「英語の授業についていけない」「単語が覚えられずテストの点数が伸びない」と悩んでいる学生や、その様子を見て心配している保護者は少なくありません。
英語は積み重ねが大切な教科です。英語が苦手になる原因は、語彙や文法、語順、発音、学習習慣など人によって異なるため、まずは自分の課題を切り分けることが重要です。原因を見つけ、自分にあった方法で基礎から学び直せば、英語力は少しずつ伸ばせます。
本記事では、英語の苦手を克服するための勉強法を、原因別・分野別・学年別にわかりやすく解説します。自分にあう対策や学習習慣の作り方、塾を活用するタイミングも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 英語が苦手になる主な原因と背景
- 英単語や熟語の暗記不足
- 文法の基礎の理解不足
- 英語の語順への不慣れ
- 発音とつづりの関係の理解不足
- わからない部分の放置
- 自分にあった勉強法の不明確さ
- テスト点数低迷による苦手意識
- 学習指導要領改訂による英語の難化
- 限局性学習症など読み書き困難の可能性
- 英語の苦手を克服するために最初にすべきこと
- 苦手な分野の確認
- 理解できていない学年・単元への戻り
- 達成しやすい目標の設定
- 毎日英語に触れる時間の確保
- 自分のレベルにあった教材の選定
- 克服にかかる期間と学習時間の目安
- 英語の苦手を克服する基本の勉強法
- 教科書の英単語を優先して覚える
- 文法は例文と一緒に理解する
- 英文を音読して語順に慣れる
- 問題を解いたら必ず解き直す
- 間違えた理由を言葉で説明する
- 短時間でも毎日学習を続ける
- 【分野別】英語の苦手を克服する勉強法
- 英単語が覚えられない場合の対策
- 英文法が理解できない場合の対策
- 英作文が書けない場合の対策
- 長文を読めない場合の対策
- リスニングが聞き取れない場合の対策
- 英語を話すことに抵抗がある場合の対策
- 定期テストの点数が上がらない場合の対策
- 焦らず一歩ずつ積み重ねる意識
- 【学年別】英語の苦手を克服するポイント
- 小学生:英語の音や基本表現への慣れ
- 中学生:英単語と英文法の基礎固め
- 高校生:語彙力と英文解釈力の強化
- 大学受験生:最新の入試情報からの逆算
- 英語の苦手を克服するための学習スケジュール例
- 平日:単語・文法・音読の実施
- 休日:復習と長文問題の実施
- 一週間ごとの理解度の確認
- 一か月ごとの目標の見直し
- 英語の苦手を克服できないときに見直したいこと
- 難しすぎる教材を使っていないか
- インプットだけで終わっていないか
- 復習する間隔が空きすぎていないか
- 勉強時間だけを目標にしていないか
- 一度に多くのことを覚えようとしていないか
- 睡眠時間や生活リズムが乱れていないか
- 英語が苦手な子どもに保護者ができること
- 英語が苦手なことを責めない
- 点数だけでなく学習過程を認める
- 毎日勉強できる環境を整える
- 学習計画を一緒に確認する
- 教材を増やしすぎない
- 必要に応じて学校や塾の先生に相談する
- 独学が難しい場合は塾や英語教室を活用する
- 塾や英語教室を利用したほうがよいケース
- 体験授業で確認したいポイント
- 英語の苦手克服に関するよくある質問
- 英語の苦手意識はどのくらいで克服できますか?
- 毎日どのくらい勉強すればよいですか?
- 英語がまったくわからない場合は何から始めればよいですか?
- 単語帳は何冊も使ったほうがよいですか?
- 英単語と英文法はどちらを優先すべきですか?
- 音読だけで英語力は上がりますか?
- 英語の成績が上がらないときは塾に通うべきですか?
- まとめ|苦手の原因を見つけて基礎から英語を学び直そう
英語が苦手になる主な原因と背景
英語が苦手になる理由は人それぞれです。単語が覚えられない人もいれば、文法や長文読解でつまずく人もいます。
まずは、どこに原因があるのかを把握することが、苦手克服への第一歩です。
英単語や熟語の暗記不足
英語学習の基本となるのが「英単語」です。単語の意味がわからなければ、教科書や長文はもちろん、リスニングでも内容を理解しにくくなります。
「英文法は理解できるのに問題が解けない」という場合でも、実際には単語力不足が原因であるケースは少なくありません。
また、一度覚えただけでは時間の経過とともに忘れてしまいます。英単語は繰り返し復習しながら少しずつ定着させることが大切です。
文法の基礎の理解不足
英語では、単語だけでなく文法も重要です。現在完了や受動態、不定詞、関係代名詞など、一つひとつの文法事項は積み重なっています。
そのため、途中で理解できない単元があると、その後の学習内容も理解しづらくなります。
たとえば、「be動詞と一般動詞の違い」が曖昧なまま学習を進めると、英文を正しく作れず、長文読解にも影響します。「暗記だけ」で終わらせるのではなく、「なぜその形になるのか」を理解することが大切です。
英語の語順への不慣れ
日本語と英語では、文の組み立て方が異なります。
たとえば、日本語では「私は昨日友達と映画を見ました」と言いますが、英語では
I watched a movie with my friend yesterday.
のように語順が決まっています。
日本語の語順で英語を理解しようとすると、長文を読むスピードが遅くなったり、内容を正確に理解できなかったりします。
英文をそのまま英語の語順で理解する練習を積み重ねることで、読解力やリスニング力の向上につながります。
発音とつづりの関係の理解不足
英語は、日本語のように文字どおり読める言語ではありません。
たとえば、「read」は現在形では「リード」、過去形・過去分詞形では「レッド」と発音が異なり、「knife」は「k」を発音しません。
発音を意識せずに単語だけを暗記すると、リスニングで聞き取れなかったり、スペルを覚えにくくなったりします。単語を覚えるときは、意味だけでなく発音もあわせて確認すると、記憶に残りやすくなります。
わからない部分の放置
英語は積み重ねが重要な教科であるため、一度理解できなかった内容をそのままにすると、次の単元でもつまずきやすくなります。
たとえば、中学1年生で学ぶ基本文法が理解できていない状態で高校英語に進むと、授業についていくことが難しくなる場合があります。
「あとで復習しよう」と思っていても、そのまま時間が過ぎてしまうことは珍しくありません。苦手を感じたら、早めに復習し、わからない部分をそのままにしないことが重要です。
自分にあった勉強法の不明確さ
英語の勉強法は人によって違います。単語帳を使ったほうが覚えやすい人もいれば、音読を中心にしたほうが理解しやすい人、映像授業で学ぶほうが集中できる人など、効果的な学習方法は異なります。
しかし、自分にあわない方法を続けると、「頑張っているのに成果が出ない」と感じ、苦手意識が強くなってしまいます。さまざまな学習方法を試しながら、自分にあった方法を見つけることも大切です。
テスト点数低迷による苦手意識
一度テストで思うような点数が取れないと、「自分は英語が苦手だ」と思い込み、勉強への意欲が下がってしまうことがあります。
しかし、英語の成績は短期間では伸びにくい教科です。単語や文法の知識が増え、読解力やリスニング力が身につくまでには時間がかかります。
すぐに結果が出なくても焦る必要はありません。小さな成功体験を積み重ねながら学習を続けることで、少しずつ苦手意識は薄れていきます。
学習指導要領改訂による英語の難化
中学校では、2021年度から全面実施された現行学習指導要領により、覚える語彙数や扱う文法事項が増加しました。
学ぶ内容が高度になったことで授業の進度も速く感じられやすくなり、これが英語への苦手意識につながる背景の一つとなっています。
周りのペースに焦らず、自分の理解度にあわせて基礎から振り返る時間を確保することが重要です。
限局性学習症など読み書き困難の可能性
読み書きや英語学習の困難が強く続く場合は、限局性学習症(SLD)などを含むさまざまな可能性があります。
なお、本記事は医学的な診断をおこなうものではありません。気になる場合は、まず保護者や学校に相談し、必要に応じて医療機関や地域の支援機関に相談してください。
英語の苦手を克服するために最初にすべきこと
英語が苦手だからといって、すぐに新しい問題集や参考書を買う必要はありません。
まずは現在の学力や苦手な分野を把握し、基礎から学び直すことが大切です。
焦って難しい教材に取り組むよりも、理解できていない部分を一つずつ解消していくほうが、結果的に成績アップにつながります。
苦手な分野の確認
英語が苦手だと思っていても、実際には特定の分野だけが苦手というケースは少なくありません。
たとえば、「英単語は覚えられるが長文読解が苦手」「文法は理解できるが英作文が苦手」「リスニングだけ点数が伸びない」など、人によって苦手なポイントは異なります。
学校のテストや模試を見返し、「どこで点数を落としているのか」を確認してみましょう。苦手分野が明確になることで、効率よく学習を進められます。
理解できていない学年・単元への戻り
英語は積み重ねの教科です。現在学んでいる内容が理解できない場合は、前の学年まで戻って復習することも必要です。
たとえば、中学生で現在完了が理解できない場合でも、原因は中学1年生で学ぶbe動詞や一般動詞にあることがあります。
高校生でも、中学校の英文法を復習することで長文読解がスムーズになるケースは珍しくありません。「今さら戻るのは恥ずかしい」と考えず、理解できていない単元から学び直しましょう。
達成しやすい目標の設定
「英語を得意教科にする」「テストで100点を取る」といった大きな目標だけでは、途中で挫折しやすくなります。
まずは、次のように毎日達成できる小さな目標を設定するのがおすすめです。
目標を達成する経験を積み重ねることで、「続けられた」という自信が生まれ、学習を継続しやすくなります。
毎日英語に触れる時間の確保
英語力を伸ばすには、毎日継続して学習することが大切です。一般に、短時間でも継続して英語に触れるほうが学習習慣を保ちやすいと考えられます。
効果の現れ方や必要な期間には個人差があるため、自分の理解度に応じて無理なく続けることが大切です。
たとえば、下記のように生活のなかに英語学習を取り入れると無理なく続けられます。
自分のレベルにあった教材の選定
一冊の教材を繰り返すことは効果的ですが、あわない教材へ固執する必要はありません。
学校の教科書など、自分の目的と現在のレベルにあう教材を絞って反復することが重要です。少し頑張れば理解できる難易度のものを選び、無理なく学習を進めましょう。
克服にかかる期間と学習時間の目安
英語の苦手克服に必要な期間は、現在の理解度や学習頻度、目標によって異なります。一般的には、基礎固めに3〜6か月ほど取り組むと、変化を感じる人もいます。
学習時間の目安は、中学生で20〜30分、高校生は30〜60分程度です。個人差があるため、無理なく続けられる量に調整しましょう。
英語の苦手を克服する基本の勉強法
英語は「単語だけ」「文法だけ」といったように、一つだけ勉強しても成績は伸びにくい教科です。
英単語・文法・音読・演習をバランスよくおこない、基礎を積み重ねていくことが苦手克服への近道になります。
教科書の英単語を優先して覚える
英単語を覚えるときは、市販の難しい単語帳から始める必要はありません。まずは学校の教科書に出てくる単語を確実に覚えましょう。
教科書に掲載されている単語は、定期テストだけでなく、高校受験や大学受験の基礎にもつながります。
覚える際は、「日本語→英語」「英語→日本語」の両方を確認しながら学習すると定着しやすくなります。また、発音も一緒に確認すると、リスニング対策にも役立ちます。
文法は例文と一緒に理解する
文法を学ぶときは、ルールだけを暗記するのではなく、例文とあわせて覚えることが大切です。
たとえば、「現在完了=have+過去分詞」と暗記するだけでは、実際に使えるようにはなりません。
例文を読み、「どのような場面で使うのか」「なぜその形になるのか」まで理解すると、長文読解や英作文にも応用しやすくなります。
英文を音読して語順に慣れる
音読は、英語学習に効果的な方法のひとつです。
教科書や問題集の英文を何度も読むことで、下記のことを自然に身につけられます。
最初はゆっくりでも構いません。意味を理解しながら繰り返し音読することで、英文を読むスピードも少しずつ上がっていきます。
問題を解いたら必ず解き直す
問題を解きっぱなしにしてしまうと、同じ間違いを繰り返す原因になります。
間違えた問題は、「なぜ間違えたのか」「正しい答えは何か」と間違いの原因を確認したうえで、数日後に解き直しを取り入れましょう。
「できなかった問題」を「できる問題」に変えていくことが、成績アップにつながります。
間違えた理由を言葉で説明する
答えを見て「なるほど」と思うだけでは、本当に理解したとはいえません。問題を解き直すときは、「なぜこの答えになるのか」を自分の言葉で説明できるか確認してみましょう。
説明できない場合は、理解が不十分である可能性があります。教科書や参考書を読み返し、納得できるまで復習することが大切です。
短時間でも毎日学習を続ける
英語力は、一日で大きく伸びるものではありません。毎日少しずつ積み重ねることで、単語や文法が定着し、長文やリスニングも理解しやすくなります。
勉強時間の目安は以下のように設定しつつ、学校生活などにあわせて無理のない範囲で調整してください。
「毎日続けること」を目標に、自分のペースで学習を習慣化しましょう。
【分野別】英語の苦手を克服する勉強法
英語が苦手だと感じていても、実際には「英単語だけ」「長文だけ」というように、特定の分野でつまずいていることも少なくありません。
苦手分野にあわせて勉強法を見直すことで、効率よく英語力を伸ばせます。
英単語が覚えられない場合の対策
英単語を覚えることが苦手な人は、一度に多くの単語を覚えようとしている可能性があります。
たとえば、1日100語を暗記しようとしても、翌日にはほとんど忘れてしまうことも珍しくありません。効率よく覚えるためには、1日に覚える量を20〜30語程度に絞り、何度も繰り返し復習することが大切です。
また、「見るだけ」の暗記ではなく、下記のように複数の方法を組み合わせると、記憶に定着しやすくなります。
忘れることを前提に、翌日・1週間後・1か月後と繰り返し復習しましょう。
英文法が理解できない場合の対策
英文法が苦手な人は、ルールだけを暗記していることが少なくありません。
「現在完了はhave+過去分詞」のように形だけ覚えても、実際の英文で使えなければ得点にはつながりません。
まずは、「どのような場面で使う文法なのか」「日本語ではどのような意味になるのか」「例文ではどのように使われているのか」を確認しながら学習しましょう。
さらに、文法問題を解くだけでなく、自分で英文を作る練習をすると理解が深まります。わからない文法があれば、その単元だけでなく前の単元まで戻って学び直すことも大切です。
英作文が書けない場合の対策
英作文が苦手な人は、「難しい英文を書こう」と考えすぎてしまう傾向があります。
まずは、「主語+動詞+目的語」という基本の形で短い英文を書くことから始めましょう。
たとえば、「私はサッカーが好きです。」であれば、
I like soccer.
というシンプルな英文で十分です。
教科書の基本例文を書き写したり、一部の単語だけを入れ替えて作文したりする練習を繰り返すことで、自然と英文を組み立てる力が身につきます。
長文を読めない場合の対策
長文読解が苦手な人は、「読むスピード」ではなく、「単語・文法の理解」が原因であることが少なくありません。
長文を読む際は、下記のことを意識しましょう。
また、一度読んで終わりではなく、下記の流れで復習すると、英文の構造が理解しやすくなります。
最初から難しい長文ではなく、教科書レベルの英文から始めるのがおすすめです。
リスニングが聞き取れない場合の対策
リスニングは、「耳が悪いから聞き取れない」のではなく、単語や文法を十分理解できていないために聞き取れないケースが多くあります。
まずは、スクリプト(英文)を見ながら音声を聞き、「知っている単語がどのように発音されるのか」を確認しましょう。
慣れてきたら、下記のような練習を取り入れると、聞き取れる英語が少しずつ増えていきます。
英語を話すことに抵抗がある場合の対策
「発音を間違えたら恥ずかしい」「文法が間違っていたらどうしよう」と考え、英語を話すことに苦手意識を持つ人もいます。しかし、英語は実際に使うことで身につく言語です。
最初から完璧な英文を話そうとせず、「あいさつ」や「自己紹介」、「好きなものを伝える」など、短い英文から練習してみましょう。音読や音声のあとに続いて話す練習も、英語を口にすることへの抵抗感を減らすのに役立ちます。
定期テストの点数が上がらない場合の対策
定期テスト対策では、新しい問題集に取り組むよりも、学校で使っている教材を繰り返し復習することが重要です。
具体的には、下記を優先的に復習しましょう。
また、テストで間違えた問題は解き直しをおこない、同じミスを繰り返さないようにすることも大切です。
定期テストは、教科書や授業内容から出題されることが多いため、基礎を確実に理解することが高得点への近道になります。
焦らず一歩ずつ積み重ねる意識
英語力は、一朝一夕で身につくものではありません。苦手な分野を把握し、それぞれにあった勉強法を続けることで、少しずつ理解できる内容が増えていきます。
「英語が苦手だから」とあきらめるのではなく、小さな成功体験を積み重ねながら、自分のペースで学習を続けていきましょう。
【学年別】英語の苦手を克服するポイント
英語で身につけるべき力は、学年によって異なります。
そのため、「高校生だから高校の内容だけ」「中学生だから中学校の内容だけ」と考えるのではなく、それぞれの学年で重要なポイントを押さえて学習を進めることが大切です。
小学生:英語の音や基本表現への慣れ
小学生の英語では、「英語に親しむこと」が大切です。
文部科学省の学習指導要領によると、小学3・4年生では『聞く・話す』を中心とした外国語活動をおこない、小学5・6年生では『読む・書く』も加えた教科『外国語』として学習します。コミュニケーション能力の基礎を総合的に育てることが目標です。
この時期は、「英語の歌を聞く」「簡単な会話をまねする」「アルファベットを書く」「身近な単語を覚える」といった学習を通して、英語に触れる機会を増やしましょう。
「英語は楽しい」と感じられる経験を積むことで、中学校以降の学習にも前向きに取り組みやすくなります。
中学生:英単語と英文法の基礎固め
中学校では2021年度から全面実施された現行学習指導要領により、中学英語では覚える語彙や扱う内容が増えています。
中学生は英語が苦手になりやすい時期でもあるため、早い段階で基礎を固めることが大切です。まずは、下記の基本事項を確実に理解しましょう。
定期テストで思うように点数が取れない場合は、現在の単元だけでなく、中学1年生の内容まで戻って復習することも効果的です。
また、教科書本文の音読を毎日続けることで、単語・文法・リスニングの力をまとめて伸ばせます。
高校生:語彙力と英文解釈力の強化
高校英語では、中学校までに学んだ内容を前提として、より長く複雑な英文を読む機会が増えます。
そのため、以下をバランスよく学ぶことが重要です。
長文が苦手だからといって長文ばかり解くのではなく、単語や文法に不安がある場合は基礎に戻って学び直しましょう。
一文ずつ構造を確認しながら読む習慣をつけることで、読解力は少しずつ向上します。
大学受験生:最新の入試情報からの逆算
大学受験では、大学によって出題形式や求められる英語力が異なります。
まずは志望校の過去問や出題傾向を確認し、「語彙力が必要なのか」「長文読解が中心なのか」「英作文が出題されるのか」を把握しましょう。
また、入試の科目や配点、外部英語試験の利用条件は年度や大学、学部によって異なるため、最新の募集要項や公式情報を志望大学の公式サイトで確認するようにしてください。
基礎が十分に身についていない場合は、焦って難しい問題に取り組むのではなく、教科書レベルの内容から復習することが結果的に近道になります。
英語の苦手を克服するための学習スケジュール例
勉強法を知っていても、継続できなければ成果にはつながりません。
毎日無理なく続けられる学習計画を立てることで、英語学習を習慣化しやすくなります。
平日:単語・文法・音読の実施
学校がある平日は、短時間でも英語に触れることを意識しましょう。
たとえば30分学習する場合は、以下のように時間を分けるのがおすすめです。
一度に長時間勉強するよりも、毎日継続するほうが知識は定着しやすくなります。
休日:復習と長文問題の実施
休日は、平日に学習した内容を復習する時間を確保しましょう。復習に加えて、「長文読解」「リスニング」「英作文」など、まとまった時間が必要な学習に取り組むのもおすすめです。
また、間違えた問題を解き直し、「なぜ間違えたのか」を確認する時間も設けましょう。
一週間ごとの理解度の確認
毎週末には、「覚えた単語」「学習した文法」「解いた問題」を振り返りましょう。
忘れている内容があれば、その週のうちに復習しておくことで、知識が定着しやすくなります。「学習したつもり」で終わらせず、理解できているかを確認することが大切です。
一か月ごとの目標の見直し
学習を続けていると、「単語は覚えられるようになった」「リスニングが少し聞き取れるようになった」など、少しずつ変化が現れます。
1か月に1度は、学習時間・テスト結果・苦手分野を振り返り、必要に応じて学習方法を見直しましょう。
成果が出ている学習は続け、あまり効果を感じられない方法は改善することで、より効率よく学習を進められます。
英語の苦手を克服できないときに見直したいこと
毎日勉強しているのに成績が伸びないと、「自分には英語が向いていないのでは」と不安になることもあるでしょう。成果が出ない原因は、勉強時間ではなく、学習方法にある場合も少なくありません。
思うような結果が出ないときは、一度学習方法を見直してみましょう。
難しすぎる教材を使っていないか
「難しい教材を使えば英語力が伸びる」と考える人もいますが、自分の学力にあわない教材では理解できず、学習効率が下がってしまいます。
教材は、「少し頑張れば理解できる」と感じるレベルを選ぶことが大切です。基礎が不十分な場合は、教科書や基礎問題集を繰り返し学習し、自信がついてからレベルアップを目指しましょう。
インプットだけで終わっていないか
英単語や文法を読むだけでは、知識は定着しにくいものです。覚えた内容は、「問題を解く」「英作文を書く」「音読する」など、実際に使うことで理解が深まります。
インプットとアウトプットをバランスよくおこなうことが、英語力向上のポイントです。
復習する間隔が空きすぎていないか
英単語や文法は、一度学習しただけでは忘れてしまいます。そのため、「翌日→数日後→1週間後→1か月後」と繰り返し復習することが重要です。
忘れる前に復習することを意識すると、知識が定着しやすくなります。
勉強時間だけを目標にしていないか
「毎日2時間勉強した」ということだけでは、学力は判断できません。
大切なのは、「単語を何語覚えたか」「文法を理解できたか」「長文を読めるようになったか」といった学習内容です。時間ではなく、「何ができるようになったか」を意識して学習しましょう。
一度に多くのことを覚えようとしていないか
英語は覚える内容が多いため、焦って一度に学習しようとすると、かえって効率が下がることがあります。
一日の学習内容を絞り、英単語や文法、音読などを少しずつ積み重ねるほうが、結果的に長く記憶に残ります。
睡眠時間や生活リズムが乱れていないか
睡眠不足や生活リズムの乱れは、集中力や記憶力の低下につながります。夜遅くまで勉強するよりも、十分な睡眠をとり、毎日決まった時間に学習するほうが効率的です。
規則正しい生活を送りながら学習を続けることも、英語力を伸ばすためには欠かせません。
英語が苦手な子どもに保護者ができること
英語学習では、本人の努力だけでなく、保護者の関わり方も大切です。小中学生については、お子さんの学習習慣づくりを支える姿勢が役立ちます。
英語が苦手なことを責めない
テストの点数だけを見て、「もっと勉強しなさい」「どうしてこんな点数なの?」と責めてしまうと、お子さんはさらに英語に苦手意識を持ってしまう可能性があります。
まずは、「頑張っているね」「毎日続けられているね」と努力を認めることが大切です。
点数だけでなく学習過程を認める
成績はすぐには伸びないこともあります。
「毎日勉強を続けられた」「単語を覚えられた」「音読を習慣にできた」など、小さな成長を認めることで、お子さんの自信につながります。
毎日勉強できる環境を整える
テレビやゲームなど気が散るものが近くにあると、集中しにくくなります。
学習時間には静かな環境を整え、勉強に取り組みやすい雰囲気をつくることも保護者の大切な役割です。
学習計画を一緒に確認する
「今日は何を勉強する?」「今週はどこまで進める?」など、無理のない学習計画を一緒に考えると、お子さんも目標を持って取り組みやすくなります。
ただし、保護者が細かく管理しすぎると負担になることもあるため、必要以上に口を出さないよう配慮しましょう。
教材を増やしすぎない
「この参考書もよさそう」と次々に教材を買い足してしまうと、お子さんが何を勉強すればよいのかわからなくなることがあります。
まずは学校教材や一冊の問題集を繰り返し活用し、必要に応じて教材を追加するのがおすすめです。
必要に応じて学校や塾の先生に相談する
家庭だけで解決が難しい場合は、学校や塾の先生へ相談することも選択肢のひとつです。
点数だけで責めず、困っている分野を一緒に整理したうえで、第三者から学習方法のアドバイスを受けることで、お子さんにあった勉強法が見つかる場合があります。
独学が難しい場合は塾や英語教室を活用する
英語は積み重ねが重要な教科であるため、苦手な状態が長く続くと、一人で立て直すことが難しくなる場合があります。
そのようなときは、塾や英語教室を利用することも検討してみましょう。
塾や英語教室を利用したほうがよいケース
次のような場合は、第三者のサポートを受けることで学習が進みやすくなることがあります。
先生に質問しながら学べる環境があると、疑問を早めに解消できます。
塾や英語教室には、主に「集団指導」「個別指導」「オンライン学習」の3つのスタイルがあります。
それぞれの特徴と、どのような学生にあうのかを比較してみましょう。
【指導スタイル別の特徴と向いている生徒の特徴】
| 指導スタイル | 特徴・向いている生徒 |
|---|---|
| 集団指導 | 学校の授業に近い形式で学びたい人、周囲と切磋琢磨しながら学習したい人 |
| 個別指導 | 苦手な単元まで戻って学び直したい人、自分のペースで質問しながら学びたい人 |
| オンライン | 通塾時間を確保しにくい人、自宅で学習したい人 |
体験授業で確認したいポイント
教室を選ぶ際は、下記のことについて体験授業で確認すると、ミスマッチを防ぐことができます。
英語の苦手克服に関するよくある質問
最後に、苦手意識のある英語を克服するうえでよくある質問を紹介します。
英語の苦手意識はどのくらいで克服できますか?
個人差はありますが、毎日継続して学習すると、数か月ほどで「英文が読みやすくなった」「単語が覚えやすくなった」と感じる人もいます。短期間で成果を求めすぎず、継続することが大切です。
毎日どのくらい勉強すればよいですか?
学習時間に一律の正解はありませんが、目安として中学生は20〜30分、高校生は30〜60分程度から始めるのがおすすめです。大切なのは、無理のない範囲で毎日続けることです。
英語がまったくわからない場合は何から始めればよいですか?
まずは英単語と基本文法から学習しましょう。現在の学年では難しいと感じる場合は、理解できていない学年まで戻って復習するのがおすすめです。
単語帳は何冊も使ったほうがよいですか?
何冊も使うより、自分の目的とレベルに合う教材を絞って反復するほうが理解が深まります。
あわない教材へ固執せず、一冊をしっかり使い切ることを意識しましょう。
英単語と英文法はどちらを優先すべきですか?
どちらも重要ですが、英単語だけ、英文法だけでは英語力は伸びにくいため、並行して学習することが大切です。
音読だけで英語力は上がりますか?
音読は語順や発音に慣れる効果がありますが、単語や文法、演習と組み合わせることで、より効果的な学習につながります。
英語の成績が上がらないときは塾に通うべきですか?
独学で学習方法がわからない場合や、苦手が長期間続いている場合は、塾や英語教室を利用することも選択肢のひとつです。体験授業を受け、自分にあうかどうか確認してから検討するとよいでしょう。
まとめ|苦手の原因を見つけて基礎から英語を学び直そう
英語が苦手になる原因は、人によって異なります。英単語や文法が十分に身についていない場合もあれば、長文読解やリスニングでつまずいている場合もあります。
苦手を克服するためには、まず自分がどこでつまずいているのかを把握し、基礎から学び直すことが大切です。毎日少しずつでも学習を続ければ、理解できる内容は着実に増えていきます。
また、家庭では保護者がお子さんの努力を認め、学習しやすい環境を整えることも重要です。独学で難しいと感じる場合は、塾や英語教室などのサポートを活用することも検討しましょう。
一歩ずつ着実に学習を積み重ねることが、英語への苦手意識を減らし、自信につながります。まずは、自分にできることから始めてみましょう。


