子どもから「塾をやめたい」と言われたとき、それは甘えなのか、それとも正当な理由があるのか判断に迷う保護者の方も多いのではないでしょうか。
塾にかけている費用や時間を考えると、簡単にやめさせるわけにはいかないと感じる一方で、子どもの気持ちも尊重したいところでしょう。
本記事では、子どもに「塾をやめたい」と言われたときの適切な対応方法や、やめても問題ないケース、再考すべきケースについて解説します。
また、塾への退会理由の伝え方や学年別のやめるタイミング、注意点についても紹介しますので、お子さんへの対応に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
- 子どもに「塾をやめたい」と言われたときの対応
- ①怒らずに子どもの話をじっくり聞く
- ②塾をやめたいと思った理由の確認
- ③今の塾についての親子での振り返り
- ④塾をやめた後の学習計画のヒアリング
- 頭ごなしの否定や無理な通塾などはNG!
- 子どもが塾をやめたいと思うよくある理由
- 成績が上がらない・授業についていけない悩み
- 宿題が多くて終わらないことによる負担
- 講師やほかの生徒との人間関係のトラブル
- 部活や習い事との両立の難しさ
- 塾をやめても問題ない3つのケース
- 塾の指導目的があわない場合
- 講師と相性があわない場合
- 塾の学習環境や雰囲気があわない場合
- 塾をやめるのが「甘え」と捉えられるケース
- 部活や課外活動との両立が難しい場合
- 受験する学年である場合
- 学習習慣がない・勉強意欲がない場合
- 面倒くさい・モチベーションがない場合
- 塾へ退塾(退会)の理由を伝える方法
- 電話・メール・直接など適切な伝え方
- 円満に退塾するための理由の伝え方と例文
- 塾から引き止められた場合の対処法
- 【学年別】塾をやめるのにおすすめのタイミング
- 小学生で塾をやめるタイミング
- 中学生で塾をやめるタイミング
- 高校生で塾をやめるタイミング
- 塾をやめたいときにチェックすべき注意点
- 授業料などの返金が難しいケース
- やめることが確定してからの退塾連絡
- 次の学習環境が整ってからの退塾手続き
- 退塾時の挨拶の必要性
- 無理な通塾の回避
- 理不尽なクレームの防止
- 塾をやめた後の学習環境はどうする?おすすめの勉強法
- 別の学習塾への転塾
- 家庭教師の利用
- 通信教育やオンライン学習の活用
- 独学での学習習慣の定着
- 子どもの「塾をやめたい」は学習環境を見直すきっかけになる
子どもに「塾をやめたい」と言われたときの対応
お子さんは、勇気を出して自分の気持ちを伝えてくれたはずです。「塾をやめたい」と言われたら、まずは以下のステップで、丁寧に今の心情や考えに耳を傾けましょう。
①怒らずに子どもの話をじっくり聞く
塾に通うにはお金がかかるので、保護者の方からすると「こんなにお金をかけているのに…」などネガティブな感情になってしまうかもしれません。
しかし、子どもの気持ちを聞かずに一方的に感情を伝えるのは不適切です。「塾をやめたい」と言ってきたことを怒らずに、子どもの話をじっくりと聞きましょう。
話を聞く姿勢を見せなければ、子どもは「どうせ理由を言っても聞いてくれない」と本音を話さなくなってしまう可能性があります。やめたい理由を話してくれなければ、適切な対応を考えることができません。
子どもが本音で話せるように、どのような内容であっても、まずは傾聴を大切にしてください。
保護者の方が忙しくて時間がとれない場合は「〇時くらいに話を聞かせてくれる?」など、子どもの話を聞く機会を設ける意思があることを伝えましょう。「忙しいからあとでね」と曖昧に先延ばしにすると、子どもは心を閉ざしてしまいます。
②塾をやめたいと思った理由の確認
親子で話す時間を確保できたら、塾をやめたくなった理由や背景を聞きましょう。理由としては、学習内容が難しくてついていけない、部活動との両立が難しいなど、お子さんによってさまざまな要因があるからです。
大切なのは、「なぜそんなこと言うの?」「成績が下がっちゃうよ」など、子どもを否定する声かけをしないことです。
以下のような声かけをしてしまうと、子どもは自分自身を否定されたと感じてしまうので、注意しましょう。
どんな理由であっても、子どもは本気で悩んでいます。まずは子どもに寄り添って、理由をしっかりと聞いてあげてください。
③今の塾についての親子での振り返り
やめたい理由が理解できたら、今通っている塾について親子で振り返ってみましょう。学習への取り組み方や人間関係など、以下の例のように複数の観点から考えてみてください。
「塾をやめたい」と考えているときは、どうしてもネガティブな部分ばかりに注目してしまいがちです。しかし、通塾によって学習習慣が身についたり、友だちが増えたりと、良くなった部分もたくさんあるはずでしょう。
たとえば、以前は家で全く勉強しなかったのに、塾に通い始めてから毎日机に向かうようになった、苦手だった科目の成績が少しずつ上がってきたなど、入塾前と比べて成長した点もあるのではないでしょうか。
ポジティブな部分にも目を向けて、今の塾を本当にやめてよいのか冷静に判断できるよう促しましょう。良い面と悪い面の両方を客観的に見つめ直すことで、退塾すべきか継続すべきかの答えが見えてくるはずです。
④塾をやめた後の学習計画のヒアリング
どうしても塾をやめたいという意思が固い場合は、退塾した後の過ごし方について具体的に相談しましょう。塾をやめてから何もせずに過ごしてしまうと、空いた時間を持て余し、生活リズムが乱れる可能性があります。
目標や予定がない状態が続くと、「暇だな」「やる気が出ないな」と、ネガティブな思考に陥ってしまうかもしれません。せっかく塾をやめても、生活にメリハリがなくなってしまっては意味がないでしょう。
部活動に全力で取り組みたい、別の塾に転塾したい、家庭教師や通信教育で学習を続けたいなど、子ども自身に塾をやめた後の具体的なプランを考えさせてみてください。明確な目標や計画を持つことで、モチベーションを維持しながら前向きに進んでいけるでしょう。
頭ごなしの否定や無理な通塾などはNG!
子どもが塾をやめたいと打ち明けた際、頭ごなしに否定したり無理に通わせ続けたりするのは避けましょう。「せっかくお金を払っているのに」「今やめたら受験に落ちるよ」といった言葉は、子どもを精神的に追い詰めてしまいます。
無理に通塾させても、授業に集中できず学習効果は上がりません。最悪の場合、勉強そのものへの拒絶反応を引き起こすこともあります。
まずは子どものSOSを受け止め、冷静に話し合える関係性を保つことが大切です。
子どもが塾をやめたいと思うよくある理由
子どもが塾をやめたいと感じる背景には、さまざまな理由が隠れています。
ここでは、よくある4つの理由について詳しく見ていきましょう。
成績が上がらない・授業についていけない悩み
一生懸命通っているのに成績が上がらない、または授業のスピードについていけないという悩みは、退塾を考える大きな理由です。
集団指導塾などでは、一度わからない箇所ができると、その後の授業内容がまったく理解できなくなることがあります。「自分だけが解けない」という劣等感から、塾に行くこと自体が苦痛になってしまうのです。
子どもの学習レベルと塾の指導ペースがあっているか、定期的に確認してあげましょう。
宿題が多くて終わらないことによる負担
塾から出される宿題の量が多すぎて、処理しきれずに負担を感じているケースも少なくありません。学校の宿題に加えて、塾の膨大な課題をこなすため、睡眠時間を削ったり自由時間が完全になくなったりする子どももいます。
疲労がたまると集中力が低下し、塾の授業中にも身が入らなくなるという悪循環に陥りがちです。子どもが無理なくこなせる宿題の量か、日々の様子を観察することが重要です。
講師やほかの生徒との人間関係のトラブル
塾内での人間関係がうまくいかず、やめたいと感じる子どももいます。
たとえば、「担当講師の教え方が威圧的で怖い」「質問しづらい雰囲気がある」といった講師との相性の問題があります。また、「周囲の生徒が騒がしくて集中できない」「友人とトラブルになった」など、生徒同士の問題もストレスの原因になります。
勉強以外の要因でつまずいていないか、塾での様子をさりげなく聞いてみましょう。
部活や習い事との両立の難しさ
中学生や高校生になると、部活や習い事と塾の両立が体力的に厳しくなり、やめたいと考えるようになります。
部活の大会前で練習が遅くまで長引いたり、疲れた状態で塾に向かっても授業中に居眠りをしてしまったりすることがあります。「両方中途半端になっている」と子ども自身がジレンマを抱えていることも多いです。
スケジュールに無理がないか、優先順位を親子で話し合って調整する必要があります。
塾をやめても問題ない3つのケース
子どもの思いを尊重するべきとはわかっているものの、本当に退塾してもよいのか決断できない方もいるでしょう。
以下のようなケースであれば、現在通っている塾をやめて問題はありません。
それぞれのケースについて、具体的な対処法を解説します。
塾の指導目的があわない場合
入塾前におおむね確認したとはいえ、塾の目的と、子どもの目指しているものが異なると感じることが多い場合は、退塾を検討しましょう。
塾にはいくつかの種類があり、それぞれ目的が違います。
どれだけ実績が豊富な塾でも、お子さんの通塾目的とあっていないと結果につながりません。「指導レベルがあわない」「専門性が低い」など、目的とのズレを感じる場合は転塾を検討しましょう。
講師と相性があわない場合
講師との相性があわない場合は、期待するような成果が得られにくいため、転塾を検討するのも選択肢の1つです。
たとえば、落ち着いた性格の子どもに対して厳しい指導スタイルの講師が担当したり、反対に活発な子どもに穏やかな講師が担当したりすると、授業を楽しいと感じられない場合があります。
とりわけ1対1の個別指導では、講師とマンツーマンで授業を進めるため、相性の良し悪しが学力や成績の向上に大きく影響します。講師との相性に問題がある場合、面談で講師の変更を依頼できる塾もありますが、言い出しにくいと感じるなら転塾も選択肢に入れてみてください。
保護者の中には、講師変更を申し出ることに気まずさを覚える方もいるでしょう。しかし、塾側にとって講師変更は決して珍しい対応ではないため、遠慮せずに相談することをおすすめします。
以下に講師変更を経験した方の口コミを一部紹介しますので、参考にしてみてください。
塾の学習環境や雰囲気があわない場合
目的や講師との相性とは別に、塾の雰囲気があわない場合もあります。ほかの生徒の競争意識が強すぎてストレスを感じるケースもあるでしょう。塾内のギスギスとした雰囲気は、子どもにプレッシャーを与え、学習効果が出にくくなる原因になります。
また、進学塾なのに緊張感がなく、授業中の私語が多い塾は、学習に集中できないと感じる子どももいます。ストレスを感じて集中できない場合は、まず教室長・塾長に伝えてみてください。教室の責任者に伝えても改善が見られない場合は、塾をやめることを検討しましょう。
塾をやめるのが「甘え」と捉えられるケース
子どもが塾をやめたいと言った際、状況によっては再考し、改善を図ったほうがよい場合があります。
以下のようなケースでは、すぐに退塾するのではなく、別の解決策を探ってみることをおすすめします。
部活や課外活動との両立が難しい場合
部活との両立が難しいという理由で塾をやめたいと言われた場合、スケジュールを調整することで対応できる可能性があります。
部活動に取り組んでいる生徒の多くは、受験シーズンの夏の終わりごろまで、勉強に十分な時間を割くことが難しい状況にあります。
部活を続けながら学習を両立させるためには、通塾スケジュールの見直しが効果的です。通塾日数を減らしたり、曜日を変更したりすることで、部活や課外活動との両立が可能です。
ただし、授業時間を遅くするのはなるべく避けてください。とくに朝練がある場合、朝早く起きて、夜遅くまで塾で勉強すると、適切な睡眠時間を確保できなくなります。
授業中に眠気に襲われたり、睡眠不足で学習内容が定着しにくくなったりするため、できる限り曜日変更や日数変更で対応することをおすすめします。
受験する学年である場合
受験する学年は、なるべく塾をやめないほうがよいでしょう。小6、中3、高3といった受験学年は、塾をやめること自体がリスクになります。
塾をやめて自宅学習に切り替えようと考えても、実際には集中力を維持できず失敗に終わるケースが多いのが現実です。単にやめるのではなく、よりよい塾に転塾する方向で検討するようにしてください。
現在通っている塾よりもレベルや雰囲気があっていて、学習プランや受験対策がしっかりできる塾を見つけてから、退塾するようにしましょう。受験直前期に学習環境が大きく変わると、精神的な負担も増大するため、慎重な判断が求められます。
学習習慣がない・勉強意欲がない場合
学習習慣がない場合、塾をやめたら余計に勉強しなくなると考えられるため、おすすめできません。塾をやめるよりも、まず「親の意思だけで通わせていないか」「やる気を出せているか」を確認しましょう。
口では「部活との両立が大変だ」「雰囲気があわない」などと言っていても、実は「ただ勉強するのが嫌だった」というケースもあります。
親子でじっくりと話し合って、勉強に対するモチベーションを確認することが大切です。
勉強意欲が高まっていない場合は、子どもを褒めてやる気にさせる塾に通わせるのも一考です。
講師や教室の雰囲気、指導方針などが子どもにマッチすると、大きく学習意欲が高まるケースも少なくありません。まずは学習意欲を確認し、そのうえでやる気を高めるためにできることがないかを考えてみましょう。
面倒くさい・モチベーションがない場合
塾に行くのが面倒くさい、やる気が出ないという理由だけでやめるのは、甘えと捉えられる可能性があります。
勉強は、楽しいことばかりではなく、地道な努力が必要になるものです。ただし、子どもが「面倒くさい」と感じる背景には、授業内容が理解できない、目標が定まっていないなど、別の原因が隠れている場合もあるでしょう。
まずは、なぜ面倒に感じるのか、何がモチベーションを下げているのかを丁寧に聞き取ることが重要です。そのうえで、小さな目標を設定したり、得意科目から取り組んだりするなど、やる気を引き出す工夫をしてみてください。
塾をやめることは最終手段として、まずは環境を変えずにモチベーションを高める方法を探ることをおすすめします。
塾へ退塾(退会)の理由を伝える方法
子どもとしっかり話し合った結果として退塾(退会)することになった場合、塾にその旨を伝える必要があります。
ここでは、具体的な伝え方や引き止められた際の対処法を解説します。
電話・メール・直接など適切な伝え方
退塾(退会)を伝える方法は、電話・メール・塾に訪問して直接伝えるなど、適切に伝えられる形であれば問題ありません。
その場でやり取りが完結することなどを考えると、まずは電話で伝えるのがおすすめです。その後、退塾手続きについて案内されるのが一般的です。
円満に退塾するための理由の伝え方と例文
事務的に「退塾したい」旨を伝えるだけでも問題ありませんが、礼儀としてきちんと挨拶をしたい方も多いはずです。
退塾理由をそのまま伝えるのは角が立つ場合もあるので、電話で退塾・退会する際の伝え方の例文をいくつか紹介していきます。
どのような事情で退塾することになったのか、簡潔にまとめて伝えましょう。場合によっては理由をはっきりと伝えたほうがいいこともあるので、一例を紹介します。
授業の方針は塾によって異なります。受験方法によっては今通っている塾よりもお子さんにあった塾もあるので、そういった理由であれば角も立ちにくいでしょう。
塾から引き止められた場合の対処法
退塾を申し出た際、塾側から強く引き止められることがありますが、意思が固い場合は毅然とした態度で断ることが大切です。
「もう少し頑張ってみませんか」「担当講師を変えるので」と提案されるケースはよくあります。しかし、家庭内で十分に話し合って決めた結論であれば、「家族で話し合って決めたことですので」と明確に伝えましょう。
曖昧な返答をすると、手続きが長引く原因になります。感謝の意を伝えつつも、退塾の意思が揺るがないことをはっきりと伝えてください。
【学年別】塾をやめるのにおすすめのタイミング
塾をやめる際には、学年や時期によって適切なタイミングが異なります。
ここでは、小学生・中学生・高校生それぞれの学年別に、塾をやめるのにおすすめのタイミングを解説します。
小学生で塾をやめるタイミング
小学生が塾をやめる場合、学年の変わり目や長期休暇の前後がおすすめのタイミングといえるでしょう。とくに3月や7月は、カリキュラムが一区切りつくタイミングであるため、転塾や学習方法の切り替えがスムーズにおこなえます。
中学受験を想定している場合、小学5年生以降の退塾は慎重に検討することが大切です。受験学年である小学6年生になると、志望校対策が本格化するため、この時期に塾をやめると合格が難しくなる可能性があります。
ただし、塾との相性が明らかに悪く、子どもがストレスを抱えている場合は、学年の途中であっても早めに転塾を検討することをおすすめします。
小学生のうちは学習習慣を身につけることが最優先なので、無理に続けさせるより適切な環境を見つけることが大切です。
中学生で塾をやめるタイミング
中学生の場合も、学年の変わり目である3月や夏休み前の7月がやめるタイミングとして適しているでしょう。定期テストが終わった直後も、次のテスト対策に影響が出にくいため、検討しやすい時期といえます。
ただし、中学3年生になると高校受験が控えているため、やめるタイミングには十分な注意が必要です。とくに中学3年生の夏以降は受験対策が本格化するため、この時期に塾をやめると志望校合格が遠のく可能性があるでしょう。
中学3年生で塾をやめる場合は、転塾先を決めてから退塾するか、家庭教師やオンライン塾など別の学習方法を確保してからやめることをおすすめします。学習環境が整わないままやめてしまうと、受験勉強に大きな支障が出てしまうでしょう。
高校生で塾をやめるタイミング
高校生が塾をやめる場合、学期の変わり目や模試の直後がおすすめのタイミングといえます。とくに高校1年生や2年生であれば、自分の学習スタイルを見直すよい機会になるでしょう。
自習で十分に成績を維持できる場合や、塾の授業が自分のペースにあわない場合は、思い切ってやめて独学に切り替えるのも選択肢の1つです。ただし、独学に切り替える場合は、きちんと学習計画を立てて実行できるかどうかを見極める必要があります。
一方、高校3年生で大学受験を控えている場合は、中学3年生と同様に慎重な判断が求められます。高校3年生の夏以降に塾をやめるのはリスクが高いでしょう。どうしてもやめたい場合は、転塾先を決めてから退塾することをおすすめします。
塾をやめたいときにチェックすべき注意点
塾をやめる場合には、費用の扱いや伝えるタイミングに注意が必要です。授業料が無駄になってしまったり、やめにくくなったりしないよう、あらかじめ確認しておきたい注意点を解説します。
授業料などの返金が難しいケース
塾をやめるタイミングによっては、授業料の返金が難しい場合があります。返金対応については、入塾前に説明を受けていると思いますが、改めて公式サイトや契約書などで確認しましょう。
学習塾の契約期間が2か月を超え、契約総額が5万円を超える場合は、特定商取引法の「特定継続的役務提供」に該当することがあります。対象契約では、法定書面を受け取った日から8日以内であればクーリング・オフが可能です。
クーリング・オフ期間後も中途解約できます。授業開始前に事業者が請求できる損害賠償などの上限は1万1,000円、開始後は提供済み授業の対価に加え、2万円または1か月分の授業料のいずれか低い額が上限です。
契約形態によって適用条件や精算方法が異なるため、契約書と公式の退塾規定を確認しましょう。なお、返金や解約でトラブルになった場合は、消費者ホットライン「188」で相談できます。
やめることが確定してからの退塾連絡
塾には、やめることが確定してから話をしましょう。曖昧な状態で相談をすると、強く引き止められてしまい、やめにくくなってしまうかもしれません。
また、担当講師に心配されてしまい、授業を受けにくくなるケースもあります。そのため、いつやめるのか、やめてどうするかが確定してから、塾に話をしましょう。
なお、塾に伝えるのが遅くなると、退塾のタイミングや返金額などに変更が生じる場合もあるのでご注意ください。
次の学習環境が整ってからの退塾手続き
塾をやめるのは、次の学習環境が整ってからにしたほうがスムーズです。塾をやめてから時間が空いてしまうと、せっかく身についた学習習慣が乱れてしまいます。
また、一度休む期間をつくってしまうと、塾に通うのが面倒に感じてしまうかもしれません。塾をやめてからは、なるべく期間を空けずに、次の予定を入れるようにしてください。
ただし、塾に通うことが非常にストレスに感じている場合は、なるべく早くやめたほうがよいでしょう。
子どもが安心して快適に勉強するためにどうするかを最優先に考えて行動しましょう。次の学習環境の候補としては、転塾、家庭教師、オンライン塾、通信教育などが挙げられます。
◆次の学習環境の候補
| おすすめな人 | 特徴 | |
|---|---|---|
| 転塾 | 塾の環境があわない人 | 自分にあう塾を探せる |
| 家庭教師 | マンツーマン指導を希望する人 | 1対1で丁寧な指導を受けられる |
| オンライン塾 | 通塾時間を省きたい人 | 自宅で受講できる |
| 通信教育 | 決まった時間の確保が難しい人 | 好きな時間に勉強できる |
塾の環境や方針があわなくて塾をやめる場合は、より自分にあっていそうな塾を見つけましょう。しっかりとしたマンツーマン体制で勉強したい場合は、家庭教師をお願いするのがおすすめです。
部活の練習や課外活動などで忙しく、毎週決まった時間を勉強時間として確保するのが難しい場合は、自分の好きな時間に勉強できる通信教育がよいでしょう。
退塾時の挨拶の必要性
先ほど退塾する際の伝え方の例文をいくつか紹介しましたが、挨拶は必ずしなければならないというわけではありません。
これまで塾や講師にお世話になったという気持ちがあれば、挨拶をするのは自然なことですが、退塾の手続きを事務的におこなうだけでも問題ありません。
無理な通塾の回避
塾をやめる場合は月末に退塾するのが一般的なので、退塾を伝えたあとも授業回数が残っている場合もあります。とはいえ、塾の雰囲気や講師との相性がよくないといった理由でやめる場合は、残りの授業を無理に受けさせる必要はありません。
子どもの気持ちを第一に考えて、場合によっては残りの授業を休ませることも視野に入れましょう。
理不尽なクレームの防止
もうその塾に通わなくなるからといって、塾に理不尽なクレームを入れるようなことは避けましょう。
たとえ講師との相性がよくなかったとしても、塾の雰囲気が子どもにあわなかったとしても、これまでの子どもの勉強を支えてくれたことは間違いありません。「立つ鳥跡を濁さず」の気持ちで退塾しましょう。
塾をやめた後の学習環境はどうする?おすすめの勉強法
塾をやめた後、学習習慣を途切れさせないためには次のステップを考えておくことが重要です。
ここでは、おすすめの勉強法を4つ紹介します。
別の学習塾への転塾
今の塾の指導方針や雰囲気があわなかった場合は、別の学習塾への転塾が最も確実な選択肢です。
集団指導塾についていけなかったなら個別指導塾へ、競争環境がストレスだったならアットホームな補習塾へ変えるなど、子どもの性格や目的にあった塾を選び直しましょう。
体験授業に複数参加して、今度こそ子どもが納得できる環境を見つけることが大切です。
転塾を機に、学習意欲が大きく回復するケースも少なくありません。
家庭教師の利用
自分のペースでじっくり勉強したい子どもには、家庭教師の利用がおすすめです。家庭教師なら、自宅というリラックスした環境で、わからない箇所をピンポイントで質問できます。
夜遅くに外出する必要もなく、部活で忙しい中高生でもスケジュールを柔軟に調整しやすいのが大きなメリットです。
また、送迎の負担が減るため保護者にとっても助かります。講師と1対1で信頼関係を築きやすく、勉強への苦手意識を克服するきっかけになります。
通信教育やオンライン学習の活用
通塾の負担をなくし、効率よく学習を進めたい場合は、通信教育やオンライン学習が適しています。タブレットを使った通信教育なら、動画解説やAIによる苦手の自動判定機能などがあり、ゲーム感覚で楽しく学べます。
また、オンライン塾であれば、全国どこからでも質の高い授業を受けられ、送迎の手間もかかりません。自学自習の習慣が少しずつ身についている子どもにとって、非常にコストパフォーマンスの高い学習法です。
独学での学習習慣の定着
ある程度の基礎学力があり、自分で計画を立てられる子どもなら、市販の参考書を使った独学も立派な選択肢です。学校の授業の予習・復習を中心に、定期テスト前には自分で問題集を解く習慣をつけます。
保護者は「勉強しなさい」と口出しするのではなく、学習計画の進捗を一緒に確認したり、集中できる学習スペースを整えたりと、サポート役に徹することが成功の秘訣です。子どもの自己管理能力が育ち、将来の受験勉強にも役立つ大きな財産となるでしょう。
子どもの「塾をやめたい」は学習環境を見直すきっかけになる
子どもが「塾をやめたい」と言ったら、学習環境を見直すよいチャンスだと前向きに捉えましょう。
塾との相性が悪いのか、そもそも学習意欲が低いのか、忙しすぎるのかなど、塾をやめたいと思う原因は子どもの数だけあります。
やめたくなったタイミングで原因をしっかり見つめ直して対処すれば、より楽しく勉強できる環境を手に入れられます。
Ameba塾探しの「ぴったり塾診断」も活用しながら、より子どもにあった学習環境を見つけてみてください。
