「授業についていけない」という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。学年が上がると、学習内容の難易度は高くなり、扱う範囲も広がります。
そのため、これまで問題なく授業を受けられていた人でも、ある時から理解が追いつかないと感じることがあります。
この記事では、授業についていけない原因と、今日から実践しやすい対策をわかりやすく解説します。
【中学生・高校生】授業についていけない原因
昨日までは問題なく授業についていけたのに、ある日突然、ついていけなくなることは珍しくありません。中高生が授業についていけなくなる原因としては、次の4つが挙げられます。
学習内容の難化
公的調査(※)でも、授業内容を難しいと感じる生徒が一定数いることが示されています。授業でつまずきを感じたときは、自分だけの問題だと思い込まず、早めに原因を整理して対策を始めることが大切です。
一方で、授業内容が「簡単すぎる」と回答した生徒はおよそ1割にとどまっており、学校の授業に対して「難しい」と困難を抱えている生徒のほうが明らかに多数派であるという実態が浮き彫りになっています。
【質問】授業の内容が難しすぎると思うか
| 学年 | とてもあてはまる | 少しあてはまる | どちらでもない | あまりあてはまらない | まったくあてはまらない |
|---|---|---|---|---|---|
| 中学1年生 | 10.5% | 24.7% | 43.4% | 14.6% | 6.7% |
| 中学2年生 | 11.6% | 24.6% | 43.9% | 14.0% | 5.9% |
| 中学3年生 | 7.5% | 19.3% | 49.4% | 15.7% | 8.2% |
【質問】授業の内容が簡単すぎると思うか
| 学年 | とてもあてはまる | 少しあてはまる | どちらでもない | あまりあてはまらない | まったくあてはまらない |
|---|---|---|---|---|---|
| 中学1年生 | 2.6% | 7.2% | 36.5% | 32.0% | 21.8% |
| 中学2年生 | 2.6% | 7.8% | 35.8% | 30.8% | 23.0% |
| 中学3年生 | 4.4% | 8.7% | 41.3% | 28.6% | 16.9% |
※文部科学省|義務教育に関する意識に係る調査 概要・集計結果(PDF)
不明点の放置
わからないことを放置すると、応用や関連内容も理解できなくなってしまいます。わからないことが増え、ますます授業についていけないように感じるでしょう。
また、異なる単元であっても、基礎となる知識や考え方はつながっていることがあります。「理解しなくてもよい」とスルーしてきた分野・単元が多い場合、後になってから授業についていけなくなるかもしれません。
復習不足
一度聞くだけで知識として定着するケースもありますが、ほとんどの事柄は何度も繰り返すことでようやく定着します。授業ではわずかの時間に多くの重要な事柄が説明されているため、聞きこぼす事柄も多いと考えられます。学んだ事柄は復習し、知識として定着させるようにしましょう。
また、復習を怠った状態で次の授業を受けると、理解できていない事柄がベースとなっているため、何がわかっていないかもわからなくなる可能性があります。授業についていけないと感じ、学習意欲を失ってしまうかもしれません。
勉強以外への時間のかけすぎ
勉強以外の事柄に多くの時間を費やし、気づいたら勉強についていけなくなっていることもあります。たとえば、ボランティアや習い事などの課外活動、部活動などに夢中になっている場合は、いつの間にか授業についていけなくなるかもしれません。
勉強がすべてではないため、課外活動や部活動に熱中するのも中学生・高校生としてあるべき姿です。しかし、授業についていけなくなると、勉強や学校が楽しいとは感じられなくなり、課外活動・部活動にもネガティブな影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。
【中学生・高校生】授業についていく方法
授業についていけない状態を放置すると、学習の遅れが積み重なり、成績の低下や進路選択の幅の縮小につながる可能性があります。ついていけないと感じたら、すぐに次の対策を実施してください。
それぞれの対策について見ていきましょう。
具体的な目標を立てる
意欲的に勉強に取り組むためにも、具体的な目標を立てましょう。進学したい学校、定期テストの順位、将来の職業などを目標として掲げ、学習意欲を高めてください。
具体的な目標が決まると、その目標を実現するための学習計画も立てやすくなるでしょう。たとえば、「次の期末テストの順位を上げる」を目標とするなら、テストの日程から逆算して勉強時間を確保し、試験範囲や苦手度にあわせて各科目に時間を割り振ります。
予習・復習をする
学ぶ内容があらかじめわかっていると、授業についていけないと感じることが減ります。できれば前日までに予習をしてから授業に臨むようにしてください。英語なら単語を調べておく、国語なら漢字や難しい語句の意味を調べておくことでも、授業の理解度を高められます。
また、学んだことはその日のうちに復習し、定着させることも大切です。次の日になると、また新たに学ぶことがあり、復習範囲が増えすぎてしまいます。部活動や宿題などでどうしても当日中に復習できないときは、授業範囲をメモしておき、数日以内に復習するようにしてください。
要点をノートに書き留める
黒板を写しているだけでは、授業内容を理解できない可能性があります。まずはしっかりと授業に耳を傾けるようにしてください。先生が繰り返す部分や要点と思われる部分だけをノートに書き留めると、授業内容をより深く理解できるようになります。
また、ノートには要点だけがまとめられているため、振り返り学習がしやすくなるのもメリットです。テストの前にも見返しやすくなり、短時間で効率よく要点を再確認できます。
わからないところはその日のうちに解決する
授業でわからないところがあったときは、その日のうちに先生や友だちに尋ね、解決しておきましょう。次の日に持ち越すと、また新たにわからないところが生じ、「わからないところが多すぎる」「何もかも理解できない」と、勉強自体に苦手意識を感じるようになってしまいます。
その日のうちに解決できないときは、わからない部分がどこだったのか忘れないようにメモをしておきましょう。翌日以降のできるだけ早いタイミングで、学校の先生や塾の講師などに尋ね、理解できるようにしておくことが必要です。
【中学生・高校生】授業についていくために普段から取り入れたい習慣
授業についていけなくならないように、普段から備えておくことが大切です。次の習慣を身につけ、取り残されることがないようにしておきましょう。
いずれの習慣も、授業についていくために必要といえます。また、授業についていけている場合でも、いつ、ついていけなくなるかわかりません。余裕のある気持ちで授業に臨むためにも、各習慣を身につけてください。
間違えた問題は繰り返し解く
問題集や定期テストなどで間違えた問題は、何度も繰り返し解いてください。完全に理解し、スムーズに解けるようになり、確実に自分のものとしてから、次の問題に取り組むようにしましょう。
たとえ時間がかかっても1問ずつ自分のものとすることで、わからない部分を減らしていけます。わからない部分が減ると、その科目に対する苦手意識も減り、より前向きに授業に臨めるようになるでしょう。
予習・復習を可視化する
授業についていき、苦手な教科や単元をなくすためにも、予習や復習は必要です。毎日欠かさずに予習・復習をするためにも、これから学ぶ内容と、すでに学んだ内容がわかるように表にしておきましょう。
【教科別の学習スケジュール例】
| 教科 | 単元:連立方程式の解法 | 単元:連立方程式(小数) | 単元:連立方程式(分数) |
|---|---|---|---|
数学 | 授業:6月18日 予習:6月16日 復習:6月18日 メモ:問題なし | 授業:6月19日 予習:6月16日 復習:6月20日 メモ:問題なし | 授業:6月21日 予習:6月20日 復習:6月21日 メモ:約分忘れ |
表にまとめると、どこまで理解したのかがわかるだけでなく、理解していないところを見つけやすくなります。定期テストや入試では理解していない部分を重点的に勉強すれば、効率よく得点力を高められるでしょう。
学習スケジュールを立てる
予習・復習だけでは十分とはいえません。定期テストや入試にあわせた勉強や、苦手克服を目的とした自主学習なども必要です。必要と思われる勉強をすべてこなしていくためにも、スケジュールを立てて計画的に学習を進めていきましょう。
【学習スケジュール例】
| 6月18日 | 6月19日 | 6月20日 |
|---|---|---|
| ・6月19日分の予習 復習 ・期末テスト(数学)の見直し ・英検の勉強 | ・6月20日分の予習 復習 ・期末テスト(英語)の見直し ・英検の勉強 | ・6月21日分の予習 復習 ・白地図への書き込み(地理教科書P.23) |
スケジュールどおりに進まなかったときは、赤ペンなどで印をつけておきましょう。また、スケジュールどおりに進んだ場合も、苦手と感じたときや気になることがあったときは余白にメモしておくことをおすすめします。
生活リズムを整える
生活リズムが整っていないと、授業をしっかりと聞けず、学習内容への理解も浅くなってしまうことがあります。体調も頭脳も良好な状態で授業を受けるためにも、まずは生活リズムを整えることが大切です。
朝は決まった時間に起床し、夜はなるべく決まった時間に就寝するようにしてください。寝不足になると体調を崩しやすくなるだけでなく、集中力に欠けるようになるため、授業の内容を理解できなくなることがあります。
夜は決まった時間に眠れるように、夕食や入浴の時間もできれば決めておくほうがよいでしょう。また、次のポイントを意識することでも、ベッドに入ってから眠るまでの時間を短縮し、快眠を実現しやすくなります。
- 就寝前にはパソコンやスマートフォンなどの強い光を発するものを見ない
- 就寝時には部屋の照明を暗くする
- 音楽を聴いたりスキンケアをしたりなど、リラックスする時間を設ける
- 朝食は必ず食べる
- 定期的に軽い運動をする。ただし就寝前は激しい運動を避ける
生活リズムが整うと、毎日を快適に過ごせるようになります。授業中に脳もしっかりと働くようになり、学習内容への理解も深まりやすくなるでしょう。
塾に通う
自分にあう塾に通うことで、授業についていけない状況を回避しやすくなります。先取り学習をする塾なら、あらかじめ学習内容を理解した上で授業に臨めるため、「ついていけない」「先生の説明がわからない」といった状況に陥りにくいでしょう。
また、毎日の学習習慣がついていない方にも通塾はおすすめです。宿題が出る塾なら、塾に行く日も行かない日もコンスタントに勉強できるようになるため、自然と学習習慣が身につきます。
どの塾に通うか迷ったときは、塾比較サービスを活用する方法があります。Ameba塾探しでは、エリアや通塾目的、曜日などの条件から候補を絞り込めます。利用する際は、料金、指導方針、口コミ、体験授業の有無もあわせて確認しましょう。
授業の遅れは早めの対策と学習習慣で克服しよう!
授業についていけないと、勉強が楽しくなくなるだけでなく、学校も楽しくなくなることがあります。放置すると学習の遅れが広がり、学校生活に負担を感じる可能性があります。気づいた時点で、できる対策から少しずつ始めることが大切です。
学習意欲を持ち続けるためにも、授業についていけないと感じたときは早めに原因を突き止め、対策を考えることが必要です。また、予習・復習を可視化し、学習スケジュールを立てることでも、計画的に勉強に取り組みやすくなります。
授業をサポートするスタイルの塾に通うことも、授業についていけない状態を解決する方法のひとつです。ぜひAmeba塾探しを活用して、自分にあう塾を見つけてください。
