受験勉強をいつから始めるべきかは、中学受験・高校受験・大学受験の種別や現在の学力、志望校によって異なります。早く始めるほどよいとは限らず、学校生活と両立できる学習計画を立てることが大切です。
この記事では、受験別の開始時期の目安、学年別の勉強時間、塾を検討するタイミングを解説します。
- 受験別の開始時期の目安
- 【中学受験】小学4年生開始の回答が最多
- 【高校受験】中学3年生開始の回答が最多
- 【大学受験】高校2年生開始の回答が最多
- 学年別・受験に向けた具体的なスケジュールと学習の流れ
- 中学受験に向けた学習スケジュール
- 高校受験に向けた学習スケジュール
- 大学受験に向けた学習スケジュール
- 受験勉強のために塾に通い始めるタイミング
- 【中学受験】小学4年生ごろからの通塾
- 【高校受験】中学3年生になる直前の通塾
- 【大学受験】志望校により異なる通塾時期
- 部活動と受験勉強を両立させるためのポイント
- 受験に向けて日ごろからやっておきたい4つのこと
- ①早めの準備開始による勉強の習慣化
- ②志望校を絞り込むための学校説明会への参加
- ③学習内容の復習と苦手科目の克服
- ④過去問題集や模擬試験を活用した試験慣れ
- 受験生を持つ保護者ができるサポートと関わり方
- 受験勉強の開始時期に関するよくある質問
- 受験勉強のモチベーションが保てない時の対処法は?
- 塾や予備校選びで失敗しないためのポイントは?
- 塾や予備校は必要な時期から検討しよう
- 受験をいつから始めるかは学力や志望校によって異なる
受験別の開始時期の目安
受験勉強を始めた時期について、Ameba塾探しのアンケートで回答が多かった学年は次のとおりです。
各受験期について、次より詳しく紹介します。
【中学受験】小学4年生開始の回答が最多
中学受験に向けた勉強は、小学3〜4年生ごろから始める人が多い傾向にあります
Ameba塾探しでおこなったアンケートでも、小学4年生から始めたと回答した方がもっとも多い結果となりました。
【中学受験の勉強を始めたタイミング】
| 時期 | 割合(%) |
|---|---|
| 小学校に上がる前から | 1.1 |
| 小学1年生から | 3.4 |
| 小学2年生から | 2.3 |
| 小学3年生から | 13.6 |
| 小学4年生から | 33.0 |
| 小学5年生から | 28.4 |
| 小学6年生から | 18.2 |
なお、1日あたりの平均勉強時間に関するアンケート結果は以下のとおりです。
【中学受験のために勉強した1日あたりの平均時間】
| 勉強時間 | 平日 | 休日 |
|---|---|---|
| 30分未満 | 1.1 | 1.2 |
| 30分~1時間 | 9.1 | 4.7 |
| 1時間~2時間 | 35.2 | 11.6 |
| 2時間~3時間 | 25.0 | 17.4 |
| 3時間~4時間 | 18.2 | 18.6 |
| 4時間~5時間 | 4.5 | 16.3 |
| 5時間~6時間 | 5.7 | 5.8 |
| 6時間~7時間(※) | 1.1 | 9.3 |
| 7時間~8時間 | - | 7.0 |
| 8時間~10時間 | - | 4.7 |
| 10時間以上 | - | 3.5 |
※平日は「6時間以上」と回答した割合
中学受験は出題範囲が広いため、3〜4年生ごろから始めると計画的に対策しやすくなります。小学5年生や6年生から始めた方も多い傾向にありますが、早いうちから始めることで、勉強を習慣化できるほか、内容を詰め込みすぎず進められるでしょう。
なお、アンケートでは、「勉強時間は充分だったと思いますか?」という質問に対して、多くの方が「もう少し多く勉強時間を確保するべきだった」と回答しています。
【高校受験】中学3年生開始の回答が最多
高校受験の勉強は、中学3年生から始める人が多い傾向にあります。Ameba塾探しでおこなったアンケート結果は以下のとおりです。
【高校受験の勉強を始めたタイミング】
| 時期 | 割合(%) |
|---|---|
| 中学校に上がる前から | 2.7 |
| 中学1年生から | 10.2 |
| 中学2年生から | 32.2 |
| 中学3年生から | 54.9 |
なお、1日あたりの平均勉強時間は、アンケートによると以下のとおりです。
【高校受験のために勉強した1日あたりの平均時間】
| 勉強時間 | 平日 | 休日 |
|---|---|---|
| 30分未満 | 2.3 | 2.7 |
| 30分~1時間 | 10.4 | 5.0 |
| 1時間~2時間 | 30.5 | 14.3 |
| 2時間~3時間 | 31.7 | 22.0 |
| 3時間~4時間 | 12.3 | 20.5 |
| 4時間~5時間 | 7.3 | 12.7 |
| 5時間~6時間 | 1.2 | 8.1 |
| 6時間~7時間(※) | 2.3 | 5.8 |
| 7時間~8時間 | - | 3.5 |
| 8時間~10時間 | - | 3.5 |
| 10時間以上 | - | 1.9 |
※平日は「6時間以上」と回答した割合
高校受験に向けた勉強は、Ameba塾探しのアンケートによると、中学3年生から始めた人が多い結果でした。なかでも、春や部活動引退後の夏ごろに始める人が見られます。
推薦を狙う場合や、受験で内申点が評価されることを考慮する場合には、1〜2年から勉強を始めることもあります。
【大学受験】高校2年生開始の回答が最多
大学受験に向けた勉強は、高校2年生から始める人が多い傾向にあります。
【大学受験の勉強を始めたタイミング】
| 時期 | 割合(%) |
|---|---|
| 中学2年生より前から | 0.9 |
| 中学3年生から | 1.4 |
| 高校1年生から | 22.7 |
| 高校2年生から | 40.0 |
| 高校3年生から | 35.0 |
また、1日の平均勉強時間に関するアンケート結果は以下のとおりです。
【大学受験のために勉強した1日あたりの平均時間】
| 勉強時間 | 平日 | 休日 |
|---|---|---|
| 30分未満 | 1.8 | 1.4 |
| 30分~1時間 | 5.5 | 2.3 |
| 1時間~2時間 | 17.7 | 9.1 |
| 2時間~3時間 | 32.3 | 16.8 |
| 3時間~4時間 | 22.3 | 11.8 |
| 4時間~5時間 | 11.4 | 14.1 |
| 5時間~6時間 | 3.6 | 10.9 |
| 6時間~7時間(※) | 5.5 | 8.2 |
| 7時間~8時間 | - | 9.5 |
| 8時間~10時間 | - | 6.8 |
| 10時間以上 | - | 9.1 |
※平日は「6時間以上」と回答した割合
大学受験に向けた勉強は2年生から始める人が多いですが、1年生や3年生から始める人も少なくありません。
大学受験は、志望校の難易度によって勉強が必要な範囲や科目が大きく異なることが要因と考えられます。そのため、自身の志望校にあわせて勉強の開始時期を決めることが大切です。
学年別・受験に向けた具体的なスケジュールと学習の流れ
受験のスケジュールは、学年や受験種別ごとに段階を踏んで進めることが重要です。
まずは基礎固めから始まり、応用力の養成、そして過去問演習へとステップアップしていく流れが一般的です。各段階でやるべきことを明確にしておくことで、効率よく学習を進められます。
中学受験に向けた学習スケジュール
中学受験では、小学4年生から基礎を固め、6年生の夏までに全範囲の学習を終えるのが理想的な流れです。
たとえば、以下のようなスケジュールで進めます。
無理のないペースで段階的にレベルを上げることで、本番での得点力につながります。
高校受験に向けた学習スケジュール
高校受験では、中学1・2年生で内申点対策と基礎固めをおこない、3年生の夏休みから本格的な受験対策に移行するのが基本です。
定期テスト対策を通じて、日々の学習内容を定着させることが大切です。
内申点と当日の試験点数の両方を意識したスケジュール管理が求められます。
大学受験に向けた学習スケジュール
大学受験では、高校1・2年生で主要科目の基礎を固め、3年生から総合的な演習に入るのが一般的です。高2の冬までに英単語や数学の基本解法を身につけておくと、高3での応用演習に進みやすくなります。
2025年度以降の入試では新課程に対応した出題内容もあるため、最新の募集要項を確認しましょう。
科目数が多いため、早い段階から計画的に学習することは合格に向けた重要な要素のひとつです。
受験勉強のために塾に通い始めるタイミング
受験勉強のために、塾に通うことを検討している方がいるかもしれません。
ここでは、時期ごとの塾に通い始める一般的なタイミングを紹介します。
それぞれ具体的に紹介します。
【中学受験】小学4年生ごろからの通塾
中学受験に向けて小学生が塾に通い始めるのは、小学4年生からが多い傾向にあります。
Ameba塾探しがおこなった「中学受験塾に通いはじめた学年・時期」に関するアンケートによると、以下の結果となりました。
【中学受験塾に通い始めた時期】
| 時期 | 割合(%) |
|---|---|
| 小学校に上がる前から | 1.0 |
| 小学1年生から | 1.5 |
| 小学2年生から | 1.0 |
| 小学3年生から | 7.7 |
| 小学4年生から | 63.9 |
| 小学5年生から | 13.4 |
| 小学6年生から | 11.3 |
Ameba塾探しがおこなったインターネット調査では、中学受験塾に入塾したタイミングとして、学年が変わるタイミングが77.3%、季節講習が始まるタイミングが21.1%でした。
塾の種類については、大まかに以下の3つに分類されます。
中学受験のために塾に通うタイミングについては、下記の記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
【高校受験】中学3年生になる直前の通塾
高校受験に向けて中学生が塾に通い始めるタイミングは、中学2年生の2〜3月ごろがおすすめです。塾の新学期が毎年2〜3月のため、受験勉強に特化したい場合は、塾の新学期にあわせて入塾することで、遅れをとらずにスタートできます。
ただし、内申点を重視するなら1年生から通い始めたほうがよいケースもあります。高校受験では、内申点や調査書が評価対象となる場合があります。評価方法は都道府県や学校によって異なるため、最新の入試要項を確認しましょう。
※参考:文部科学省「高等学校入学者選抜における部活動の評価」
【中学生の通塾率】
| 学年 | 通塾率(%) |
|---|---|
| 中学1年生 | 45.1 |
| 中学2年生 | 50.9 |
| 中学3年生 | 65.2 |
出典:文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」
どのタイミングで通うかは、目的や受験する志望校の難易度によって決めるとよいでしょう。
下記の記事では、中学生が高校受験に向けて入塾するタイミングや、塾選びのポイントを紹介しています。あわせてご覧ください。
【大学受験】志望校により異なる通塾時期
大学受験のために高校生が塾に通い始めるタイミングは、目指す大学の難易度や自身の学力によります。
たとえば、国公立大学や難関大学を目指すにあたり、学力に不安があるなら高校1〜2年生から通い始めたほうがよいかもしれません。一方、難易度が高くない私立大学を受験するなら、高校3年生から塾に通い始めても間に合うケースもあります。
学校推薦型選抜や総合型選抜での入学を狙うなら、1年生のうちからコンスタントによい成績を収めておく必要があるため、1年生から通い始めるとよいでしょう。
高校生が塾や予備校に通うタイミングや、受験勉強の最適な開始時期に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
部活動と受験勉強を両立させるためのポイント
部活動と受験勉強を両立するには、スキマ時間の活用と気持ちの切り替えが不可欠です。
たとえば、通学の電車内や休み時間に英単語を覚えるなど、短い時間を有効に使う工夫が効果的です。
また、部活が終わって帰宅した後は、疲れていても「まずは30分だけ机に向かう」といったルールを決めておくと、学習習慣が途切れません。限られた時間を効率よく使う意識が、両立を成功させる秘訣となります。
受験に向けて日ごろからやっておきたい4つのこと
受験勉強を始める時期に迷わないために、日ごろから以下のことを意識しておきましょう。
①早めの準備開始による勉強の習慣化
中学受験、高校受験、大学受験など、受験の種類問わず、受験勉強は早めに始めることをおすすめします。志望校を決めるのが遅くなってしまい、決まってから受験勉強を始めると周りと差がついてしまうかもしれません。
志望校が決まっていなくても、早めの時期から勉強に取り組み、勉強を習慣化したり、学校で学んだことを復習したりすることが大切です。勉強に慣れておけば、志望校が決定した際にも遅れを取らず、スムーズに受験勉強に励めます。
②志望校を絞り込むための学校説明会への参加
志望校が決まると、対策科目が決まるため、学習計画が明確になるほか、モチベーションも高まります。
志望校を確定したり、1校に限定したりする必要はありません。ある程度の目星をつけることが大切です。志望校を決める際のポイントは以下のとおりです。
上記のことを意識して志望校を選ぶと、モチベーションを保ちながら受験勉強が進められます。
途中でモチベーションが低下してきたら、積極的にオープンスクールや説明会に足を運びましょう。合格したあとの学校生活を具体的にイメージできるようになり、モチベーションの維持に役立ちます。
③学習内容の復習と苦手科目の克服
苦手科目を把握し、早い段階から克服に向けて取り組むことで、合格を目指しやすくなります。とくに苦手科目は受験の際に足を引っ張ることがあります。
苦手の度合いも、受験勉強を始めるタイミングを見極めるひとつの重要なポイントとなるでしょう。志望校の受験科目に苦手科目がない場合は、受験勉強の開始時期は多少遅くてもよいかもしれません。
一方、苦手科目が複数ある場合、一般的な受験勉強の開始時期より早めることが大切です。苦手科目の克服は、後の得点力になる可能性があるだけでなく、志望校合格に向けた自信にもつながります。
④過去問題集や模擬試験を活用した試験慣れ
受験本番で実力を発揮するためには、試験形式に慣れておくことが大切です。日ごろから模擬試験を受けることで、時間配分の感覚や問題の傾向、自分の弱点を把握できます。
模擬試験は自身の偏差値や学力を測れるため、受験勉強を開始するタイミングや、志望校を決める際の基準にもなります。志望校が決まったら、過去問題集で出題形式や傾向に慣れておきましょう。
受験生を持つ保護者ができるサポートと関わり方
保護者は過度な干渉を避け、学習環境の整備と精神的なサポートに徹することが重要です。具体的には、静かに集中できる部屋を整えたり、栄養バランスの取れた食事を提供したりすることが基本となります。
また、模試の成績が振るわない時でも責めず、「毎日頑張っているね」とプロセスを認める声かけをすることで、受験生本人の安心感につながります。適度な距離感を保ちながら、受験生が自ら進んで勉強できる環境を整えてあげましょう。
受験勉強の開始時期に関するよくある質問
受験勉強をいつから始めるべきか悩む際、モチベーションの保ち方や塾の選び方に関する疑問が多く寄せられます。
ここでは、本格的に受験準備をスタートさせる前によくある質問とその回答を紹介します。疑問を解消し、前向きな気持ちで学習に取り組むための参考にしてください。
受験勉強のモチベーションが保てない時の対処法は?
モチベーションが下がるのは自然なことです。小さな目標を設定し、達成感を積み重ねることが効果的です。
たとえば、「今日は問題集を3ページ進める」「英単語を50個覚える」といった具体的な短期目標を立ててみましょう。
また、志望校のキャンパスに足を運んだり、学校のパンフレットを眺めたりして、合格後の生活をイメージすることもやる気アップにつながります。
無理に勉強を続けるのではなく、適度な休息を取り入れながら気持ちを切り替える工夫が大切です。
塾や予備校選びで失敗しないためのポイントは?
子どもの性格や学習目的にあった指導形式(集団授業か個別指導か)を見極めることが重要です。
◆指導形式別の特徴
| 指導形式 | 向いているタイプ | 主な目的 |
|---|---|---|
| 集団授業 | 競争心がある | 他の生徒から刺激を得る |
| 個別指導 | マイペース | 苦手科目の集中克服 |
入塾前に体験授業や面談に足を運び、教室の雰囲気や講師との相性を実際に確認することが失敗を防ぐポイントとなります。
塾や予備校は必要な時期から検討しよう
塾や予備校を利用する時期は、現在の学力、志望校、家庭学習で補いにくい内容を確認して決めましょう。
塾や予備校では、学校の授業では難しい志望校に特化した受験対策が受けられることも少なくありません。
早期に塾や予備校に通い始めるメリットとして、主に以下のことが挙げられます。
たとえば、小学校から塾に通うと、その経験が中学受験や高校受験、大学受験にもよい影響をもたらす可能性があります。
受験をいつから始めるかは学力や志望校によって異なる
今回の記事をまとめると、受験を始める時期は、以下のとおりです。
上記はあくまでもアンケート結果に基づく目安ですので、子どもの学力や目指す志望校の難易度によって受験勉強の開始時期は変わります。必要な準備を把握したら、無理のない計画で学習を始めることが大切です。
現時点で志望校が決まっている方はもちろん、志望校が決まっていない方も、塾や予備校に通うと勉強習慣が身につくほか、苦手分野の対策ができるため、受験対策としておすすめです。
塾・予備校では、多くの受験生をサポートしてきた経験豊富な講師に相談でき、アドバイスをもらえます。志望校選びに迷っている方や、受験勉強の開始時期に悩んでいる方は、塾に通うことも検討してみてください。
多くの塾・予備校で体験授業や進路相談をおこなっていますので、積極的に参加してみるとよいでしょう。
【調査概要】
調査期間:2025年5月29日~2025年5月31日
調査機関:自社
調査対象:受験を経験し、合格した本人またはその保護者
有効回答数:300人
調査方法:インターネット調査
調査内容:受験勉強の開始時期・勉強時間・通塾時期に関するアンケート



