性が悪いと、思うように成績が上がらない場合があります。たとえば、数学が苦手で塾に通っても、講師のなかに数学が得意な人がいなければ教えてもらいづらいでしょう。
その塾の得意科目や特色は何か、どんな講師が在籍しているのか、あらかじめ確認しておきましょう。
オンライン授業・映像授業の特徴と注意点
オンライン授業(映像授業)には、事前に録画した授業の映像をアーカイブのなかから視聴するタイプと、リアルタイムで授業を配信するタイプがあります。
オンライン授業には次のようなメリットがあります。
オンライン授業は移動が不要で、学習時間を確保しやすい点が特徴です。また、地方に住んでいても有名講師や人気講師の講義を受けることができる点も魅力のひとつ。
オンライン授業で活躍する講師は、多くの受験生を合格に導いた実績があり、生徒を飽きさせないようにわかりやすく教えてくれます。
集団授業や個別指導と比較して、授業料が安く経済的な負担が軽い点も大きなメリットです。
一方で、次のような注意点もあります。
録画された授業を視聴する形態では、いつでも好きなタイミングで授業を受けられますが、その場合は自分で授業を受けるタイミングを決めなければなりません。スケジュール管理が苦手な人にとっては難しいこともあるでしょう。
また、質問をしてもリアルタイムで回答してもらえないことが多いです。塾によっては、チャットで塾のスタッフが質問に回答してくれるサービスがあります。不安な方は、入塾前に確認しておきましょう。
大学受験対策の塾を選ぶ際の4つのポイント
塾を選ぶ際のポイントを解説します。
指導形態とカリキュラムの適合性
塾選びで最も重要なのは、その塾の指導スタイルが自分の性格や目的にあっているかです。
「基礎を固めたいのに、応用中心の集団塾に入ってしまった」「難関大を目指してバリバリやりたいのに、補習メインの個別指導に入ってしまった」といったミスマッチは、時間とお金の無駄になります。
まずは自分の課題(基礎不足、応用力不足、学習習慣なし、など)を明確にし、それを解決できる指導形態(集団、個別、映像)を選びましょう。
カリキュラムについても、志望校のレベルや傾向に対応しているかを確認する必要があります。とくに、総合型選抜や推薦入試を考えている場合は、小論文対策や面接指導の有無も重要なチェックポイントです。
費用・通いやすさ・自習室などの学習環境
費用は、授業料だけでなく入会金や教材費、施設維持費、季節講習費、模試代などを含めた「年間総額」で比較しましょう。月謝が安くても、オプション講座で高額になるケースもあります。無理のない予算範囲で通えるか、家族間でしっかり相談してください。
また、通いやすさ(立地)も重要です。学校の帰り道にあるか、自宅から近いかなど、通塾のハードルが低いほうが継続しやすくなります。雨の日や遅い時間でも通いやすい場所にあることは、意外と大切な要素です。
学習環境としてチェックしたいのが「自習室」です。席数は十分か、静かで集中できるか、利用可能な時間はどのくらいか(土日も開いているか)、質問対応のスタッフは常駐しているかなどを確認しましょう。
志望校への合格実績
大学受験対策の塾を選ぶ際、合格実績を確認しましょう。指導の質や成果を、客観的に示す指標になるからです。自分の志望校や同じ入試方式で、十分な合格実績があるか確認しましょう。
ただし、表面的な合格数だけを見るのではなく、「どの学校に何人受かったか」「現役生なのか既卒生なのか」などの詳細まで見ることが大切です。
100人合格と書いてあったとしても、10,000人在籍していたら合格率はたったの1%です。このように、実績は質と比率の両方を確認する必要があります。
教室見学や無料体験の有無
教室見学や無料体験を利用し、雰囲気や指導の質を確認しましょう。たとえば、チラシや公式サイトで「少人数制」と書いてあっても、実際に教室に行ってみると机の間隔が狭くて集中しづらかったり、講師が生徒の様子をあまり見ていなかったりするケースがあるかもしれません。
体験授業を受けてみると、講師の教え方が合わないと感じたり、反対に「この講師なら続けられる」と思えたりする可能性もあります。こうしたリスクを避けるには、必ず事前に見学や体験ができる塾を選び、少なくとも1回は授業や教室環境を確認してから入塾を判断するとよいでしょう。
大学受験と塾の通塾に関するよくある質問
ここでは、大学受験と通塾に関する疑問に回答します。
集団塾と個別指導塾、どちらがいい?
これは「現在の学力」と「性格」によります。一般的には基礎学力があり、競争心を持って切磋琢磨したい人や難関大を目指してハイレベルな講義を受けたい人には集団塾が向いています。
一方、基礎からやり直したい人、部活が忙しくスケジュール調整が必要な人、大人数の中では質問しづらい人には個別指導塾がおすすめです。
最近では、集団と個別の両方を併設している塾や、映像授業と個別指導を組み合わせたハイブリッド型の塾も増えています。どちらか一方に決めつけず、体験授業を受けてみて、「自分の学力を伸ばせそう」と感じるほうを選ぶのが正解です。
塾代をできるだけ抑えるには?
塾代を抑えるための方法はいくつかあります。まず、必要な科目だけを受講することです。全科目を塾でとるのではなく、苦手な英語と数学だけ通い、国語や社会は参考書で独学するといった工夫をしましょう。
次に、特待生制度やキャンペーンを利用することです。模試の成績優秀者は授業料が免除・割引になる制度を設けている予備校もあります。
また、比較的安価なオンライン塾や映像授業サービスを活用するのもおすすめです。季節講習は本当に必要な講座だけを厳選して受講することで、追加費用を抑えることができます。
総合型選抜や学校推薦型選抜でも塾は必要?
総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜の対策においても、塾は役立ちます。総合型・学校推薦型選抜では、志望理由書、小論文、面接などの対策が必要です。専門塾や対応コースでは、添削や模擬面接を受けられます。
なお、学校の支援で十分な場合は、塾を使わずに対策する方法もあります。
大学受験のための塾選びは「Ameba塾探し」で決まり!
塾に行く場合、数多くの塾のなかから自分にあった塾や授業形態を選ばなければなりません。ミスマッチを避けるためにも、複数の塾を比較・検討することが重要です。
そこで、後悔のない塾選びをおこなうにあたって役立つのが、塾・学習塾の検索サイト「Ameba塾探し」です。
Ameba塾探しでは、個別指導や集団授業、映像授業などの授業形式、地域、費用、カリキュラムなど、さまざまな項目で塾を比較できるため、複数の塾のなかから自分に最適な塾を選ぶ助けになります。
大学受験のための塾選びに、ぜひAmeba塾探しを利用してみてください。
まとめ
大学受験のために塾に通う高校生はたくさんいます。しかし、必ずしも塾に通う必要はないため、現在の学力や学習習慣、志望校のレベルに応じて判断しましょう。
塾に通うことで、学習習慣が身につく、受験に最適な授業を受けられる、といったメリットがありますが、その反面、塾に行くことが目的になったり、通塾が負担になったりする可能性もあります。
また、塾に通うと決めた場合、どの授業形態が自分にあっているのか見極めることが大切です。
