高校生の子どもを塾に通わせたいものの、できるだけ安く通える塾を探しており決断できないという保護者の方もいるのではないでしょうか。
子どもの希望通りの進路に進める塾を選んであげたいものの、なるべく費用を抑えられたらと考えるのが、保護者としての正直な気持ちでしょう。
そのためにはまず、安くてよい塾を選ぶためのポイントを把握していなければなりません。
そこで本記事では、高校生の子どもを持つ保護者の方向けに料金が安い塾の特徴や選び方を解説します。記事後半ではおすすめの塾も紹介するので、塾選びの参考にしてください。
- 高校生向け塾の費用相場とは?
- 高校生の塾費用相場は月3~4万円が平均
- 学年別の塾費用の違いとは
- 費用が安い高校生向け塾の特徴
- 広告費を抑えている
- オンライン授業をおこなっている
- 授業時間が短めに設定されている
- 大学受験ではなく学校の授業対策をメインにおこなっている
- 高校生向けの安い塾の探し方・選び方のポイント
- オンライン塾や映像授業を検討する
- 必要な科目だけを受講して費用を抑える
- 季節講習や教材費など追加費用の有無を確認する
- 高校生はいつから塾に通うべき?目的別に入塾時期を紹介
- 【大学受験対策】志望校のレベルにあわせて入塾時期を選ぶ
- 【推薦入学】高校の内申点が重要になるため早めの時期からがおすすめ
- 【補講目的】高校の授業につまづいたらがおすすめ
- 料金が安い塾を選ぶときの注意点
- 通塾生や卒業生の口コミから実績をチェックする
- 資料や公式サイトから塾の実績をチェックする
- 体験授業から教え方や相性をチェックする
- 【高校生向け】料金が安いおすすめの塾8選
- 個別指導塾の学習空間
- 秀英iD予備校
- 河合塾マナビス
- 創英ゼミナール
- ベスト個別
- みやび個別指導学院
- 対話式進学塾1対1ネッツ
- 東進衛星予備校
- 【学年別】高校生が大学受験のために塾に通うメリットとデメリットとは
- 【高校1年生】塾に通うメリットとデメリット
- 【高校2年生】塾に通うメリットとデメリット
- 【高校3年生】塾に通うメリットとデメリット
- 高校生が費用の安い塾を選ぶ際の注意点とは
- 料金の安さに惹かれて目的と合わない塾を選ばない
- 「安い=質が低い」とは限らないが指導内容は要確認
- 合格実績や口コミで信頼性をチェックする
- サポート体制が十分に整っているか確認する
- 塾費用が割引になる制度の活用を忘れない
- 安い塾を選ぶときは指導方針や合格実績を確認して選ぼう
高校生向け塾の費用相場とは?
高校生が塾に通う場合、どのくらいの費用がかかるのか気になる保護者の方も多いでしょう。高校生の塾費用は、学年や指導形式、通う塾の種類によって大きく異なります。
高校生の塾費用相場は月3~4万円が平均
塾にかかる費用が「安い」か「高い」のかを判断するためには、そもそも子どもを塾に通わせるための費用相場を把握しておかなければなりません。
高校生向けの塾の費用相場について、文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」に記載の高校生の学校外での教育平均費用は月額3万~4万円程度です。
公立高校と私立高校では、塾にかける費用に違いがあります。塾に通っている生徒だけで見ると、公立高校で年間約38万円、私立高校で約37万5000円が平均となります。
※出典:文部科学省令和5年度「子供の学習費調査」
学年別の塾費用の違いとは
高校生の学習塾にかかる費用は、学年が上がるにつれて増加する傾向があります。
◆学年別の学習塾費用
| 学年 | 公立高校(全日制) | 私立高校(全日制) |
|---|---|---|
| 高校1年生 | 約90,000円 | 約80,000円 |
| 高校2年生 | 約150,000円 | 約121,000円 |
| 高校3年生 | 約207,000円 | 約139,000円 |
学年別の高校生の塾費用を比較すると、私立高校は公立高校と比べると費用の増加幅が緩やかです。
これは、私立高校では学校内での補習や学習サポートが充実しているため、塾にかける費用が抑えられる傾向にあるためでしょう。
とくに高校3年生は大学受験を控えているため、公立・私立ともに塾費用が最も高くなります。季節講習や模試の費用も加わるため、年間の総額はさらに大きくなる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
費用が安い高校生向け塾の特徴
安い塾だと「指導の質が悪いのではないか」と、不安になる保護者の方もいるでしょう。子どもも保護者も安心して通塾できるように、検討している塾の特徴は事前に理解しておきましょう。
料金が安い塾には、おもに以下のような特徴があります。
指導方法は塾によって異なるので、「料金が安いから授業の質が悪い」とは一概には言えません。実際に体験授業を活用するなどして、塾の雰囲気や講師と子どもの相性を確認してみてください。
では、それぞれの特徴を、詳しく説明します。
広告費を抑えている
生徒を集めるために、広告は必要な施策のひとつです。ただし、広告を打つにはもちろん費用がかかるので、その分授業料が高くなる場合もあります。
大々的に広告を打たず、周辺地域へのチラシを中心として集客していたり、塾の卒業生による口コミによって自然と生徒が集まったりするような塾であれば、広告費を抑えられる分だけ授業料が安めになることが考えられるでしょう。
また、塾によっては競合が周囲に密集しているようなケースもあります。そのようなケースでは、自社で広告を打たずとも学生が自然に集まってくれるという理由で広告費があまり必要なく、結果として授業料を抑えられているところもあるので、要チェックです。
オンライン授業をおこなっている
オンライン授業を取り入れている塾は、対面授業をおこなう塾よりも授業料が安めに設定されていることが多いです。
オンライン授業専門であれば教室が必要ないので、物件にかかる費用を抑えられることが理由として挙げられます。
オンラインと対面の両方を取り入れている場合でも、すべてが対面授業ではない分、光熱費などの費用を抑えることが可能です。費用を抑えられている分、授業料も安くできると考えられます。
授業時間が短めに設定されている
授業時間が短い塾も、1コマあたりの授業料は安めに設定されていることが多いです。
ただし、こういった塾の場合は複数のコマを受講する必要があり、結局どれくらいの金額になるのかを踏まえて入塾を判断する必要があります。
大学受験ではなく学校の授業対策をメインにおこなっている
塾によっては、学校の授業対策をメインにおこなうコースを設けていることがあります。
そのようなコースは、大学や短大への受験を目指すコースよりも料金設定が安めになっているケースが多いです。子どもを塾に通わせる目的を考えたうえで、受講するコースを判断しましょう。
高校生向けの安い塾の探し方・選び方のポイント
塾費用を抑えながらも質の高い指導を受けるためには、いくつかのポイントを押さえて塾を選ぶことが大切です。費用だけでなく、お子さんの学習目的や性格にあった塾を見つけることで、効果的な受験対策ができるでしょう。
ここでは、高校生向けの費用が安い塾を探す際の具体的なポイントを紹介します。
オンライン塾や映像授業を検討する
オンライン塾や映像授業は、対面授業の塾に比べて費用を大幅に抑えられる選択肢としておすすめです。教室を持たないため施設費がかからず、その分授業料が安く設定されています。
映像授業型のオンライン塾なら、月額数千円から受講できるサービスもあります。何度も繰り返し視聴できるため、理解が不十分な箇所をじっくり学び直せるのも魅力です。
ただし、自宅での学習となるため、自己管理能力が求められます。
学習計画を立てるサポートや質問対応などのフォロー体制が整っているオンライン塾を選ぶと、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。
必要な科目だけを受講して費用を抑える
すべての科目を受講するのではなく、苦手科目や大学受験に必要な科目だけに絞ることで、塾費用を抑えられます。
そのため、得意科目は自習で対応し、苦手科目だけ塾で重点的に学ぶという方法もおすすめです。
個別指導塾では科目ごとに受講できるケースが多いため、柔軟にカリキュラムを組めます。たとえば、数学と英語だけを受講して、ほかの科目は学校の授業や参考書で補うといった使い方も可能です。
季節講習や教材費など追加費用の有無を確認する
月額授業料が安くても、季節講習や教材費、模試代などの追加費用が高額な場合があります。
入塾前に、年間でかかるすべての費用を確認しておくことが大切です。
また、夏期講習や冬期講習は、通常授業とは別料金で設定されていることが多く、高校3年生では10万円以上かかるケースも少なくありません。長期休暇の講習が必須なのか選択制なのかも確認しましょう。
トータルコストを把握したうえで、納得できる塾を選びましょう。
高校生はいつから塾に通うべき?目的別に入塾時期を紹介
高校生が塾に通い始めるタイミングは、志望校のレベルや受験方式によって異なります。早めに入塾すれば基礎からじっくり学べますが、部活動との両立を考えると適切な時期を見極めることが大切です。
ここでは、目的別に最適な入塾時期を詳しく解説します。
【大学受験対策】志望校のレベルにあわせて入塾時期を選ぶ
大学受験対策のために塾に通う場合、志望校のレベルによって入塾時期を調整することが重要です。難関大学を目指すのか、一般的な私立大学を目指すのかによって、必要な学習期間が変わってきます。
入試に必要な学力を計画的に身につけるためにも、志望校が決まったら早めに入塾を検討しましょう。
国公立大学や難関大学志望は高校1・2年生のうちからがおすすめ
国公立大学や難関私立大学を志望する場合は、高校1年生または2年生のうちから塾に通い始めるのがおすすめです。これらの大学では、幅広い科目で高い学力が求められるため、早期からの対策を行いますしょう。
高校1年生から通うことで、基礎をしっかり固めながら応用力を養えます。3年間かけて着実に実力をつけることで、難関大学合格に必要な学力を無理なく身につけられるでしょう。
また、共通テストでは多くの科目が必要となるため、計画的に学習を進める必要があります。早めに塾で学習習慣を確立し、効率的な受験対策をおこないましょう。
私立大学を目指すなら高校2年生の秋から高校3年生の春までがおすすめ
一般的な私立大学を志望する場合は、高校2年生の秋から高校3年生の春にかけて入塾するのがおすすめです。
私立大学は受験科目が3科目程度に絞られるケースが多いため、比較的短期間での対策が可能です。
高校2年生の秋に入塾すれば、約1年半の準備期間が確保できます。受験科目に集中して学習できるため、効率的に学力を伸ばせるでしょう。
ただし、部活動を続けている場合は、引退後の高校3年生春からでも間に合う可能性があります。志望校のレベルや現在の学力を考慮して、最適な入塾時期を判断しましょう。
【推薦入学】高校の内申点が重要になるため早めの時期からがおすすめ
推薦入試やAO入試を視野に入れている場合は、高校1年生のうちから塾に通うことをおすすめします。
推薦入試では高校3年間の成績が評価されるため、早い段階から定期テスト対策を行いましょう。定期テストで高得点を取り続けることで評定平均を上げられます。
塾では学校の授業進度に合わせた予習・復習ができるため、着実に内申点を積み上げられるでしょう。
また、推薦入試では小論文や面接対策も必要となります。早めに塾に通うことで、学力向上だけでなく受験に必要なさまざまなスキルを計画的に身につけられます。
【補講目的】高校の授業につまづいたらがおすすめ
学校の授業についていけない、特定の科目が苦手といった場合は、内容につまずいた時点ですぐに塾に通うことをおすすめします。学年が進むにつれて学習内容は積み重なっていくため、早めの対策が効果的です。
補習を目的とする場合は、個別指導塾が適しています。お子さんの理解度に合わせて基礎から丁寧に指導してもらえるため、苦手を着実に克服できるでしょう。
つまずきを放置すると、その後の学習にも影響が出てしまいます。
早めに塾でフォローを受けることで、学習の遅れを取り戻し、受験に向けた土台を固められるでしょう。
料金が安い塾を選ぶときの注意点
料金が安い塾に通わせたとしても、志望校合格や成績向上といった目標を達成できなければ意味がありません。安くて指導の質がよい塾を選ぶためには、以下のような点を意識しましょう。
それぞれの注意点を、詳しく解説します。
通塾生や卒業生の口コミから実績をチェックする
実際に塾に通っている・いた生徒の口コミは、塾選びにおいて非常に大きな判断材料になります。よい口コミが数多くある塾なら安心して通えるでしょう。
ネガティブな評価に関しては、志望校に落ちた、成績が上がらなかったなどの個人的な理由で必要以上に否定的になっている場合もあります。ただし、ネガティブな評価が複数見られる塾には何らかの要因があると考えられるので、検討し直すのが無難です。
資料や公式サイトから塾の実績をチェックする
志望校合格を目指す道のりは、長く険しいものです。受験勉強中をサポートする塾の体制と、志望校合格・成績アップに導いた実績を確認し、期待どおりの成果が得られるかどうかを確認しましょう。
WEBや電話から資料請求が可能なので、気になる塾の資料を請求し実績を比較してみましょう。また、塾によっては前年の合格実績等を公式サイトに掲載しているため、志望校の合格実績がないかあらかじめ確認しましょう。
もしも実績がない塾に入ってしまった場合、費用対効果が得られず、時間と費用を無駄にしてしまうリスクがあります。
体験授業から教え方や相性をチェックする
実際に授業を受けてみなければ、授業のわかりやすさや講師との相性はわかりません。
塾によっては無料で体験授業が受けられるところも多いので、そういった機会を積極的に活用することで、子どもにあわない塾を選ぶリスクを避けられます。
また、体験授業の前後で面談が実施されることも多いので、料金の詳細を確認したり、疑問点を解消したりすることが可能です。
【高校生向け】料金が安いおすすめの塾8選
ここまで、料金が安い塾に関する特徴や注意点を紹介してきました。
実際に料金が安い塾を選びたいという高校生の子どもをお持ちの保護者の方に向けて、料金が安いおすすめの塾を紹介します。
個別指導塾の学習空間
個別指導塾の学習空間には、選び抜かれた講師や充実した保証制度など、成績アップ・志望校合格のための学習環境が揃っています。
万が一成績が上がらなかった場合に無料で何時間でも追加指導を受けられる「成績アップ保証制度」は、成績を確実に上げる自信があるからこその制度です。
「定期試験コース」「大学受験コース」「推薦対策コース」の3つのコースに分かれているので、塾に通う目的に沿ったコースを選択できます。
秀英iD予備校
秀英iD予備校では、1人の生徒に対して室長・チューター・映像授業という3方向から生徒をサポートしています。
室長による「MY学習プラン」の作成、トップ講師による映像授業での知識伝達、チューターによる疑問点解決により、学力を効率的に伸ばすことが可能です。
部活動や学校行事で高3の途中までずっと忙しい場合でも、映像授業で受験対策の早期スタートが可能なので、自分のペースで勉強を進められるのは大きなメリットといえます。
河合塾マナビス
河合塾マナビスの授業は、河合塾のトップレベル講師による映像授業です。
対面授業で数多くの生徒に接し、生徒を熟知した講師たちによる熱気あふれる授業で、生徒自身が「わかる」ことをしっかり実感できるでしょう。
映像授業の受講後には理解度を確認できるチェックテストがあり、そのあとにアドバイザーと対話しながら授業の理解度を確かめる、「アドバイスタイム」という面談があります。アドバイザーと対話することで、自然と授業の復習ができる仕組みになっています。
創英ゼミナール
創英ゼミナールは、曜日・時間・科目・回数を自由に選べる「完全個別指導」の学習塾です。
「得意な科目を伸ばしたい」「弱点を克服したい」といった生徒の要望や目的にあわせ、柔軟にカリキュラムを組むことが可能です。
毎回授業終了時、その日に学習した内容が確認できる宿題を配布しています。自宅で宿題に取り組むことで確実に知識を定着でき、「わかるから楽しい」「楽しいから勉強する」「勉強するからわかる」という好循環を生み出します。
ベスト個別
ベスト個別は、一人ひとりの性格や個性などを細かく見極めたうえで、学校の成績アップから受験対策まで幅広く指導をおこなう個別指導塾です。
授業では単に問題の答えを教えるのではなく、生徒が自らの力で答えを導き出せるようにサポートし、生徒の力を伸ばすことを意識しています。
ベスト個別の指導陣は独自の採用基準で選抜されており、学歴だけではなく指導力や人間性にも優れています。生徒の精神面での些細な変化もしっかりと把握してフォローに努めるので、生徒が安心して勉強に取り組むことが可能です。
みやび個別指導学院
みやび個別指導学院では、生徒の学習効果が最大限に発揮できるように学習環境にこだわっています。
塾生専用の無料自習室を完備しており、自宅では集中できない生徒や授業後に残って勉強を続けたい生徒がいつでも利用できます。
生徒の理解度や学力に応じて個別にオーダーメイドカリキュラムを組むので、生徒自身のペースで勉強を進めることが可能です。生徒の授業の様子をメールやWEB形式で保護者に報告する電子授業日報「スクレポ」など、保護者に対するサポート体制も整っています。
対話式進学塾1対1ネッツ
対話式進学塾1対1ネッツ では、講師対生徒が1対1の環境でつきっきりの授業がおこなわれます。生徒が講師に質問するのをためらう必要がないので、授業で習った単元に対する理解度が深まり、それが生徒のさらなるやる気につながるような環境です。
学習アドバイザーは国際基準のコーチング研修を受講しており、生徒に対する指導でその内容を還元しています。「勉強へのモチベーションが上がった」「何をすればよいかわかりやすい」という声が多数あがっているので、保護者も安心して通わせられるでしょう。
東進衛星予備校
東進衛星予備校では、大学受験のエキスパートによる授業を受けることができます。1万種類におよぶ授業を配信しているため、生徒のレベルや目標にあわせた最適な学習が可能です。
生徒を合格へ導く学習管理システム「東進学力POS」はパソコンやスマートフォンで利用可能で、確認テストや講座終了判定テストの受験ができるほか、模試の結果も閲覧できます。学習状況をリアルタイムで把握できるので、家庭学習を進める際にも便利です。
【学年別】高校生が大学受験のために塾に通うメリットとデメリットとは
高校生が塾に通う際は、学年によってメリットとデメリットが異なります。それぞれの学年の特性を理解したうえで、塾を活用することが大切です。
ここでは、学年別に塾に通うメリットとデメリットを詳しく解説します。
【高校1年生】塾に通うメリットとデメリット
高校1年生から塾に通うメリットは、早期に学習習慣を確立できることです。
高校の授業は中学よりも難易度が上がるため、最初からつまずかないように塾でサポートを受けられます。
また、大学受験を見据えて基礎をしっかり固められるのも大きな魅力です。3年間かけて計画的に学力を伸ばせるため、難関大学を目指す場合にはおすすめです。
一方でデメリットとしては、部活動や学校行事との両立が難しい点が挙げられます。また、受験までの期間が長いことで、ただ塾に通うだけの中だるみのような状況になることも考えられます。
受験を見据える場合、本人のやる気があるのかなどバランスを考えて通塾する必要があるでしょう。費用面でも3年間分の塾料金の負担が大きくなることを考慮しなければなりません。
【高校2年生】塾に通うメリットとデメリット
高校2年生から塾に通うメリットは、受験を意識しながら効率的に学習できることです。高校生活にも慣れ、志望校が具体的になってくる時期のため、目標に向けた学習計画を立てやすくなります。
部活動との両立もある程度見通しが立つため、無理なく通塾できるでしょう。1年生から通うよりも費用を抑えられるのも魅力です。
デメリットとしては、1年生から通っている生徒に比べて学習の積み重ねが少ない点が挙げられます。基礎が不十分な場合は、まず遡って学習する必要があるため、時間がかかる可能性があるでしょう。
難関大学を目指す場合は、やや準備期間が短くなることも考慮する必要があります。
【高校3年生】塾に通うメリットとデメリット
高校3年生から塾に通うメリットは、受験直前期に集中的に対策できることです。過去問演習や志望校別の対策など、実践的な指導を受けられるため、短期間で効率的に実力を伸ばせます。
部活動を引退してから通い始めれば、学習に専念できる時間も確保できるでしょう。費用も1年分に抑えられるため、経済的な負担を軽減できます。
デメリットとしては、基礎が不十分な場合に十分な対策ができない点です。限られた時間で受験対策をおこなうため、計画的かつ効率的な学習が求められるでしょう。
また、人気の塾では高校3年生からの入塾が難しい場合もあるため、早めに情報収集をおこなうことが大切です。
高校生が費用の安い塾を選ぶ際の注意点とは
費用の安さは塾選びの重要なポイントですが、それだけで決めてしまうのは危険です。お子さんの目標達成のためには、費用と質のバランスを見極める必要があります。
ここでは、費用が安い塾を選ぶ際に注意すべきポイントを詳しく解説します。
料金の安さに惹かれて目的と合わない塾を選ばない
料金が安いという理由だけで塾を選んでしまうと、お子さんの学習目的と合わない指導を受けることになりかねません。
例えば、大学受験対策をしたいのに補習中心の塾を選んでしまうと、期待する効果が得られません。塾を選ぶ際は、まずは通塾の目的を明確にすることが大切です。
志望校合格を目指すのか、苦手科目の克服が目的なのかによって、選ぶべき塾は変わってきます。
料金だけでなく、カリキュラムや指導方針が目的に合っているかをしっかり確認しましょう。複数の塾を比較検討し、費用と内容のバランスが取れた塾を選ぶことが重要です
「安い=質が低い」とは限らないが指導内容は要確認
料金が安いからといって、必ずしも指導の質が低いわけではありません。個人経営の塾や広告費を抑えている塾では、良心的な料金設定でありながら質の高い指導をおこなっているケースも多くあります。
ただし、講師がアルバイト中心の塾では指導力にばらつきがある可能性も考えられます。
体験授業や見学を活用して、実際の授業の雰囲気や講師の指導方法を確認することが大切でしょう。また、教材の質やカリキュラムの充実度も重要なチェックポイントです。
料金が安くても、しっかりとした指導体制が整っている塾を選びましょう。
合格実績や口コミで信頼性をチェックする
塾の信頼性を判断するためには、合格実績や口コミを確認することが重要です。
志望校への合格者を多く輩出している塾であれば、受験対策のノウハウが蓄積されていると考えられます。口コミサイトでは、実際に通った生徒や保護者のリアルな声を確認できます。
料金だけでなく、講師の質やサポート体制についても把握できるため、塾選びの重要な判断材料となるでしょう。
ただし、口コミは個人の主観によるものなので、複数の意見を参考にすることが大切です。ネガティブな口コミが多い塾は避け、総合的に評価の高い塾を選びましょう。
サポート体制が十分に整っているか確認する
料金が安い塾では、サポート体制が十分でない場合があります。質問対応や進路相談、自習室の利用など、授業以外のサポートが充実しているかを事前に確認しましょう。
自習室が使えると、家では集中できないお子さんでも勉強に取り組みやすくなります。
また、進路相談や受験情報の提供など、受験をトータルでサポートしてくれる体制があると安心です。
また、振替授業の有無も重要なポイントです。部活動や学校行事で授業を欠席した場合に、別日に振り替えられる制度があれば、無駄なく通塾できるでしょう。
塾費用が割引になる制度の活用を忘れない
塾費用を抑えるためには、各種割引制度を積極的に活用することが大切です。
兄弟割引や紹介割引、早期入塾割引など、さまざまな制度を設けている塾があります。
また、特待生制度や奨学金制度がある塾では、成績優秀者に対して授業料の一部または全額が免除される場合もあります。
地方自治体の助成制度も見逃せません。受験生を対象とした貸付制度や補助金制度を利用できる場合があるため、お住まいの自治体の公式サイトで確認してみましょう。
安い塾を選ぶときは指導方針や合格実績を確認して選ぼう
通塾にかかる料金を抑えたいと考えるのは、子どもを持つ保護者にとってごく自然な考えです。ただし、料金の安さを最優先で考えてしまい、志望校合格や学力向上といった目的を達成できないようでは本末転倒でしょう。
通塾生や卒業生の口コミをチェックしたり体験授業を活用したりして、子どもにあっていて合格実績も十分な塾を選ぶことを心がけましょう。
子どもを通わせる塾を選ぶにあたって、保護者としてはなるべく多くの情報を確認したいところです。
Ameba塾探しでは、それぞれの塾の特徴がわかりやすくまとめられており、各塾に対する口コミも掲載されています。子どもを通わせる塾を選ぶための情報収集をする際に、大きく役立つでしょう。安くて子どもにあった塾をお探しの保護者の方は、ぜひ「Ameba塾探し」をご利用ください。
